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◇
「はぁ。やっとテストも終わったー! もう三月かあ……早いなあ。四月からは受験生……受験やだなぁ」
「受験がいやなら、卒業したら結婚しちゃえば? 渚様ならそれも歓迎してくれるんじゃ?」
「いやいや。大学生になりたいから受験頑張るよ」
「そう?」
「う、うん」
何でもないように言う詩に冷や汗をかきながらそう返して、でも渚と結婚かあ……と何となく想像してみた。
『俺の奥さん、おはようのキスは?』
『瑞希、行ってきますのキスは?』
『ただいま、瑞希。ご飯よりもお風呂よりもまずは瑞希から……』
『瑞希、今日も仲良ししようね』
『瑞希……』
「わー!ダメダメ!」
「瑞希? どうしたの?」
那月が不思議そうな顔で僕を見ている。僕は首を左右に振って、片手で顔を覆った。
「渚との結婚生活を想像してみたけど、大人な煩悩しか思い浮かばなかった……」
「あはは。そうなんだ? アルファの愛情表現はどうしてもそういう欲と結び付いてるのかな」
「あー……どうなんだろ」
「オメガのフェロモンには弱いし」
「それは確かに……」
話しながらカバンに荷物をつめて、那月と詩に向き合う。
「じゃ、帰ろっか。幸哉達ももう来てるかもしれないし」
「うん」
「だね」
ただ煩悩が現実になるような気がして、僕は震えた。
◇
「ん? 高校卒業したら結婚? いいよ、大歓迎。モデルは大学卒業まで続けるつもりだし、モデルに関連した仕事もあるし、瑞希を養えるくらいは稼いでるし。大学卒業後も心配ないからね」
「いや、仮定の話だからね!? 僕大学に行ってバース社会学学びたいし」
「進路、決めたんだ」
「うん。一応ね……」
「俺の行きたい大学とキャンパス近いとこに入れる?」
「それも大丈夫だと思う……けど、勉強頑張らなきゃいけない」
渚は僕の頭を軽く撫でて、にこっと笑った。
「俺も見てあげる」
「う、うん。よろしくお願いします……」
勉強中は渚のスイッチを押さないようにしようと思いながらも、果たしてそれは叶えられるのか少し疑問でもあった。
「はぁ。やっとテストも終わったー! もう三月かあ……早いなあ。四月からは受験生……受験やだなぁ」
「受験がいやなら、卒業したら結婚しちゃえば? 渚様ならそれも歓迎してくれるんじゃ?」
「いやいや。大学生になりたいから受験頑張るよ」
「そう?」
「う、うん」
何でもないように言う詩に冷や汗をかきながらそう返して、でも渚と結婚かあ……と何となく想像してみた。
『俺の奥さん、おはようのキスは?』
『瑞希、行ってきますのキスは?』
『ただいま、瑞希。ご飯よりもお風呂よりもまずは瑞希から……』
『瑞希、今日も仲良ししようね』
『瑞希……』
「わー!ダメダメ!」
「瑞希? どうしたの?」
那月が不思議そうな顔で僕を見ている。僕は首を左右に振って、片手で顔を覆った。
「渚との結婚生活を想像してみたけど、大人な煩悩しか思い浮かばなかった……」
「あはは。そうなんだ? アルファの愛情表現はどうしてもそういう欲と結び付いてるのかな」
「あー……どうなんだろ」
「オメガのフェロモンには弱いし」
「それは確かに……」
話しながらカバンに荷物をつめて、那月と詩に向き合う。
「じゃ、帰ろっか。幸哉達ももう来てるかもしれないし」
「うん」
「だね」
ただ煩悩が現実になるような気がして、僕は震えた。
◇
「ん? 高校卒業したら結婚? いいよ、大歓迎。モデルは大学卒業まで続けるつもりだし、モデルに関連した仕事もあるし、瑞希を養えるくらいは稼いでるし。大学卒業後も心配ないからね」
「いや、仮定の話だからね!? 僕大学に行ってバース社会学学びたいし」
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「うん。一応ね……」
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「それも大丈夫だと思う……けど、勉強頑張らなきゃいけない」
渚は僕の頭を軽く撫でて、にこっと笑った。
「俺も見てあげる」
「う、うん。よろしくお願いします……」
勉強中は渚のスイッチを押さないようにしようと思いながらも、果たしてそれは叶えられるのか少し疑問でもあった。
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