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第3章 獣王国編
第95話 それぞれの行動4
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マルソがクラベル郊外で密かに進めるブエロ・マシルベーゴォ(飛行魔導具)の軍事用生産工場ではフェブレロとマルソとリアムの三人で話し合った秘密兵器を製造していた。
それは大型飛空艇と更に大きな飛空戦艦だった。
国境や地方の原住民達との争いを避ける為にも圧倒的な戦力を保有する事で合意したからだった。
無論エルヴィーノは知る由も無く、結果的には今まで使っていたブエロ・マシルベーゴォ (飛行魔導具)の魔法陣では出力が足りず微動だにしないので国王に出番が回って来たのだが・・・
その姿は何処をどう見ても巨大な船だった。
(こんな面白い事を俺に教えずに自分たちで楽しもうなどと、許せん!)
エルヴィーノは設計技師の責任者を呼び寄せて暴言を吐く。
「俺にさせるなら、条件があります」
「何でも言ってみて下さい」
「これを全て分解しろ!」
「はぁ?」
「同じことを何度も言わせるな! 俺の指示が聞けないならヤメだ。バイバイ!」
「ちょっと待ったぁ」
設計技師とのやり取りを聞いていたマルソが困惑する。
「せめて理由ぐらい聞かせてくれてもいいだろうに」
「皆さんの目的は何ですか?」
「無駄な争いを避ける為に圧倒的な武力を見せつける事だ」
「はい、最初から間違ってます」
「なんだと!?」
「それはこちらの言い分で、相手側はどう思うかな? 過去の経験から何をどれだけ考えても戦いになるのは分かっている事ですよね。結論からすると戦闘用であれば、もっと実用的でないといけません」
「それを知りたいのだが」
「一から作りますから出来上がるまで楽しみにした方がいいですよ。全ての解体が終わったら、設計技師を俺の所に来させてください。この材料も無駄に出来ないですからね」
そう言って帰ろうと歩いていたら、フッと思いついた。
(まてよ、解体するのも人を使えば金がかかるし、あの魔法を使えば・・・)
(王としては無駄な出費を抑える事も仕事の1つだからな)
皆の居る所に戻り仕切り直す。
「やっぱり俺が解体するから全員退避してください」
「何をする気だ?」
「何って解体ですよ」
「まさか魔法か?」
「その通り」
エルヴィーノは魔法を唱えた。
「デスモンタヘ(解体魔法)」
すると大型帆船が音を立てて分解し崩れ落ちていった。
「さぁこれで”無駄な”金と時間が節約できたから材料を整理してから設計士呼んでくださいね」
「しかしだなぁ」
「大体”国王”に内緒でこんなモノを作っておきながら動かないから俺に聞くなど論外です。元国王三人もそろって何をしているのですか!」
大きな工場で設計士や職人のいる中でエルヴィーノは叱ってやった。
ただ、”三人”の面目は丸潰れなので、すかさず手を差し伸べる。
「何故俺に相談してくれないのですか? まだ俺は信用できませんか? ・・・俺は家族に成れませんか?」
そう言うとマルソが泣きながらエルヴィーノの手を取った。
「すまなかった婿殿いやエルヴィーノ殿」
「悪かった、最初からお前に相談すれば良かった」
「許せ、エルヴィーノよ」
「俺は家族の為だったら何でもしますから、何でも言ってください」
パチパチパチ。
四人が輪になっていると場の雰囲気を察知してリカルドが拍手しだした。
すると徐々に拍手は広がり工場内全ての技術者が拍手していた。
「ありがとう」
「見んな、ありがとう」
そう言って先代達は場を静め、指示を出して城に帰ろうとする。
「では、材料を整理する班と設計技師は俺に付いて来い」
「「「国王!」」」
「大丈夫ですよ。こう見えても御三方の好みは知っていますから。楽しみにしていてください」
三人の共通点は”派手好き”って事だ。
見た目だけでなく内容も。
数日後、エルヴィーノは設計技師達と意見を出し合った。
まず知りたい事は”船”の重さでは無く、装備して人も乗った総重量だった。
流石に検討がつかないから、その為には元になる船の大きさと、何をどれだけ乗せて、どんな設備が必要か? などの意見を出させた。
そして”船”の形にはエルヴィーノに考えが有った。
「まず、大空を飛ぶと下からの攻撃に対応しなければなりません。したがって船の底に厚みのある鉄を使います」
「おおぉぉ!」
「また、飛空戦艦と大型飛空艇は別物として考えましょう。飛空戦艦はその大きさと総重量を念頭に入れて理論上の計算してください。場合によっては何度もやり直しが必要になるでしょう。それに合わせて魔法陣の開発をしますが、巨大になれば負担が多くなるので、どれだけ軽く小さく作るかが勝負になります。あと大型飛空艇ですが俺に考えが有るのでこんなのを作ってください」
エルヴィーノは簡単な絵で説明したのはタダの箱で底に鉄を張り付けた物を200個用意してくれと頼んだ。
エルヴィーノの考えはこうだ。
巨大な船を作ると魔法陣も何もかも一から作る必要が有り、時間が掛るが、縦2m×横4m×高さ1.5mだったら直ぐに作れるし、通常のブエロ・マシルベーゴォの魔法陣と幾つかの特殊な魔法を使えば・・・
(クククッ。みんなビックリするぞ!)
