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第1話 婚約破棄
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「男爵令嬢カレン・バードレン! 本日この場において、僕はお前との婚約を破棄する! 異論は認めない!」
私は瞬きを忘れてポカンとなった。
時刻は夜。
場所はランドルフ王城の大広間……ではない。
第一王太子であるカーズ・ランドルフ様の別邸の大広間である。
そんな別邸の大広間には私たちと同じ十代の貴族令嬢や令息たちの他に、カーズ様と個人的な付き合いのある王都の貴族諸侯たちが勢ぞろいしている。
目的は私ことカレン・バードレンと第一王太子であるカーズ・ランドルフ様との婚約記念パーティーだった。
そしていよいよパーティーが始まろうとしたとき、カーズ様は大広間の中央にやってきて私に言い放ったのだ。
私との婚約を破棄する、と。
当然、私には意味がわからなかった。
一体、彼は何を言っているのだろう?
このランドルフ王国に強力な結界魔法を施す、三代目の〈結界姫《けっかいき》〉となる私と婚約を破棄する?
それはつまり王国が私の力を必要としなくなったということだ。
だが、それだと強力な魔物に王国が蹂躙されてしまう。
王城の地下にある巨大な結界石に特別な魔力を込めなければ、人間の血液のように各領内に点在している結界石に魔力が行き渡らない。
では、その結界石に特別な魔力を込めなくなったらどうなるか?
決まっている。
人間でも倒せるレベルの魔物は結界の隙間を通って領内に入ってくるが、Sランクの冒険者でも裸足で逃げ出すほどの超強力で超巨大な魔物がランドルフ王国に攻め入ってくるだろう。
つまりランドルフ王国の終焉である。
もちろん、そうならないようにランドルフ王国には〈結界姫〉がいる。
百年前、神才と謳われた魔導錬金術師が造った結界石。
この結界石を王国全体を守るように何百個も各領内に設置し、特別な魔力を持った貴族令嬢を〈結界姫〉と呼んで結界石に魔力を流すようになった。
こうすることでランドルフ王国は他国とは比べ物にならないほど魔物による被害は激減したことで、農産物の大量生産や騎士たちの軍事力が強化されたのである。
それだけではない。
他国よりも安全に商売ができるということで、行商人たちの数が爆発的に増え、国と民の財政が潤ったことで教育にお金が回るようになった。
貧しいことが理由で死ぬ子供たちの数が減り、読み書きを教える場所が増えたことで国全体の識字率が大幅に上昇。
まさにランドルフ王国は結界石と〈結界姫〉によって繁栄の一途を辿っている。
そして私は男爵家という貴族の中では最底辺の家柄の令嬢だったが、半年前の十七歳の誕生日に〈結界姫〉としての力が発現した。
あの日のことは今でも鮮明に覚えている。
貴族社会の中でも落ちこぼれと言われた父上と、おそらく浮気をしているであろう母上たちが普段とは打って変わって大喜びしてくれた。
「カレン、お前はバードレン家の誇りだ!」
「嬉しいわ、カレン。今日ほどあなたを生んでよかったと思った日はないわ」
愛情の薄い家庭だったことは認める。
それでも私は両親に喜んでもらえたことは凄く嬉しかった。
〈結界姫〉の力を発現した貴族令嬢は、どんな貴族階級の令嬢だろうと第一王太子と無条件で結婚できて王妃になる。
これがランドルフ王国の王族のしきたりであり、同時に両親が大喜びした理由だった。
他の貴族から下に見られていたバードレン家から王妃が誕生する。
他人からの評価を何よりも優先する両親が喜ぶのも無理はない。
自分たちの娘が〈結界姫〉となって王妃にもなれば、その親である自分たちは周囲から羨望の眼差しで見られて承認欲求が満たされるのだから。
でも、私は他人からの評価や承認欲求など欠片もない。
私は〈結界姫〉としての特別な魔力が発現したとき、ようやく自分の力でこのランドルフ王国に貢献できると思った。
この国のために何かできることをしたいと幼少から考えていた私にとって、〈結界姫〉としてこの国を守っていくということは望んだ結果だった。
正直なところ、王妃になるなんてどうでもいい。
