異世界転生先は鏡の妖精だった⁉ちょっぴりハードモードです

ミカン♬

文字の大きさ
42 / 42

エピローグ

しおりを挟む
                                                   
                                               

「望み通りアーヴィング殿下を報酬に頂きました!殿下はもう私のものです!」
 言い方は悪い・・・けど正直な私の想いだ。殿下は笑って喜んでくれた。

「そうだよ、私はユナだけのものだ。結婚しよう」
「はい!嬉しい~」
 殿下のプロポーズを受けて、王女達から伸びてきた赤い糸も切断した!もう安心だ。


 第二王子は女神フローリスの加護を持つ妖精と婚約。
 王太子殿下も健康になってアテーナ王女と2か月後に婚姻。
 王家に祝い事が続いてナミピアナ王国は平和でめでたしめでたし。



 魔法学校の長期休みも終わって、残念だけど私は自主退学することにした。

 そもそもバレンシアとは別人なんだから替え玉入学と言われても仕方ない、考えが甘かった。私はヘレンから逃げたくて学校の寮に入りたかったのだ。
 特に学校への未練はないと思ったがロアンや友人達との別れが寂しい。校内ダンジョンを彼等と制覇したかったな。


 バレンシアと交代すれば良いと考えていたのに、女神の加護が外れたバレンシアは魔力が平凡な子になってしまった。彼女は鏡の中に逃げてからは勉強もしていないので、学力も結構な低レベル。

 覗き見の鏡で観察しただけでは、私の全てを奪えなかった。

 学習意欲が低くミリアンには最後に匙を投げられ、バレンシアが特待生を維持するのは無理と判断された。

 これは叔母のヘレンのせいでもある。バレンシアは裁縫と刺繍だけは上手だ。貴族としてのマナーも身についていないので淑女学校に編入する事になった。

 ハサウェイ公爵家では兄姉がバレンシアを気にしているようだ。
 ルナシアはアーヴィング殿下が妖精と婚約したのでバレンシアは敵ではなかったと思っている。いつかグレンが公爵家を継げばバレンシアも兄姉と交流が持てるかもしれない。



 ミリアンは旅に出た。オフィーリア様が戻ったし、諸国を巡って気儘に過ごしたくなったそうだ。ミリアンを大好きなバレンシアは相当落ち込んでいる。


 私は王子妃教育を受けることになり、宮殿に部屋を与えられて家庭教師も付けられた。勉強は嫌いじゃない、アーヴィング殿下の妃に相応しくなるよう頑張る。

 殿下が卒業したら直ぐに結婚するんだ~♪
 妖精ユナリスの記憶が戻ってからは陽気になったと誰からも言われる。年齢も不詳だ。見た目は10代だから16歳でいいでしょう。ユナリスは気まぐれだけど真面目な由奈の記憶も混ざってちょうど良いよね?

 今はユナリスの性格が前面に出て、前世の由奈の性格が後でフォローする感じ。
 どんな私でも殿下は受け入れてくれるから大丈夫。
 でも彼を困らせないようにしなければ。


 屋根裏部屋でバレンシアと交代した時はなんで異世界なんかに転生したんだと絶望したけど、今はアーヴィング殿下とネーロがいつも一緒。

 ───誰がなんと言っても、私は世界一幸せ!




 ====完結====

 最後まで読んで下さって本当に有難うございました。


しおりを挟む
感想 1

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(1件)

しおさば
2024.03.15 しおさば

とても面白くて一気読みしました!
✺⋆* (⸝⸝⸝´▽`⸝⸝⸝)⋆*✺

ありがとうございました♡ຼ☺︎

2024.03.16 ミカン♬

読んで頂いて有難うございます。
ご感想を頂いてとっても嬉しいです!

