17 / 67
第十七話 施術
しおりを挟む
「この中農という緑豊かな街は、華秦国でも大きな街の西京と王都である東安のちょうど真ん中にあります。だから西京の街から東安へ行くための休憩地点として利用する人が多いんですよ」
温もりが感じられる優しい老婆の声が、広場の一角に響き渡る。
広場には大道芸人たちの見世物や、飲食の露店などのお陰でそれなりの賑わいを見せていた。
老婆がいたのは、そんな広場の端っこのほうだ。
どうやら俺が広場に来る前から、この中農の街を初めて訪れる旅人に対して、街に滞在するための注意点などを説明しているらしい。
特に南方に対する旅人などへの説明に熱心だった。
他の人間より赤銅色の肌をしていることもあって、もしかすると南方出身なのかもしれない。
そんな老婆が善意なのか道楽でしているのかは分からないが、名所案内などの話は初めてこの街に来た者にとっては金言だ。
だとしたら俺も聞かない手はない。
実際、俺もこの中農の街に来たのは初めてだった。
そのため俺は見世物や露店よりも、身なりの良い服装をした老婆の話に耳を傾けることにしたのだ。
現在の時刻は、未の刻(午後1時~午後3時)に入ったばかりだろうか。
つまり、アリシアさんと馬車に乗っていたときから丸1日が経っている。
けれども、アリシアさんはここにはいない。
道中で採取した貴重な薬草などを、この街では道家行より規模も権威も高いという薬家行へ換金しに行っている。
薬家行とは、医術に用いる薬の発明や調合・売買を行う場所だ。
主に利用するのは、医術と薬に詳しい薬士たちである。
そんな薬家行に最初は俺もついていくつもりだったが、2人旅なのだから情報取集と換金の二手に分かれて行動しようということになったのだ。
ちなみにアリシアさん曰く、西方の国で薬家行は薬師ギルドという名前で同じような活動をしているという。
まあ、それはともかく。
俺は老婆の話に耳を集中させる。
「――でも、中農には休憩以外の目的でこの街を訪れる人がとても多い。さて、それはなぜでしょうか?」
話を聞いていた十数人の顔を見渡しながら、老婆は満面の笑みを浮かべている。
「はいはい、ボクは知ってるよ」
そのとき、1人の子供が大きな声で手を挙げた。
老婆の話を聞いていた旅人の子供だろう。
「この街の周りでたくさん採れる、お薬になる草を探しに来ているんだよね?」
「あら~、よく知っているわね。大正解よ」
老婆は子供を褒めると、再び傍聴人たちを見渡して言葉を続けた。
「この子の言ったように、この中農の街の周辺の森には貴重な薬草などが豊富に取れます。ですが、それと同じぐらい危険な妖魔も多い。特にこの周辺に生息する妖魔は、人間が特定の草花を摘んでいることを知っていますから、貴重な薬草を採りにいく際には十分に注意してくださいね」
なるほど、と俺は思った。
これは事情を知らなかった人間――特にこの街を初めて訪れた、道士や薬士にとっては貴重な話だ。
たとえば薬草採取の仕事を受けて森に入ったのに、気がつけば妖魔討伐になっている可能性もあるということか。
他にも何となく分かったことがある。
ただの老婆が街中で旅人相手に説明しているということは、この街の道家行や薬家行は上手く機能していないのかもしれない。
おそらくこの街の道家行や薬家行の連中は、新入りや他の街から来た道士たちにほとんど薬草採取にともなう危険の説明をしていないのだろう。
なので事情を知った老婆のような人間が、こうして街中で犠牲者を増やさない活動をしているのは非常に感心できる。
などと推測しながら、俺は老婆の話を聞き続けた。
それから四半刻(約30分)後――。
注意事項に加えて街の観光名所なども話し終えた老婆は、自分の前から誰もいなくなると広場の隅にそっと腰を下ろした。
腰痛の持病を持っているのだろう。
老婆は背中を丸め、左右の腰をさすりながら顔を歪めている。
「大丈夫ですか?」
俺は老婆に近づいて声をかけた。
「あら? あなたも私の話を真剣に聞いてくれていた人ね」
老婆は他人に弱みを見せたくない性格に違いない。
すぐに背筋を伸ばして、にこやかな笑みを作る。
「あなた、この街には来たばかり?」
俺はこくりと頷いた。
「正確には昨日の夜にこの街に辿り着いたんです。なので、あなたの話は非常にタメになることばかりでした……え~と」
「うふふ、私の名前は水連よ。あなたは?」
「孫龍信といいます」
「見た目からして、行商人というわけではなさそうね」
「はい、これでも道士なんです……まあ、最低等級なんですが」
へえ、と水連さんは目を丸くさせる。
「もしかして、あなたも例の妖魔を倒す目的でこの街に来たの? 私が薬を依頼している、あの薬士さんのところの」
「薬士? 例の妖魔?」
俺は何のことか皆目見当がつかなかった。
こんなお婆さんでも知っているほど、有名な妖魔でも出没するのだろうか?
