再会は甘い始まり~浮気された俺は同級生からの溺愛に癒されてます

syouki

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12.弄られました

無言でコーヒーを啜ると、神宮寺が俺の顔を覗き込んできた。

「気になる?俺のパンツ」
「ぶふっ!」

直球の質問にコーヒーを吹き出しそうになった。

「けほっ…べ、別に気になんて…」
「だって、パンツじ~っと見てたし」

み、見てたのか?!

「い、いや、あ、あれは…」
「今も履いてるけど見る?」

そう言って、神宮寺はハーフパンツの腰の紐を解きだした。履いてるのか?!確かにどうやったらあの面積に収まるのか気になる…って違う!!

「プッ!冗談だよ!男の下着姿なんて見てもつまんないだろ」
「な、何だ冗談かよ。驚かすなよ」
「ごめんごめん。羽柴が真剣に悩むからつい」

ほっとしたような、残念なような…残念?!俺、どうかしてるのかな…。

「もう少ししたら仕事終わるから、適当にゆっくりしてて」
「ああ。そんなに急がなくていいぞ。頑張ってな」
「あ…うん。サンキュ」

神宮寺は少し照れたようにリビングを出ていった。

「ふ~…さすがにちょっと焦ったわ…」

しかし、人の性格ってあんなに変わるものなのかと、昔の神宮寺を思い出す。どこか怯えたように背中を丸め、いつも一人で過ごしていた。…そういえば、一度神宮寺が言い掛かりをつけられている場面に遭遇して、口出ししたことがあったなぁ…なんてことを思い出していたらいつの間にかソファで眠っていた。



「……ば……しば……起きて羽柴」
「……ん…」

なんだようるさいなぁ…。誰かの呼ぶ声に意識が覚醒していく。重たい瞼をゆっくり開けると、鼻がくっつく距離にぼんやりと人の顔があった。

「起きた?ちょっと苦しいんだけど…」
「ん~…?」

よく見ると目に前に神宮寺の顔があり、その首には俺の腕が巻き付いていた。

「うわぁ!ご、ごめん!」
「もう、羽柴寝ぼけすぎ」

慌てて回した腕を引っ込めて起き上がると、神宮寺は笑っていた。
神宮寺によると、仕事が終わったと声を掛けにリビングに戻ると、ソファーで俺が寝ていた。起こそうと声を掛けたら、いきなり首に抱き着いてきた、と。そして、今に至る…。

「はぁ~…なんか俺、神宮寺にみっともない事ばっかり見せてるよなぁ…」
「そうなの?」
「普段はもう少しマシだぞ」
「ふふ、そうゆう事にしといてあげるよ」
「いや、ホントだから!」
「わかったわかった。…ホント、マジかわいい」
「何か言ったか?」
「何も。それより、そろそろ支度して出掛けようよ。お昼も兼ねてさ」
「そうだな。調度腹も減ってきたし」
「コップ片付けとくから、着替えてきたら?俺は済ませてるから」

ほんとだ。いつの間にか着替えている。

「じゃあ、お言葉に甘えて」

寝室に移動して、キャリーケースから着替えを取り出す。ライトグレーのスリムパンツに、白のカットソーと黒のブラウスを合わせて袖を少し折る。9月とはいえまだ少し暑いが夏過ぎるのもなぁと思い、無難にまとめた。

「こんなもんかな?」

着替えを済ませ部屋を出ようとしたときに、ベッドの上に置かれた雑誌に目が留まった。…それは男性下着のカタログだった。神宮寺、わざとだな。。。


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