エルヴィーノの構想は”連結”だ。
そして繋げる形は”平べったいラソン”だ。
何故ラソンかと言うと聖魔法王国はラソンに子孫だから白龍仕様にするのだ。
要は地上から空を見上げて龍に見えれば良いので、例えワイバーンに形が似ていたとしても200個の箱の底を鉄で強化し、白く塗って龍の形に並べて200人で浮かせる。
1つのブエロ・マシルベーゴォが集団で飛べは”飛龍隊”が出来る。
連結して操縦を先頭の箱で操作して全員で”変化の魔法”を使うのだ!
(クククッ、皆の驚く顔が楽しみだ)
(箱の中に人を乗せて移動も出来るし、200個分だから相当の物資も運べる。安上がりだし、何より見た者が驚くだろうな! あっもう少しいるかな? 龍って翼大きかったよな? あと50個追加だ)
結果的に233個が必要で残りは予備にした。
実はこの連結のヒントをくれたのはアロンソで、実家で設計士が作った模型で遊んでいたアロンソが壊したのだ。
父親に怒られると思って必死に粉々になった部品を集めながら形にしようとする光景を見て閃いた。
そして褒められるアロンソは何故か分からない様子だった。
飛龍隊は先頭から攻撃魔法でフエゴ・グロボ(火の玉)や、ランサ・イエロ(氷の槍)と、地上の味方にはメディオ・クラール(クラールの強化版)の魔法陣を組み込み、新たに幾つか作る予定の魔法陣の1つでアンピリフィカシオン(魔力増幅魔法陣)を発動させ、必殺技として全ての機体から一斉に魔法を放てるようにした。
(下から見たらどうだろう? 低級の魔法でも233人分を増幅すればかなりの威力になるぞ。龍の体全体から炎や氷が降り注いだら・・・派手だ。リアム殿達が喜ぶだろうな)
それとディオス・マヒア(神撃の魔法)のエスパーダ・ディオス(神の剣)も全体攻撃で使えるようにする。
(あぁでも全体攻撃だと、かなりの魔素消費だな。出力調整が必要か・・・)
1つの箱を”セルラ”と呼ばせて搭乗者233人が個々のセルラの機体を浮かせて先頭が全体操縦し、233人の魔素を集めて攻撃も担当する。
そして、もしも地上から強力な攻撃がきたら”分裂して”散開出来るようにした。
もちろん空中で”合体”も可能だ。
(とりあえず俺が操縦するから、皆の驚く顔が見れないのが残念だなぁ)
これが一番の特徴で低予算にもかかわらず派手で、初めて見る者の度肝を抜くだろう。
(あぁ楽しみだ)
そう考えながら、散開、連結、増幅、全体魔法の魔法陣を作って行くエルヴィーノだった。
エルヴィーノはマルソとリアムに大型飛空艇の搭乗者として250人の魔素を持つ兵士を集めてくれと頼んだ。
「そんなに必要なのか?」
「ハイ、飛空艇の構想は出来たので試験もしたいし並行して搭乗者に訓練をさせたいのです。その中から隊長も選ぶ予定です」
「分かった何とかしよう」
リアムには当てがあった。
婚儀の際、王都で警備用ブエロ・マシルベーゴォに搭乗させていた者が500人ほどいるので、その中から選べば良いと思っていた。
エルヴィーノは技師の中で魔素の保有量が多く魔法を使える者を選んで助手にした。
「今後この計画は極秘事項とする。表向きの理由は情報漏れを無くす事。本音は完成をドーンと見せて皆の驚く顔が見たいのからさ」
助手は笑っていたが、快く引き受けてくれた。
あとがき
龍戦隊・・・
それは大型飛空艇と更に大きな飛空戦艦だった。
国境や地方の原住民達との争いを避ける為にも圧倒的な戦力を保有する事で合意したからだった。
無論エルヴィーノは知る由も無く、結果的には今まで使っていたブエロ・マシルベーゴォ (飛行魔導具)の魔法陣では出力が足りず微動だにしないので国王に出番が回って来たのだが・・・
その姿は何処をどう見ても巨大な船だった。
(こんな面白い事を俺に教えずに自分たちで楽しもうなどと、許せん!)
