再会は甘い始まり~浮気された俺は同級生からの溺愛に癒されてます

syouki

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51.朝帰りしました

早く帰りたいと思ったときに限って、トラブルはやって来る。

「羽柴、悪いが残ってもらえるか?」
「もちろんです課長。まず、このデータですが…」

今夜は泊まり込みになりそうだ…。一先ず、隼に連絡しないと。

「すみません、少し外します」

トイレの個室に入り、隼に電話する。

「譲?電話なんて珍しいね。どうしたの?」
「ちょっと会社でトラブルがあって、今、対応に追われてる。今日は帰れそうにないかも…」
「え?!大丈夫?」
「大したことじゃないんだけど、明日のプレゼンに間に合わせるのに徹夜になりそうなんだ」
「そっか…。わかった。あんまり無理しないようにね」
「ああ。じゃ」
「うん、気を付けて」

ピッと通話を切ると、ふ~っと溜息が出た。隼に出会ってから家を空けるのは初めてだった。

(一晩会わないだけなのにな…)

スマホをポケットにしまい、気持ちを切り替えて部署に戻る。みんな慌ただしく動き回っている。

「遅くなりました!」
「羽柴!すまん、こっち見てくれ!」
「はい!今行きます!」

こうして、夜は更けて行った……。




「「「「「終わったーーー!!」」」」」

皆で歓喜の声を上げた。時刻は午前5時。空はまだ暗く、かろうじて始発が動き出す時間だ。

「みんな、よくやってくれた。ここに居る者たちは今日はゆっくり休んでくれ。私はこのデータで無事にプレゼンを成功させてくる」
「課長…」
「皆、解散」
「「「「「お疲れ様でしたーーーー!!」」」」」

安堵の表情で皆会社を後にする。

「俺、車だから少し仮眠して帰るわ」
「おう、気をつけてな」
「お疲れ~」

皆、それぞれの帰路に向かう。俺も電車に乗り込み家に向かう。

(は~、流石に疲れた)

眠気と戦いながら、がらがらの電車に揺られて最寄り駅に着いた。時計は5時半を少し過ぎた時間を指していた。

(隼はまだ寝てるよな)

起こさないように、そ~っとドアを開け中に入り、ゆっくりドアを閉め鍵をかける。

(シャワー浴びたいけど…)

部屋に入ると寝てしまいそうだし…ま、タオル巻いて出れば良いか、と、そのまま浴室に向いシャワーを浴びた。


「ふ~、さっばりした」

ちょっとだらし無いが、腰にタオルを巻いた状態でキッチンに行き、炭酸水のペットボトルを取り、一口飲んで部屋に向かった。隼の部屋のドアを見たが、まだ起きてくる気配は無いので、声を掛けるのはやめて部屋に入った…ら、その光景に思わず声が出てしまった。

「えっ?」

部屋に入ると、俺のベッドで隼がスヤスヤと眠っていた。

(俺の部屋…だよな?)

ぐるりと部屋を見渡すも、紛れもなく俺の部屋だった。とりあえずカバンとペットボトルを置き、ベッドに近寄り顔を覗き込む。スースーと気持ち良さそうな寝息が聞こえる。

(良く寝てるな…)

離れようとしたら、隼に腕を掴まれベッドに引っ張り込まれた。

「お帰り、譲」

チュッと、触れるだけのキスを落とす。

「ただいま。何で俺のベッドで寝てるんだ?」
「勝手に入ってごめん。その…淋しくてつい…」

ギュッと、隼は俺に抱きついてきた。その体は一糸まとわぬ全裸だった。





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