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第8話 交易街イシスにて
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石畳が絨毯のように敷き詰められている街路。
レンガや木材などで建てられた趣のある民家。
所々には貸店舗が立ち並び、繁華街は常に活気と喧騒に溢れていた。
その中でも、特に人々に強い印象を与えているのは、街の広場にそびえ立つ巨大な時計塔であった。
ここは、インパルス帝国とブリタニア皇国の中間に位置する街――イシス。
イシスは他の国々の中継地点でもあるこの街は貿易や交通の便も大変よく、人々に潤いと安らぎを与える街として有名だった。
街の象徴でもある時計塔の広場には、一流の建築家が制作したと思われる噴水があり、綺麗な円形状に造られている。
この広場は、恋人たちの憩いの場にもふさわしい場所でもあった。
そんな時計塔の広場にある噴水の水を囲っている石垣には、不機嫌そうな顔で腰掛けているサクヤがいた。
「これ食うか? 美味いぞ」
「いらん!」
目の前には、サクヤを見下ろすように立っているシュラの姿があった。
初めて森の中でサクヤたちと遭った時には肌にピタリと吸い付くような黒革の服を着ていただけだったが、今は首から下を年季の入ったボロボロのマントが羽織られていた。
シュラはこの広場に来る途中で買った果実を、人目も気にせずにかぶりついている。
(――私は何をしているのだ)
サクヤは真剣に考えていた。
目の前で美味そうに果実を食べているシュラのこと。
自分の今後の身の振り方。
サクヤは今までにないくらい真剣に頭を使っていた。
すべてはあの惨劇から始まった。
自分の母国であったブリタニア皇国がインパルス帝国に侵略される光景を目に焼き付けられたサクヤは、皇宮親衛隊隊長のジンに連れられ、ブリタニア皇国を後にした。
起こしてはならない戦争を仕掛けてきたインパルス帝国。
その国王シバを討つと心に誓い、サクヤたちは森の中に身を潜めていた。
しかし、身を潜めていた森の中でインパルス帝国の斥候に見つかり、あやうく命を落としそうになった。
そんな自分たちの窮地を救ってくれた男がいた。
サクヤの目の前にいる青年――シュラだ。
「……おい」
「ん?」
果実を食べ終わったシュラは、手についた汁気をマントで拭いながら、サクヤの方に振り向いた。
「いい加減、本当のことを話せ」
「何だ? いきなり」
初めてシュラとサクヤが出会ったあの日。
ジンの提案でシュラが一緒に同行することになった。
ジンは「心強い味方ができて良かったですな」と喜び、ジェシカは「変わった服ですね? デプチカ産ですか?」などと、わけのわからないことを言っていた。
それに、シュラ自身もインパルス帝国に行く途中だったらしい。
どう考えても話が出来すぎだった。
正直、そんな敵か味方かわからない人間と行動することは危険以外のなにものでもなかったのだが、戦力は多いほどいいというジンに説得され、サクヤはしぶしぶ納得した。
広場の中央を見ているシュラの横顔を、サクヤはそっと覗き込む。
サクヤは、あの時の光景を思い出していた。
突如、自分たちの目の前に現れた青年シュラと、インパルス帝国の斥候たちとの命を賭けた戦い。
戦闘の素人の自分にもわかるほど、常人の強さを遥かに凌駕していた斥候たちを一瞬で葬ったシュラの実力。
しかし、それとは別にサクヤには気になることがあった。
(……あの炎はいったい?)
シュラが頭目の男を倒した時に繰り出した炎の剣。
ジンやジェシカに訊いても、二人にはシュラがどうやって敵を倒したかさえわからなかったらしい。
その後、殺されたヒューイの亡骸を丁重に弔うと、戸惑っていたサクヤにジェシカは、この街――イシスに行くことを強く薦めた。
目的は主に情報収集だ。
そして、イシスの街の象徴である時計塔のある広場で、シュラとサクヤはジンとジェシカの帰りを待っていた。
「とぼけるな! お前が私たちと同行する理由だ!」
サクヤは凄い剣幕でシュラに言い寄った。
「……ああ、気にするな」
「気にするわ!」
こんな風な噛み合わない会話が、森の中から今までずっと続いていた。
サクヤがシュラに何度となく問い詰めても、シュラは適当にはぐらかすだけだった。
「まったく……ジンは何を考えているんだ」
サクヤはため息を漏らすと、頭を押さえてうずくまった。
そんなサクヤの横では、シュラの目線が広場の中央に向けられていた。
「おい、お姫さんよ」
「馴れ馴れしく呼ぶな! それと、私の名前はサクヤだ」
サクヤは顔を上げると、広場の中央に人だかりができていることに気がついた。
「何だ?」
人だかりの前には、巨大な槍を持った大男が見えた。
大男はなにやら大声で喋っているが、この場所では聞き取れなかった。
「面白い物が見れそうだ。 いくぞ、サクヤ」
シュラはそう言うと、サクヤの腕を摑んで走り始めた。
「お、おい」
強引に手を引っ張られたサクヤは驚いた。
シュラの力強い腕に握られていると、自分でも信じられないくらいの安心感があったからだ。
そんなシュラに対して動揺したサクヤも、広場の中央までやって来ると、耳の奥にまで響いてくるあまりの大声に思わず仰け反ってしまった。
「さあさあ、寄ってらっしゃい皆の衆! 今ならたった100リールで末代まで語れる凄い技が拝めるよ!」
