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海で過ごしてる間にちょうどお昼時になったので、靴を履きなおして海沿いの道を歩く。
「こっちだな」
創也がスマホで地図を見て先導してくれる。
僕は創也の少し後ろからついて行った。
「海鮮丼、海鮮丼!」
「浮かれてるなあ」
「そりゃもう」
創也が振り返って僕を見る。その瞳が優しくて、僕はまたドキッとする。
この胸の高鳴りは一体なんなんだろう。
創也はいつも眩しいけど、今日はさらに輝いてる気がする。
「あ、ここだ」
「渋めの食堂!」
「味はお墨付きらしいよ。萩原先生が言ってた」
「創也のクラスの」
「うん」
色の褪せた紺色の暖簾をくぐって店に入る。
お店の中は親しみやすい雰囲気でとても綺麗だった。
いらっしゃいませと迎えられ、創也と二人テーブルにつく。
「メニュー見よ」
「うん」
「やっぱり海鮮丼かな!地魚の海鮮丼にする!」
「俺はお刺身定食にしようかな」
「決まり?」
「うん。すいません」
店員さんを呼んで注文を伝える。
注文を聞いた店員さんが下がったので、僕は水を一口飲んでふうと一息吐いた。
「日焼け止めは塗ってきたけど、焼けたかな?」
「どうかな。よく晴れてるけどね」
「黒くなってもフラないでね」
「いつの間に付き合ってたの、俺達」
創也も水を飲んでたけど、吹きそうになっていた。
「私のことは遊びだったのね」
「いや、本気」
「創也、そこはもっとのってくれなきゃ!」
「俺は本気だよ? 春馬こそ俺のことは遊びなの?」
「えっと……」
なんだか妙な雰囲気になってしまった。
創也はなぜかさっきから鋭い視線で僕を見て目を離さない。
「創也……?」
「春馬。俺が本気なことは覚えておいて」
「う、うん?」
僕はどう返したものか悩んでたけど、店員さんが来たのでその話はそこまでになった。
お客さんは他にもいるけど、食事が来るのを待っていたのは僕達だけだったので、すぐに持ってきてくれたみたいで僕達の前に膳が並んだ。
「さ、飯きたよ。食べようか」
「そ、そうだね! うまそー。あ、記録として残しておきたいので写真撮ってもいいですか?」
「あ、どうぞどうぞ」
「ありがとうございます!」
店員さんのOKももらったし、箸をつける前に写真を撮る。
今日の思い出がいっぱいになっていくのが嬉しくてにまにまとしてしまう。
「じゃあ、早速……いただきまーす!」
うん、新鮮! おいしっ!
「こっちだな」
創也がスマホで地図を見て先導してくれる。
僕は創也の少し後ろからついて行った。
「海鮮丼、海鮮丼!」
「浮かれてるなあ」
「そりゃもう」
創也が振り返って僕を見る。その瞳が優しくて、僕はまたドキッとする。
この胸の高鳴りは一体なんなんだろう。
創也はいつも眩しいけど、今日はさらに輝いてる気がする。
「あ、ここだ」
「渋めの食堂!」
「味はお墨付きらしいよ。萩原先生が言ってた」
「創也のクラスの」
「うん」
色の褪せた紺色の暖簾をくぐって店に入る。
お店の中は親しみやすい雰囲気でとても綺麗だった。
いらっしゃいませと迎えられ、創也と二人テーブルにつく。
「メニュー見よ」
「うん」
「やっぱり海鮮丼かな!地魚の海鮮丼にする!」
「俺はお刺身定食にしようかな」
「決まり?」
「うん。すいません」
店員さんを呼んで注文を伝える。
注文を聞いた店員さんが下がったので、僕は水を一口飲んでふうと一息吐いた。
「日焼け止めは塗ってきたけど、焼けたかな?」
「どうかな。よく晴れてるけどね」
「黒くなってもフラないでね」
「いつの間に付き合ってたの、俺達」
創也も水を飲んでたけど、吹きそうになっていた。
「私のことは遊びだったのね」
「いや、本気」
「創也、そこはもっとのってくれなきゃ!」
「俺は本気だよ? 春馬こそ俺のことは遊びなの?」
「えっと……」
なんだか妙な雰囲気になってしまった。
創也はなぜかさっきから鋭い視線で僕を見て目を離さない。
「創也……?」
「春馬。俺が本気なことは覚えておいて」
「う、うん?」
僕はどう返したものか悩んでたけど、店員さんが来たのでその話はそこまでになった。
お客さんは他にもいるけど、食事が来るのを待っていたのは僕達だけだったので、すぐに持ってきてくれたみたいで僕達の前に膳が並んだ。
「さ、飯きたよ。食べようか」
「そ、そうだね! うまそー。あ、記録として残しておきたいので写真撮ってもいいですか?」
「あ、どうぞどうぞ」
「ありがとうございます!」
店員さんのOKももらったし、箸をつける前に写真を撮る。
今日の思い出がいっぱいになっていくのが嬉しくてにまにまとしてしまう。
「じゃあ、早速……いただきまーす!」
うん、新鮮! おいしっ!
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