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序章 転生から眷族創生
第18話 伝播したリビドー
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アルブマは一線を越えてからというもの以前にもましてテネブリスの部屋に入れ浸りとなっていた。勿論その行為が目的だからだ。今ではテネブリスの欲望よりもアルブマの方が強く感じられるほどだった。
そんなアルブマに注意する姉だ。
「アルブマ、聞いて頂戴」
「何ですの、お姉様」
身体を密着させて聞く体勢のアルブマだ。
「私達が愛し合っていることは秘密にしなければいけないわ」
「ええええっ!! どうしてぇなのぉお姉様ぁ!!」
「そ、それはぁ・・・私が誰とでもリビドー・ボールの受け渡しをしても良いの?」
「そんなの嫌あぁぁ!!」
そう叫び抱き付くアルブマだ。
「お姉様は私だけのお姉様なんだからっ」
「そうよ。だから誰にも見られてはいけないのよ。解かるでしょ?」
半泣きの状態で見つめて来るアルブマだ。
「これからは、周りに気を使って誰かが居る時は平然とするのよ」
2人の間で密かに愛し合う決め事を話していたが、時既に遅く第三者に目撃されていたのだった。
暫らく前、いつもの様に愛し合う2人を入口からコッソリ見ている者がいた。
“ドキドキ”
(お母様達ったら、何をしてるのかしら・・・でもこんなにドキドキするのは何故かしら)
頼まれていた用事の報告に来たテネブリスの娘であり使徒のベルム・プリムだ。
声をかけて入室したにも関わらず、返事も無く奥へと入って行き、目にしたのは母と姉(ベルムはアルブマの事を姉と認識している)だった。
その2人が顔を近づけて、何やら話をしているように見えた。すると2人共横になりアルブマが喘ぎ声を出すのが耳に入って来た。
この時、何故か咄嗟に身を隠し2人のやり取りを聞いてしまったベルムだった。
聞き耳を立てていると、やめろとか、やめるなとか普段のアルブマとは思えない声で聞こえていた。
一瞬、母が姉を折檻しているのかとも思ったが、自身の鼓動がいつもとは違い、何とも言えない背徳感で一杯だった。
隠れて覗き見ていたベルムは、その光景が目に焼き付いてしまい、しばらくは他の事が出来ない程に呆ける様になってしまった。
勿論、そんなベルムに気が付かない訳がないテネブリスだ。
(あれがベルムだったから良いものの、セプティモだったら面倒な事になっていたわ。ベルムは様子を見ていましょう)
覚えたばかりのリビドーに、身も心もテネブリスに依存するようになったアルブマを可愛がりながら今後の事を思案するテネブリスだった。
※Dieznueveochosietecincocuatrotresdosunocero
一方のベルムは母であり姉でも有る創造主たちが何をしていたのか気になって仕方なかった。胸の鼓動は収まったが、あの光景を思い起こせば途端に鼓動が激しくなり高揚して来るのだ。
ベルムにとって母と姉や子供のロサ以外に龍種で特に親しい者が存在する。
それはアルブマの娘であり使徒のベルス・プリムだ。
属性違いの同族とも言える。自身の事を姉と慕ってくれる可愛い妹なのだ。
種族が少なかった頃はテネブリスの眷族以外ではアルブマの眷族しかおらず、必然的に上下関係が出来ていた。もっとも種族である使徒、第1ビダ、龍人の序列は有るが、テネブリスの眷族を手本にしたのは言うまでもない。
「姉さん、最近ぼうっとしてどうかしたの?」
「え、あぁベルス。うぅんうぅん、ちょっと考え事よ」
「そぅ? 悩み事なら話した方がすっきりするわよ」
寄り添うように腰かけてベルムの手を取るベルスだった。
美しい顔を寄せて心配するベルスにドキッとしたベルムだ。
(とうしてベルスの顔を見るとこんなにドキドキするのかしら・・・)
2人はお互いの顔を見つめ合っていると、ベルスがベルムの口付をした。
「な、何をするの、ベルス!」
「お母様とテネブリス様がいつも仲良く唇を重ねていたから真似したの」
実はベルスも親たちの行為を目撃しており、ベルムと同様の気持ちだった。
そして考えるよりも行動に出たベルスに驚くベルムだ。
「あなたも見たのね?」
黙ってうなづくベルスが更に唇を求めて来た。
意思表示は無かったが心にはお互いの事を思っていた2人だ。
重ねた唇は自然と開き、互いに舌を求めていった。
あの親達にしてこの子達有り。
