主人公だったはずの少年は追放された隣国で運命と出会う

4 ＊

「ど、して」
「ん？」
「どう、してこの街に？」
「ああ。近くで災害級の魔獣が目撃されたから討伐に来た」
「あっ！　は、離して！」

陰茎を握られて緩く扱かれる。

「ああっ……はっ、うんっ」

だんだんと高められて、限界が近付く。イかされたくなくて、でも身体は素直で、抵抗なんて出来ない。


「うっ……」
「気持ちよかったな」
イってしまいぼうっとしていると、とろけるような甘い声で囁かれてぶるりと震える。
こんなの、知らない。
このまま落とされてしまうのは危険な気がするのに、もっと欲しいと思うのを止められない。

「でもまだこれからだぞ」

レーゼルの手が後孔に伸びてフチを撫でる。

「ど、どこに触れて！」
「俺を受け止めてくれるところだ。もう濡れてるけど、しっかり解そうな」
「あっ！？」

ぷつりと指が侵入してきて、驚いて指を締め付ける。

「キツいな。挿入るかな……」
「いれるな……」
「大丈夫、じきに欲しくて堪らなくなる」
「なら、ない！」
「どうだろうな」

レーゼルの余裕な態度が憎らしい。
押し付けられた下半身は既に熱く大きく硬いのに。

「んっ！　や、そこ、いや！」

じわじわ進んできていたレーゼルの指がある一点に触れた時、激しい快感が全身を駆け巡った。

「ここがノアのいいところだな」
「や、いやだぁ！」
「もうそろそろ増やしてもいいかな」
「はっ、はぁあっ」
固く閉じていた蕾は次第に柔らかくなっている。指を増やされて、それさえも容易く受け止めてしまう自分の身体が信じられない。


「あっ……」

音が激しくなってきたところで、指が引き抜かれた。
ついでそこにあてられる熱の塊。

「あぁっ……」
挿入ってくる。圧迫感が凄くて、息が詰まる。

「あっ！あっんっん！」

奥の方まで埋め込まれて、小刻みに揺らされる。
はっはっと短い息を繰り返して、目の前の身体にしがみ付いた。

「あぁ……良い匂いだな、ノア……」
「や……あっ、もう……イくっ」
「俺ももうイキそうだ」

濃密なレーゼルのフェロモンと中に注ぎ込まれる熱を感じながら、僕は意識を手放した。