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2) 思い出したぜ
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目が開いた 手が動く 足も動く 僕は目覚めた。
確か僕は双子の兄たちに池に突き落とされて溺れて・・・
「坊ちゃん 気が付きましたか?」
白衣の医師が僕の顔を覗き込んでいる。
生きてる・・・僕は生き残った。
医師に返事をしようとすると───
ピコーン! 『チュートリアル開始します!』
ピコーン! 『レアスキル 発動開始!』
突然なんの脈絡もなく頭に声が響く、チュートリアル? どういうこと?
「坊ちゃん、お名前を言えますか?」
僕の名前は・・・・
ピコーン! 『コピーできます。自分をコピーして下さい。』
なぜ声が聞こえるんだろう? コピー?
ピコーン! 『コピーできます。コピーと唱えてください。』
自分の頭に手を当てて「コピー」と言ったら、医師が眉根を寄せた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
シェル ワイルナー 無職 男
職業レベル1
属性 ニート
特性スキル なし
シークレットスキル<レア>
ーーーーーーーーーーーーーーー
目前に【ステータス】これが僕を苦しめている元凶だ。
無職 能無し 穀潰し。 属性がニートってなんなんだ。
ニート ニート? ニートぉ?
うん? この言葉思い出した気がする。 ニート・・オダカズヤ・・
・・ニートオダカズヤ・・・・・・・・・オダカズヤ
〔ああああぁぁぁ転生したんだ! ニート小田和弥は俺の事!〕
つい日本語で叫んでしまった。
驚いた医師は目を剥いた。
頭の中を小田和弥の記憶28年分が流れ込んでくる。
ヤバイ現在の記憶が霞む。
ピコーン! 『サムネに自己base をペーストします。 』
チュートリアルが続く。
目の前にYOU〇UBEのサムネのようなモノが現れる。
写真の無地のフイルムみたいだ。番号が1から50まである。
その1に さっきのコピーしたシェルの【ステータス】が貼られた。
俺は何をやらされているんだ?
「これは大変だ。ちょっと失礼しますよ。」
医師がそう言って部屋を出て行った。
「いててて、急に腹が、トイレ」
俺はベッドから降りた。
メイドは驚いた顔をしたが、いきなり俺のパジャマ下を下着もろとも引き下ろした。
(ち、痴女・・・・ ん? 象さんが小さい。俺、子どもになってるのか)
俺の手を引っ張ってメイドはトイレらしい部屋に俺を閉じ込めた。
壁に鏡が「お、美少年。これって俺なのか?」サラサラの金髪で蒼眼だ。
線の細い儚げな少年、顔色が悪い。
頭がふわふわして、まだ記憶がはっきりしない。
箱型のオマルがある。そうだった、この世界は水洗トイレが無い。
背に腹は代えられない、俺はオマルに用を済ませた。
少し下痢ぎみ、トイレットペーパも無い。
ドアを少し開けて「終わりました~」叫ぶや否やメイドに腕を引っ張られ、続けて無言で俺の尻に<クリーン> オマルに<デリート>した。
お尻がサッパリ気持ちよくなったがこれは恥ずかしいぜ。
ピコーン! 『他人をコピーしてみましょう。』
他人ってあの不愛想なメイドの事なのか?
メイドに向かって「コピー」と小さく呟くとステータスがでた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
チネット メイド 女
職業レベル 20
属性 基礎 水
特性スキル *フレグランスシャワー
シークレットスキル<xxx>
ーーーーーーーーーーーーーーー
あの不愛想女・・・そうだ、メイドのチネットだ。
ピコーン!『サムネにペーストします。』
サムネ2番にチネットの【ステータス】がペーストされた。
ピコーン!『チェンジで他人のスキルを使用できます。』
え、そんな事できるのか?
メイドの<クリーン><デリート>が使用できる。
チェンジしたかったが 医師が、1人の男を連れて戻ってきた。
「シェル坊ちゃん、私が分かりますか?」
やけに威圧感のある初老の男で目つきが怖い。確か執事だっけ?
首をふるふる横に振ると「本当に記憶喪失なのですか?」と執事は医師の方を見た。
「恐らくそうだと思われます。」
「はぁ・・・旦那様にご報告しなくては。」
医師と執事二人が話し合ってる間に俺はコピーした。
ーーーーーーーーーーーーーーー
ピエール 治癒師 男
職業レベル 250
属性 基礎 水 聖
特性スキル *蘇生
シークレットスキル<xxx>
ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーー
ロス アサシン 男
職業レベル 287
属性 基礎 闇 土 風
特性スキル *透明化 神速
シークレットスキル<xxx>
ーーーーーーーーーーーーーーー
ロス、怖い、アサシン! 凄いスキルを持っている。
<透明化>って消えるのか?
男にとって夢のようなスキルじゃないか、ヒャホー
シークレットスキルにはモザイクが掛かって見えない。
医師とロスのステータスはそれぞれ サムネの3番4番にペーストされた。
俺は【チェンジ】すれば3人のスキルを使えるってわけだ。
アサシンのロスが俺に成り行きを説明した。
シェルは日課の散歩中、異母兄弟の兄達である双子に池に突き落とされて溺れたそうだ。
5日間も意識不明で危険な状態だったが、奇跡的に意識が戻った。
突き落とした双子は罰として7日間、部屋で謹慎処分。
はぁ?軽すぎないか。
説明されて、なんとなくシェルの記憶が────
────良い記憶が全然ない。なんて可哀そうな少年なんだ。
ちなみに不愛想チネットはシェルの専属メイドだったはず。
確か僕は双子の兄たちに池に突き落とされて溺れて・・・
「坊ちゃん 気が付きましたか?」
白衣の医師が僕の顔を覗き込んでいる。
生きてる・・・僕は生き残った。
医師に返事をしようとすると───
ピコーン! 『チュートリアル開始します!』
ピコーン! 『レアスキル 発動開始!』
突然なんの脈絡もなく頭に声が響く、チュートリアル? どういうこと?