母娘三代が結ばれたのだった。
と言ってもロサとオルキスは種族繁栄の命令に従っての事だが、今ではオルキスに束縛される事も満更では無いロサだった。
Epílogo
リビドーという言葉は押さえきれない性的欲求のようなもの By wiki
そんなアルブマに注意する姉だ。
「アルブマ、聞いて頂戴」
「何ですの、お姉様」
身体を密着させて聞く体勢のアルブマだ。
「私達が愛し合っていることは秘密にしなければいけないわ」
「ええええっ!! どうしてぇなのぉお姉様ぁ!!」
「そ、それはぁ・・・私が誰とでもリビドー・ボールの受け渡しをしても良いの?」
「そんなの嫌あぁぁ!!」
そう叫び抱き付くアルブマだ。
「お姉様は私だけのお姉様なんだからっ」
「そうよ。だから誰にも見られてはいけないのよ。解かるでしょ?」
半泣きの状態で見つめて来るアルブマだ。
「これからは、周りに気を使って誰かが居る時は平然とするのよ」
2人の間で密かに愛し合う決め事を話していたが、時既に遅く第三者に目撃されていたのだった。
暫らく前、いつもの様に愛し合う2人を入口からコッソリ見ている者がいた。
“ドキドキ”
(お母様達ったら、何をしてるのかしら・・・でもこんなにドキドキするのは何故かしら)
頼まれていた用事の報告に来たテネブリスの娘であり使徒のベルム・プリムだ。
声をかけて入室したにも関わらず、返事も無く奥へと入って行き、目にしたのは母と姉(ベルムはアルブマの事を姉と認識している)だった。
その2人が顔を近づけて、何やら話をしているように見えた。すると2人共横になりアルブマが喘ぎ声を出すのが耳に入って来た。
この時、何故か咄嗟に身を隠し2人のやり取りを聞いてしまったベルムだった。
聞き耳を立てていると、やめろとか、やめるなとか普段のアルブマとは思えない声で聞こえていた。
一瞬、母が姉を折檻しているのかとも思ったが、自身の鼓動がいつもとは違い、何とも言えない背徳感で一杯だった。
隠れて覗き見ていたベルムは、その光景が目に焼き付いてしまい、しばらくは他の事が出来ない程に呆ける様になってしまった。
勿論、そんなベルムに気が付かない訳がないテネブリスだ。
(あれがベルムだったから良いものの、セプティモだったら面倒な事になっていたわ。ベルムは様子を見ていましょう)
覚えたばかりのリビドーに、身も心もテネブリスに依存するようになったアルブマを可愛がりながら今後の事を思案するテネブリスだった。
※Dieznueveochosietecincocuatrotresdosunocero
一方のベルムは母であり姉でも有る創造主たちが何をしていたのか気になって仕方なかった。胸の鼓動は収まったが、あの光景を思い起こせば途端に鼓動が激しくなり高揚して来るのだ。
ベルムにとって母と姉や子供のロサ以外に龍種で特に親しい者が存在する。
それはアルブマの娘であり使徒のベルス・プリムだ。
属性違いの同族とも言える。自身の事を姉と慕ってくれる可愛い妹なのだ。
種族が少なかった頃はテネブリスの眷族以外ではアルブマの眷族しかおらず、必然的に上下関係が出来ていた。もっとも種族である使徒、第1ビダ、龍人の序列は有るが、テネブリスの眷族を手本にしたのは言うまでもない。
「姉さん、最近ぼうっとしてどうかしたの?」
「え、あぁベルス。うぅんうぅん、ちょっと考え事よ」
「そぅ? 悩み事なら話した方がすっきりするわよ」
寄り添うように腰かけてベルムの手を取るベルスだった。
美しい顔を寄せて心配するベルスにドキッとしたベルムだ。
(とうしてベルスの顔を見るとこんなにドキドキするのかしら・・・)
2人はお互いの顔を見つめ合っていると、ベルスがベルムの口付をした。
「な、何をするの、ベルス!」
「お母様とテネブリス様がいつも仲良く唇を重ねていたから真似したの」
実はベルスも親たちの行為を目撃しており、ベルムと同様の気持ちだった。
そして考えるよりも行動に出たベルスに驚くベルムだ。
「あなたも見たのね?」
黙ってうなづくベルスが更に唇を求めて来た。
意思表示は無かったが心にはお互いの事を思っていた2人だ。
重ねた唇は自然と開き、互いに舌を求めていった。
あの親達にしてこの子達有り。
母娘三代が結ばれたのだった。
と言ってもロサとオルキスは種族繁栄の命令に従っての事だが、今ではオルキスに束縛される事も満更では無いロサだった。
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