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19.噂になりました
「行ってきます」
「いってらっしゃい」
神宮寺に見送られ、最寄り駅へと向かう。
(電車通勤なんて久しぶりだな…)
ICカードをかざして構内に入りホームへ向かう。ホームはすでに人で溢れていた。電車が到着し、下車が終わると流れ様に乗車が始まる。俺も押されながら乗車すると、痴漢冤罪対策に鞄を胸の前で両手で抱きかかえた。
(先輩から聞かされてて良かった)
以前に、「手は腰よりも上にあげてないと睨まれる」とぼやいていたのを思い出して良かった。けど、痴漢冤罪対策はしているのだが、何故だか俺の回りに女性が多い。しかもやたらと体を押し付けられてるような…。そうか!これで手を降ろしていたら「痴漢です!」と言われるんだな!危ない危ない!
電車を乗り継ぎ、会社の最寄り駅に着いた。
「羽柴?」
後ろから名前を呼ばれ振り向くと、同期の竹村だった。
「おはよう、竹村」
「おう。珍しいな、羽柴が電車通勤なんて」
「ちょっとな」
「何だよ~出張から帰ったらとたんに彼女の家に泊ってたのか?」
「違うよ。けど、ちょっとな」
流石に、浮気されて家を出て同級生の家に居候してる、なんてめんどくさい説明はしたくない。
「ふ~ん。ま、詳しいこと聞くと落ち込みそうだからやめとくわ」
意味が分からないが詮索されないなら良いか。
会社に着き、IDカードを通して社内に入る。部署が違う竹村とはここで別れてエレベーターに乗り自分の部署へと行く。
「おはようございます」
「おはよう羽柴」
「おはようございます羽柴さん」
「あ、これ出張のお土産。後で分けて」
「わぁ~!ありがとうございます!」
お土産を手渡すと、給湯室へと持って行った。チョコレートだから冷蔵庫へ入れに行ったのだろう。
自分の席に鞄を置き、部長の元へ出張の報告に行く。
「よくやったな。この調子で引き続き頼むぞ」
「はい、引き続き尽力いたします。失礼します」
席に戻り、パソコンを起動させ仕事を始めた。
「羽柴~昼飯行くぞ~」
昼休憩になり、同僚に声を掛けられ休憩時間だと気が付いた。
「あ。俺、今日弁当あるから」
「なんだ~?とうとう彼女からの愛妻弁当か?」
「いや、彼女とは別れたよ。これは同居人から」
「は?いや、意味わかんないんだけど?」
「ん~説明するのめんどくさいから気にしないで。じゃ」
そう言って俺は弁当の袋とお茶を持って、社内のイートインスペースへと向かった。
弁当は和食メインで、栄養バランスも考えられたものだった。神宮寺の料理スキル、凄すぎだな。
(玉子焼き、うまっ!)
その日の午後、俺の破局とすでに同棲の彼女が居るという噂が社内中に広まっていたと、退社時に竹村から教えられた。しばらく彼女はいらないから、神宮寺には申し訳ないがしばらくこのままでいようと思い、竹村にも曖昧に返答した。ごめん神宮寺。
「いってらっしゃい」
神宮寺に見送られ、最寄り駅へと向かう。
(電車通勤なんて久しぶりだな…)
ICカードをかざして構内に入りホームへ向かう。ホームはすでに人で溢れていた。電車が到着し、下車が終わると流れ様に乗車が始まる。俺も押されながら乗車すると、痴漢冤罪対策に鞄を胸の前で両手で抱きかかえた。
(先輩から聞かされてて良かった)
以前に、「手は腰よりも上にあげてないと睨まれる」とぼやいていたのを思い出して良かった。けど、痴漢冤罪対策はしているのだが、何故だか俺の回りに女性が多い。しかもやたらと体を押し付けられてるような…。そうか!これで手を降ろしていたら「痴漢です!」と言われるんだな!危ない危ない!
電車を乗り継ぎ、会社の最寄り駅に着いた。
「羽柴?」
後ろから名前を呼ばれ振り向くと、同期の竹村だった。
「おはよう、竹村」
「おう。珍しいな、羽柴が電車通勤なんて」
「ちょっとな」
「何だよ~出張から帰ったらとたんに彼女の家に泊ってたのか?」
「違うよ。けど、ちょっとな」
流石に、浮気されて家を出て同級生の家に居候してる、なんてめんどくさい説明はしたくない。
「ふ~ん。ま、詳しいこと聞くと落ち込みそうだからやめとくわ」
意味が分からないが詮索されないなら良いか。
会社に着き、IDカードを通して社内に入る。部署が違う竹村とはここで別れてエレベーターに乗り自分の部署へと行く。
「おはようございます」
「おはよう羽柴」
「おはようございます羽柴さん」
「あ、これ出張のお土産。後で分けて」
「わぁ~!ありがとうございます!」
お土産を手渡すと、給湯室へと持って行った。チョコレートだから冷蔵庫へ入れに行ったのだろう。
自分の席に鞄を置き、部長の元へ出張の報告に行く。
「よくやったな。この調子で引き続き頼むぞ」
「はい、引き続き尽力いたします。失礼します」
席に戻り、パソコンを起動させ仕事を始めた。
「羽柴~昼飯行くぞ~」
昼休憩になり、同僚に声を掛けられ休憩時間だと気が付いた。
「あ。俺、今日弁当あるから」
「なんだ~?とうとう彼女からの愛妻弁当か?」
「いや、彼女とは別れたよ。これは同居人から」
「は?いや、意味わかんないんだけど?」
「ん~説明するのめんどくさいから気にしないで。じゃ」
そう言って俺は弁当の袋とお茶を持って、社内のイートインスペースへと向かった。
弁当は和食メインで、栄養バランスも考えられたものだった。神宮寺の料理スキル、凄すぎだな。
(玉子焼き、うまっ!)
その日の午後、俺の破局とすでに同棲の彼女が居るという噂が社内中に広まっていたと、退社時に竹村から教えられた。しばらく彼女はいらないから、神宮寺には申し訳ないがしばらくこのままでいようと思い、竹村にも曖昧に返答した。ごめん神宮寺。
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