「坊ちゃん、お名前を言えますか?」
僕の名前は・・・・
ピコーン! 『コピーできます。自分をコピーして下さい。』
なぜ声が聞こえるんだろう? コピー?
ピコーン! 『コピーできます。コピーと唱えてください。』
自分の頭に手を当てて「コピー」と言ったら、医師が眉根を寄せた。
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シェル ワイルナー 無職 男
職業レベル1
属性 ニート
特性スキル なし
シークレットスキル<レア>
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目前に【ステータス】これが僕を苦しめている元凶だ。
無職 能無し 穀潰し。 属性がニートってなんなんだ。
ニート ニート? ニートぉ?
うん? この言葉思い出した気がする。 ニート・・オダカズヤ・・
・・ニートオダカズヤ・・・・・・・・・オダカズヤ
〔ああああぁぁぁ転生したんだ! ニート小田和弥は俺の事!〕
つい日本語で叫んでしまった。
驚いた医師は目を剥いた。
頭の中を小田和弥の記憶28年分が流れ込んでくる。
ヤバイ現在の記憶が霞む。
ピコーン! 『サムネに自己base をペーストします。 』
チュートリアルが続く。
目の前にYOU〇UBEのサムネのようなモノが現れる。
写真の無地のフイルムみたいだ。番号が1から50まである。
その1に さっきのコピーしたシェルの【ステータス】が貼られた。
俺は何をやらされているんだ?
「これは大変だ。ちょっと失礼しますよ。」
医師がそう言って部屋を出て行った。
「いててて、急に腹が、トイレ」
俺はベッドから降りた。
メイドは驚いた顔をしたが、いきなり俺のパジャマ下を下着もろとも引き下ろした。
(ち、痴女・・・・ ん? 象さんが小さい。俺、子どもになってるのか)
俺の手を引っ張ってメイドはトイレらしい部屋に俺を閉じ込めた。
壁に鏡が「お、美少年。これって俺なのか?」サラサラの金髪で蒼眼だ。
線の細い儚げな少年、顔色が悪い。
頭がふわふわして、まだ記憶がはっきりしない。
箱型のオマルがある。そうだった、この世界は水洗トイレが無い。
背に腹は代えられない、俺はオマルに用を済ませた。
少し下痢ぎみ、トイレットペーパも無い。
ドアを少し開けて「終わりました~」叫ぶや否やメイドに腕を引っ張られ、続けて無言で俺の尻に<クリーン> オマルに<デリート>した。
お尻がサッパリ気持ちよくなったがこれは恥ずかしいぜ。
ピコーン! 『他人をコピーしてみましょう。』
他人ってあの不愛想なメイドの事なのか?
メイドに向かって「コピー」と小さく呟くとステータスがでた。
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チネット メイド 女
職業レベル 20
属性 基礎 水
特性スキル *フレグランスシャワー
シークレットスキル<xxx>
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あの不愛想女・・・そうだ、メイドのチネットだ。
ピコーン!『サムネにペーストします。』
サムネ2番にチネットの【ステータス】がペーストされた。
ピコーン!『チェンジで他人のスキルを使用できます。』
え、そんな事できるのか?
メイドの<クリーン><デリート>が使用できる。
チェンジしたかったが 医師が、1人の男を連れて戻ってきた。
「シェル坊ちゃん、私が分かりますか?」
やけに威圧感のある初老の男で目つきが怖い。確か執事だっけ?
首をふるふる横に振ると「本当に記憶喪失なのですか?」と執事は医師の方を見た。
「恐らくそうだと思われます。」
「はぁ・・・旦那様にご報告しなくては。」
医師と執事二人が話し合ってる間に俺はコピーした。
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ピエール 治癒師 男
職業レベル 250
属性 基礎 水 聖
特性スキル *蘇生
シークレットスキル<xxx>
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ロス アサシン 男
職業レベル 287
属性 基礎 闇 土 風
特性スキル *透明化 神速
シークレットスキル<xxx>
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ロス、怖い、アサシン! 凄いスキルを持っている。
<透明化>って消えるのか?
男にとって夢のようなスキルじゃないか、ヒャホー
シークレットスキルにはモザイクが掛かって見えない。
医師とロスのステータスはそれぞれ サムネの3番4番にペーストされた。
俺は【チェンジ】すれば3人のスキルを使えるってわけだ。
アサシンのロスが俺に成り行きを説明した。
シェルは日課の散歩中、異母兄弟の兄達である双子に池に突き落とされて溺れたそうだ。
5日間も意識不明で危険な状態だったが、奇跡的に意識が戻った。
突き落とした双子は罰として7日間、部屋で謹慎処分。
はぁ?軽すぎないか。
説明されて、なんとなくシェルの記憶が────
────良い記憶が全然ない。なんて可哀そうな少年なんだ。
ちなみに不愛想チネットはシェルの専属メイドだったはず。
応援ありがとうございます!
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