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第4章 獣王国編2
第104話 カランバノ王国
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龍戦隊の壱号機は他のブエロ・マシルベーゴォよりも大きめで、床に打ち付けてある椅子が四つあり、エルヴィーノとフォーレ、マルソにリアムが搭乗し壱号機を先頭にして233台が順番に飛び立って行った。
全体がある程度の高さにまで到達すると、エルヴィーノは四角い板に叫んだ。
「全体! 隊列2だ」
声を各ブエロ・マシルベーゴォに転移させる魔道具だ。
全機からの応答も出来るようにしてあり、周りを警戒する目は233人で確認した方がより良いと考えた手段だ。
計算では6時間程度で目的地周辺に到着予定だが、フォーレがガンソに聞いてから既に二日経っていて、すでに戦闘が始まっている可能性もある。
飛行計画は聖魔法王国とは関係無いように迂回して海側から下降する予定だ。
それと変化後に使う予定の必殺魔法が二つあって誰が使うか聞いてみた。
当然のように三人とも手を上げた。
「確かにランサ・イエロの全体攻撃は三人とも使えると思うけど、エスパーダ・ディオス(神の剣)の全体攻撃を2人が使うと気絶する可能性があるよ」
「そんなに魔力が必要なのか!」
「リアム殿もかなりの魔力だと聞いておりますが神撃の魔法は習得して無い者が使うと、全ての魔素を持って行かれます」
しぶしぶだがランサ・イエロにするフォーレとリアム。
その代りに初回、二回目を譲ることで納得してくれた。
「ところで国王よ。私は神撃の魔法を少し使えるぞ」
ドヤ顔のマルソが自慢げに言ってきた。
「構いませんが、一度だけですよ」
念を押して全員に一度だけの必殺技の許可を出した。
必殺魔法を打つ者が集中して制御する為、精神と魔素をかなり消費すると”脅して”おいたので遊びは一度だけ。
残りは自分が殲滅してやろうと考えていた。
※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez
最高速度で、いくつもの山を越え彼方の平原のあちこちに煙が上がっている景色が見えてきた。
「オイ、フォーレ! 煙が出てるぞ!」
カランバノ王国城下町の城門近くでも数か所で煙が立ちあがり、山手側には黒蟻のように帝國の兵士が固まっているのが解る。
海側と言うか、街の方に多少の軍みたいな者達が応戦しているのも何となく解かった。
「フェーレ・・・」
「苦戦しているようだ・・・」
まじまじと見ているフォーレは困った顔で答えた。
元々人口も少なく半分以上が漁師の国だ。
ケンカは知らないが戦争など出来るはずが無い。
「龍戦隊全員に告ぐ、我々はこれより海側に回り連結して”奥義神龍変化”にて氷龍変化して帝國軍に向いリアム殿と我が友フォーレにランサ・イエロの全体攻撃を仕掛けてもらう。
敵本陣にはマルソ殿がエスパーダ・ディオスの全体攻撃で殲滅してもらう。準備はいいか!」
「「「「「ハイ」」」」」
「よし、連結合体!」
ゴンッゴンッと順番に近づき繋がって来る四角いブエロ・マシルベーゴォ。
「奥義神龍変化、氷龍!」
海上上空で叫ぶと透き通る水色で綺麗な龍が姿を現し一気に急降下を始める。
「ギャオオオオォォォォス」
エルヴィーノはこんな時の為に”龍の雄叫び”を魔導具に記憶させバオス・ホステ(音声調整魔法)の音量最大で声を流した。
(実際はフィドキアの声だが)効果は覿面でカランバノ国民が龍戦隊(氷龍)を見ているのが解る。
最初の一撃はリアムになった。
「ではリアム殿ここに手を当てて、これに向い魔法を叫んでください。233人が同じ様に手を当てて魔法を放つ合図を待っていますから」
うなずくリアム。
赤色の板に手を当てて黒色の板に叫ぶ準備をする。
「まだですよ、まだですよ・・・今です!」
「ランサ・イエロォ!」
リアムが叫ぶと、地上から見ていた帝國兵士には巨大な氷龍が物凄い吹雪と一緒に巨大な氷柱を大量に降らせてきたのが見えた。
