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第7章 レース編
第202話 予兆
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“ねぇ、もしかして出来ちゃったかも・・・”
そう言われる男の心境は様々だ。
※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez
ロザリーに呼び出されて翌日合う事にしたロリとパウリナは別荘向かった。
「「お姉様」」
「良く来てくれたわ。昨日は大変だったようね」
今や、ゲレミオの配下となっている”ナタリア”から詳細は聞いていた。
二つの大陸の頂点に立つ最強の強者達が、世の中にその力を見せつけた事だ。
「もう私なんて敵わない存在ね」
「もう何言ってるの、お姉様は」
「そうだよ、私達が闘うのはベッドの上だけだよぉ」
末妹からの誘いに微笑みに静かに語りかけるロザリー。
「その事で話が有るの」
「最近体調がおかしくて、お医者様に見てもらったの・・・」
ピンと来たロリと、何の事か分からないパウリナだった。
「お姉様、もしかして!」
「まだ、ハッキリとはしていないけどね。可能性が高いって言われたの」
「ぃやったぁぁ!」
嬉しくて飛び上がって喜ぶロリ。
「えっ? 何ぃ? どうしたの?」
「お姉様がね、妊娠したかも知れないの!」
「本当に!」
恥ずかしそうに微笑んで頷くロザリー。
「お姉様ぁおめでとうございます」
普通に喜ぶパウリナだ。
妻達にもそれぞれ秘密が有り、エルフ王家に伝わる秘伝の魔法はロザリーとロリだけの秘密だった。
やっとの思いで”欲しい物”を手に入れたロザリー。
エアハルトよりも随分と早い期間で出来たが、まだ可能性が高い事を説明し、しばらくは1人で寝る事を2人に伝えた。
「本当に急ですわ。嬉しいけど寂しくなっちゃう」
ふふふっと微笑みながら三人の顔が近づいていく。
「待って!」
ロザリーが手で止めた。
「大事な要件は、2人に監視の目を光らせて欲しいの」
勿論三人の夫に対してだ。
「最近は毎日私達の誰かと寝ているから大丈夫じゃない?」
「甘いわよロリ、思い出して。私達が妊娠したら必ず動き出したでしょ」
「そうねぇ・・・」
パウリナに実害は出ていないが、”紫の髪”の事を知っているのはパウリナだけだ。
「監視を強化させましょう、お姉様達」
妻としての考えだと理解したパウリナだった。
ロザリーは暫らく様子を見て確実なご懐妊となったら縁者に報告すると2人に説明した。
その件に対しては断固心底で否定するエルヴィーノだ。
確かに行動した結果に女性が伴うが、自分からは求めてはいない。
三人の妻の動きに巻き込まれたと自覚している。
他もそうだ。
この件だけは断じて譲らないエルヴィーノだが口には出さない。
否定するよりも、軽く「良いよぉ」と流した方が怪しまれないで済むからだ。
激流に抵抗するよりも、流れに任せてチャンスを待つ。
今までも、これからもそうだ。
そしてロザリーから妊娠の知らせが有った。
“ねぇ、もしかして出来ちゃったかも・・・”
「おめでとう、ロザリー。何と無く解っていたよ」
笑顔の第一夫人は優しく唇を重ねて来た。
「今度はどっちかな?」
種族の事を言ったつもりだった。
「私は女の子が良いなぁ」
「俺はロザリーが生んでくれるならエルフでもダークエルフでも、男でも女でも構わないよ」
ふふふっと暫らくは舌をもてあそばれた。
※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez
グラナダは最近忙しい。
従来の仕事にペンタガラマでの店が思った以上に繁盛しているからだ。
ある時久しぶりに昼食を一緒にしようとリリオと2人でイグレシアの店で食事をしていた。
リリオはリカルドの補佐をしているので外出はせずに全体管理で忙しいのだ。
