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第三章 闇の瞑想
第51話 地に落ちた存在2
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龍国内にある下界を監視する場所には大勢の僕達が働いていて、360度の壁面に特殊な魔法陣を付与した板が並べられ、全ての板には違う場所が映し出されている。
「ロサ様、こちらの画面を見てください!!」
一応、公的に"正式な名前"は有るが長いし聞きなれないので今まで通り”ロサ”と呼ばせていた。
ただしオルキスが居た場合、もしくは上位の存在の前では"正式な名前"で呼ぶように指示してある。
細かな気配りの出来るロサだが、単にオルキスの小言が煩わしいだけだ。
ある地域が映し出されている画面を見たロサ。
「何いぃぃ、馬鹿なっ、どうして我らの神が地上に!! 我は何も聞いて無いぞぉぉ!!」
その場の全員が1つの画面に注目した。
変身を解き巨大化して本来の姿に戻った眷族の神。
本来龍国では、下界には龍人のみが異種族交流を成して文化や魔法の伝授と回収を行なう取り決めがあった。
所が下界の映像には成龍体となった眷族の神の姿が映し出されていた。
しかも神のブレスは生命のある物を全て滅ぼしているのだから、眷族であるロサが驚くのは無理も無い事だ。
「我は我が神を止めに行く・・・」
「ロサ様、他の神々にお伺いを立てた方が宜しいのでは・・・?」
「だからこそだ。眷族の事は眷族で解決しなければ、我らの神が戻られた時に申し開きが出来ないからな」
監視室で同様に事の成り行きを見ていた僕達が諫言するも、自らの考えこそ正しいと思い込んでいるロサだ。
何も知らないロサは、神が単に気晴らしに下界に降り立ったと考えた。
先の隕石事件で魔素を消耗した後、体力を回復して軽く身体を動かしているだけだと安易に考えたのだ。
そして下界に転移する。
転移して直ぐに人型から本来の姿に戻るロサ。
咆哮を上げて自らの神の後を追ったのだ。
そしてその事は即座にテネブリスの使徒であるベルムに報告される。
「ええっ、ロサが後を追って下界に行ったのぉぉ!?」
「はい、お止めしたのですが眷族の事は眷族でと・・・」
その場で聞いていた神々は眷族では無く、同族として、姉を慕う者として下界に行く決意を示した時、全員に念話が届いた。
(待ちなさい、我が子達よ。お前達が下界に行く事を禁じます)
((( ! ! ! )))
(何故ですの、お母様)
(あの子の理性が無い状態では話をする事は無意味でしょう)
(ですが・・・)
(あの子が暴れるだけであれば大丈夫よ。だけど、あなた達が行けば全ての大地が何も無い死の世界になるからよ。それではこの惑星が死んでしまうわ)
(ですが、お姉様が・・・)
(解っているわ。しばらく様子を見ましょう)
大神とアルブマが念話で話している所にベルムが割り込む。
(スプレムス様、ロサが下界に降りたのですがお母様はロサだと解かるでしょうか?)
(あの子が眷族を理解出来るか分からないわ。もしもの場合は龍人達を下界に向わせなさい)
(それはお母様を説得する為ですか?)
