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序章 転生から眷族創生
第19話 名前
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テネブリスからアルブマにお願いしたのは、プリムラが妊娠するまでオルキスを地上から遠ざけて龍の国の整備をされる事だった。スペロからのお願いでもあるし、自分の眷族には我慢させて種族繁栄の為にオルキスを説得したアルブマだった。
あたりまえだが猛烈な抵抗をしたオルキスに、テネブリスからの魔法の言葉で大人しくなった様だ。その魔法の言葉とは、ロサに名を付けると言うものだ。それもオルキスに冠する名を用意すると聞いて嫉妬の炎を治めたのだった。その事でロサを自分のモノだと対外的に公表出来て独占欲を満たしてくれたからだ。
ロサとプリムラが植物調査で仲良く戻って来た時にはプリムラは妊娠していて、すぐさま親である使徒のオラティオ・プリムに預けられた。
セプティモの使徒のフォルティス・プリムとヒラソルにインスティントが共同生活から離れ個別の生活を始めると同時に、ナルキッスが男の子を産みセプテムの使徒リベルタ・プリムからカマラダと言う名が授けられた。
スペロの使徒のオラティオ・プリムが地上に戻り身重のプリムラと一緒に暮らすと言う。丁度インスティントと入れ替わりになった。
最後の龍人の存在が確定したので、ロサが地上を旅した成果を示す時が来た。
テネブリスを始め眷族に種族が集まってロサの創生を見守る事にした。
「ロサ、創生する植物は決まったの?」
「はい、大地に根をはる樹木を二つ掛け合わせたいと考えています」
「そう、どうして二つなの?」
「旅をする中で種族に対して”大切な思い出”と、”それぞれに対する愛情”を忘れない為にも二つの樹木にしました」
「良いでしょう。あなたがそのように考えたのならば始めて頂戴」
テネブリスの指示の元、種族全員が見守る中、創生が始まった。
ロサは人型のまま瞼をつむり、集中している。
両手には別々の種を持ち自らの魔素を放出し、二つの種を混ぜ合わせるように一つの大きな種に変化していった。
両手から溢れるほど大きな種を持ち眷属の神であるテネブリスに献上した。
「大きな種ね」
「はい。この種が成長し実が成れば我が子が産まれるはずです」
「早く新たな種族を見たいわ。何処か良い場所に植えて見守ってあげなさい」
「かしこまりました。我が神よ」
「ロサ、産まれる子の名は考えてあるのかしら?」
「はい、我が愛した者達との思い出に冠した名を考えました」
「教えてくれるかしらロサ」
「産まれてくる者の名は、アルセ・ティロとします」
「あなたの愛する者達の思い出なのね」
「はい」
「言い名だわ。じゃ私からもロサに名を送りましょう」
「えっ、我に新たな名をでしょうか?」
「ロサ、あなたは種族の全員を愛する事になったけど、龍種どうしで初めて交配した事を評価して名を授けます」
全員の注目が集まるなか、1人だけ異常なほど鼓動が早くソワソワしていた。
「新しい名は、オルギデア・ロサ・ティロよ」
「「「おおおっ」」」
ざわめく一同だ。
本来はオルギデア・ロサだったが、アルセ・ティロと名を付けると聞いてテネブリスが土壇場で変えたのだ。
オルギデアはオルキスを意味し、ティロは愛した者達への配慮だ。
新しい名を聞いて号泣する者が1人居た。
自身が最愛の者の神に認めてもらった事で、心から感謝し歓喜に震えていたのだ。
もっともティロの意味を後で知ることになるが、優越感は揺るぎなかったオルキスだ。
新たに創生されたのは卵では無く大きな種だ。
種を植え土に埋めて芽が出るのを見守る事にした一同だ。
「父上、我が眷族の誕生を見守る役目は是非我に任せて頂けませんか?」
「うむ。フィドキアよ、頼んだぞ」
「ハッ」
オルキスはロサに寄り添い、新しい種族の誕生を見守ろうと思ったがフィドキアがその役目を買って出来たので、渋々引く事になった。
「ねぇ」
「どうしたオルキス」
「あなたの事はこれからどのように呼べば良いのかしら?」
「今まで通りで構わないけど」
「折角、テネブリス様から頂いた名前よぉオルギデア・ロサ・ティロとちゃんと言うわ」
「まぁ、これから何か特別な時はそれで良いけど普段は今までと同じ方が良いけどなぁ」
「イヤよ。オルギデア・ロサ・ティロ。オルギデア・ロサ・・・ふふふっ」
1人で楽しそうにするオルキスを放置して、愛する同族や眷族には今まで通りに呼ばせようと心で決めているロサだった。