だからこうして月に一度は2人で話している。
以前と比べると180度生活が変わってしまっていたが、リリオにも愛する者が出来て充実した2人だった。
「はぁ喰った喰った!」
「ホント良く食べたわねぇグラナダ」
「だってぇ、美味しいんだもん」
楽しい一時を過し、事務所に戻って打ち合わせをしていた。
するとバッと立ち上がりどこかえ行ったグラナダ。
「もう、何しているのかしら」
しばらくすると戻って来た。
「ごめぇん。ちょっと込み上げて来てさぁ」
過去に沢山の友人を見て来たリリオの感が閃いた。
「グラナダ。あなた、最近良く込み上げるの?」
「えっ」
「食べると直ぐ気持ち悪くなるでしょ」
「なんでわかるの!」
「あなた・・・妊娠してるわ」
「ええええぇぇぇっ!」
「フォーレは知っているの?」
会っているのか聞いたが、違う返事だった。
「最近店が忙しくてご無沙汰なんだぁ」
「最後は何時したの」
「30日くらい前かなぁ」
「いつから気持ち悪くなったの」
「さ、最近かなぁ」
「じゃ医者に行きましょう」
「ちょっと待ってよ。いきなり医者だなんて」
「はっきりさせた方が良いでしょ」
「それは、そうだけど、もう少し様子を見てからでも・・・」
「ダメよ、今直ぐに一緒に行きましょう」
強引に連行されて行くグラナダだった。
※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez
ティールーム・カラコルで呆然とする獣人の女性と、ニコニコと楽しそうなエルフの女性が居た。
頼んだハーブティを美味しそうに飲むエルフ。
カップを凝視してブツブツと呟いている獣人。
そこに1人の男が現れる。
「待ったかい?」
「大丈夫よ」
「それで、何だい重要な話って」
「それがね、グラナダが妊娠したの」
「そうか。おめでとうグラナダ」
「・・・ありがとうリカルド」
「病院を出てからずっとこの調子なのよ。普通はもっと喜ぶでしょ」
何らかの理由で妊娠を素直に喜べないグラナダだった。
リリオがいろいろと問いただしても、はぐらかして答えないので急遽リカルドを呼んだのだ。
リリオが聞いた事をリカルドにも説明し悩んでいると、リリオの耳元に小さな声で聞いて見た。
(まさかとは思うが、彼の子では無いとか?)
「馬鹿な事言わないで!」
立ち上がり大声で怒るリリオに驚いたグラナダだ。
「ここまで否定的だから、私達にも言えないのはその位だと思うだろ」
自分の妊娠で友人が口喧嘩を始めてしまった。
あきらめたグラナダが本心を話す決意をした。
「2人共聞いて」
後数cmで鼻先が付くほど近づいていた2人がグラナダを見た。
「実は内緒なんだけど、あの人は遠い国の王族なの」
椅子に腰かけて聞くことにした2人。
「それでね、王族ってほら陛下みたいに偉い人達が沢山居るでしょ? そんな人が獣人の私に子供を産ませたって」
バンッ机を叩き怒鳴るリリオだ。
「何言ってるのグラナダ。あなたは誰を愛しているの?」
「それは・・・」
「フォーレはそんな男なの?」
「大体フォーレに言ってないでしょ? あなたが妄想しているだけでしょ?」
「でもぉ・・・」
普段活発なグラナダがウジウジしているのでイライラしているリリオがエマスコした。
(大事な話が有るから、直ぐにティールーム・カラコルに来て。リリオ)
珍しくリリオからのエマスコに思い当たる事が無かったので(直ぐに行くよ)と、”罠”にかかった獲物だった。
王族やゲレミオの御用達になっているティールーム・カラコルは説明すれば何でも出来るのだ。
奥の特別室に案内されるフォーレ。
部屋に入ると大きな机を挟んで向こう側に、リカルド、グラナダ、リリオが並んでいた。
「どうぞ腰かけてください」
リリオに進められるが椅子は1つしか無い。
机を挟んでグラナダの前だ。
「どうしたんだ、急に呼び出して」
誰に聞いた訳では無いがリリオが答えた。
「あなたに聞いてもらいたい事が有ります。そしてあなたの意思を聞かせてください」