(違うわベルム、ロサを連れ戻す為よ)
(今のあの子には言葉は通じないでしょう。今は時が経つのを待つのよ)
(解かりました・・・)
そして眷族別では無く種族別で動き出した神々たち。
龍の子らは、理性だけの存在となったテネブリスを中心に今後の対策を考えた。
使徒であるベルスは、一連の成り行きを全ての第1第2ビダと龍人に説明する為に集めた。
勿論魔素切れの恐ろしさを十分に説明し、テネブリスの行動は”一時的な反動”だと説明してだ。
しかし、第1ビダ達は違った。
特にオルキスだ。
普段の第1ビダ達は仲が良い。
口論するのはロサが関わっている場合だけだ。
しかし今回は違った。
4体とも不安げな表情で、泣きながら同族同士で抱き合っている。
中でもオルキスが深刻な状態だと見ている方も理解出来るほどだ。
「私も下界に行きます!!」
「ダメよ」「いけません」
ほぼ同時に2人の使徒から声が上がった。
オルキスに注意したのは他ならぬベルスとベルムだ。
「どうしてですかお母様、ベルム様」
「これは大神がお決めになった事よ。眷族で無い貴女が行ってはいけない事なの」
「でも私はロサを愛してます」
「私も・・・」
「私も行くわ」
「皆でテネブリス様を助けるのよ」
「ありがとう皆。ではあなた達を拘束するわ」
ベルムが魔法を唱えると全員が透明な円柱の柱の中だった。
「ごめんなさいね。でも、こうしないとあなた達かってに行くでしょう? でもロサだったらあなた達にそんな危険な事を望むかしら?」
円柱の中で内側から叩いたり、喚いたり、泣き崩れる第1ビダ達。
オルキス、ヒラソル、ナルキッス、プリムラがロサを愛し、我が身を持って支持したいと思うからこその態度だと理解しているベルム。
「今は見守りましょう。そして龍人達に任せるの。それが大神様の決定よ」
それぞれの使徒が我が子を見ながら困惑していた。
「ベルス、フォルティス、リベルタ、オラティオ、お願いしますね。この子達にもしもの事が有ってはお母様とロサに怒られるわ」
それぞれの使徒が円柱ごと連れて帰り説得すると言う。
残ったのはベルムと龍人達だ。
「あの子がそれ程までにお母様を思っていたとは・・・」
「ベルム様、父上は眷族として当然の行動に出たと思われます」
「そうね、我らが眷族はどの眷族よりも長く生きているからねぇ。ですがフィドキア、貴男まで勝手な行動はダメよ」
「はっ」
「とりあえずは監視室で様子を見ましょう。皆さん行きますよ」
「「「はっ」」」
ベルムの後に続きフィドキア、ラソン、インスティント、カマラダ、バレンティアと5体の龍人が監視室に向った。
監視室の中央では巨大な地図を中心に”闇のテネブリス”が暴れて浄土と化した地域を正確に記録していた。
既に”とある大陸”の北側はかなりの範囲で死の大地になっていた。
「状況は!?」
「テネブリス様は大陸北部を東から西に進まれて、現在は又西に戻っている状況です」
下界の映像を見る限り酷い状況だった。
そこに生物の痕跡は無く、死の大地が風に飛ばされている風景だけが映し出されていた。
「あの辺りは木々が生い茂り多くの集落や魔物達が居たはずだが・・・」
「はい、あのぉぉ、全ての者が逃げ出す中、テネブリス様のブレスで無に帰りました」
「・・・」
思っていた以上に広範囲となっていた死の大地に絶句するベルムと龍人達。
「それでロサはどうなっているの!?」
「はい、テネブリス様の頭付近を飛び回っています」
映し出される映像には巨大な体躯の頭に飛び交う者だった。
成龍体のロサの体長はおよそ2km。
変身の魔法で巨大化しても3倍ほどだ。
対する”闇のテネブリス”は体長70km。
まるで頭の周りを飛び交う小鳥だ。
「ロサは叫んでいる様ね」
咆哮の様に叫ぶ雄叫びは念話と同様に強い思念が込められているが、”闇のテネブリス”に届く事は無く無情にも死の大地が増えるだけだった。
映像を見て改めて思い知らされる神の姿。
圧倒的な大きさと魔素を持ち、自分達では成す統べが無く神々が出れば、より多くの被害が出ると簡単に理解出来るほどの差だった。
「お母様はロサに気づいて無いのかしら・・・」
「そうであれば今のうちに父上を迎えに行った方が得策では無いでしょうか?」
フィドキアの提案も理解しているが母であるテネブリスがロサに何もしないのであれば、もう暫らく様子を見ようと思案していたベルムだ。
しかし、一向に相手にしてくれない神が大地を蹂躙する姿に痺れを切らし、自らのブレスを神に放とうとするロサだった。
Epílogo
ロサァァァ!!