私は〈結界姫〉としてこの国を守りたい……そう思っていたのだけど、まさか〈結界姫〉になる前に婚約自体を破棄されるとは夢にも思わなかった。
それでもまだ諦めるわけにはいかない。
「カーズ様、理由を……理由をお聞かせください。どうして私との婚約を破棄なさるのですか?」
カーズ様は「ふん」と鼻で笑った。
「いいだろう。理由を教えてやる……さあ、ここへ!」
カーズ様は若い貴族諸侯たちが集まっている場所に顔を向けた。
すると、一人の貴族令嬢が私とカーズ様がいる大広間の中央へと歩いてくる。
軽くウェーブのかかった栗毛。
猫のように愛嬌がある顔。
160センチの私よりも10センチは背が低い。
しかし、女性としてのプロポーションは彼女のほうが上だった。
特に胸についている二つの果実は男性には魅力的に映っていただろう。
私は無意識に自分の胸に視線を落とした。
これまでの食生活が悪かったのか、貴族といえども肉付きは悪い。
などと女性としての負い目を感じていると、カーズ様は高らかに言い放った。
「皆の者、よく聞いてほしい。ここにいるのが僕と新しく婚約する子爵令嬢のミーシャ・ドリフターだ」
カーズ様は得意げな顔で言葉を続ける。
「なぜ、僕がカレンと婚約破棄をしてミーシャと新たに婚約するのか疑問を持っただろう。その理由はずばり、ミーシャも〈結界姫〉としての特別な魔力に目覚めた貴族令嬢だからだ。それもカレンより数倍上の魔力を持つ、な」
ざわざわざわざざわざわざわざ。
カーズ様の言葉で場の空気は一気にざわついた。
「疑うか? これが証拠だ!」
カーズ様が言うなり、ミーシャはあらかじめ持っていた小さな結界石を天高く掲げた。
全体的に緑色をした石だ。
直後、ミーシャの掲げた結界石が神々しく光り出した。
おおおおおおおおおおおお――――ッ!
これには貴族諸侯たちも感嘆の声を上げた。
結界石が光り出したということは、ミーシャの魔力に反応したことを示していたからだ。
「どうだ! 〈結界姫〉の資格を持った者はミーシャも同じ。ゆえに俺はミーシャを新たな〈結界姫〉として認めた。もちろん、同時に婚約もな」
私はハッとした。
(ダメよ、カレン。こんな不条理な婚約破棄を認めてはいけないわ)
「カーズ様、確かにミーシャにも〈結界姫〉の資格があることはわかりました。ですが先に婚約をしていたのは私です。貴族と王族の婚約は神に誓った正統なものです。そんなに簡単に破棄してよいものではありません」
私は一気に畳みかけた。
「それにこのことは陛下はご存じなのですか? ご存じでないのなら後々で必ず問題に……」
「そんな心配はいらん!」
私の言葉をカーズ様は勢いよく遮った。
「お前、僕が激情に駆られて婚約破棄したと思っているのか? 馬鹿女が! 僕がお前と婚約破棄するのは父上も了承済みだ! そしてミーシャと新たに婚約することもな!」
「――――ッ!」
開いた口が塞がらないとは、まさにこのことだった。
まさか、陛下もこのことを了承しているなんて……。
私が愕然としていると、カーズ様はビシッと人差し指を突きつけてきた。
「わかったら出ていけ! お前はもう用無しだ!」
続けてミーシャも「おほほほ」と高笑いする。
「そういうわけですので、〈結界姫〉のお役目はわたくしが完璧に成し遂げますわ。ですから、この場からとっとと立ち去りなさい」
その後のことはよく覚えていない。
ただ、一つだけ覚えていることがあった。
ふらふらと出入り口に向かって歩いた私の後方から、カーズ様とミーシャの下卑た笑い声がいつまでも聞こえていたことに。
私は瞬きを忘れてポカンとなった。
時刻は夜。
場所はランドルフ王城の大広間……ではない。
第一王太子であるカーズ・ランドルフ様の別邸の大広間である。
そんな別邸の大広間には私たちと同じ十代の貴族令嬢や令息たちの他に、カーズ様と個人的な付き合いのある王都の貴族諸侯たちが勢ぞろいしている。
目的は私ことカレン・バードレンと第一王太子であるカーズ・ランドルフ様との婚約記念パーティーだった。
そしていよいよパーティーが始まろうとしたとき、カーズ様は大広間の中央にやってきて私に言い放ったのだ。
私との婚約を破棄する、と。
当然、私には意味がわからなかった。
一体、彼は何を言っているのだろう?
