短編物語パンドラ 【百合】

わまり

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ロリストーカー 5

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絶対誰か付いてきてるよね…
後ろを振り向かず、しかし後ろに注意して焦らず歩いていく。

「委員長、付けられてる?」

「声が大きい。そうみたいね」
「そういえば」
前の会話を思い出す
「携帯、カメラオンにしとけばいいのか」

「そうだったね、これで分かるじゃん!」
友人も嬉しそうにする

このまま学校へ行けば犯人が分かる。
分かって何か変わるのかと言われると、逆に精神的に悪くなる可能性も考えられるが、警戒はできる。

やっと学校に着いた。
流石に校内には入ってこれないようだ。

「じゃあ、みよっかー!」
友人がかけてくる

「うん、そうだね」
携帯を開き、画面を見る

初めは隠れているのか何も写っていなかったが、こちらをこっそり覗いている人が確かにいた。
「ん?ちっちゃいな…」
頭の位置は相当低い。
大分警戒してるのだろうか?
かといってしゃがむか普通。

私達と20m程離れたところで、その人は動き出した。
「え…?これって…」
とてとてと歩く赤い上着を着た女の子。
小学4年生くらいだろうか、小さい
たまに転びながら隠れている。

「この子じゃないよね、今日はストーカーいなかったのかー、残念」

「そうだね、帰りもやってみよう」
そう言い、席に着いた。


帰りのHRが終わった
「じゃあ委員長、携帯の用意を!」

「分かってる、写るかな」
携帯を操作しながら校門を出る。

少し遅めの下校になってしまった
ここでもしつこくいるんだろうか…

いた。視線を感じるし足音もする
「…あーもー、後ろが見れない…」

「家までの我慢だよっ」
友人が手を繋ぐ

怖いなー、誰が写ってるのやら
そう思いながら家に向かう


「……ん?」
またあの赤い上着を着た女の子が写っている。鼻を真っ赤にして寒そうに。


「あれー?」
友人も首を傾げる
「今朝の女の子だね、まあ偶然」

「…うん、この子…なわけないよね」
うん、そのはずだ。こんな小さな子があんな手紙送るわけないものね。そうだよ。


翌日、登校中も携帯のカメラをオンにしていた。そして教室にて
「……んー…」

「あの女の子だね…」
おかしいな、やっぱり尾行だと思ってたのは女の子だったので、ストーカーではないのかな?

帰り道、またあの女の子が写っていた。


次の日、私は図書委員があるのでいつもより早い時間の6時50分に家を出た。
玄関で靴を履いていると、カランという音がしたので急いでドアを開ける。
すると向こうへかけていく女の子が。
「あの上着…」
写っていたあの子だ。

ポストを見ると、あの手紙が入っていた。
「……まさか、ね…」

その日の帰り道、そしてその次の日の朝と帰りもあの赤い上着を着た女の子が写っていた。
「こ、これは……」

「確かめるしかないね、明日の夜の間ずーっとカメラ回しとこ、この子が来るなら朝かもしれないけどっ」
友人が画面を見ながら言う。

「そうだね…」
本当にこの子なのだろうか。

この子だ。赤い上着を着た女の子。
夜のカメラにはっきり写っていた。時刻は6時50分前。手紙を入れるあの子がいた。
「うっそー…」

「おじさんじゃなくて良かったじゃん!」
「幼女にモテちゃうなんてね、あは!」
友人は楽しそうに笑った。

まあ確かに良かった。
しかしなぜあんな年齢の女の子が…
全くわからない。話しかけてくれれば答えてあげるのに…。
「ロリっ子…」
さて、どうしたものか…
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