エルヴィーノは設計技師の責任者を呼び寄せて暴言を吐く。
「俺にさせるなら、条件があります」
「何でも言ってみて下さい」
「これを全て分解しろ!」
「はぁ?」
「同じことを何度も言わせるな! 俺の指示が聞けないならヤメだ。バイバイ!」
「ちょっと待ったぁ」
設計技師とのやり取りを聞いていたマルソが困惑する。
「せめて理由ぐらい聞かせてくれてもいいだろうに」
「皆さんの目的は何ですか?」
「無駄な争いを避ける為に圧倒的な武力を見せつける事だ」
「はい、最初から間違ってます」
「なんだと!?」
「それはこちらの言い分で、相手側はどう思うかな? 過去の経験から何をどれだけ考えても戦いになるのは分かっている事ですよね。結論からすると戦闘用であれば、もっと実用的でないといけません」
「それを知りたいのだが」
「一から作りますから出来上がるまで楽しみにした方がいいですよ。全ての解体が終わったら、設計技師を俺の所に来させてください。この材料も無駄に出来ないですからね」
そう言って帰ろうと歩いていたら、フッと思いついた。
(まてよ、解体するのも人を使えば金がかかるし、あの魔法を使えば・・・)
(王としては無駄な出費を抑える事も仕事の1つだからな)
皆の居る所に戻り仕切り直す。
「やっぱり俺が解体するから全員退避してください」
「何をする気だ?」
「何って解体ですよ」
「まさか魔法か?」
「その通り」
エルヴィーノは魔法を唱えた。
「デスモンタヘ(解体魔法)」
すると大型帆船が音を立てて分解し崩れ落ちていった。
「さぁこれで”無駄な”金と時間が節約できたから材料を整理してから設計士呼んでくださいね」
「しかしだなぁ」
「大体”国王”に内緒でこんなモノを作っておきながら動かないから俺に聞くなど論外です。元国王三人もそろって何をしているのですか!」
大きな工場で設計士や職人のいる中でエルヴィーノは叱ってやった。
ただ、”三人”の面目は丸潰れなので、すかさず手を差し伸べる。
「何故俺に相談してくれないのですか? まだ俺は信用できませんか? ・・・俺は家族に成れませんか?」
そう言うとマルソが泣きながらエルヴィーノの手を取った。
「すまなかった婿殿いやエルヴィーノ殿」
「悪かった、最初からお前に相談すれば良かった」
「許せ、エルヴィーノよ」
「俺は家族の為だったら何でもしますから、何でも言ってください」
パチパチパチ。
四人が輪になっていると場の雰囲気を察知してリカルドが拍手しだした。
すると徐々に拍手は広がり工場内全ての技術者が拍手していた。
「ありがとう」
「見んな、ありがとう」
そう言って先代達は場を静め、指示を出して城に帰ろうとする。
「では、材料を整理する班と設計技師は俺に付いて来い」
「「「国王!」」」
「大丈夫ですよ。こう見えても御三方の好みは知っていますから。楽しみにしていてください」
三人の共通点は”派手好き”って事だ。
見た目だけでなく内容も。
数日後、エルヴィーノは設計技師達と意見を出し合った。
まず知りたい事は”船”の重さでは無く、装備して人も乗った総重量だった。
流石に検討がつかないから、その為には元になる船の大きさと、何をどれだけ乗せて、どんな設備が必要か? などの意見を出させた。
そして”船”の形にはエルヴィーノに考えが有った。
「まず、大空を飛ぶと下からの攻撃に対応しなければなりません。したがって船の底に厚みのある鉄を使います」
「おおぉぉ!」
「また、飛空戦艦と大型飛空艇は別物として考えましょう。飛空戦艦はその大きさと総重量を念頭に入れて理論上の計算してください。場合によっては何度もやり直しが必要になるでしょう。それに合わせて魔法陣の開発をしますが、巨大になれば負担が多くなるので、どれだけ軽く小さく作るかが勝負になります。あと大型飛空艇ですが俺に考えが有るのでこんなのを作ってください」
エルヴィーノは簡単な絵で説明したのはタダの箱で底に鉄を張り付けた物を200個用意してくれと頼んだ。
エルヴィーノの考えはこうだ。
巨大な船を作ると魔法陣も何もかも一から作る必要が有り、時間が掛るが、縦2m×横4m×高さ1.5mだったら直ぐに作れるし、通常のブエロ・マシルベーゴォの魔法陣と幾つかの特殊な魔法を使えば・・・
(クククッ。みんなビックリするぞ!)