このランドルフ王国に強力な結界魔法を施す、三代目の〈結界姫《けっかいき》〉となる私と婚約を破棄する?
それはつまり王国が私の力を必要としなくなったということだ。
だが、それだと強力な魔物に王国が蹂躙されてしまう。
王城の地下にある巨大な結界石に特別な魔力を込めなければ、人間の血液のように各領内に点在している結界石に魔力が行き渡らない。
では、その結界石に特別な魔力を込めなくなったらどうなるか?
決まっている。
人間でも倒せるレベルの魔物は結界の隙間を通って領内に入ってくるが、Sランクの冒険者でも裸足で逃げ出すほどの超強力で超巨大な魔物がランドルフ王国に攻め入ってくるだろう。
つまりランドルフ王国の終焉である。
もちろん、そうならないようにランドルフ王国には〈結界姫〉がいる。
百年前、神才と謳われた魔導錬金術師が造った結界石。
この結界石を王国全体を守るように何百個も各領内に設置し、特別な魔力を持った貴族令嬢を〈結界姫〉と呼んで結界石に魔力を流すようになった。
こうすることでランドルフ王国は他国とは比べ物にならないほど魔物による被害は激減したことで、農産物の大量生産や騎士たちの軍事力が強化されたのである。
それだけではない。
他国よりも安全に商売ができるということで、行商人たちの数が爆発的に増え、国と民の財政が潤ったことで教育にお金が回るようになった。
貧しいことが理由で死ぬ子供たちの数が減り、読み書きを教える場所が増えたことで国全体の識字率が大幅に上昇。
まさにランドルフ王国は結界石と〈結界姫〉によって繁栄の一途を辿っている。
そして私は男爵家という貴族の中では最底辺の家柄の令嬢だったが、半年前の十七歳の誕生日に〈結界姫〉としての力が発現した。
あの日のことは今でも鮮明に覚えている。
貴族社会の中でも落ちこぼれと言われた父上と、おそらく浮気をしているであろう母上たちが普段とは打って変わって大喜びしてくれた。
「カレン、お前はバードレン家の誇りだ!」
「嬉しいわ、カレン。今日ほどあなたを生んでよかったと思った日はないわ」
愛情の薄い家庭だったことは認める。
それでも私は両親に喜んでもらえたことは凄く嬉しかった。
〈結界姫〉の力を発現した貴族令嬢は、どんな貴族階級の令嬢だろうと第一王太子と無条件で結婚できて王妃になる。
これがランドルフ王国の王族のしきたりであり、同時に両親が大喜びした理由だった。
他の貴族から下に見られていたバードレン家から王妃が誕生する。
他人からの評価を何よりも優先する両親が喜ぶのも無理はない。
自分たちの娘が〈結界姫〉となって王妃にもなれば、その親である自分たちは周囲から羨望の眼差しで見られて承認欲求が満たされるのだから。
でも、私は他人からの評価や承認欲求など欠片もない。
私は〈結界姫〉としての特別な魔力が発現したとき、ようやく自分の力でこのランドルフ王国に貢献できると思った。
この国のために何かできることをしたいと幼少から考えていた私にとって、〈結界姫〉としてこの国を守っていくということは望んだ結果だった。
正直なところ、王妃になるなんてどうでもいい。
私は〈結界姫〉としてこの国を守りたい……そう思っていたのだけど、まさか〈結界姫〉になる前に婚約自体を破棄されるとは夢にも思わなかった。