帝國兵士や、殺戮兵器など一溜まりも無く潰され粉々に破壊されて行った。
続けてフォーレもエルヴィーノの合図で叫ぶ。
この時点で帝國の前衛部隊はほぼ全滅で、そのまま敵の本陣に向いマルソが合図に合わせてエスパーダ・ディオス(神の剣)を放つ。
広範囲になった巨大な光の剣が放つ攻撃は全てを殲滅した。
思っていた以上に魔素を使いマルソもフラフラ状態だった。
「まさか私が・・・」
そのまま倒れてしまった。
魔素切れになったのだろう。
備え付けの魔石を持たせて休んでもらった。
「じゃ後は俺が」
山側に向い急上昇して旋回するつもりだったが視界に怪しい一団が映ったので叫ぶ。
「全員ランサ・イエロォ準備しろ」
エルヴィーノが瞬時に思ったのは帝國の監視員だ。
「目標! 前方、帝國監視員一行。ランサ・イエロォ発射!」
ドゴオオォォォンと吹雪と一緒に巨大な氷柱を大量に降らせ殲滅した。
「よーし、さっきの戦場を旋回する」
状況確認と負傷者の有無を知りたかったので現場に戻った。
一周すると分かったが、ほぼカランバノの兵と見られる者と多少の帝國兵が立って居た。
氷龍は山側から下降しメディオ・クラールを使った。
その光景は、帝國軍を一瞬で滅ぼした恐ろしい氷龍が温かい癒しの光を放ち、見る見る内に兵士の傷が癒えていったのだ。
そして氷龍は戦場から離れた所に降りると、1人の青年が氷龍の傍らに居た。
※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez
「国王! お止め下さい」
「我が王国を救ってくれた"存在"に礼をするだけだ」
そう言って家臣の制止を振り切り城内から駆け出す国王だった。
王城から全身鎧に包まれた1体の騎馬が青年に駆け寄ってきた。
「フロリー! お前はフロリーか!」
2人の距離が近づくと馬上から降りて近づく騎士は兜を脱ぎフォーレの両肩をガッシリと掴んだ。
「父上。お久しぶりです」
「これは一体どういう事だ」
「私が頼んで呼び寄せた氷龍です」
「なんだと! お前が龍を呼んだと言うのか!」
「父上、その事でお話ししたい事が有ります」
「申して見よ」
「今回の件は父上が呼び寄せた事にしてください。そしてカランバノには氷龍が居る限り、外敵は全て殲滅されると噂を流して欲しいのです。帝國兵の生き残りを使っても構いませんので、そのようにしてください」
うなずいた国王は息子に礼を言った。
「フロリー、お前のおかげで助かった。ありがとう」
「何か有ればこの魔道具で連絡ください。これは離れていても手紙を送る魔道具で私と連絡出来ます」
「ほぉそれは便利な物よ」
「それでは父上、お元気で」
交わす言葉は少なかったが、そう言って氷龍の口の中に入って行くフォーレ。
大きな咆哮を上げて飛び立つ氷龍は王国を旋回した後、海の彼方へ消えて行った。
フォーレの事は王族の秘密とされ、伝言された様に国民にも噂を流し、捕虜となった帝國兵に二度と同じ過ちを犯さぬ様に身を持って体験したのだから、氷龍の事を説明し早々に国境まで送り返された。
彼らの役目は起こった事を何倍にも大げさに伝えてもらう事だからだ。
帰りのブエロ・マシルベーゴォでは、それぞれが今回の戦果を称えあった。
実際、中に居る者からは半透明の氷龍の中から外を見ている感じで、奥義(ただの変化の魔法だが)の凄さを実感していたのだ。
ただし、魔法を放って威力が有るのは分かったが、その雄姿を見れないのが唯一の残念な事くらいだと全員の意見が一致していた。
まぁ問題点と言えばエスパーダ・ディオスだ。
威力は・・・過剰攻撃力だがマルソ殿が魔素切れを起こすのであればフィロ・ディオス(神の刃)に替えるべきか? と真剣に考えていた。
いずれ龍戦隊はリーダーのバスティアンに任せるつもりだから一応相談するか。
カランバノ王国が見えなくなったので「各自散開!」と告げると連結していた233体のブエロ・マシルベーゴォがバラバラになり、編隊となって聖魔法王国へ帰還した。
長くなると思っていたが1日で終わり、その日の夜はマルソとリアムが盛大に勝利祝いをしてくれた。
