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53 スポーツ少女
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ウチも学校でやっていたストレッチを始める。体を温めるのと起こさせる役割もあるので、なるべく息を短く吐くようにと言われていた。
ウチがやっている途中、もう彼女はストレッチが終わったようで、待っていた。
「走らないの」
「だって見守り役なんでしょう」
彼女は私を見てそう言い、髪を1度解いて結び始めた。
「追いつけるとは思いますけど…」
「道はわからないはずです」
「…そうだな」
くいっと足を伸ばすと、少し痛んだ。
久しぶりなのでもう固くなっているのか?
「じゃあ少しまってて」
ウチがそう言った後、彼女は片足で立ち、空を見ていた。
「…途中、余裕ないですけど」
呟くように彼女は言う
「後で少し喋りますかね」
「終わったぞ」
ウチは服を整えて彼女の肩を叩く。
「ウチの事は気にしなくていいからな」
「ええ、勿論」
そう言って彼女はゆっくりとしたペースで走り、校門を出た。
校門からは左が住宅街で長い一本道が続いており、右は店が少しと小さな工場がいくつかある。
彼女は右に曲がって少し行ったあと更に曲がって学校の塀に沿って走っていった。
学校裏は小さな山で、学校が管理していて小学生はたまにそこへ遠足に行ったり、理科で授業を行う。
彼女はそこへ向かい、山の神社の階段前まで来た。
「少し、いいです?」
そこで彼女は立ち止まり、振り返って私を見た。
「内緒なんですけど、習慣なので」
「いいけど」
ウチがそこで待っていると、彼女は階段を一段飛ばしで駆け上がり、建物の前まで来た。
神社の周りは葉の落ちた木が生えて、後ろには校舎が見える。
真後ろにこの神社はあるそうだ。
そこで彼女は手を合わせていた。
風の音と、校庭にいる生徒の声が微かに聞こえる。
泉桃子は何を願ってるのだろうか。
彼女が階段を降りてきた。
「では、行きます」
「何をお参りしてたんだ?」
ウチは後ろ姿に言う。
「大会、いい結果が出せるように、です」
彼女は振り向いて言う。
ウチはそんな事した事無かった。
結果は良いに決まってるし、悪くとも何とも思わないからだ。
彼女とウチ、得意な事は同じでも走る事に対する意識は違うんだな。
ウチがやっている途中、もう彼女はストレッチが終わったようで、待っていた。
「走らないの」
「だって見守り役なんでしょう」
彼女は私を見てそう言い、髪を1度解いて結び始めた。
「追いつけるとは思いますけど…」
「道はわからないはずです」
「…そうだな」
くいっと足を伸ばすと、少し痛んだ。
久しぶりなのでもう固くなっているのか?
「じゃあ少しまってて」
ウチがそう言った後、彼女は片足で立ち、空を見ていた。
「…途中、余裕ないですけど」
呟くように彼女は言う
「後で少し喋りますかね」
「終わったぞ」
ウチは服を整えて彼女の肩を叩く。
「ウチの事は気にしなくていいからな」
「ええ、勿論」
そう言って彼女はゆっくりとしたペースで走り、校門を出た。
校門からは左が住宅街で長い一本道が続いており、右は店が少しと小さな工場がいくつかある。
彼女は右に曲がって少し行ったあと更に曲がって学校の塀に沿って走っていった。
学校裏は小さな山で、学校が管理していて小学生はたまにそこへ遠足に行ったり、理科で授業を行う。
彼女はそこへ向かい、山の神社の階段前まで来た。
「少し、いいです?」
そこで彼女は立ち止まり、振り返って私を見た。
「内緒なんですけど、習慣なので」
「いいけど」
ウチがそこで待っていると、彼女は階段を一段飛ばしで駆け上がり、建物の前まで来た。
神社の周りは葉の落ちた木が生えて、後ろには校舎が見える。
真後ろにこの神社はあるそうだ。
そこで彼女は手を合わせていた。
風の音と、校庭にいる生徒の声が微かに聞こえる。
泉桃子は何を願ってるのだろうか。
彼女が階段を降りてきた。
「では、行きます」
「何をお参りしてたんだ?」
ウチは後ろ姿に言う。
「大会、いい結果が出せるように、です」
彼女は振り向いて言う。
ウチはそんな事した事無かった。
結果は良いに決まってるし、悪くとも何とも思わないからだ。
彼女とウチ、得意な事は同じでも走る事に対する意識は違うんだな。
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