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俺の名前は香能優今年高校2年の少しゲーム好きなだけの一般的な高校生だ。
家族は父さんと母さんと俺の3人で、核家族が当たり前の今となっては別に特別な事も無い、強いて言うなら父さんの仕事の都合上父さんは家を長く開けることが多いって事ぐらいか?
まぁ、今は夏休み真っ最中の8月だから久しぶりに実家に帰っている途中だ、というのも父さんや母さんたちのいる実家から遠い学校に通っているからで、その学校の近くのそれなりに大きいマンションに住んでいるので一人暮らしだ。
ガタゴト…ガタゴト…ガタゴト…ガタゴト…
はぁぁ…普段からあまり電車に乗らないこともあって2時間もぶっ続けで座り続けるのはきついぜ…せめてこれが特急だったりしないかなーって金ケチって普通のにしたの俺か!?何やってんだよ2時間前の俺ェ!?去年も経験しただろ!?。
そんなくだらない事をぼんやりと考えていると2時間くらいぶりの放送が鳴った、どうやらようやく着くらしい。
電車の改札口を出てから少し面倒だなと思いつつ、いつもの歩き慣れた道を歩く、と言っても前にここを通ったのは冬休みだから去年か…あ、野良猫発見…ん?あの猫去年も去年の夏休みも同じとこ歩いてたような…。
約7ヶ月ぶりの景色を楽しみながら実家への道を歩き続けて数十分、ようやく実家の赤屋根が見えてきた、実家も特に変わった様子はない。
「母さん着いたよーただいまー」
鍵を開けて玄関に入りすぐにそう呼びかける。すると玄関の正面についてる階段の上からおかえりと声が聞こえる、実の息子が帰ってきたというのに玄関にも来ないとは…まぁいつもの事だが、ついでに言うと別に仲が悪いわけでは無い、基本的にうちの家族はみんな面倒臭がりなだけである。
すぐに家に上がり一階奥の俺の部屋へと直行する、ドアを開けて部屋を確認、すると部屋に入ってすぐの勉強机の上に一枚の紙とその机の隣に、無理すれば俺でも入れそうなくらい(俺の身長は178cmなので割と大きめだと思う)の大きさの箱が置いてある。
なんだこれは…?
そう思いながらまずはテーブルに置いてあった紙を読む。
優へ
これを読んでいると言う事は帰って来たんだな、父さんはまた出張なんだが今回は長いから8月の下旬までかかるかもしれない。
さて、隣に置いてある箱が気になっていると思う、その箱の中身は優が前帰ってきた時に欲しいとぼやいてたVRヘッドギアだ、勉強の方もちゃんとやっていると聞いている。たまにはしっかり休みなさい。
そのVRヘッドギアに一つゲームをインストールしておいた、そのゲームで遊ぶもいいし、他のやつを買って遊んでもいい、つまり自由に使えと言う事だ。
何はともあれ長いと思ったらあっという間に終わる夏休みだ、時間は有効に使いなさい。
父より
父からの手紙を読み終え、すぐに視線を隣の箱へと移す。
この中に遂に待望したVRヘットギアがある、そう思うとすぐにそれを開け、VRゲームをしたい衝動に駆られた。
当然それを素早く解放しベッドに寝転がり起動する、初期設定?全部デフォルトでいいわそんなもん!さっさとをさせろ!父さんのことだからインストールしてくれたのも前の冬休みの時に俺が話したあのゲームだろう。
はい!設定完了!ゲームを確認…よし!大丈夫だとは思っていたけどちゃんと冬休みの時に話したVRゲームの中でも別格と言われるVRMMO…〈Another World Online〉だ。
俺がどれだけこの瞬間に焦がれたか…いざ!
「〈another world online〉ログイン!」
これで遂に俺のVRMMOが始まる、そんな事を考えながら俺の意識は闇へと沈み込んで行った…。
家族は父さんと母さんと俺の3人で、核家族が当たり前の今となっては別に特別な事も無い、強いて言うなら父さんの仕事の都合上父さんは家を長く開けることが多いって事ぐらいか?
まぁ、今は夏休み真っ最中の8月だから久しぶりに実家に帰っている途中だ、というのも父さんや母さんたちのいる実家から遠い学校に通っているからで、その学校の近くのそれなりに大きいマンションに住んでいるので一人暮らしだ。
ガタゴト…ガタゴト…ガタゴト…ガタゴト…
はぁぁ…普段からあまり電車に乗らないこともあって2時間もぶっ続けで座り続けるのはきついぜ…せめてこれが特急だったりしないかなーって金ケチって普通のにしたの俺か!?何やってんだよ2時間前の俺ェ!?去年も経験しただろ!?。
そんなくだらない事をぼんやりと考えていると2時間くらいぶりの放送が鳴った、どうやらようやく着くらしい。
電車の改札口を出てから少し面倒だなと思いつつ、いつもの歩き慣れた道を歩く、と言っても前にここを通ったのは冬休みだから去年か…あ、野良猫発見…ん?あの猫去年も去年の夏休みも同じとこ歩いてたような…。
約7ヶ月ぶりの景色を楽しみながら実家への道を歩き続けて数十分、ようやく実家の赤屋根が見えてきた、実家も特に変わった様子はない。
「母さん着いたよーただいまー」
鍵を開けて玄関に入りすぐにそう呼びかける。すると玄関の正面についてる階段の上からおかえりと声が聞こえる、実の息子が帰ってきたというのに玄関にも来ないとは…まぁいつもの事だが、ついでに言うと別に仲が悪いわけでは無い、基本的にうちの家族はみんな面倒臭がりなだけである。
すぐに家に上がり一階奥の俺の部屋へと直行する、ドアを開けて部屋を確認、すると部屋に入ってすぐの勉強机の上に一枚の紙とその机の隣に、無理すれば俺でも入れそうなくらい(俺の身長は178cmなので割と大きめだと思う)の大きさの箱が置いてある。
なんだこれは…?
そう思いながらまずはテーブルに置いてあった紙を読む。
優へ
これを読んでいると言う事は帰って来たんだな、父さんはまた出張なんだが今回は長いから8月の下旬までかかるかもしれない。
さて、隣に置いてある箱が気になっていると思う、その箱の中身は優が前帰ってきた時に欲しいとぼやいてたVRヘッドギアだ、勉強の方もちゃんとやっていると聞いている。たまにはしっかり休みなさい。
そのVRヘッドギアに一つゲームをインストールしておいた、そのゲームで遊ぶもいいし、他のやつを買って遊んでもいい、つまり自由に使えと言う事だ。
何はともあれ長いと思ったらあっという間に終わる夏休みだ、時間は有効に使いなさい。
父より
父からの手紙を読み終え、すぐに視線を隣の箱へと移す。
この中に遂に待望したVRヘットギアがある、そう思うとすぐにそれを開け、VRゲームをしたい衝動に駆られた。
当然それを素早く解放しベッドに寝転がり起動する、初期設定?全部デフォルトでいいわそんなもん!さっさとをさせろ!父さんのことだからインストールしてくれたのも前の冬休みの時に俺が話したあのゲームだろう。
はい!設定完了!ゲームを確認…よし!大丈夫だとは思っていたけどちゃんと冬休みの時に話したVRゲームの中でも別格と言われるVRMMO…〈Another World Online〉だ。
俺がどれだけこの瞬間に焦がれたか…いざ!
「〈another world online〉ログイン!」
これで遂に俺のVRMMOが始まる、そんな事を考えながら俺の意識は闇へと沈み込んで行った…。
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