短編物語パンドラ 【百合】

わまり

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ロリストーカー 8

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校門の前で待ち伏せる。
裏門から出られる可能性もあるが、その時はその時だ。
「さーて、くるかなー?」
「ってあれ?」

1番にかけてくる女の子、2人とも走っている。
「思ったより早いね、やっぱりストーキングの為かなー?」

「かもね、どこへ行くのかしら」
友人に耳打ちする
「ついて行くわよ」

「えっ、それって私達ストーカーみたいじゃん」

「とにかく、行くわよ」
陰に隠れながら友人の手を引っ張る

やはり私達の学校に向かっているようだ。2人は同じ歩幅で行く。
私達の学校の校門前に付くと、2人は壁に背を預けてじっとしていた。
しばらくすると不自然に思ったのか、校門から中を覗いたりする。
そりゃあそうだ、今日は早めに下校するんだから。

2人で話したり、覗いたりしながら5分はそこにいた。すると黒髪の子が赤い上着を着た子に何かを言い、校舎に入っていった

「うわー、積極的…」
「どうする?止める?立入禁止だよね」

「でももう一人の子もいる」
そう言い、座り込む子を見る


「ねえ委員長、あれおかしくない?」
友人が学校前の道路を走ってくるトラックを指さす

「なにが?」
普通に走ってるだけのように見えるが、よく見ると直線ではなく、少しだが斜めに走っている。

「あっ、あの運転手!」
頭がカクンと下がっている。
寝てる、居眠り運転だ。

「あの子危ないんじゃない!?」
走っていく方向にあの女の子がいる。このまま行けば道に乗り上げてしまう。

急いで駆け出し、叫ぶ
「おい!トラック!」
女の子はビクッとし、こっちを見ると目を見開いた。
「後ろだよ!」
間に合うだろうか、女の子はトラックの方を向き、そして逃げ出す
だめだ、その方向だとまだトラックの移動方向にいてしまう。少し後ろに逃げなければ。

それか、女の子の報告から見て斜め前、私の方向へ来るしかない。
手を伸ばし、飛び上がる
女の子の手を掴んだ。そして思い切り後ろに引くと、その丁度目の前をトラックのタイヤがかすめた。
心臓がバクバクと音を立てる。
私の頭もペチャンコになるところだった…
「し、死ぬかと…」

「だ、大丈夫委員長!?」
友人が続いてかけてくる。

そして泣き声がした。女の子だ。
「大丈夫?」
声をかけると、赤い目をこちらに向けた

「お、お姉ちゃん…」
そう言い、膝を見る

さっきのせいか膝が擦りむけていた。
「あー、ごめんね、強くしすぎちゃった」

「ううん、助けてくれてありがとう」
涙声で言った。
そしてまたさっきの様に目を見開いた。
「あれ…どうしてお姉ちゃん…」


「な、大丈夫!?」
校門から黒髪の女の子が出てきた
「ってなにこれ…トラック?」
雑木林に突っ込んでいったトラックを見る

そして、後から先生が出てきた
「うわっ、これはひどい…」
そして私達を見つけると
「大丈夫!?怪我したの!?」
と言った

「いえ、私はともかくこの子が…」
赤い上着を着た女の子を指さす

「じゃあ保健室行こっか、あなた達は残ってて、事務室にいればいいから」
「悪いけど、この子連れてってくれる?今ほとんどの先生出張で…」
そう言い、先生はトラックの窓へ行った。

「わかりました」
そう言い、まだ口を開けてポカンとしている女の子を抱え上げる

「きゃっ!」
と言い、女の子がビクッと体を震わせた。
その顔はみるみる赤くなっていく。

「大人しくして、それと少し話があるから。」そう言い、微笑んだ。

後ろからは先生の怒鳴り声がした。
そして振り向くと、黒髪の女の子と友人が話していた。
そうだね、これからちゃんと話せる
「会えてよかった」
小さな声で言うと、女の子は更に顔を赤くし、手で顔を隠した。
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