それに薬士さんのところの、というのはどういうことだ?
小首を傾げた俺を見て、水連さんは察したのだろう。
「ごめんなさい。知らないならいいのよ。それに初対面の道士さんにこんなことを言うのは失礼なんだけど、あなたは妖魔と闘えるほど強そうには見えないわ」
「はは……よく言われます」
と、俺が水連さんと話を合わせたときだ。
「あ痛たたた」
水連さんは苦痛に顔を歪め、両手で腰を押さえ始めた。
「腰は痛めてから長いんですか?」
そうね、と水連さんは答える。
「この腰のせいで以前の仕事を辞めてから10年の付き合いになるかしら。どんな薬や医術者に見せても一向に治らなくてね。もう諦めているわ」
俺はしばし考えた。
「……良ければ、俺が腰を診ましょうか?」
水連さんはきょとんとする。
「あなたは医術者じゃなくて道士さんなんじゃないの?」
「そうなんですが、そっちのほうも得意だったりするので」
水連さんは「そうね……」と乾いた笑みを浮かべた。
「それじゃあ、お願いしようかしら。ちょっと腰を揉んでもらうだけでも楽にはなるから」
俺は「そんなつもりで言ったわけじゃないです」と答える。
「多分、治せますよ」
俺は水連さんの背中側に移動すると、「失礼します」と言って背中を触った。
それだけではない。
下丹田で精気を練り上げ、そのほどよく練った精気を水連さんの身体に送って内部の様子を診る。
「腰が必要以上に反ってますね。それに首の骨の位置も微妙におかしい。おそらく、水連さんは片側だけでモノを食べる癖はありませんか? それに加えてお腹周りの筋肉も固まっているので、背骨が歪んだ形で固定されてしまっています」
水連さんは顔だけを俺に振り向かせると、「どうして、そんな詳しいことが分かるの?」と目で問いかけてくる。
「それなりの数の人間は診てきましたから」
事実だった。
俺はこれまで孫家の屋敷で働いていた何十人もの人間や、仁翔さまに会いに来たご友人がたの不調なども治してきたのだ。
「まさか、本当に私の腰痛を治せるの?」
「治せますし、治ります……ですが、施術に数日ください。今の水連さんの身体は、腰痛が当たり前の状態になっているんです。それは肉体だけではなく心もそうなっている」
「ど、どういうこと?」
「水連さん自身が治らないと決めつけているなら、治るものも治りません。そして、その凝り固まった心も解すのに数日が欲しいんです。俺はちゃんとした医術者ではありませんが、〈保健功〉という心身の異常を治すのが得意な道士なんですよ……どうです? 騙されたと思って俺の施術を受けてみますか?」
水連さんは大きく首を縦に振った。
「今まで何十人もの薬士や医術者に診てもらったけど、あなたほど自信に満ち溢れた目と声で治せると言ってくれた人はいないかったわ」
お願いします、と水連さんは頭を下げてくる。
「分かりました」
俺は水連さんの背中から両手を離すと、改めて気合を入れるためボキボキと指の骨を鳴らす。
そして――。
心が清々しくなるような晴天の下、俺は水連さんの施術を開始した。
温もりが感じられる優しい老婆の声が、広場の一角に響き渡る。
広場には大道芸人たちの見世物や、飲食の露店などのお陰でそれなりの賑わいを見せていた。
老婆がいたのは、そんな広場の端っこのほうだ。
どうやら俺が広場に来る前から、この中農の街を初めて訪れる旅人に対して、街に滞在するための注意点などを説明しているらしい。
特に南方に対する旅人などへの説明に熱心だった。
他の人間より赤銅色の肌をしていることもあって、もしかすると南方出身なのかもしれない。
そんな老婆が善意なのか道楽でしているのかは分からないが、名所案内などの話は初めてこの街に来た者にとっては金言だ。
だとしたら俺も聞かない手はない。
実際、俺もこの中農の街に来たのは初めてだった。
