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35.デート(?)に行きました
仕事と家の往復の中、美味しいご飯に癒されながら何事もなく週末がやって来た。
「隼、今週はその…用事は無いのか?」
「無いよ~。この間みたいな休日の仕事はしないって言ってあるから」
「そ、そっか…」
この間は仕事だったんだ。なら、仕事って言ってくれたら良いのに…。
「譲は?何か用事ある?」
「あ~…俺も無いかな…」
「じゃあさ、ちょっと付き合ってよ!」
「え?あ、うん」
隼の勢いに押されて、出掛けることになった。
車に乗せられ着いた場所は、水族館だった。周りは、親子連れや恋人同士が多く、大の男二人は少し目立っていた。
「あ!今からイルカショー始まるって!急ごう譲!」
「え?あ、うん」
隼はすでにチケットを用意していたらしく、並ぶことなく水族館に入場した。イルカショーの客席はすでに大勢の人が座っていた。
「今から座っても迷惑だろうから後ろで立って見るか」
「そうだね」
階段を登り、一番後ろの手摺に凭れて見ることにした。
「あ、始まるよ!」
拍手と共に、イルカに乗ったトレーナーが登場してショーが始まった。隼はイルカが好きなのか、子供みたいに目をキラキラさせてショーを見ている。30分程のショーは、あっという間に終わった。
「は~イルカ可愛かった~!」
「好きなのか?」
「うん、大好き!」
俺に向けた言葉では無いのに、ドキっとしてしまった。
「あそこにショップがあるから何か買うか?」
「うん!いこいこ!」
ショップの中は水族館の生き物をモチーフとしたグッズが溢れていて、隼は一目散にイルカコーナーに向かっていた。
「見て譲!これめっちゃカワイイ!!」
ぬいぐるみを手に取り、笑顔で俺に見せる。あの日とのギャップがありすぎて、無邪気な隼がカワイイと思ってしまった。
「あっ!こっちもカワイイ!」
それは、クリスタルで出来たイルカの置物だった。二頭のイルカが向かい合わせになりハートの形を作っていた。
「買ってくるね!」
そう言って、隼はぬいぐるみと置物を手に取りレジへ向かった。この時、周りから生暖かい視線を向けられてる事に俺は全く気付いていなかった。
その後も水族館の中を順に巡り、館内を堪能した。
「楽しかったね~!」
「ああ。たまには水族館も良いもんだな」
今思えば、今まで付き合った女達とは来た事無かったなぁ。思い出すのは……うん。やめとこ。若かったな俺。
「そろそろお腹空いたよね?お昼食べに行こうか」
「そうだな。どこ行く?」
「実は予約してあるんだ。ふふ、着いてからのお楽しみ!」
どこに行くか教えてもらえないまま車に乗り込み、着いた場所は俺の想像をはるかに超えていた。
「屋形船?!」
「うん!揚げたての天ぷら食べながら貸切でクルージング。天気よくて良かった~」
こんなのすぐには予約できないよな?いつから計画してたんだ??
「あのさ、俺に用事があったらどうしてたんだ?」
「ん?譲以外と来る気無いから、申し訳ないけどキャンセルしてたかな」
さらっと言うけど、さっき”貸切”って言ってたよな?それをキャンセルって、やっぱり隼って俺とは次元が違うのかな?でも、普段はカワイイんだよな~…って、さっきから俺何回隼をカワイイって思ってんだ?!
「どうしたの譲?早く乗ろう!」
「う、うん」
今思ったけど、これって確実にデートコースだよな?
「隼、今週はその…用事は無いのか?」
「無いよ~。この間みたいな休日の仕事はしないって言ってあるから」
「そ、そっか…」
この間は仕事だったんだ。なら、仕事って言ってくれたら良いのに…。
「譲は?何か用事ある?」
「あ~…俺も無いかな…」
「じゃあさ、ちょっと付き合ってよ!」
「え?あ、うん」
隼の勢いに押されて、出掛けることになった。
車に乗せられ着いた場所は、水族館だった。周りは、親子連れや恋人同士が多く、大の男二人は少し目立っていた。
「あ!今からイルカショー始まるって!急ごう譲!」
「え?あ、うん」
隼はすでにチケットを用意していたらしく、並ぶことなく水族館に入場した。イルカショーの客席はすでに大勢の人が座っていた。
「今から座っても迷惑だろうから後ろで立って見るか」
「そうだね」
階段を登り、一番後ろの手摺に凭れて見ることにした。
「あ、始まるよ!」
拍手と共に、イルカに乗ったトレーナーが登場してショーが始まった。隼はイルカが好きなのか、子供みたいに目をキラキラさせてショーを見ている。30分程のショーは、あっという間に終わった。
「は~イルカ可愛かった~!」
「好きなのか?」
「うん、大好き!」
俺に向けた言葉では無いのに、ドキっとしてしまった。
「あそこにショップがあるから何か買うか?」
「うん!いこいこ!」
ショップの中は水族館の生き物をモチーフとしたグッズが溢れていて、隼は一目散にイルカコーナーに向かっていた。
「見て譲!これめっちゃカワイイ!!」
ぬいぐるみを手に取り、笑顔で俺に見せる。あの日とのギャップがありすぎて、無邪気な隼がカワイイと思ってしまった。
「あっ!こっちもカワイイ!」
それは、クリスタルで出来たイルカの置物だった。二頭のイルカが向かい合わせになりハートの形を作っていた。
「買ってくるね!」
そう言って、隼はぬいぐるみと置物を手に取りレジへ向かった。この時、周りから生暖かい視線を向けられてる事に俺は全く気付いていなかった。
その後も水族館の中を順に巡り、館内を堪能した。
「楽しかったね~!」
「ああ。たまには水族館も良いもんだな」
今思えば、今まで付き合った女達とは来た事無かったなぁ。思い出すのは……うん。やめとこ。若かったな俺。
「そろそろお腹空いたよね?お昼食べに行こうか」
「そうだな。どこ行く?」
「実は予約してあるんだ。ふふ、着いてからのお楽しみ!」
どこに行くか教えてもらえないまま車に乗り込み、着いた場所は俺の想像をはるかに超えていた。
「屋形船?!」
「うん!揚げたての天ぷら食べながら貸切でクルージング。天気よくて良かった~」
こんなのすぐには予約できないよな?いつから計画してたんだ??
「あのさ、俺に用事があったらどうしてたんだ?」
「ん?譲以外と来る気無いから、申し訳ないけどキャンセルしてたかな」
さらっと言うけど、さっき”貸切”って言ってたよな?それをキャンセルって、やっぱり隼って俺とは次元が違うのかな?でも、普段はカワイイんだよな~…って、さっきから俺何回隼をカワイイって思ってんだ?!
「どうしたの譲?早く乗ろう!」
「う、うん」
今思ったけど、これって確実にデートコースだよな?
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