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43.柔らかでした
あれから一時間。
隼は変わらず俺の膝枕でスヤスヤと眠っている。ブランケットか何か掛けた方が良いんだろうけど、動けないし、近くにはなにもない。
(陽射しもあるし、しばらくは大丈夫かな)
隼のフワフワとしたくせっ毛が気になってそっと触ってみた。
(柔らか…)
「ん…」
調子に乗って触っていると、隼が寝返りをうち顔が上を向いた。長いまつ毛に少し開いた唇。男だとわかっているのに、その綺麗な寝顔にゴクリと唾を飲み込んだ。そっと親指で下唇をなぞると、ゆっくりと唇開き指が唇にはさまれた。ドキドキしながらそっと口の中に指を差し込むと、舌の上にのった指がチューチューと吸われた。
(!!)
腰の辺りがゾクゾクして、慌てて指を口から離した。隼を見ると変わらずスヤスヤと寝ている。ほっとしながら、隼に吸われた指を見る。ドキドキしながらその指を自分の口に含み軽くしゃぶってみる。
「…ん」
自分の唾液と隼の唾液が混ざる事にゾクゾクした。膝に乗っている隼の頭がもそっと動き、我に返った。
(俺、今何してた…?)
自分を落ち着かせるように軽く深呼吸をする。
「…ゆず…る…?」
「あ、お、起こしたか?」
「…ん~?」
寝起きで状況がわかって無いのか、ぼ~っとした顔で俺を見上げる隼。俺の顔が上にあることに気が付き、目が見開かれがばっと起き上がった。
「え?!あっ、俺、寝ちゃった?」
「あ、うん」
「で、その、譲の膝、枕にしてた…?」
「熟睡だったな」
みるみる隼の顔が赤くなり、クッションで顔を隠してしまった。
「ご、ごめん!あ~俺何やってんだろ…譲に膝枕させるなんて…」
「そ、そんなに自分を責めなくても…」「でも、俺のせいで動けなかっただろ?」
「それは、まあ…」
「はぁ~…ホントごめん…」
とうとう完全にクッションで顔を隠して突っ伏してしまった。俺も、隼が寝てる間にあんな事をしてしまっている手前、強く言えるはずもなく苦笑いを浮かべるしかなかった。
「怒ってないから、顔あげて」
声を掛けると、ゆっくり顔をあげ目だけが見えた。
「コーヒー飲みたいな~」
「…!いれてくるから待ってて!」
ガバっと起き上がり、パタパタとキッチンへと走って行った。罪悪感はあるけど、これで隼の罪滅ぼしって事にしてもらおう…。
コーヒーを待っていると、甘い匂いがコーヒーの香りと一緒に香ってきた。
「お待たせ。コーヒーのお供にパンケーキも焼いたんだけど…」
「ありがとう。調度小腹が空いてたんだ」
隼が、安堵の表情だがやっと笑った。
「隼、一緒に食べよう」
「…うん!」
いつもの隼に戻ったようでほっとした。
二人でパンケーキを食べたが、俺は無意識に隼の唇を何度も見てしまっていた。
(隼の唇、柔らかかったな…)
って、俺何考えてるんだ?!
けど、俺はあの柔らかさを知ってるような気がした…。
隼は変わらず俺の膝枕でスヤスヤと眠っている。ブランケットか何か掛けた方が良いんだろうけど、動けないし、近くにはなにもない。
(陽射しもあるし、しばらくは大丈夫かな)
隼のフワフワとしたくせっ毛が気になってそっと触ってみた。
(柔らか…)
「ん…」
調子に乗って触っていると、隼が寝返りをうち顔が上を向いた。長いまつ毛に少し開いた唇。男だとわかっているのに、その綺麗な寝顔にゴクリと唾を飲み込んだ。そっと親指で下唇をなぞると、ゆっくりと唇開き指が唇にはさまれた。ドキドキしながらそっと口の中に指を差し込むと、舌の上にのった指がチューチューと吸われた。
(!!)
腰の辺りがゾクゾクして、慌てて指を口から離した。隼を見ると変わらずスヤスヤと寝ている。ほっとしながら、隼に吸われた指を見る。ドキドキしながらその指を自分の口に含み軽くしゃぶってみる。
「…ん」
自分の唾液と隼の唾液が混ざる事にゾクゾクした。膝に乗っている隼の頭がもそっと動き、我に返った。
(俺、今何してた…?)
自分を落ち着かせるように軽く深呼吸をする。
「…ゆず…る…?」
「あ、お、起こしたか?」
「…ん~?」
寝起きで状況がわかって無いのか、ぼ~っとした顔で俺を見上げる隼。俺の顔が上にあることに気が付き、目が見開かれがばっと起き上がった。
「え?!あっ、俺、寝ちゃった?」
「あ、うん」
「で、その、譲の膝、枕にしてた…?」
「熟睡だったな」
みるみる隼の顔が赤くなり、クッションで顔を隠してしまった。
「ご、ごめん!あ~俺何やってんだろ…譲に膝枕させるなんて…」
「そ、そんなに自分を責めなくても…」「でも、俺のせいで動けなかっただろ?」
「それは、まあ…」
「はぁ~…ホントごめん…」
とうとう完全にクッションで顔を隠して突っ伏してしまった。俺も、隼が寝てる間にあんな事をしてしまっている手前、強く言えるはずもなく苦笑いを浮かべるしかなかった。
「怒ってないから、顔あげて」
声を掛けると、ゆっくり顔をあげ目だけが見えた。
「コーヒー飲みたいな~」
「…!いれてくるから待ってて!」
ガバっと起き上がり、パタパタとキッチンへと走って行った。罪悪感はあるけど、これで隼の罪滅ぼしって事にしてもらおう…。
コーヒーを待っていると、甘い匂いがコーヒーの香りと一緒に香ってきた。
「お待たせ。コーヒーのお供にパンケーキも焼いたんだけど…」
「ありがとう。調度小腹が空いてたんだ」
隼が、安堵の表情だがやっと笑った。
「隼、一緒に食べよう」
「…うん!」
いつもの隼に戻ったようでほっとした。
二人でパンケーキを食べたが、俺は無意識に隼の唇を何度も見てしまっていた。
(隼の唇、柔らかかったな…)
って、俺何考えてるんだ?!
けど、俺はあの柔らかさを知ってるような気がした…。
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