面白いと感じて頂けて感激です゜*。(*´Д`)。*°

こちらこそ本当に有難うございました❤


解除

あなたにおすすめの小説

一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました

しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、 「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。 ――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。 試験会場を間違え、隣の建物で行われていた 特級厨師試験に合格してしまったのだ。 気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの “超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。 一方、学院首席で一級魔法使いとなった ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに―― 「なんで料理で一番になってるのよ!?  あの女、魔法より料理の方が強くない!?」 すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、 天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。 そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、 少しずつ距離を縮めていく。 魔法で国を守る最強魔術師。 料理で国を救う特級厨師。 ――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、 ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。 すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚! 笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。

辺境のスローライフを満喫したいのに、料理が絶品すぎて冷酷騎士団長に囲い込まれました

腐ったバナナ
恋愛
異世界に転移した元会社員のミサキは、現代の調味料と調理技術というチート能力を駆使し、辺境の森で誰にも邪魔されない静かなスローライフを送ることを目指していた。 しかし、彼女の作る絶品の料理の香りは、辺境を守る冷酷な「鉄血」騎士団長ガイウスを引き寄せてしまった。

次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢

さくら
恋愛
 名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。  しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。  王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。  戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。  一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。

私と母のサバイバル

だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。 しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。 希望を諦めず森を進もう。 そう決意するシェリーに異変が起きた。 「私、別世界の前世があるみたい」 前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?

【完結】姉は聖女? ええ、でも私は白魔導士なので支援するぐらいしか取り柄がありません。

猫屋敷 むぎ
ファンタジー
誰もが憧れる勇者と最強の騎士が恋したのは聖女。それは私ではなく、姉でした。 復活した魔王に侯爵領を奪われ没落した私たち姉妹。そして、誰からも愛される姉アリシアは神の祝福を受け聖女となり、私セレナは支援魔法しか取り柄のない白魔導士のまま。 やがてヴァルミエール国王の王命により結成された勇者パーティは、 勇者、騎士、聖女、エルフの弓使い――そして“おまけ”の私。 過去の恋、未来の恋、政略婚に揺れ動く姉を見つめながら、ようやく私の役割を自覚し始めた頃――。 魔王城へと北上する魔王討伐軍と共に歩む勇者パーティは、 四人の魔将との邂逅、秘められた真実、そしてそれぞれの試練を迎え――。 輝く三人の恋と友情を“すぐ隣で見つめるだけ”の「聖女の妹」でしかなかった私。 けれど魔王討伐の旅路の中で、“仲間を支えるとは何か”に気付き、 やがて――“本当の自分”を見つけていく――。 そんな、ちょっぴり切ない恋と友情と姉妹愛、そして私の成長の物語です。 ※本作の章構成:  第一章:アカデミー&聖女覚醒編  第二章:勇者パーティ結成&魔王討伐軍北上編  第三章:帰郷&魔将・魔王決戦編 ※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位) ※ アルファポリス完結ファンタジー8位。応援ありがとうございます。

ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの
ファンタジー
大抵のトリップ&転生小説は……。 最強主人公はイケメンでハーレム。 脇役&巻き込まれ主人公はフツメンフツメン言いながらも実はイケメンでモテる。 落ちこぼれ主人公は可愛い系が多い。 =主人公は男でも女でも顔が良い。 そして、ハンパなく強い。 そんな常識いりませんっ。 私はぽっちゃりだけど普通に生きていたい。   【エブリスタや小説家になろうにも掲載してます】

冷徹宰相様の嫁探し

菱沼あゆ
ファンタジー
あまり裕福でない公爵家の次女、マレーヌは、ある日突然、第一王子エヴァンの正妃となるよう、申し渡される。 その知らせを持って来たのは、若き宰相アルベルトだったが。 マレーヌは思う。 いやいやいやっ。 私が好きなのは、王子様じゃなくてあなたの方なんですけど~っ!? 実家が無害そう、という理由で王子の妃に選ばれたマレーヌと、冷徹宰相の恋物語。 (「小説家になろう」でも公開しています)

靴屋の娘と三人のお兄様

こじまき
恋愛
靴屋の看板娘だったデイジーは、母親の再婚によってホークボロー伯爵令嬢になった。ホークボロー伯爵家の三兄弟、長男でいかにも堅物な軍人のアレン、次男でほとんど喋らない魔法使いのイーライ、三男でチャラい画家のカラバスはいずれ劣らぬキラッキラのイケメン揃い。平民出身のにわか伯爵令嬢とお兄様たちとのひとつ屋根の下生活。何も起こらないはずがない!? ※小説家になろうにも投稿しています。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。