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第三章 闇の瞑想
第54話 地に落ちた存在5
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ダムネイション。
それが龍人の持つ最大級の攻撃魔法だ。
フィドキアが咆えるとロサの上空が暗くなりピカピカと輝きだした。
幾つもの光が集束して大爆発! !
真っ白に輝いたあと巨大なキノコ型の煙を上げだした。
すると物凄い轟音がして暴風で爆心地へ吸い込まれる。
その直後今度は風向きが変わり、吹き飛ばされそうな嵐が巻き荒れた。
もっとも龍人達はその威力を感じ取り、すぐさま防御態勢を取った。
何故ならば通常のダムネイションよりも強大な威力だからだ。
今までの戦闘を踏まえて三倍に増幅させたダムネイションをつかったフィドキアだった。
暫らくすると爆風が去り視界がハッキリと見えだした。
「どうだ・・・」
見えて来たのは巨大な黒い塊だった。
「触手は無くなったようよ。でも・・・」
その黒い塊は明らかに成龍体型のロサだと思われた。
「これで父上が正気に戻られれば・・・」
フィドキアがつぶやいた瞬間、雄叫びが辺りを支配した。
と同時に動き出す黒い塊から新たな触手が生えて来たのが見て取れた。
「そんな・・・あの強化したダムネイションでも触手を吹き飛ばしただけなのか!!」
「一体どうすれば・・・」
カマラダとバレンティアも悲観的だ。
龍人たちが悩んでいる間に触手は元に戻り再び大地の蹂躙を始めだしたロサ。
それから龍人達の果てしない攻防が続いた。
大陸の生命は悉く失われていったが龍人達は気に留めなかった。
なぜならば、後から幾らでも繁殖させられるからだ。
※Dieznueveochosietecincocuatrotresdosunocero
長らく続いた攻防も龍国からの連絡で区切りを迎える事となる。
(ラソン、きこえますか?)
(はいお母様)
(ロサには貴女達が全員でダムネイションを使って行動を止めるのよ)
(そ、それはアレを行なうのですかお母様?)
(ええ、神々がお決めになった事よ。フィドキアにも伝えて頂戴)
(わかりました・・・)
オルキスからの連絡をフィドキアに伝えたラソン。
「・・・解かった。全員五方陣に散開!!」
暫らくの沈黙のあと指示を出すフィドキア。
龍国からの指示は龍人が五体同時発動させるダムネイションだ。
その威力は単に五倍では無く魔法陣として増幅された攻撃なので五の三乗分の威力だ。
(確かにその方法ならば魔素に侵食された身体を取り払い、核を確保して復活させる事が可能だろう・・・しかし・・・)
フィドキアが懸念しているのは自らの創造主を攻撃すると言う行為だ。
既にダムネイションを使ったが触手だけを取り払えたので心情的には安心していたが、神々からの通達は肉体を滅ぼして核を回収させることだった。
(父上、直ぐに元のお姿に戻る為です。お許しください・・・)
(全員用意は良いか?)
(良いわ)
(大丈夫よ)
(こっちもだ)
(いつでも良いぞ)
ロサとはかなり離れた距離で五カ所からの同時攻撃だ。
(では行くぞぉぉぉ!!クイナ・プレチェプタァァァァ!!)
それは大陸を飲みこむほどの巨大な光だった。
その地域の生物は既に移動したか、先の闇のテネブリスによって滅ぼされていたのかも知れない。
世界の終りの様な爆発音の後には前回のダムネイションを遥かに凌ぐ暴風が大陸を横断した。
辺りが終息したのだが龍人達全員の眉間からシワは無くならなかった。
それは気配だけで解かるからだ。
一斉に爆心地に集まって来た龍人たち。
流石に見渡す限り荒野になっている。
そんな爆心地からの気配を感じ、二足歩行型に変身して近づくフィドキアだった。
爆心地に残っていたのは小さな黒い物体だった。
(これは卵なのか?)
(いや、種だろう・・・)
カマラダの質問にフィドキアが答えた。
卵型だが種と言ってもかなりの巨大さだ。
二足歩行型に変身した龍人たちよりも大きい。
だがその種からも禍々しい紋様と魔素が溢れフィドキア達を拒む様な雰囲気だ。
五体の龍人は龍国の連絡を待った。
核を取り巻く魔素を排除する為に様々な方法が行なわれた。
通常の何倍もある魔法攻撃や合成魔法に属性エスパーダだ。
しかしそれらの方法ではロサの核を取り巻く禍々しい魔素を取り除く事は出来なかった。
核の前で方法論を話し合う龍人たちに龍国での協議はオルキスに一任されていた。
何故ならば更に厄介な問題が残っているからだ。
それは全ての元凶たる暗黒龍の事だ。
時間だけが経過し、それぞれの考えが煮詰まってきた頃、動きが有った。
ロサの核から触手が生えて来た。
Epílogo
クイナ・プレチェプタは125倍の威力だ。
Quina Praecepta
それが龍人の持つ最大級の攻撃魔法だ。
フィドキアが咆えるとロサの上空が暗くなりピカピカと輝きだした。
幾つもの光が集束して大爆発! !
