66 / 81
弁明 8
しおりを挟む
今日も夢を見る。
私は未来を変えられるのか、を知りたい。
まずは状況を詳しく知らないと。
ーーーーー
「…あ」
微かに声が出る。つっかえが取れたようだ
「…はな、せる」
しかし、まだいつものようには喋れない。
「声、でます?」
医師が顔を覗き込んだ
「はい」
枯れた声で言う。少し低い
「よかった、その調子で行きましょう」
そう言って微笑んだ。
「質問があります」
所々途切れてしまう。
「無理に声出さなくてもいいよ、これ使ってもいいし」
そう言って使っていた玩具を差し出した
私はその上に手を置き、指を滑らせた
まずは被害状況を知らないと…
それから救う方法を考える。
ぱ そ こ ん は あ り ま す か
そうなぞると、医師は私のベッドの背を上げ、テーブルを引き寄せてその上にパソコンを置いた
「何を知りたいんだい?」
じ し ん に つ い て く わ し く
「被害状況でいいの?少しショックを受けるかもしれないけど」
そう言いながらワードを打ち込んだ
私はコクリと頷いた
それでも、知らないといけないんだ。
「このページだよ、マウスあげるから、自由に見て。他のが見たかったら言って」
そう言ってマウスを私の左手に持たせた
スクロールする。
写真とともに文が書かれていた。じっくりと見る。
2017年、2月26日発生した地震はマグニチュード8、震度7で津波の被害がとても大きかったらしい。
震源地は、私達の街から10キロ…近い。
死者は二十万人、行方不明者が五万人近くいるらしい。大半が海に拐われた。
街は真っ黒になっていて、コンクリートは崩れ、山の表面は剥げている。
私の街は大半が津波に飲まれ、生存者は街の5割。
被害が大きい。これじゃとても…
全員助けようなんて最初から思ってなかった。せめて大切な人だけでも…
私の街に関する事がとても少ない。
もっと細部まで知りたい…
犠牲者の名前を眺める。
クラスメイトの名前があった。
私以外、全て…
更に見ると、私の両親、親戚の名前まであった。涙が溢れてきた。
こんなに人が死んでいる…
広範囲に被害が及んでいる。
旅行にでも誘うか?
家族ならともかく、クラスメイト全員は無理かもしれない。どこか被害の受けない場所を見つけないと。
私は未来を変えられるのか、を知りたい。
まずは状況を詳しく知らないと。
ーーーーー
「…あ」
微かに声が出る。つっかえが取れたようだ
「…はな、せる」
しかし、まだいつものようには喋れない。
「声、でます?」
医師が顔を覗き込んだ
「はい」
枯れた声で言う。少し低い
「よかった、その調子で行きましょう」
そう言って微笑んだ。
「質問があります」
所々途切れてしまう。
「無理に声出さなくてもいいよ、これ使ってもいいし」
そう言って使っていた玩具を差し出した
私はその上に手を置き、指を滑らせた
まずは被害状況を知らないと…
それから救う方法を考える。
ぱ そ こ ん は あ り ま す か
そうなぞると、医師は私のベッドの背を上げ、テーブルを引き寄せてその上にパソコンを置いた
「何を知りたいんだい?」
じ し ん に つ い て く わ し く
「被害状況でいいの?少しショックを受けるかもしれないけど」
そう言いながらワードを打ち込んだ
私はコクリと頷いた
それでも、知らないといけないんだ。
「このページだよ、マウスあげるから、自由に見て。他のが見たかったら言って」
そう言ってマウスを私の左手に持たせた
スクロールする。
写真とともに文が書かれていた。じっくりと見る。
2017年、2月26日発生した地震はマグニチュード8、震度7で津波の被害がとても大きかったらしい。
震源地は、私達の街から10キロ…近い。
死者は二十万人、行方不明者が五万人近くいるらしい。大半が海に拐われた。
街は真っ黒になっていて、コンクリートは崩れ、山の表面は剥げている。
私の街は大半が津波に飲まれ、生存者は街の5割。
被害が大きい。これじゃとても…
全員助けようなんて最初から思ってなかった。せめて大切な人だけでも…
私の街に関する事がとても少ない。
もっと細部まで知りたい…
犠牲者の名前を眺める。
クラスメイトの名前があった。
私以外、全て…
更に見ると、私の両親、親戚の名前まであった。涙が溢れてきた。
こんなに人が死んでいる…
広範囲に被害が及んでいる。
旅行にでも誘うか?
家族ならともかく、クラスメイト全員は無理かもしれない。どこか被害の受けない場所を見つけないと。
0
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
〈社会人百合〉アキとハル
みなはらつかさ
恋愛
女の子拾いました――。
ある朝起きたら、隣にネイキッドな女の子が寝ていた!?
主人公・紅(くれない)アキは、どういったことかと問いただすと、酔っ払った勢いで、彼女・葵(あおい)ハルと一夜をともにしたらしい。
しかも、ハルは失踪中の大企業令嬢で……?
絵:Novel AI
せんせいとおばさん
悠生ゆう
恋愛
創作百合
樹梨は小学校の教師をしている。今年になりはじめてクラス担任を持つことになった。毎日張り詰めている中、クラスの児童の流里が怪我をした。母親に連絡をしたところ、引き取りに現れたのは流里の叔母のすみ枝だった。樹梨は、飄々としたすみ枝に惹かれていく。
※学校の先生のお仕事の実情は知りませんので、間違っている部分がっあたらすみません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる