魔女とお婿様

深月織

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秘密篇

第九話 お婿様の秘密(四)

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 陽の下に生きる全てのものが眠りにつく時間。
 寝台に倒された王子はアメジストの瞳を瞬き、あたしを見上げた。
 塔の上に月の光が静かに届く。
 柔らかな淡い光に、月の女神と称された母親譲りの銀の髪が輝く。こんな状況でもなければ、キレイだと見つめるところなんだけれど。
 膝の下に王子の身体を敷き、あたしは逃がすまいと瞳の力で彼を押さえつけていた。
 鍛えている王子にかかれば、半分程の質量しかないあたしなんて簡単に押し退けられる。
 でも、彼がそうしないことはわかっていた。
 困惑して、眉をひそめる王子にあたしは唇を歪め、挑発するように笑む。
「あたしばかり薄着で不公平じゃない? 王子はこんなに着込んでいるのに」
 襟元、固く結ばれたタイに手を伸ばす。
 その手を掴まれた。
「……後悔しますよ」
「どうかしら……?」
 掴まれた逆、空いた左手で、一気にタイを引き抜く。
 緩んだ彼のシャツの襟に指先を這わせて。
 ひとつ、ふたつと釦を外して。
 じっとこちらを見つめる王子から視線を外さず、
 そこに、隠されたものを暴く―――
 

 

 ――どうして気付かなかったんだろう。
 少し意識を研ぎ澄ませば、わずかに感じられるその禍々しい気配に。
 王血の守護さえも敵わず、王子の真名に絡み付いた、それに。
 押し倒した王子の白いシャツの胸元から染み出るような黒い気に、あたしは眉をひそめた。
 これは母様――長しか知らないことだけれど、あたしにはその人の魂の色が見える。
 さらに言うなら、その魂に刻まれた真名すらも、読みとることが出来るのだ。
 自分の他にそんなチカラを持つひとは知らないから、あたしの見えているものが正しいのか、どう表現したらいいのかも分からないけれど、人には各々の色というか――輝きがあって、あたしには光としてそれが見える。 
 その人の周りを彩る、魂の真実が。
 もちろん普段はそんなものは見ないようにしてる。
 いちいち見てたら疲れるし、プライバシーの侵害に当たるものね?
 だから、王子に真視を使ったのもこれが初めて。
 ――もっと早く、使っていれば分かったのに。
 気高い紫色を内に包んだ白金、王子の魂気はそんな輝き。
 それが王族という立場から来るものか、それとも生まれ持ったものか判断はつかないけれど、普通の人の数倍は眩しい、強い光だ。
 なのに。
 それが汚染されたように、ところどころ闇色に巣食われている。
 そして真名に絡み付く毒々しい魔気。
 あたしの予想が正しければ、これは。