エルヴィーノの構想は”連結”だ。
そして繋げる形は”平べったいラソン”だ。
何故ラソンかと言うと聖魔法王国はラソンに子孫だから白龍仕様にするのだ。
要は地上から空を見上げて龍に見えれば良いので、例えワイバーンに形が似ていたとしても200個の箱の底を鉄で強化し、白く塗って龍の形に並べて200人で浮かせる。
1つのブエロ・マシルベーゴォが集団で飛べは”飛龍隊”が出来る。
連結して操縦を先頭の箱で操作して全員で”変化の魔法”を使うのだ!
(クククッ、皆の驚く顔が楽しみだ)
(箱の中に人を乗せて移動も出来るし、200個分だから相当の物資も運べる。安上がりだし、何より見た者が驚くだろうな! あっもう少しいるかな? 龍って翼大きかったよな? あと50個追加だ)
結果的に233個が必要で残りは予備にした。
実はこの連結のヒントをくれたのはアロンソで、実家で設計士が作った模型で遊んでいたアロンソが壊したのだ。
父親に怒られると思って必死に粉々になった部品を集めながら形にしようとする光景を見て閃いた。
そして褒められるアロンソは何故か分からない様子だった。
飛龍隊は先頭から攻撃魔法でフエゴ・グロボ(火の玉)や、ランサ・イエロ(氷の槍)と、地上の味方にはメディオ・クラール(クラールの強化版)の魔法陣を組み込み、新たに幾つか作る予定の魔法陣の1つでアンピリフィカシオン(魔力増幅魔法陣)を発動させ、必殺技として全ての機体から一斉に魔法を放てるようにした。
(下から見たらどうだろう? 低級の魔法でも233人分を増幅すればかなりの威力になるぞ。龍の体全体から炎や氷が降り注いだら・・・派手だ。リアム殿達が喜ぶだろうな)
それとディオス・マヒア(神撃の魔法)のエスパーダ・ディオス(神の剣)も全体攻撃で使えるようにする。
(あぁでも全体攻撃だと、かなりの魔素消費だな。出力調整が必要か・・・)
1つの箱を”セルラ”と呼ばせて搭乗者233人が個々のセルラの機体を浮かせて先頭が全体操縦し、233人の魔素を集めて攻撃も担当する。
そして、もしも地上から強力な攻撃がきたら”分裂して”散開出来るようにした。
もちろん空中で”合体”も可能だ。
(とりあえず俺が操縦するから、皆の驚く顔が見れないのが残念だなぁ)
これが一番の特徴で低予算にもかかわらず派手で、初めて見る者の度肝を抜くだろう。
(あぁ楽しみだ)
そう考えながら、散開、連結、増幅、全体魔法の魔法陣を作って行くエルヴィーノだった。
エルヴィーノはマルソとリアムに大型飛空艇の搭乗者として250人の魔素を持つ兵士を集めてくれと頼んだ。
「そんなに必要なのか?」
「ハイ、飛空艇の構想は出来たので試験もしたいし並行して搭乗者に訓練をさせたいのです。その中から隊長も選ぶ予定です」
「分かった何とかしよう」
リアムには当てがあった。
婚儀の際、王都で警備用ブエロ・マシルベーゴォに搭乗させていた者が500人ほどいるので、その中から選べば良いと思っていた。
エルヴィーノは技師の中で魔素の保有量が多く魔法を使える者を選んで助手にした。
「今後この計画は極秘事項とする。表向きの理由は情報漏れを無くす事。本音は完成をドーンと見せて皆の驚く顔が見たいのからさ」
助手は笑っていたが、快く引き受けてくれた。
あとがき
龍戦隊・・・
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