それでもまだ諦めるわけにはいかない。
「カーズ様、理由を……理由をお聞かせください。どうして私との婚約を破棄なさるのですか?」
カーズ様は「ふん」と鼻で笑った。
「いいだろう。理由を教えてやる……さあ、ここへ!」
カーズ様は若い貴族諸侯たちが集まっている場所に顔を向けた。
すると、一人の貴族令嬢が私とカーズ様がいる大広間の中央へと歩いてくる。
軽くウェーブのかかった栗毛。
猫のように愛嬌がある顔。
160センチの私よりも10センチは背が低い。
しかし、女性としてのプロポーションは彼女のほうが上だった。
特に胸についている二つの果実は男性には魅力的に映っていただろう。
私は無意識に自分の胸に視線を落とした。
これまでの食生活が悪かったのか、貴族といえども肉付きは悪い。
などと女性としての負い目を感じていると、カーズ様は高らかに言い放った。
「皆の者、よく聞いてほしい。ここにいるのが僕と新しく婚約する子爵令嬢のミーシャ・ドリフターだ」
カーズ様は得意げな顔で言葉を続ける。
「なぜ、僕がカレンと婚約破棄をしてミーシャと新たに婚約するのか疑問を持っただろう。その理由はずばり、ミーシャも〈結界姫〉としての特別な魔力に目覚めた貴族令嬢だからだ。それもカレンより数倍上の魔力を持つ、な」
ざわざわざわざざわざわざわざ。
カーズ様の言葉で場の空気は一気にざわついた。
「疑うか? これが証拠だ!」
カーズ様が言うなり、ミーシャはあらかじめ持っていた小さな結界石を天高く掲げた。
全体的に緑色をした石だ。
直後、ミーシャの掲げた結界石が神々しく光り出した。
おおおおおおおおおおおお――――ッ!
これには貴族諸侯たちも感嘆の声を上げた。
結界石が光り出したということは、ミーシャの魔力に反応したことを示していたからだ。
「どうだ! 〈結界姫〉の資格を持った者はミーシャも同じ。ゆえに俺はミーシャを新たな〈結界姫〉として認めた。もちろん、同時に婚約もな」
私はハッとした。
(ダメよ、カレン。こんな不条理な婚約破棄を認めてはいけないわ)
「カーズ様、確かにミーシャにも〈結界姫〉の資格があることはわかりました。ですが先に婚約をしていたのは私です。貴族と王族の婚約は神に誓った正統なものです。そんなに簡単に破棄してよいものではありません」
私は一気に畳みかけた。
「それにこのことは陛下はご存じなのですか? ご存じでないのなら後々で必ず問題に……」
「そんな心配はいらん!」
私の言葉をカーズ様は勢いよく遮った。
「お前、僕が激情に駆られて婚約破棄したと思っているのか? 馬鹿女が! 僕がお前と婚約破棄するのは父上も了承済みだ! そしてミーシャと新たに婚約することもな!」
「――――ッ!」
開いた口が塞がらないとは、まさにこのことだった。
まさか、陛下もこのことを了承しているなんて……。
私が愕然としていると、カーズ様はビシッと人差し指を突きつけてきた。
「わかったら出ていけ! お前はもう用無しだ!」
続けてミーシャも「おほほほ」と高笑いする。
「そういうわけですので、〈結界姫〉のお役目はわたくしが完璧に成し遂げますわ。ですから、この場からとっとと立ち去りなさい」
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