眉間にシワを寄せるフォーレ。
(やれやれ一体何の話しだか)
リリオがグラナダに合図する。
“ねぇ、もしかして出来ちゃったかも・・・”
「・・・えっ」
小さな声で聞き取れなかったフォーレ。
「もっと大きな声で」
リリオに叱咤されるグラナダだ。
覚悟を決めて大きな声で叫ぶ。
「赤ちゃんが出来ちゃった!」
ニッコリと微笑むグラナダ。
耳に入って来たその声は一瞬にして脳内を駆け巡り、”ありとあらゆる事”を連想させた。
その刹那の時、フォーレはどれだけの時間を彷徨っていただろう。
目の前の三人はフォーレが石の様に固まったように思えた。
「フォーレ、何か言う事は?」
リリオからの催促に、最善の言葉を綴るフォーレ。
「・・・嬉しいよグラナダ。やっと俺達にも子供が出来たな」
素直に喜んでくれた言葉に涙が溢れだすグラナダだった。
勿論嬉しいが言葉を選んだフォーレだ。
普通であれば直接言って来るのに、わざわざ三人そろって言う所が怪しいと睨んでいるフォーレ。
「じゃ、後先になるけど結婚はどうするの?」
まくしたてる様に詰め寄るリリオだ。
(そう来たか。グラナダは俺の素性を知っている。末席とはいえ王族だからな。それで言いだせなかったのか)
「そうだなぁ国王に相談するよ。何せ三回も式を挙げているだろ」
何となく理解した三人だ。
式典となれば準備が必要だし、国が違えば仕来りとか難しい事が有るからだ。
とりあえず国王をダシにその場を切り抜けるフォーレだった。
フォーレの気持ちを聞いた2人は安心して帰ろうとした時、思っても見なかった攻撃を受ける事になったリカルドとリリオだ。
「俺達は先に出来たけど、真面目なリカルドは先に結婚式だ・よ・な! 」
この言葉に固まる2人に対して笑顔のフォーレが追撃する。
「じゃ! 俺から陛下に言っとくよ」
そう言ってグラナダを大事そうに連れて出て行く。
「ちょっ、チョット待ってくれぇ」
「何! 何で待つのよぉ!」
制止しようとするリカルドを追いかけるリリオだった。
☆
いろいろ有ります。男には。
そう言われる男の心境は様々だ。
※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez
ロザリーに呼び出されて翌日合う事にしたロリとパウリナは別荘向かった。
「「お姉様」」
「良く来てくれたわ。昨日は大変だったようね」
今や、ゲレミオの配下となっている”ナタリア”から詳細は聞いていた。
二つの大陸の頂点に立つ最強の強者達が、世の中にその力を見せつけた事だ。
「もう私なんて敵わない存在ね」
「もう何言ってるの、お姉様は」
「そうだよ、私達が闘うのはベッドの上だけだよぉ」
末妹からの誘いに微笑みに静かに語りかけるロザリー。
「その事で話が有るの」
「最近体調がおかしくて、お医者様に見てもらったの・・・」
ピンと来たロリと、何の事か分からないパウリナだった。
「お姉様、もしかして!」
「まだ、ハッキリとはしていないけどね。可能性が高いって言われたの」
「ぃやったぁぁ!」
嬉しくて飛び上がって喜ぶロリ。
「えっ? 何ぃ? どうしたの?」
「お姉様がね、妊娠したかも知れないの!」
「本当に!」
恥ずかしそうに微笑んで頷くロザリー。
「お姉様ぁおめでとうございます」
普通に喜ぶパウリナだ。
妻達にもそれぞれ秘密が有り、エルフ王家に伝わる秘伝の魔法はロザリーとロリだけの秘密だった。
やっとの思いで”欲しい物”を手に入れたロザリー。
エアハルトよりも随分と早い期間で出来たが、まだ可能性が高い事を説明し、しばらくは1人で寝る事を2人に伝えた。
「本当に急ですわ。嬉しいけど寂しくなっちゃう」
ふふふっと微笑みながら三人の顔が近づいていく。
「待って!」
ロザリーが手で止めた。
「大事な要件は、2人に監視の目を光らせて欲しいの」
勿論三人の夫に対してだ。
「最近は毎日私達の誰かと寝ているから大丈夫じゃない?」