Epílogo
暗黒龍の使徒の第1ビダのセミリャ(種子)・・・アルセ・ティロ(一粒の種)
セミリャは単独創生の為に一体のみ(後に子孫が派生して被子が分派となる)
アルセ・ティロの花言葉
大切な思い出
夫婦愛
あたりまえだが猛烈な抵抗をしたオルキスに、テネブリスからの魔法の言葉で大人しくなった様だ。その魔法の言葉とは、ロサに名を付けると言うものだ。それもオルキスに冠する名を用意すると聞いて嫉妬の炎を治めたのだった。その事でロサを自分のモノだと対外的に公表出来て独占欲を満たしてくれたからだ。
ロサとプリムラが植物調査で仲良く戻って来た時にはプリムラは妊娠していて、すぐさま親である使徒のオラティオ・プリムに預けられた。
セプティモの使徒のフォルティス・プリムとヒラソルにインスティントが共同生活から離れ個別の生活を始めると同時に、ナルキッスが男の子を産みセプテムの使徒リベルタ・プリムからカマラダと言う名が授けられた。
スペロの使徒のオラティオ・プリムが地上に戻り身重のプリムラと一緒に暮らすと言う。丁度インスティントと入れ替わりになった。
最後の龍人の存在が確定したので、ロサが地上を旅した成果を示す時が来た。
テネブリスを始め眷族に種族が集まってロサの創生を見守る事にした。
「ロサ、創生する植物は決まったの?」
「はい、大地に根をはる樹木を二つ掛け合わせたいと考えています」
「そう、どうして二つなの?」
「旅をする中で種族に対して”大切な思い出”と、”それぞれに対する愛情”を忘れない為にも二つの樹木にしました」
「良いでしょう。あなたがそのように考えたのならば始めて頂戴」
テネブリスの指示の元、種族全員が見守る中、創生が始まった。
ロサは人型のまま瞼をつむり、集中している。
両手には別々の種を持ち自らの魔素を放出し、二つの種を混ぜ合わせるように一つの大きな種に変化していった。
両手から溢れるほど大きな種を持ち眷属の神であるテネブリスに献上した。
「大きな種ね」
「はい。この種が成長し実が成れば我が子が産まれるはずです」
「早く新たな種族を見たいわ。何処か良い場所に植えて見守ってあげなさい」
「かしこまりました。我が神よ」
「ロサ、産まれる子の名は考えてあるのかしら?」
「はい、我が愛した者達との思い出に冠した名を考えました」
「教えてくれるかしらロサ」
「産まれてくる者の名は、アルセ・ティロとします」
「あなたの愛する者達の思い出なのね」
「はい」
「言い名だわ。じゃ私からもロサに名を送りましょう」
「えっ、我に新たな名をでしょうか?」
「ロサ、あなたは種族の全員を愛する事になったけど、龍種どうしで初めて交配した事を評価して名を授けます」
全員の注目が集まるなか、1人だけ異常なほど鼓動が早くソワソワしていた。
「新しい名は、オルギデア・ロサ・ティロよ」
「「「おおおっ」」」
ざわめく一同だ。
本来はオルギデア・ロサだったが、アルセ・ティロと名を付けると聞いてテネブリスが土壇場で変えたのだ。
オルギデアはオルキスを意味し、ティロは愛した者達への配慮だ。
新しい名を聞いて号泣する者が1人居た。
自身が最愛の者の神に認めてもらった事で、心から感謝し歓喜に震えていたのだ。
もっともティロの意味を後で知ることになるが、優越感は揺るぎなかったオルキスだ。
新たに創生されたのは卵では無く大きな種だ。
種を植え土に埋めて芽が出るのを見守る事にした一同だ。
「父上、我が眷族の誕生を見守る役目は是非我に任せて頂けませんか?」
「うむ。フィドキアよ、頼んだぞ」
「ハッ」
オルキスはロサに寄り添い、新しい種族の誕生を見守ろうと思ったがフィドキアがその役目を買って出来たので、渋々引く事になった。
「ねぇ」
「どうしたオルキス」
「あなたの事はこれからどのように呼べば良いのかしら?」
「今まで通りで構わないけど」
「折角、テネブリス様から頂いた名前よぉオルギデア・ロサ・ティロとちゃんと言うわ」
「まぁ、これから何か特別な時はそれで良いけど普段は今までと同じ方が良いけどなぁ」
「イヤよ。オルギデア・ロサ・ティロ。オルギデア・ロサ・・・ふふふっ」
1人で楽しそうにするオルキスを放置して、愛する同族や眷族には今まで通りに呼ばせようと心で決めているロサだった。
Epílogo
暗黒龍の使徒の第1ビダのセミリャ(種子)・・・アルセ・ティロ(一粒の種)
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