「ロサ様、こちらの画面を見てください!!」
一応、公的に"正式な名前"は有るが長いし聞きなれないので今まで通り”ロサ”と呼ばせていた。
ただしオルキスが居た場合、もしくは上位の存在の前では"正式な名前"で呼ぶように指示してある。
細かな気配りの出来るロサだが、単にオルキスの小言が煩わしいだけだ。
ある地域が映し出されている画面を見たロサ。
「何いぃぃ、馬鹿なっ、どうして我らの神が地上に!! 我は何も聞いて無いぞぉぉ!!」
その場の全員が1つの画面に注目した。
変身を解き巨大化して本来の姿に戻った眷族の神。
本来龍国では、下界には龍人のみが異種族交流を成して文化や魔法の伝授と回収を行なう取り決めがあった。
所が下界の映像には成龍体となった眷族の神の姿が映し出されていた。
しかも神のブレスは生命のある物を全て滅ぼしているのだから、眷族であるロサが驚くのは無理も無い事だ。
「我は我が神を止めに行く・・・」
「ロサ様、他の神々にお伺いを立てた方が宜しいのでは・・・?」
「だからこそだ。眷族の事は眷族で解決しなければ、我らの神が戻られた時に申し開きが出来ないからな」
監視室で同様に事の成り行きを見ていた僕達が諫言するも、自らの考えこそ正しいと思い込んでいるロサだ。
何も知らないロサは、神が単に気晴らしに下界に降り立ったと考えた。
先の隕石事件で魔素を消耗した後、体力を回復して軽く身体を動かしているだけだと安易に考えたのだ。
そして下界に転移する。
転移して直ぐに人型から本来の姿に戻るロサ。
咆哮を上げて自らの神の後を追ったのだ。
そしてその事は即座にテネブリスの使徒であるベルムに報告される。
「ええっ、ロサが後を追って下界に行ったのぉぉ!?」
「はい、お止めしたのですが眷族の事は眷族でと・・・」
その場で聞いていた神々は眷族では無く、同族として、姉を慕う者として下界に行く決意を示した時、全員に念話が届いた。
(待ちなさい、我が子達よ。お前達が下界に行く事を禁じます)
((( ! ! ! )))
(何故ですの、お母様)
(あの子の理性が無い状態では話をする事は無意味でしょう)
(ですが・・・)
(あの子が暴れるだけであれば大丈夫よ。だけど、あなた達が行けば全ての大地が何も無い死の世界になるからよ。それではこの惑星が死んでしまうわ)
(ですが、お姉様が・・・)
(解っているわ。しばらく様子を見ましょう)
大神とアルブマが念話で話している所にベルムが割り込む。
(スプレムス様、ロサが下界に降りたのですがお母様はロサだと解かるでしょうか?)
(あの子が眷族を理解出来るか分からないわ。もしもの場合は龍人達を下界に向わせなさい)
(それはお母様を説得する為ですか?)