そのため俺は見世物や露店よりも、身なりの良い服装をした老婆の話に耳を傾けることにしたのだ。
現在の時刻は、未の刻(午後1時~午後3時)に入ったばかりだろうか。
つまり、アリシアさんと馬車に乗っていたときから丸1日が経っている。
けれども、アリシアさんはここにはいない。
道中で採取した貴重な薬草などを、この街では道家行より規模も権威も高いという薬家行へ換金しに行っている。
薬家行とは、医術に用いる薬の発明や調合・売買を行う場所だ。
主に利用するのは、医術と薬に詳しい薬士たちである。
そんな薬家行に最初は俺もついていくつもりだったが、2人旅なのだから情報取集と換金の二手に分かれて行動しようということになったのだ。
ちなみにアリシアさん曰く、西方の国で薬家行は薬師ギルドという名前で同じような活動をしているという。
まあ、それはともかく。
俺は老婆の話に耳を集中させる。
「――でも、中農には休憩以外の目的でこの街を訪れる人がとても多い。さて、それはなぜでしょうか?」
話を聞いていた十数人の顔を見渡しながら、老婆は満面の笑みを浮かべている。
「はいはい、ボクは知ってるよ」
そのとき、1人の子供が大きな声で手を挙げた。
老婆の話を聞いていた旅人の子供だろう。
「この街の周りでたくさん採れる、お薬になる草を探しに来ているんだよね?」
「あら~、よく知っているわね。大正解よ」
老婆は子供を褒めると、再び傍聴人たちを見渡して言葉を続けた。
「この子の言ったように、この中農の街の周辺の森には貴重な薬草などが豊富に取れます。ですが、それと同じぐらい危険な妖魔も多い。特にこの周辺に生息する妖魔は、人間が特定の草花を摘んでいることを知っていますから、貴重な薬草を採りにいく際には十分に注意してくださいね」
なるほど、と俺は思った。
これは事情を知らなかった人間――特にこの街を初めて訪れた、道士や薬士にとっては貴重な話だ。
たとえば薬草採取の仕事を受けて森に入ったのに、気がつけば妖魔討伐になっている可能性もあるということか。
他にも何となく分かったことがある。
ただの老婆が街中で旅人相手に説明しているということは、この街の道家行や薬家行は上手く機能していないのかもしれない。
おそらくこの街の道家行や薬家行の連中は、新入りや他の街から来た道士たちにほとんど薬草採取にともなう危険の説明をしていないのだろう。
なので事情を知った老婆のような人間が、こうして街中で犠牲者を増やさない活動をしているのは非常に感心できる。
などと推測しながら、俺は老婆の話を聞き続けた。
それから四半刻(約30分)後――。
注意事項に加えて街の観光名所なども話し終えた老婆は、自分の前から誰もいなくなると広場の隅にそっと腰を下ろした。
腰痛の持病を持っているのだろう。
老婆は背中を丸め、左右の腰をさすりながら顔を歪めている。
「大丈夫ですか?」
俺は老婆に近づいて声をかけた。
「あら? あなたも私の話を真剣に聞いてくれていた人ね」
老婆は他人に弱みを見せたくない性格に違いない。
すぐに背筋を伸ばして、にこやかな笑みを作る。
「あなた、この街には来たばかり?」
俺はこくりと頷いた。
「正確には昨日の夜にこの街に辿り着いたんです。なので、あなたの話は非常にタメになることばかりでした……え~と」
「うふふ、私の名前は水連よ。あなたは?」
「孫龍信といいます」
「見た目からして、行商人というわけではなさそうね」
「はい、これでも道士なんです……まあ、最低等級なんですが」
へえ、と水連さんは目を丸くさせる。
「もしかして、あなたも例の妖魔を倒す目的でこの街に来たの? 私が薬を依頼している、あの薬士さんのところの」
「薬士? 例の妖魔?」
俺は何のことか皆目見当がつかなかった。
こんなお婆さんでも知っているほど、有名な妖魔でも出没するのだろうか?
