★淫・呪・秘・転★カテナ・コピディタス編

流転小石

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第三章 闇の瞑想

第53話 地に落ちた存在4

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ドクンッと大きく脈打つロサの身体が徐々に発光しだした。

美しい色彩だった体躯が黒ずみ、全身から真っ黒な棘が生えて触手のようにうねっている。

「これは・・・」
「みんな離れてぇぇ、お父様が、お父様が闇に・・・」
「クソッ、全員散開しろぉぉ」
「急げぇぇぇ!!」
「触手に気をつけろぉぉ!!」

以前とは違う容姿に戸惑う龍人達だか、棘の触手が近づく者を拒み、ゆっくりと大地を歩くロサを遠巻きに空から見るしか出来ない。

そこにオルキスから念話があった。
(ラソン、聞こえますか? 今のロサの状態は意識が無くなって、テネブリス様の強烈な魔素に侵されて無意識に・・・生存本能だけで行動している様なの)
(お母様、それではお父様は元に戻らないのですか?)
(解らないわ。ベルム様が仰るにはロサは他のビダとは違い植物の力を多く保有しているの。だから肉体が滅んでも核となる種が残っている限り滅びる事は無いそうよ)
(本当ですかお母様)
(でもね、種を入手するには今の肉体を滅ぼさなければならないのよ)
(そんなぁぁ)
(それしかロサを救い出す方法は無いの)

龍国とのやり取りはラソンしか出来ないので、凶悪な存在となったロサから身を隠す様に人化し、指示を仰ぐ為に集まっていた一同。
涙目で念話するラソンを心配そうにみる仲間の龍人達。

「ラソン大丈夫?」
普段は決して見る事の無い姉の状態を心配する妹のインスティントだ。
例え普段はケンカをしていても、いざと言う時には結束力の高い種族だ。
二体は寄り添って全員に説明するラソン。

「そんな、父上を!!」
「我らの手で父上を倒せと言うのか!!」
「出来っこないよぉぉ!!」
「・・・」

ラソンの説明にフィドキアだけが無言だった。
オロオロするラソンとインスティントに否定的なカマラダとバレンティアだ。

「聞けぃ同朋達よぉぉ」

大きな声で喝を入れるフィドキアだ。

「我らがやらねばどうする。父上だったら・・・今のお前達を見てどう思われるか良く考えて見よ」

「「「・・・」」」
沈黙の龍人達。

「我は父上に力を見せる。そして父上を必ず助け出す。お前達は違うのか?」
「我もだ」
「我も」
「やるわ」
「当たり前でしょ!!」

即座に反応する龍人達だ。

「良し、散開してそれぞれが攻撃するぞ」
「「「おおおっ!!」」」

フィドキアの号令の元、龍体となり飛び立つ。


ロサはゆっくりと歩きながら、その姿は棘の触手に覆われて原型を留めていなかった。
前方に見える物すべてをブレスで浄化し大陸は荒廃して行った。


自分達の攻撃の威力を知れば、父たる存在にどれだけの効果が有るのかも疑問だが、今は魔に落ちたしまい体を棘の触手に覆われた巨大な存在に総攻撃を行なうのだ。

持てる力の全てを出さなければ肉体を崩壊させる事は出来ないと全員が脳裏で考えていた。
そして全員が取った行動は、自らの得意な攻撃魔法を増幅させるものだ。
それがダメならばブレスを増幅させて・・・
それでも効果が無ければ全員で一斉にブレスを仕掛ければ、更なる相乗効果が得られるはずだ。

それさえも・・・
全員が考えて否定した方法。
それは龍人が持つ最大の魔法だ。



フィドキア達が決意を決めて攻撃を始めてからかなりの時が流れていた。
あらゆる魔法を使う手順を試したが、ことごとく棘の触手に邪魔されて取り去る事は出来なかった。
ブレスも単体攻撃よりも複数体でどうにか数本の触手を消滅させる事が出来る程度だ。
しかも、触手による攻撃が想像以上の激しさだった。

その攻撃に傷つき何度も地に落ちる龍人達。
それでも回復させ父を止めようとする”小さな龍達”だった。

棘の触手に叩きつけられると、成龍状態の龍人でさえ傷つき体液を大地に撒き散らす。
大地に存在する魔物達よりも遥かに濃い魔素を含む龍人達の体液は、やがて凝縮し大地に埋もれ長い時を経て強力な魔石へと変化するのだった。


龍国からの助言も虚しく、魔に落ちたロサに通用する可能性が有る攻撃方法はあと1つだけしか無かった。

(ラソン、ロサにあの魔法を試して)

龍国からの指示を長兄であるフィドキアに伝えるラソン。

(・・・解かった。我が行使するから見ていろ)

フィドキアが使うのは龍人の最大級の攻撃魔法だ。










Epílogo
その魔法は・・・
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