  ― 隠しているものが知りたければ、その胸を ―

 あたしは耳に残るサウスリード様の囁きに従って、王子のシャツを剥いだ。
 一瞬抵抗を見せようとした王子だったけれど、諦めたのか、少し苦しげに瞳を揺らしただけで、ため息をついて顔を背けた。
 予想していたとはいえ、眼前に現れたその印にあたしは息を飲む。
 魔印。
 王子の心臓の上、その白い肌に、楔形の黒い痣が浮き出ていた。
「っきゃ……!?」
 あたしがその印に気を取られたその隙を逃さず、王子が身体を返すように起き上がった。
 当然、王子の上に座っていたあたしは転がり落ちるところを彼の腕に捕らえられ、さっきとは逆に、自身が下になる形で寝台に倒れ込んだ。
 あっという間に両腕を纏めて頭の上で束ねられ、脚は王子の膝に押さえられる。
 その手早い体勢逆転にぱちぱちと瞬くあたしに向けられる、冴えたアメジスト。
 何の感情も見えないが故に、彼の怒りを感じた。
 そりゃまあそうよね、隠してたこと無理矢理曝したんだもの。
 しかもあたしみたいな小娘に(いや年上だけど)押し倒されちゃったし。 
 向けられた視線が居心地悪く、身じろいだ瞬間、ギュッと掴まれた腕に痛みが走り、あたしはハタと己の姿を思い出す。
 上質な寝間着はピラピラと薄く、ガウンがなければモロ身体の線が見え――ってガウンはだけてるしぃい!
 寝間着で密着するのは初めてではないけれど、何となくあの時とは全く状況の違う今、あたしは表には出さず焦りまくる。
 ええと、ええと。
 ………ヤバイ?
「……貴女に余計な入れ知恵をしたのはサウスリードですか?」
 調子だけは優しく、だけど聞いたこともない低く冷静な王子の声があたしの耳に落とされる。
 乱れた銀髪から覗く据わった目を見上げて、ドクドク鳴る心臓を意識しながらあたしは唾を飲み込んだ。
 怖いー!
 冷ややかに怒る王子、怖いーー!
 なんで笑顔になの、っていうか目が笑ってないよ!
 危ない体勢も相まって、あたしは内心ビクビクしながらなるべく王子を刺激しないように、小さく頷いた。
「あの、その、か、隠してることが知りたかったら、胸を見ろって――、王子、その印は……、」
 肌とその刻印の境目に爛れたような痕を残して胸の楔から広がる黒い痣。
 それは魔の者が獲物と見定めた者に付ける所有印。
 その目的により印の効果は違うけれど、王子に刻まれた印は、あたしの見立て違いでなければ、ゆっくりと彼を損なわせ、やがて命を奪うもの――
 心臓の位置から両胸にまるで黒い翼が広がるような紋様を描く痣の具合からして、かなり前に受けたものだと分かる。
 そう、あとわずかで堕ちるほどの――……、
 しかし。
 王子の真名に絡み付き、魂を侵食しようとしているそれは、今動きを留めていた。
 彼の定めに新しく結ばれた縁に。
 その特殊な縁の持ち主との契約により、魔印の呪いは凍結している。
 <永和>という、世界にその存在を刻まれた者の名の力が、魔の力を中和していた。 
「―ああ、だから……」
 全てに納得がいった。
 カノン・ラシェレットが王子の花嫁になったのではなく、王子が永和=カノン・ラシェレットの婿になった理由が、これでわかった。
 きっと、王子のこの呪いを知ったうちの父が、手段のひとつとして力ある魔女の庇護下に彼を置くことを提案したに違いない。
 緋の魔女という、世界の巫子である存在なら、魔者の力にだって対抗できる。
 現にこうして、“婚姻関係を結んだ”という言葉だけの事実だけでもその呪いは止められているんだから。
 ブランシェリウムの貴族としての籍を持ちつつ、緋の魔女という存在であるあたしがいてこその対抗手段だけれど。
 だけど何故?
 最初からそういう事情があると分かっていれば、もう少し巧く呪いを留められたのに。
 あたしたちのあやふやな婚姻による絆は、今にも途切れそうに細い。
 婚姻による呪いの凍結は、あくまでも応急の策だ。
 いつ、呪いと守護との均衡が傾くかわからないほどの危うい処置。
 あたしと実際に契りを結んだとしても、それは守護が強力になるだけで呪いが消せるわけではない。
 魔族の呪いは、掛けた本人より強い力を持つ者が解くか、呪われた者が呪いをかけた相手を殺すかという方法でしか、なくならないのだから。
 確かに、この事実を知っていたとしても、表立ってあたしがその呪いを解くことは、一族の掟に従うならばしてはいけないことだけど、何事にも裏道ってものがある。
 協力くらいはできるのに。
 なにも騙すようなことをしなくても――、
 そこまで考えて、あたしは初めて気付いた。
 事情を話してもらえず、騙し討ちに婚姻関係を結ばれたことに、
 あたしの存在を利用されたことに、
 自分が傷付いているってことを。
 ――どうして?
 最初から茶番だって、理由があってのことだって、分かってたはずでしょう?
 今さら傷付く理由なんて――
「……違います」
 あたしの揺れた瞳の翳りを読んだのか、思考を王子の声が断ち切る。
「利用したのは呪いの方です。……私が貴女を手に入れるために」
 王子の手があたしの頬を包む。
 唇が塞がれた。
「んっ……!」
 噛み付くみたいに唇を奪われる。
 逃れようと首を振っても、あたしの小さな体格では王子に敵わない。
 息を奪われ、舌を絡め取られ、痛いくらいに吸う、そんな口づけを受けるのは初めてだった。
「お、うじ……っ」
「……後悔すると言ったでしょう……?」
 抗う最中に乱れて襟元が開いた胸に、熱い唇が押し当てられて。
 這う水音。
 ぞくりと肌が泡立った。
「っふ……んんっ」
 いつもの甘いだけのキスじゃない。
 奪うようなそれに、意識すら持っていかれそうになる。
「……そんな姿で、散々人を煽って、私のことを試しているんですか」
 くちづけの合間に囁かれる言葉は熱を秘めて、あたしに目眩を起こさせた。
「呪いなんてどうでもいい。私は貴女の傍に行きたかっただけだと、そう告げたら、どうします」
「ゃ……!」
 肌を舐められ、首筋を強く食まれる。
 与えられる愛撫に、混乱してうまく頭が回らない。
 王子の言葉がグルグルと胸の中で明滅するのに、意味すら掴めずあたしはもがいた。
「待っ……、王、子……っんゃ!」
 大きな手のひらに、あたしの恥ずかしいくらいささやかな膨らみが包まれる。
 うそ、うそうそ、
 待って、待ってよ、
 まだしないって言ったくせにーー!
 頭の中まで真っ赤になりそうなくらい、逆上せているのが自分でも分かった。
 ザラリと剣ダコのある指が素肌を滑り、あたしは身を震わせる。
 嫌悪じゃなく。
 感じて。
「誤解されたくなかったから、ずっと堪えていたのに、貴女ときたら……」
「っあ、あぅ……」
 甘いような弱い声を上げているのが自分だということが信じられない。
 王子の吐き出す熱い息と唇に翻弄されて、身を捩る。
 無理矢理されようとしているのに、抵抗しない自分が、王子から伝わる熱を心地好いと感じる自分が、いた。
 それは。
 その理由は。
 額を合わせて、煌めく紫の瞳が嘘のないことを伝えるように、真っ直ぐにあたしを囚える。
「……呪いを緩和させるために貴女と結婚したと、皆が思っているでしょう……真実を知るのは、私の想いを知るものだけ」
 ずっと。と、王子が呟く。
 
