再会は甘い始まり~浮気された俺は同級生からの溺愛に癒されてます

syouki

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20.当たり前になりました

「ただいま~」
「あ、お帰り羽柴!」

玄関を開けると、リビングから神宮寺がパタパタと出迎えに出てきてくれた。

「あ、弁当美味かったよ。ありがとな」

鞄から弁当の入った袋を渡すと、頬を赤らめ微笑んだ。

「良かった。和食だったから物足りなく無かった?」
「いや、十分足りたよ。先に着替えるな」
「うん」

…何か、新婚みたいな会話だな。寝室に入ると、ベッドの上に畳まれた洗濯物が二人分並んで置かれていた。

「あ~…すっかり洗濯するの忘れてた…っ?!」

また神宮寺のいたずらなのか、その洗濯物の一番上にはヒョウ柄の紐パンが畳まれずに置かれていた。しかも、俺の洗濯物の上に。

「また、えらく派手だな…」

紐の部分を摘んで持ち上げてみる。布は前しかなく、横も後ろも紐だけ。アイツでもこんなの履いてなかったぞ。って、男漁りのときは履いてたかもな…。

「ココって伸びるのかな?」

こんな小さな布にが収まるのか不思議に思い、両手で伸ばしてみた。

「へ~思ったより伸びるんだな…」

って、何やってるだ俺?!慌てて、パンツを神宮寺の洗濯物の上に戻し、部屋着に着替えた。

リビングに行くと、デミグラスの良い匂いがしていた。

「今夜はビーフシチューだよ~。朝から仕込んだんだ!」
「本格的だな」
「あ!持って帰ってきたワイン、少し使ったんだけど…」
「飲むより、ウマい飯になる方が良いかな」
「良かった。…味見する?」
「ああ」

隣に立つと、すっと口元にスープの入った小皿が差し出されたので、そのまま啜った。

「うっま~!ほんと、神宮寺の作る飯は美味いよな~!」
「あ、ありがと」

耳を真っ赤にしながら、神宮寺は俯いてしまった。神宮寺は照れ屋だな。

「ガーリックトーストも焼けたから、ご飯にしよっか」
「ああ。何出せばいい?」
「ワイングラスとフォークとスプーンお願い」
「あ。俺、平日に酒は…」
「安心して、ノンアルだから」

神宮寺に話してたかな?俺が仕事の付き合い以外で平日に酒を飲まない事。ま、いっか。
指示された物を棚から取り出し、テーブルにセッティングする。カウンター越しに、神宮寺から玉子サラダとサーモンと玉ねぎのマリネを受け取りテーブルに並べる。

「お代わりたくさんあるからね」
「ああ」

ビーフシチューとガーリックトーストも受け取り並べると、ノンアルのワインを持って神宮寺がテーブルに座った。ワイングラスに半分ほど注ぎ、準備完了。

「「いただきます」」

軽くグラスを合わせて、一口口に含み喉を潤す。ビーフシチューをスプーンですくい口に入れると、肉はすぐにホロッと崩れるほど柔らかく煮込まれていた。また、デミグラスも濃厚でガーリックトーストにつけて食べるとさらに美味かった。箸休めのサラダとマリネのおかげで飽きることなく食べ進めることが出来た。完食!

「ごちそー様!今日も美味かった~!」
「お粗末様でした」
「片づけするから、コーヒー頼むな」
「うん」

片づけをする俺の横で、コーヒーを淹れる神宮寺。

「あ、今日はお茶うけにシフォンケーキも作ったんだ」
「神宮寺は何でも作れるんだな」
「へへ…(好きな人の為ならね)」
「ん?」
「ううん。ケーキ、カットするね~」

神宮寺が女だったら、良い奥さんだろうな~。


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