「甘いわよロリ、思い出して。私達が妊娠したら必ず動き出したでしょ」
「そうねぇ・・・」
パウリナに実害は出ていないが、”紫の髪”の事を知っているのはパウリナだけだ。
「監視を強化させましょう、お姉様達」
妻としての考えだと理解したパウリナだった。
ロザリーは暫らく様子を見て確実なご懐妊となったら縁者に報告すると2人に説明した。
その件に対しては断固心底で否定するエルヴィーノだ。
確かに行動した結果に女性が伴うが、自分からは求めてはいない。
三人の妻の動きに巻き込まれたと自覚している。
他もそうだ。
この件だけは断じて譲らないエルヴィーノだが口には出さない。
否定するよりも、軽く「良いよぉ」と流した方が怪しまれないで済むからだ。
激流に抵抗するよりも、流れに任せてチャンスを待つ。
今までも、これからもそうだ。
そしてロザリーから妊娠の知らせが有った。
“ねぇ、もしかして出来ちゃったかも・・・”
「おめでとう、ロザリー。何と無く解っていたよ」
笑顔の第一夫人は優しく唇を重ねて来た。
「今度はどっちかな?」
種族の事を言ったつもりだった。
「私は女の子が良いなぁ」
「俺はロザリーが生んでくれるならエルフでもダークエルフでも、男でも女でも構わないよ」
ふふふっと暫らくは舌をもてあそばれた。
※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez
グラナダは最近忙しい。
従来の仕事にペンタガラマでの店が思った以上に繁盛しているからだ。
ある時久しぶりに昼食を一緒にしようとリリオと2人でイグレシアの店で食事をしていた。
リリオはリカルドの補佐をしているので外出はせずに全体管理で忙しいのだ。
だからこうして月に一度は2人で話している。
以前と比べると180度生活が変わってしまっていたが、リリオにも愛する者が出来て充実した2人だった。
「はぁ喰った喰った!」
「ホント良く食べたわねぇグラナダ」
「だってぇ、美味しいんだもん」
楽しい一時を過し、事務所に戻って打ち合わせをしていた。
するとバッと立ち上がりどこかえ行ったグラナダ。
「もう、何しているのかしら」
しばらくすると戻って来た。
「ごめぇん。ちょっと込み上げて来てさぁ」
過去に沢山の友人を見て来たリリオの感が閃いた。
「グラナダ。あなた、最近良く込み上げるの?」
「えっ」
「食べると直ぐ気持ち悪くなるでしょ」
「なんでわかるの!」
「あなた・・・妊娠してるわ」
「ええええぇぇぇっ!」
「フォーレは知っているの?」
会っているのか聞いたが、違う返事だった。
「最近店が忙しくてご無沙汰なんだぁ」
「最後は何時したの」
「30日くらい前かなぁ」
「いつから気持ち悪くなったの」
「さ、最近かなぁ」
「じゃ医者に行きましょう」
「ちょっと待ってよ。いきなり医者だなんて」
「はっきりさせた方が良いでしょ」
「それは、そうだけど、もう少し様子を見てからでも・・・」
「ダメよ、今直ぐに一緒に行きましょう」
強引に連行されて行くグラナダだった。
※Cerounodostrescuatrocincoseissieteochonuevediez
ティールーム・カラコルで呆然とする獣人の女性と、ニコニコと楽しそうなエルフの女性が居た。
頼んだハーブティを美味しそうに飲むエルフ。
カップを凝視してブツブツと呟いている獣人。
そこに1人の男が現れる。
「待ったかい?」
「大丈夫よ」
「それで、何だい重要な話って」
「それがね、グラナダが妊娠したの」
「そうか。おめでとうグラナダ」
「・・・ありがとうリカルド」
「病院を出てからずっとこの調子なのよ。普通はもっと喜ぶでしょ」
何らかの理由で妊娠を素直に喜べないグラナダだった。
リリオがいろいろと問いただしても、はぐらかして答えないので急遽リカルドを呼んだのだ。
リリオが聞いた事をリカルドにも説明し悩んでいると、リリオの耳元に小さな声で聞いて見た。
(まさかとは思うが、彼の子では無いとか?)