「――あの時から、ずっと、貴女を――愛していた」
 
 その告白に鳥肌が立つような高揚を覚えた。
“あの時”がいつのことなのか知らない。
 或いは、サウスリード様が溢した言葉に関係したことかもしれない。
 そんなことは、今どうでもよくて。
 肝心なことは、あたしが、王子の告白を嬉しいと感じていることで―――、
 そう。嬉しいのだ。あたしは、彼の告白を嬉しいと、思っている。
 いつの間にだろう。
 出逢ったのはほんの数日前。
 それまで、全く自分の人生には関係のないひとだったのに。
 ただ少し、わずかな時間を共有することになったひとだと、思っていたはずなのに。
 いつの間に、あたしは彼を、この内に住まわせてしまったんだろう――……。
「……王子」
 くちづけに応えながらあたしは、名残惜しげに離れる舌先に彼の名前を乗せた。
 ―― イ ー デ ィ ア ス 。
 魔力を込めて呼んだそれに、彼は逆らえなかった。
 金縛りにあったように動きを止めた王子の下から抜け出し、チカラを使ってもう一度彼を押し倒す。
「……カノンどの、」
 真名を支配されて、まだ痺れたように身体を動かせない王子は、困惑の眼差しをあたしに向ける。
 殆ど釦が外れた状態になっている彼のシャツを、痣が全て見えるように剥いだ。
 綺麗に鍛えられた胸に浮かぶ黒い忌々しい紋様を指先でなぞる。