(違うわベルム、ロサを連れ戻す為よ)
(今のあの子には言葉は通じないでしょう。今は時が経つのを待つのよ)
(解かりました・・・)
そして眷族別では無く種族別で動き出した神々たち。
龍の子らは、理性だけの存在となったテネブリスを中心に今後の対策を考えた。
使徒であるベルスは、一連の成り行きを全ての第1第2ビダと龍人に説明する為に集めた。
勿論魔素切れの恐ろしさを十分に説明し、テネブリスの行動は”一時的な反動”だと説明してだ。
しかし、第1ビダ達は違った。
特にオルキスだ。
普段の第1ビダ達は仲が良い。
口論するのはロサが関わっている場合だけだ。
しかし今回は違った。
4体とも不安げな表情で、泣きながら同族同士で抱き合っている。
中でもオルキスが深刻な状態だと見ている方も理解出来るほどだ。
「私も下界に行きます!!」
「ダメよ」「いけません」
ほぼ同時に2人の使徒から声が上がった。
オルキスに注意したのは他ならぬベルスとベルムだ。
「どうしてですかお母様、ベルム様」
「これは大神がお決めになった事よ。眷族で無い貴女が行ってはいけない事なの」
「でも私はロサを愛してます」
「私も・・・」
「私も行くわ」
「皆でテネブリス様を助けるのよ」
「ありがとう皆。ではあなた達を拘束するわ」
ベルムが魔法を唱えると全員が透明な円柱の柱の中だった。
「ごめんなさいね。でも、こうしないとあなた達かってに行くでしょう? でもロサだったらあなた達にそんな危険な事を望むかしら?」
円柱の中で内側から叩いたり、喚いたり、泣き崩れる第1ビダ達。
オルキス、ヒラソル、ナルキッス、プリムラがロサを愛し、我が身を持って支持したいと思うからこその態度だと理解しているベルム。
「今は見守りましょう。そして龍人達に任せるの。それが大神様の決定よ」
それぞれの使徒が我が子を見ながら困惑していた。
「ベルス、フォルティス、リベルタ、オラティオ、お願いしますね。この子達にもしもの事が有ってはお母様とロサに怒られるわ」
それぞれの使徒が円柱ごと連れて帰り説得すると言う。
残ったのはベルムと龍人達だ。
「あの子がそれ程までにお母様を思っていたとは・・・」
「ベルム様、父上は眷族として当然の行動に出たと思われます」
「そうね、我らが眷族はどの眷族よりも長く生きているからねぇ。ですがフィドキア、貴男まで勝手な行動はダメよ」
「はっ」
「とりあえずは監視室で様子を見ましょう。皆さん行きますよ」
「「「はっ」」」
ベルムの後に続きフィドキア、ラソン、インスティント、カマラダ、バレンティアと5体の龍人が監視室に向った。
監視室の中央では巨大な地図を中心に”闇のテネブリス”が暴れて浄土と化した地域を正確に記録していた。
既に”とある大陸”の北側はかなりの範囲で死の大地になっていた。
「状況は!?」
「テネブリス様は大陸北部を東から西に進まれて、現在は又西に戻っている状況です」
下界の映像を見る限り酷い状況だった。
そこに生物の痕跡は無く、死の大地が風に飛ばされている風景だけが映し出されていた。
「あの辺りは木々が生い茂り多くの集落や魔物達が居たはずだが・・・」
「はい、あのぉぉ、全ての者が逃げ出す中、テネブリス様のブレスで無に帰りました」
「・・・」
思っていた以上に広範囲となっていた死の大地に絶句するベルムと龍人達。
「それでロサはどうなっているの!?」
「はい、テネブリス様の頭付近を飛び回っています」
映し出される映像には巨大な体躯の頭に飛び交う者だった。
成龍体のロサの体長はおよそ2km。
変身の魔法で巨大化しても3倍ほどだ。
対する”闇のテネブリス”は体長70km。
まるで頭の周りを飛び交う小鳥だ。
「ロサは叫んでいる様ね」
咆哮の様に叫ぶ雄叫びは念話と同様に強い思念が込められているが、”闇のテネブリス”に届く事は無く無情にも死の大地が増えるだけだった。
映像を見て改めて思い知らされる神の姿。
圧倒的な大きさと魔素を持ち、自分達では成す統べが無く神々が出れば、より多くの被害が出ると簡単に理解出来るほどの差だった。
「お母様はロサに気づいて無いのかしら・・・」
「そうであれば今のうちに父上を迎えに行った方が得策では無いでしょうか?」
フィドキアの提案も理解しているが母であるテネブリスがロサに何もしないのであれば、もう暫らく様子を見ようと思案していたベルムだ。
しかし、一向に相手にしてくれない神が大地を蹂躙する姿に痺れを切らし、自らのブレスを神に放とうとするロサだった。
Epílogo
ロサァァァ!!
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