大いに食べて飲んで騒いだ龍戦隊に、フォーレは1人ずつ礼を言って回っていた。
その姿が視界には入っていたが気にせずエルヴィーノは騒いでいた。
自身が後でどんな目に合うのかも知らずに。
※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez
翌日、国王と元国王達は聖女達の前で正座しネチネチと嫌味を言われる事となる。
別の地では氷龍の噂で持ち切りになり、(カランバノ王国に災いが訪れる時、守護者たる氷龍がその災いを打ち滅ぼさん) と各国に伝播して行った。
そして、家を出たまま行方知れずだった、四男のフロリー(家族の呼称)が龍と共に帝國から守ってくれたことが嬉しくてたまらなかったカランバノ王国国王。
フロリーからもらった魔道具を早速使ってみた国王は(お前は今何処にいるのだ?) しばらくして返事があった手紙には詳細が書かれていた。
(今は聖魔法王国アルモニアに居て仕事をしているが、祖国の危機を知って親友のモンドリアン国王に頼み込んで龍戦隊を出してもらい奥義の神龍変化で氷龍となって帝國兵を殲滅し離れた場所に居た監視者も葬り、負傷者を癒した後で凱旋した)と書いてあった。
因みにあの場には歴代の王が三人居て殲滅に協力してくれた事も書いてあった。
それを知った父は(馬鹿者が何故その場で言わなかったのか!) と叱咤の返事を送りつけた。
(全員が国としてでは無く私の友として協力してくれたので姿を見せれなかったのです)
しかし、国王達の真意に感動の父は 更なる要望を伝える。
(是非、聖魔法王国の国王にお会いしてお礼を言いたい。可能であれば国交を開きたい)
エルヴィーノは数日後にゲレミオ専用のブエロ・マシルベーゴォを用意してフォーレに与えた。
フォーレは祖国に戻って父を連れて来る前に、ガンソの屋敷に寄り2人で話し合った。
「・・・と言う訳だが、てガンソの情報によるもので、私は貴男の事を信じる事にした。微力ですが今後貴男の後ろには私が居ると思っていただいて構いません」
「おおぉフォーレさん!」
2人は固い握手をして、共に常闇の帝王エル・モンドに忠誠とノチェ・デル・インペリオ(夜の帝国)の発展を誓ったのだった。
あとがき
龍戦隊の初参戦は初勝利でした。
全体がある程度の高さにまで到達すると、エルヴィーノは四角い板に叫んだ。
「全体! 隊列2だ」
声を各ブエロ・マシルベーゴォに転移させる魔道具だ。
全機からの応答も出来るようにしてあり、周りを警戒する目は233人で確認した方がより良いと考えた手段だ。
計算では6時間程度で目的地周辺に到着予定だが、フォーレがガンソに聞いてから既に二日経っていて、すでに戦闘が始まっている可能性もある。
飛行計画は聖魔法王国とは関係無いように迂回して海側から下降する予定だ。
それと変化後に使う予定の必殺魔法が二つあって誰が使うか聞いてみた。
当然のように三人とも手を上げた。
「確かにランサ・イエロの全体攻撃は三人とも使えると思うけど、エスパーダ・ディオス(神の剣)の全体攻撃を2人が使うと気絶する可能性があるよ」
「そんなに魔力が必要なのか!」
「リアム殿もかなりの魔力だと聞いておりますが神撃の魔法は習得して無い者が使うと、全ての魔素を持って行かれます」
しぶしぶだがランサ・イエロにするフォーレとリアム。
その代りに初回、二回目を譲ることで納得してくれた。
「ところで国王よ。私は神撃の魔法を少し使えるぞ」
ドヤ顔のマルソが自慢げに言ってきた。
「構いませんが、一度だけですよ」
念を押して全員に一度だけの必殺技の許可を出した。
必殺魔法を打つ者が集中して制御する為、精神と魔素をかなり消費すると”脅して”おいたので遊びは一度だけ。
残りは自分が殲滅してやろうと考えていた。
※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez
最高速度で、いくつもの山を越え彼方の平原のあちこちに煙が上がっている景色が見えてきた。
「オイ、フォーレ! 煙が出てるぞ!」