真っ白に輝いたあと巨大なキノコ型の煙を上げだした。
すると物凄い轟音がして暴風で爆心地へ吸い込まれる。
その直後今度は風向きが変わり、吹き飛ばされそうな嵐が巻き荒れた。
もっとも龍人達はその威力を感じ取り、すぐさま防御態勢を取った。
何故ならば通常のダムネイションよりも強大な威力だからだ。
今までの戦闘を踏まえて三倍に増幅させたダムネイションをつかったフィドキアだった。
暫らくすると爆風が去り視界がハッキリと見えだした。
「どうだ・・・」
見えて来たのは巨大な黒い塊だった。
「触手は無くなったようよ。でも・・・」
その黒い塊は明らかに成龍体型のロサだと思われた。
「これで父上が正気に戻られれば・・・」
フィドキアがつぶやいた瞬間、雄叫びが辺りを支配した。
と同時に動き出す黒い塊から新たな触手が生えて来たのが見て取れた。
「そんな・・・あの強化したダムネイションでも触手を吹き飛ばしただけなのか!!」
「一体どうすれば・・・」
カマラダとバレンティアも悲観的だ。
龍人たちが悩んでいる間に触手は元に戻り再び大地の蹂躙を始めだしたロサ。
それから龍人達の果てしない攻防が続いた。
大陸の生命は悉く失われていったが龍人達は気に留めなかった。
なぜならば、後から幾らでも繁殖させられるからだ。
※Dieznueveochosietecincocuatrotresdosunocero
長らく続いた攻防も龍国からの連絡で区切りを迎える事となる。
(ラソン、きこえますか?)
(はいお母様)
(ロサには貴女達が全員でダムネイションを使って行動を止めるのよ)
(そ、それはアレを行なうのですかお母様?)
(ええ、神々がお決めになった事よ。フィドキアにも伝えて頂戴)
(わかりました・・・)
オルキスからの連絡をフィドキアに伝えたラソン。
「・・・解かった。全員五方陣に散開!!」
暫らくの沈黙のあと指示を出すフィドキア。
龍国からの指示は龍人が五体同時発動させるダムネイションだ。
その威力は単に五倍では無く魔法陣として増幅された攻撃なので五の三乗分の威力だ。
(確かにその方法ならば魔素に侵食された身体を取り払い、核を確保して復活させる事が可能だろう・・・しかし・・・)
フィドキアが懸念しているのは自らの創造主を攻撃すると言う行為だ。
既にダムネイションを使ったが触手だけを取り払えたので心情的には安心していたが、神々からの通達は肉体を滅ぼして核を回収させることだった。
(父上、直ぐに元のお姿に戻る為です。お許しください・・・)
(全員用意は良いか?)
(良いわ)
(大丈夫よ)
(こっちもだ)
(いつでも良いぞ)
ロサとはかなり離れた距離で五カ所からの同時攻撃だ。
(では行くぞぉぉぉ!!クイナ・プレチェプタァァァァ!!)
それは大陸を飲みこむほどの巨大な光だった。
その地域の生物は既に移動したか、先の闇のテネブリスによって滅ぼされていたのかも知れない。
世界の終りの様な爆発音の後には前回のダムネイションを遥かに凌ぐ暴風が大陸を横断した。
辺りが終息したのだが龍人達全員の眉間からシワは無くならなかった。
それは気配だけで解かるからだ。
一斉に爆心地に集まって来た龍人たち。
流石に見渡す限り荒野になっている。
そんな爆心地からの気配を感じ、二足歩行型に変身して近づくフィドキアだった。
爆心地に残っていたのは小さな黒い物体だった。
(これは卵なのか?)
(いや、種だろう・・・)
カマラダの質問にフィドキアが答えた。
卵型だが種と言ってもかなりの巨大さだ。
二足歩行型に変身した龍人たちよりも大きい。
だがその種からも禍々しい紋様と魔素が溢れフィドキア達を拒む様な雰囲気だ。
五体の龍人は龍国の連絡を待った。
核を取り巻く魔素を排除する為に様々な方法が行なわれた。
通常の何倍もある魔法攻撃や合成魔法に属性エスパーダだ。
しかしそれらの方法ではロサの核を取り巻く禍々しい魔素を取り除く事は出来なかった。
核の前で方法論を話し合う龍人たちに龍国での協議はオルキスに一任されていた。
何故ならば更に厄介な問題が残っているからだ。
それは全ての元凶たる暗黒龍の事だ。
時間だけが経過し、それぞれの考えが煮詰まってきた頃、動きが有った。
ロサの核から触手が生えて来た。
Epílogo
クイナ・プレチェプタは125倍の威力だ。
Quina Praecepta
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