再会は甘い始まり~浮気された俺は同級生からの溺愛に癒されてます

syouki

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62.(一応)報告しました

会社に着き、社内メールを竹村に送った。

《話がある。昼休み屋上で》

暫くすると、竹村から返信が来た。

《了解。昼飯買っていくから先に行っててくれ》

さて、竹村にどこまで話したものか…。



「お待たせ」
「悪いな、呼びだして」

昼食の入った袋を手に、ドサッと横に座り俺の顔を見てニヤッと笑った。

「で?」
「…うん、付き合うことになった」
「やっぱりな~!で、俺に惚気を聞かせたくて呼びだしたのか?」

袋からおにぎりを取り出しながら、今度はニヤニヤとした顔で俺の顔を見た。

「ち、違う!色々相談にのってもらったから、報告しとこうと思ってだな…」
「そうかそうか。首に赤い跡つけといて報告だけとわな~」
「え?!」

バッと首筋に手をやり竹村を見ると、笑いを堪えていた。

「竹村…」
「身に覚えがないと、こんな発言に騙されないだろ。白状しろ」
「最後までは、まだヤッてない…」
「まじかよ…。相手もなかなか焦らすな~」
「いや、(俺が)初めてだから…」
「ぶっ!!」
「何だよ、汚いな~」

口の中の物を吹き出し、ゴホゴホと咽る竹村。

「悪い…。てか、積極的な感じしたけど…初か~」
「うん、まあ…(俺がな)」

今度は、少し憐れんだような目で俺を見る竹村。いや、そんな目で見られても。

「まぁ、この年まで処女だったんだ。少しずつ慣らした方が良いかもな」
「やっぱりそうか?」
「そりゃそうだろ。少しずつ快感をもたらしてだな…」
「わ、分かったからそれ以上は言うな」
「なんだ、面白くないな~」
「人の恋愛で面白がるな」

ケラケラと笑いながら、二個目のおにぎりを口にする竹村。チラッと、俺の弁当を見てヒョイッと玉子焼きを手に取り口に放り込んだ。

「うっま~!羽柴、毎日こんな美味いの食ってんの?」
「うん、まぁ」
「羨ましい~。俺の母親より上手いぞ」
「褒められても、もうやらんぞ」
「ケチ」

隼の料理が褒められて、心の中は凄く嬉しかった。仕方ないので、竹村の口に唐揚げを一つ入れてやった。

「…サンキュ」

急におとなしく竹村が礼を言うもんだから、少し驚いていると、

「隙あり!」

と、玉子焼きをもう一つ奪われた。俺は竹村に背を向けて残りの弁当を完食した。

「悪かったよ。そんなに怒るなよ~」
「もう竹村とは一緒に食べない!」
「子供かよ」

ゲラゲラと笑い、お茶を口にする。

「料理上手で一途な彼女さんに”ごちそうさまでした”って言っといて」
「ああ、奪われたって言っとく」
「ま、間違いじゃないな。じゃ、俺戻るわ。結婚式には呼んでくれよ。なんたって、俺がキューピッドみたいなもんなんだから」

そう言って、振り向きざまにウインクをして竹村は社内に戻って行った。

「…悪い。結婚式には呼べないわ…」

そう、ボソッと俺は呟いた。






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