βからΩになったなら

hina

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「渚、キスするから目閉じて?」
「瑞希のこと見つめてたい」
「閉じてくれなきゃしない」
「……プレゼントくれないの?」
「ぐっ……」

渚の部屋のベッドで僕の隣に肘をついて横になってる渚に上体を起こして口付けた。
渚は唇が触れる寸前で目を閉じてくれた。

「ん。ありがとう、瑞希」
「当日もう一回とか言わないように!」
「あらら。言おうと思ってたのに」
「その手は通用しません」
「残念」
渚はクスクスと笑って、僕の唇を奪った。

「気持ち良いね、瑞希」
「渚はキス好きだね」
「瑞希とするのが好き」
こういうことも……と僕を押し倒すと、するりと僕のパジャマの中に手を忍ばせてきた。

「ん……一回だけにして?」
「それは……どうかな」

あやしく口角をあげる渚にくらくらした。





「ただいま。瑞希、詩」
「パートナーがいる発情期はどうだった?」
詩の問いかけに、那月は顔を真っ赤にしてぽつりと呟いた。
「なんていうか……凄かった」
わずかに微笑む那月はなんだかいつもより綺麗でどこか色っぽかった。

「幸哉さん、優しかった?」
「うん。色々してくれて助かった」
「そっか。良かったね」
僕がうんうんと頷いていると、詩が小型端末を見ながら告げてきた。
「僕も来週は発情期くるかも。二人とも僕がいない間も身辺には気をつけてよね」
詩の言葉に那月の顔が曇った。

「あ……そうだね。まだ解決してないもんね」
「渚も参ってた」
「浮かれてばっかりはいられないね」
「うん」
那月に同意して、ため息を一つ吐く。

「週末は渚の誕生日祝って僕も浮かれてたのにな」
「え、前祝いしたの?」
「うん。それがどうかした?」

那月に聞かれて、僕は首を傾げた。

「うーん。前祝いは良くないって迷信があって……」
「え! そうなんだ! 渚は誕生日色んな人に祝われるだろうし……みんなに祝われつくした後で誕生日過ぎてからお祝いするのも微妙かなって……」
「そっか。前にするか後にするかは難しい問題だよね」
「うん……」

でも渚は迷信とか気にするかな……?
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