Another World Online

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《ハイラビット》が結構な速度で迫ってくる…が蹴ることによる初撃を大鎌の柄の部分で弾く事でなんとか防ぐっと⁉︎《ラビット》とは比べものにならない程重い、出来る限り回避していった方が良いな…。
今度はこちらから仕掛ける。
「《弱点察知》」
そのスキルを使うと《ハイラビット》の首が赤く染まる、首が弱点なのは《ラビット》と同じか…だが首を狙うのは中々厳しそうだ…。
厳しいと感じたのでなんとかできそうな所から攻撃する。
まずは…刃を左斜め上方向にそして右下から斬りあげる！これは躱され突進してきた、だが…
「今ッ！」
斬りあげにより、左斜め上方向にある大鎌を切り上げた時とは逆の方向に大鎌を振り落とし叩きつける！すると突進していた《ハイラビット》の頭上に星が回るエフェクトと緑色のバーが出現した、恐らくHPバーだろう、今ので20％程削れたようだ。
そして何故か《ハイラビット》が動かない…恐らく状態異常〔気絶〕にかかっているのだろう、なら今の内に…と刃の内側で弱点の首を取ろうと試みる…が寸前でエフェクトが消え、回避されてしまった。
大鎌で斬ろうとした為に体勢を崩した俺目掛けてドロップキックをかまそうとする《ハイラビット》だったが、体を回し背中を《ハイラビット》へと向けるようにしながら
「ぶっ飛べ」
大鎌を回転斬り、今度は遠くへと吹っ飛ばす。
飛ばした《ハイラビット》は大体10M程吹っ飛んでいる、このままいけば20Mくらいで落ちるだろうと目測をつけ、そこ目掛けて走る、そして落ちる寸前に上から大鎌の刃の部分を叩きつける！これで残りHPは残り25％くらいだ。
すると突然《ハイラビット》が赤いオーラを纏い始めた、所謂暴走状態にでもなったのだろう。
《ハイラビット》が地面を蹴り高く跳躍する、嫌な予感がして《バックステップ》を使い即座にその場から退避する、その時跳躍した《ハイラビット》が上空でくるりと回転し、足を下に突き出しながら急降下してくる、そして地面にその足を叩き込む、すると大地が割れ、土埃が舞い、石片がこちらに飛んでくるので全ての石片を紙一重で避ける、避ける、避ける。
そしていつのまにか背後に移動していた《ハイラビット》の攻撃を受け流す、そして横薙ぎの一撃を叩き込む。
《ハイラビット》は再び吹っ飛ぶだろう…と思ったが…
「嘘だろ⁉︎」
再びふっ飛ばしたと思った《ハイラビット》は空間を踏み体勢を整え、こちらへと向かってくる！しかも暴走モードの所為か最初に向かってきた時より早い！
「《バックステップ》《バックステップ》《バックステップ》ッ！」
その後の石片を躱す余裕は無く、石片を全て食らってしまう。
「これだけでHP13/100とか…町に戻ったら装備整えるべきだな…」
ギリギリで生き残り、再び《ハイラビット》と相対する、ここからは確実に行こう、まずは…
「大いなる水よ 我が敵を阻害せよ《ウォータージャミング》」
これは、相手の速度を1割落とす魔法だ。この状態ならあの赤いオーラを纏った状態でも攻撃を当てやすくなるだろう。
そして俺は、《ハイラビット》向かって駆け出した。