カランバノ王国城下町の城門近くでも数か所で煙が立ちあがり、山手側には黒蟻のように帝國の兵士が固まっているのが解る。
海側と言うか、街の方に多少の軍みたいな者達が応戦しているのも何となく解かった。
「フェーレ・・・」
「苦戦しているようだ・・・」
まじまじと見ているフォーレは困った顔で答えた。
元々人口も少なく半分以上が漁師の国だ。
ケンカは知らないが戦争など出来るはずが無い。
「龍戦隊全員に告ぐ、我々はこれより海側に回り連結して”奥義神龍変化”にて氷龍変化して帝國軍に向いリアム殿と我が友フォーレにランサ・イエロの全体攻撃を仕掛けてもらう。
敵本陣にはマルソ殿がエスパーダ・ディオスの全体攻撃で殲滅してもらう。準備はいいか!」
「「「「「ハイ」」」」」
「よし、連結合体!」
ゴンッゴンッと順番に近づき繋がって来る四角いブエロ・マシルベーゴォ。
「奥義神龍変化、氷龍!」
海上上空で叫ぶと透き通る水色で綺麗な龍が姿を現し一気に急降下を始める。
「ギャオオオオォォォォス」
エルヴィーノはこんな時の為に”龍の雄叫び”を魔導具に記憶させバオス・ホステ(音声調整魔法)の音量最大で声を流した。
(実際はフィドキアの声だが)効果は覿面でカランバノ国民が龍戦隊(氷龍)を見ているのが解る。
最初の一撃はリアムになった。
「ではリアム殿ここに手を当てて、これに向い魔法を叫んでください。233人が同じ様に手を当てて魔法を放つ合図を待っていますから」
うなずくリアム。
赤色の板に手を当てて黒色の板に叫ぶ準備をする。
「まだですよ、まだですよ・・・今です!」
「ランサ・イエロォ!」
リアムが叫ぶと、地上から見ていた帝國兵士には巨大な氷龍が物凄い吹雪と一緒に巨大な氷柱を大量に降らせてきたのが見えた。
帝國兵士や、殺戮兵器など一溜まりも無く潰され粉々に破壊されて行った。
続けてフォーレもエルヴィーノの合図で叫ぶ。
この時点で帝國の前衛部隊はほぼ全滅で、そのまま敵の本陣に向いマルソが合図に合わせてエスパーダ・ディオス(神の剣)を放つ。
広範囲になった巨大な光の剣が放つ攻撃は全てを殲滅した。
思っていた以上に魔素を使いマルソもフラフラ状態だった。
「まさか私が・・・」
そのまま倒れてしまった。
魔素切れになったのだろう。
備え付けの魔石を持たせて休んでもらった。
「じゃ後は俺が」
山側に向い急上昇して旋回するつもりだったが視界に怪しい一団が映ったので叫ぶ。
「全員ランサ・イエロォ準備しろ」
エルヴィーノが瞬時に思ったのは帝國の監視員だ。
「目標! 前方、帝國監視員一行。ランサ・イエロォ発射!」
ドゴオオォォォンと吹雪と一緒に巨大な氷柱を大量に降らせ殲滅した。
「よーし、さっきの戦場を旋回する」
状況確認と負傷者の有無を知りたかったので現場に戻った。
一周すると分かったが、ほぼカランバノの兵と見られる者と多少の帝國兵が立って居た。
氷龍は山側から下降しメディオ・クラールを使った。
その光景は、帝國軍を一瞬で滅ぼした恐ろしい氷龍が温かい癒しの光を放ち、見る見る内に兵士の傷が癒えていったのだ。
そして氷龍は戦場から離れた所に降りると、1人の青年が氷龍の傍らに居た。
※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez
「国王! お止め下さい」
「我が王国を救ってくれた"存在"に礼をするだけだ」
そう言って家臣の制止を振り切り城内から駆け出す国王だった。
王城から全身鎧に包まれた1体の騎馬が青年に駆け寄ってきた。
「フロリー! お前はフロリーか!」
2人の距離が近づくと馬上から降りて近づく騎士は兜を脱ぎフォーレの両肩をガッシリと掴んだ。
「父上。お久しぶりです」
「これは一体どういう事だ」
「私が頼んで呼び寄せた氷龍です」
「なんだと! お前が龍を呼んだと言うのか!」
「父上、その事でお話ししたい事が有ります」
「申して見よ」
「今回の件は父上が呼び寄せた事にしてください。そしてカランバノには氷龍が居る限り、外敵は全て殲滅されると噂を流して欲しいのです。帝國兵の生き残りを使っても構いませんので、そのようにしてください」