  < ヴァ・ン・セ・リ・ア・ー・ル >

 あたしの敵の名を。
 逃さないよう、記憶に叩き込んだ。
「――今まで知らなかったけど、」
 戸惑う彼の視線を受け止めるようにあたしは自然と微笑んだ。
「あたし、独占欲強いみたい」
 髪を留めていたピンを外す。
「――自分のモノに、誰かの印が付いているのは業腹だわ」
 その尖った針先を手のひらに突き立て、皮膚を掻き切った。
 あたしの手のひらから流れ出る赤。
 驚きに目を見開く王子の、鼓動を刻む命の源、その真上に滴を落とした。
「ッア……!」
 熱いものに突然触れたみたいに――実際、彼には炎を直接押し当てられたように感じるんだろう――跳ねた王子の身体を、意思の力で押さえつける。
 構わず、集中。
 王子の魂に書き込まれている予定された道筋を、強引に、あたしの運命に重ね繋ぎ合わせる。
「……ッ……、」
 あたしの意思に合わせて彼の肌に落ちた血球が滑るように動き、赤い筋を引きながら紋様を描いていく。
 その赤は黒く浮かび上がった楔に絡み付き、絡め取り、まるで鎖に巻き付く蔦のようにその姿を覆った。
 上書きを始めた時から逆らうように蠢く黒い呪力を意思の力で捩じ伏せ、あたしは手のひらの傷を自らの爪で開いて更に血液を溢す。
 痛いなんて思う余裕もない。
 それに、あたしより王子の方がずっと苦しいはず。
 呪いを書き込まれ、更にその上からあたしの術を重ねている、その負担は計り知れない。
 王子に呪いを掛けた魔族がどんな奴かは知らないけれど、かなり高位の存在だ。
 直接相対している訳でもないのに、何なの、あたしのチカラを弾こうとするなんて!
 ムカつくのよ!
 八つ当たり気味の怒りをチカラに変換して、更に意思を強く、その呪いの軸に注ぎこんだ。
 ジリジリと肌を焼く刺激に時折眉をしかめながら、王子は最初に声を上げたきり、一度も抗う様子を見せない。
 ただ、血を流すあたしの手のひらを見つめて、苦し気にしているだけ。
 あたしがしていることを理解している訳でもないだろう、だけど全て預けてくれる、その態度が嬉しい。
 信頼、してもらっているんだろうか。
 その思いがあたしの力を後押しする。
 黒い痣の最後の一端にくるりと赤い線が巻き付き――完全に、呪力を押さえ込んだ事を確認したあと、あたしは息を吐いて術を切った。
 途端、気が抜けてグラリと傾いだ身体を下から抱き止められる。
 傷付いたほうの手を掴まれ、強く手首を圧迫された。
「無茶を……!」
 憤った呟きを漏らしながら、王子があたしの手に布を巻き付ける。
「うー、だってねー、血はチカラって言ってねー、」
「魔術談義はあとでいいです」
 叱るような口調で言葉を遮り、お姫様抱っこであたしを抱き上げる。
 貧血と、術の反動でグッタリしたあたしは素直に王子に身体を預けた。
 頬に触れた彼の裸の胸を見ると、黒い翼は飛び立つのを阻むように緋色の蔦に覆われている。
 満足して、笑う。
 これも一時しのぎだけれど。あたしの血潮が流れを止めない限り、あたしの命がある限り――呪いなんかに王子を奪わせない。
「……王子。後で、ちゃんと、教えてね」
 どっと眠気が押し寄せ、閉じようとする瞼に逆らいつつ、あたしを何処かへ運ぼうとしている王子に呟く。
 なぜ呪いを受けたのか。
 そんなことは後回しでいいから、
 あたしをいつから知ってたのか、
 あの時ってどういうことか、
 ずっと想っていたというのは本当なのか、
 あたしが知らない貴方のこと。
 もっとたくさん、知る権利が、あたしにはあるでしょう?
 
 ――あたし、貴方の奥さんなんだから。
 
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