「馬鹿な事言わないで!」
立ち上がり大声で怒るリリオに驚いたグラナダだ。
「ここまで否定的だから、私達にも言えないのはその位だと思うだろ」
自分の妊娠で友人が口喧嘩を始めてしまった。
あきらめたグラナダが本心を話す決意をした。
「2人共聞いて」
後数cmで鼻先が付くほど近づいていた2人がグラナダを見た。
「実は内緒なんだけど、あの人は遠い国の王族なの」
椅子に腰かけて聞くことにした2人。
「それでね、王族ってほら陛下みたいに偉い人達が沢山居るでしょ? そんな人が獣人の私に子供を産ませたって」
バンッ机を叩き怒鳴るリリオだ。
「何言ってるのグラナダ。あなたは誰を愛しているの?」
「それは・・・」
「フォーレはそんな男なの?」
「大体フォーレに言ってないでしょ? あなたが妄想しているだけでしょ?」
「でもぉ・・・」
普段活発なグラナダがウジウジしているのでイライラしているリリオがエマスコした。
(大事な話が有るから、直ぐにティールーム・カラコルに来て。リリオ)
珍しくリリオからのエマスコに思い当たる事が無かったので(直ぐに行くよ)と、”罠”にかかった獲物だった。
王族やゲレミオの御用達になっているティールーム・カラコルは説明すれば何でも出来るのだ。
奥の特別室に案内されるフォーレ。
部屋に入ると大きな机を挟んで向こう側に、リカルド、グラナダ、リリオが並んでいた。
「どうぞ腰かけてください」
リリオに進められるが椅子は1つしか無い。
机を挟んでグラナダの前だ。
「どうしたんだ、急に呼び出して」
誰に聞いた訳では無いがリリオが答えた。
「あなたに聞いてもらいたい事が有ります。そしてあなたの意思を聞かせてください」
眉間にシワを寄せるフォーレ。
(やれやれ一体何の話しだか)
リリオがグラナダに合図する。
“ねぇ、もしかして出来ちゃったかも・・・”
「・・・えっ」
小さな声で聞き取れなかったフォーレ。
「もっと大きな声で」
リリオに叱咤されるグラナダだ。
覚悟を決めて大きな声で叫ぶ。
「赤ちゃんが出来ちゃった!」
ニッコリと微笑むグラナダ。
耳に入って来たその声は一瞬にして脳内を駆け巡り、”ありとあらゆる事”を連想させた。
その刹那の時、フォーレはどれだけの時間を彷徨っていただろう。
目の前の三人はフォーレが石の様に固まったように思えた。
「フォーレ、何か言う事は?」
リリオからの催促に、最善の言葉を綴るフォーレ。
「・・・嬉しいよグラナダ。やっと俺達にも子供が出来たな」
素直に喜んでくれた言葉に涙が溢れだすグラナダだった。
勿論嬉しいが言葉を選んだフォーレだ。
普通であれば直接言って来るのに、わざわざ三人そろって言う所が怪しいと睨んでいるフォーレ。
「じゃ、後先になるけど結婚はどうするの?」
まくしたてる様に詰め寄るリリオだ。
(そう来たか。グラナダは俺の素性を知っている。末席とはいえ王族だからな。それで言いだせなかったのか)
「そうだなぁ国王に相談するよ。何せ三回も式を挙げているだろ」
何となく理解した三人だ。
式典となれば準備が必要だし、国が違えば仕来りとか難しい事が有るからだ。
とりあえず国王をダシにその場を切り抜けるフォーレだった。
フォーレの気持ちを聞いた2人は安心して帰ろうとした時、思っても見なかった攻撃を受ける事になったリカルドとリリオだ。
「俺達は先に出来たけど、真面目なリカルドは先に結婚式だ・よ・な! 」
この言葉に固まる2人に対して笑顔のフォーレが追撃する。
「じゃ! 俺から陛下に言っとくよ」
そう言ってグラナダを大事そうに連れて出て行く。
「ちょっ、チョット待ってくれぇ」
「何! 何で待つのよぉ!」
制止しようとするリカルドを追いかけるリリオだった。
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いろいろ有ります。男には。
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