再会は甘い始まり~浮気された俺は同級生からの溺愛に癒されてます

syouki

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14.貢がれました

「神宮寺様、いつもありがとうございます」
「今日も美味しかったよ」
「ありがとうございます。こちら、そろそろなくなる頃かとご用意させて頂きました」
「声掛けようと思ってたんだ。いつもありがとう」
「お慶びいただけてなによりです」
「また、寄らせてもらうね」
「心よりお待ち申し上げております」
「行こう、羽柴」
「あ、ああ…」

ドラマのようなやり取りに呆然としていると、急に腕を引っ張られて我に返った。店の方へ振り向くと、ずっと対応してくれてた店員さんが、まだお辞儀をしたままだった。きっと、見えなくなるまでしてるんだろうな…。あれ?会計した??

「さ、お腹も満たされたし買い物行こっか!食材は最後だから、まずは羽柴の衣装ケース見に行く?」
「ああ、うん。…神宮寺、さっきの食事だ…」
「どこの店が良いかなぁ~?羽柴は、店決めてるの?」
「あ、いや、特には。間に合わせだから手頃なので良いかなと思ってるけど」
「じゃあ…NUJIかMoftあたり?あ、UKEAは?他の家具の下見にもなるし」
「そうだな。じゃ、UKEA行ってみるか」

…うまくはぐらかされた気もするけど、聞かない方がいいんだろうな。

「神宮寺、お昼ごちそうさま」
「どういたしまして」

うん。正解だったみたいだ。
それからは、たわいもない話をしながら目的地を目指した。が、何故か高速に乗っていた。

「神宮寺、どこに行くんだ?」
「ん?千葉のUKEAだよ」
「近場で良かったのに」
「天気も良いし、ドライブに丁度良いだろ?」

いつの間にかドライブになっていたが、ご機嫌で運転している神宮寺に何も言えず、笑って誤魔化した。…そうか!俺の気分を紛らわせるために気を使ってくれてるんだな。良い奴だなぁ神宮寺は。

ほどなくして、千葉のUKEAに到着した。

「う~ん!潮風が気持ちいい!」
「海なんて久しぶりだな~」
「大人になるとなかなか来ないよね!あ、ついでにそこのトスココ寄って帰ろうよ。クロワッサン切らしちゃったし」
「あれトスココのだったんだ。俺、行ったこと無いからなぁ」
「なら、羽柴の食べたいものもいっぱい買おうね!」

無邪気に笑う神宮寺に、少しドキッとしてしまった。自分が思っているよりも心が弱ってるんだなぁ…。

「羽柴、早く入ろう!」
「あ、ああ」

神宮寺に腕を組まれ、引っ張られるようにUKEAに入った。平日のせいか、いつもより人は少なくゆっくり見ることが出来た。結局、持ち帰りを考慮して折り畳み式の収納ケースを二つ購入した。神宮寺はチェストにした方が良いと言ってくれていたが、居候の身で神宮寺の部屋のスペースを使うのやっぱり気が引けるので、やんわりと断った。そして、自分も買う物があるからと会計を一緒に済ませてしまった。ちなみに、神宮寺は枕やシーツなどのカバー類を購入していた。

「神宮寺、ケース代…」
「あ、ホットドッグ食べたい!羽柴の奢りな!」
「!ああ、好きなの頼んでくれ」

ま、俺の方が断然安いんだけど、これでお互い様って事なんだろうな。




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