うなずいた国王は息子に礼を言った。
「フロリー、お前のおかげで助かった。ありがとう」
「何か有ればこの魔道具で連絡ください。これは離れていても手紙を送る魔道具で私と連絡出来ます」
「ほぉそれは便利な物よ」
「それでは父上、お元気で」
交わす言葉は少なかったが、そう言って氷龍の口の中に入って行くフォーレ。
大きな咆哮を上げて飛び立つ氷龍は王国を旋回した後、海の彼方へ消えて行った。
フォーレの事は王族の秘密とされ、伝言された様に国民にも噂を流し、捕虜となった帝國兵に二度と同じ過ちを犯さぬ様に身を持って体験したのだから、氷龍の事を説明し早々に国境まで送り返された。
彼らの役目は起こった事を何倍にも大げさに伝えてもらう事だからだ。
帰りのブエロ・マシルベーゴォでは、それぞれが今回の戦果を称えあった。
実際、中に居る者からは半透明の氷龍の中から外を見ている感じで、奥義(ただの変化の魔法だが)の凄さを実感していたのだ。
ただし、魔法を放って威力が有るのは分かったが、その雄姿を見れないのが唯一の残念な事くらいだと全員の意見が一致していた。
まぁ問題点と言えばエスパーダ・ディオスだ。
威力は・・・過剰攻撃力だがマルソ殿が魔素切れを起こすのであればフィロ・ディオス(神の刃)に替えるべきか? と真剣に考えていた。
いずれ龍戦隊はリーダーのバスティアンに任せるつもりだから一応相談するか。
カランバノ王国が見えなくなったので「各自散開!」と告げると連結していた233体のブエロ・マシルベーゴォがバラバラになり、編隊となって聖魔法王国へ帰還した。
長くなると思っていたが1日で終わり、その日の夜はマルソとリアムが盛大に勝利祝いをしてくれた。
大いに食べて飲んで騒いだ龍戦隊に、フォーレは1人ずつ礼を言って回っていた。
その姿が視界には入っていたが気にせずエルヴィーノは騒いでいた。
自身が後でどんな目に合うのかも知らずに。
※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez
翌日、国王と元国王達は聖女達の前で正座しネチネチと嫌味を言われる事となる。
別の地では氷龍の噂で持ち切りになり、(カランバノ王国に災いが訪れる時、守護者たる氷龍がその災いを打ち滅ぼさん) と各国に伝播して行った。
そして、家を出たまま行方知れずだった、四男のフロリー(家族の呼称)が龍と共に帝國から守ってくれたことが嬉しくてたまらなかったカランバノ王国国王。
フロリーからもらった魔道具を早速使ってみた国王は(お前は今何処にいるのだ?) しばらくして返事があった手紙には詳細が書かれていた。
(今は聖魔法王国アルモニアに居て仕事をしているが、祖国の危機を知って親友のモンドリアン国王に頼み込んで龍戦隊を出してもらい奥義の神龍変化で氷龍となって帝國兵を殲滅し離れた場所に居た監視者も葬り、負傷者を癒した後で凱旋した)と書いてあった。
因みにあの場には歴代の王が三人居て殲滅に協力してくれた事も書いてあった。
それを知った父は(馬鹿者が何故その場で言わなかったのか!) と叱咤の返事を送りつけた。
(全員が国としてでは無く私の友として協力してくれたので姿を見せれなかったのです)
しかし、国王達の真意に感動の父は 更なる要望を伝える。
(是非、聖魔法王国の国王にお会いしてお礼を言いたい。可能であれば国交を開きたい)
エルヴィーノは数日後にゲレミオ専用のブエロ・マシルベーゴォを用意してフォーレに与えた。
フォーレは祖国に戻って父を連れて来る前に、ガンソの屋敷に寄り2人で話し合った。
「・・・と言う訳だが、てガンソの情報によるもので、私は貴男の事を信じる事にした。微力ですが今後貴男の後ろには私が居ると思っていただいて構いません」
「おおぉフォーレさん!」
2人は固い握手をして、共に常闇の帝王エル・モンドに忠誠とノチェ・デル・インペリオ(夜の帝国)の発展を誓ったのだった。
あとがき
龍戦隊の初参戦は初勝利でした。
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