能力者は現在に

わまり

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合宿? 6

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「結構早く終わったんだな」
航が帰り道、そうつぶやく

「そうね、あっさりしてたわ」
杏が答えた

「あの能力ともう一人の能力、かなり相性いい」
「能力にも相性ってあるのかな」
直人はメモを書きながら言う

「そうかもなー、まあ、考えられないけど」


「この後だけどさ、大分時間余ったじゃん?」
「どこか行くか?」
直人が3人に言った

「賛成っ!」
杏が勢い良く手を上げた
「どこいくの!?海がいい!」

「海…?」
「まあいいよ、近くにある」


海では人が少なく、砂浜が広かった
早速杏がかけていった
「おい、杏!」
「水着…無いぞ…」
そう航が言う頃には杏はもう海に入っていた

「え?あるんじゃないの」
ぽかんとして、海の中から叫ぶ
「いたたたた…!」
そう言い、片足で飛びながら砂浜へ上がってきた
「いったーい!足くじいた!」

3人が駆け寄る
「お前…バカだろ」

「うっさいっ!」
「由紀ちゃーん、おぶって!」
手を伸ばしながら言う

「え…嫌よ…」
本で口を隠して由紀が答える

「お願い!」

「嫌…」
断固として拒否する

「じゃあじゃんけんな、負けた方が杏をおぶる」

「ちょっと!負けたらってどういう事よ!」

「うるさい、足でまといは黙ってろ」
航が見下す

杏が怒っている中、2人はじゃんけんをする


「なんでこいつなのよ!」
航におんぶさせられた杏は暴れる

「俺だってやなんだよ!置いてくぞ!」
「重い…」

「重く無いわよっ!」
「そこ持つな!変態!」
顔を真っ赤にさせて怒鳴る

「わめくなよ、つか変態じゃねえ!」

「お前ら、少しは静かにしなよ」
直人が呆れて言う


旅館に着くと杏は降ろされた
「…………ありがと」
小さな声で杏が航に言った

航は聞こえたが
「んー?なに、聞こえません」
「もっと大きな声で」

「……ありがと…」
顔を赤くしてもう一度言う

「聞こえない!大きな声で!」

「もう!うっさいクズ!」
そう言い、旅館に入って行った
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