大声の持ち主は、その声量に納得してしまうくらいの大男だった。
レンガや木材などで建てられた趣のある民家。
所々には貸店舗が立ち並び、繁華街は常に活気と喧騒に溢れていた。
その中でも、特に人々に強い印象を与えているのは、街の広場にそびえ立つ巨大な時計塔であった。
ここは、インパルス帝国とブリタニア皇国の中間に位置する街――イシス。
イシスは他の国々の中継地点でもあるこの街は貿易や交通の便も大変よく、人々に潤いと安らぎを与える街として有名だった。
街の象徴でもある時計塔の広場には、一流の建築家が制作したと思われる噴水があり、綺麗な円形状に造られている。
この広場は、恋人たちの憩いの場にもふさわしい場所でもあった。
そんな時計塔の広場にある噴水の水を囲っている石垣には、不機嫌そうな顔で腰掛けているサクヤがいた。
「これ食うか? 美味いぞ」
「いらん!」
目の前には、サクヤを見下ろすように立っているシュラの姿があった。
初めて森の中でサクヤたちと遭った時には肌にピタリと吸い付くような黒革の服を着ていただけだったが、今は首から下を年季の入ったボロボロのマントが羽織られていた。
シュラはこの広場に来る途中で買った果実を、人目も気にせずにかぶりついている。
(――私は何をしているのだ)
サクヤは真剣に考えていた。
目の前で美味そうに果実を食べているシュラのこと。
自分の今後の身の振り方。
サクヤは今までにないくらい真剣に頭を使っていた。
すべてはあの惨劇から始まった。
自分の母国であったブリタニア皇国がインパルス帝国に侵略される光景を目に焼き付けられたサクヤは、皇宮親衛隊隊長のジンに連れられ、ブリタニア皇国を後にした。
起こしてはならない戦争を仕掛けてきたインパルス帝国。
その国王シバを討つと心に誓い、サクヤたちは森の中に身を潜めていた。
しかし、身を潜めていた森の中でインパルス帝国の斥候に見つかり、あやうく命を落としそうになった。
そんな自分たちの窮地を救ってくれた男がいた。
サクヤの目の前にいる青年――シュラだ。
「……おい」
「ん?」
果実を食べ終わったシュラは、手についた汁気をマントで拭いながら、サクヤの方に振り向いた。
「いい加減、本当のことを話せ」
「何だ? いきなり」
初めてシュラとサクヤが出会ったあの日。
ジンの提案でシュラが一緒に同行することになった。
ジンは「心強い味方ができて良かったですな」と喜び、ジェシカは「変わった服ですね? デプチカ産ですか?」などと、わけのわからないことを言っていた。
それに、シュラ自身もインパルス帝国に行く途中だったらしい。
どう考えても話が出来すぎだった。
正直、そんな敵か味方かわからない人間と行動することは危険以外のなにものでもなかったのだが、戦力は多いほどいいというジンに説得され、サクヤはしぶしぶ納得した。
広場の中央を見ているシュラの横顔を、サクヤはそっと覗き込む。
サクヤは、あの時の光景を思い出していた。
突如、自分たちの目の前に現れた青年シュラと、インパルス帝国の斥候たちとの命を賭けた戦い。
戦闘の素人の自分にもわかるほど、常人の強さを遥かに凌駕していた斥候たちを一瞬で葬ったシュラの実力。
しかし、それとは別にサクヤには気になることがあった。
(……あの炎はいったい?)
シュラが頭目の男を倒した時に繰り出した炎の剣。
ジンやジェシカに訊いても、二人にはシュラがどうやって敵を倒したかさえわからなかったらしい。
その後、殺されたヒューイの亡骸を丁重に弔うと、戸惑っていたサクヤにジェシカは、この街――イシスに行くことを強く薦めた。
目的は主に情報収集だ。
そして、イシスの街の象徴である時計塔のある広場で、シュラとサクヤはジンとジェシカの帰りを待っていた。
「とぼけるな! お前が私たちと同行する理由だ!」
サクヤは凄い剣幕でシュラに言い寄った。
「……ああ、気にするな」
「気にするわ!」
こんな風な噛み合わない会話が、森の中から今までずっと続いていた。
サクヤがシュラに何度となく問い詰めても、シュラは適当にはぐらかすだけだった。
「まったく……ジンは何を考えているんだ」
サクヤはため息を漏らすと、頭を押さえてうずくまった。
そんなサクヤの横では、シュラの目線が広場の中央に向けられていた。
「おい、お姫さんよ」
「馴れ馴れしく呼ぶな! それと、私の名前はサクヤだ」
サクヤは顔を上げると、広場の中央に人だかりができていることに気がついた。
「何だ?」
人だかりの前には、巨大な槍を持った大男が見えた。
大男はなにやら大声で喋っているが、この場所では聞き取れなかった。
「面白い物が見れそうだ。 いくぞ、サクヤ」
シュラはそう言うと、サクヤの腕を摑んで走り始めた。
「お、おい」
強引に手を引っ張られたサクヤは驚いた。
シュラの力強い腕に握られていると、自分でも信じられないくらいの安心感があったからだ。
そんなシュラに対して動揺したサクヤも、広場の中央までやって来ると、耳の奥にまで響いてくるあまりの大声に思わず仰け反ってしまった。
「さあさあ、寄ってらっしゃい皆の衆! 今ならたった100リールで末代まで語れる凄い技が拝めるよ!」
大声の持ち主は、その声量に納得してしまうくらいの大男だった。
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