それに薬士さんのところの、というのはどういうことだ?
小首を傾げた俺を見て、水連さんは察したのだろう。
「ごめんなさい。知らないならいいのよ。それに初対面の道士さんにこんなことを言うのは失礼なんだけど、あなたは妖魔と闘えるほど強そうには見えないわ」
「はは……よく言われます」
と、俺が水連さんと話を合わせたときだ。
「あ痛たたた」
水連さんは苦痛に顔を歪め、両手で腰を押さえ始めた。
「腰は痛めてから長いんですか?」
そうね、と水連さんは答える。
「この腰のせいで以前の仕事を辞めてから10年の付き合いになるかしら。どんな薬や医術者に見せても一向に治らなくてね。もう諦めているわ」
俺はしばし考えた。
「……良ければ、俺が腰を診ましょうか?」
水連さんはきょとんとする。
「あなたは医術者じゃなくて道士さんなんじゃないの?」
「そうなんですが、そっちのほうも得意だったりするので」
水連さんは「そうね……」と乾いた笑みを浮かべた。
「それじゃあ、お願いしようかしら。ちょっと腰を揉んでもらうだけでも楽にはなるから」
俺は「そんなつもりで言ったわけじゃないです」と答える。
「多分、治せますよ」
俺は水連さんの背中側に移動すると、「失礼します」と言って背中を触った。
それだけではない。
下丹田で精気を練り上げ、そのほどよく練った精気を水連さんの身体に送って内部の様子を診る。
「腰が必要以上に反ってますね。それに首の骨の位置も微妙におかしい。おそらく、水連さんは片側だけでモノを食べる癖はありませんか? それに加えてお腹周りの筋肉も固まっているので、背骨が歪んだ形で固定されてしまっています」
水連さんは顔だけを俺に振り向かせると、「どうして、そんな詳しいことが分かるの?」と目で問いかけてくる。
「それなりの数の人間は診てきましたから」
事実だった。
俺はこれまで孫家の屋敷で働いていた何十人もの人間や、仁翔さまに会いに来たご友人がたの不調なども治してきたのだ。
「まさか、本当に私の腰痛を治せるの?」
「治せますし、治ります……ですが、施術に数日ください。今の水連さんの身体は、腰痛が当たり前の状態になっているんです。それは肉体だけではなく心もそうなっている」
「ど、どういうこと?」
「水連さん自身が治らないと決めつけているなら、治るものも治りません。そして、その凝り固まった心も解すのに数日が欲しいんです。俺はちゃんとした医術者ではありませんが、〈保健功〉という心身の異常を治すのが得意な道士なんですよ……どうです? 騙されたと思って俺の施術を受けてみますか?」
水連さんは大きく首を縦に振った。
「今まで何十人もの薬士や医術者に診てもらったけど、あなたほど自信に満ち溢れた目と声で治せると言ってくれた人はいないかったわ」
お願いします、と水連さんは頭を下げてくる。
「分かりました」
俺は水連さんの背中から両手を離すと、改めて気合を入れるためボキボキと指の骨を鳴らす。
そして――。
心が清々しくなるような晴天の下、俺は水連さんの施術を開始した。
0
あなたにおすすめの小説
さんざん馬鹿にされてきた最弱精霊使いですが、剣一本で魔物を倒し続けたらパートナーが最強の『大精霊』に進化したので逆襲を始めます。
ヒツキノドカ
ファンタジー
誰もがパートナーの精霊を持つウィスティリア王国。
そこでは精霊によって人生が決まり、また身分の高いものほど強い精霊を宿すといわれている。
しかし第二王子シグは最弱の精霊を宿して生まれたために王家を追放されてしまう。
身分を剥奪されたシグは冒険者になり、剣一本で魔物を倒して生計を立てるようになる。しかしそこでも精霊の弱さから見下された。ひどい時は他の冒険者に襲われこともあった。
そんな生活がしばらく続いたある日――今までの苦労が報われ精霊が進化。
姿は美しい白髪の少女に。
伝説の大精霊となり、『天候にまつわる全属性使用可』という規格外の能力を得たクゥは、「今まで育ててくれた恩返しがしたい!」と懐きまくってくる。
最強の相棒を手に入れたシグは、今まで自分を見下してきた人間たちを見返すことを決意するのだった。
ーーーーーー
ーーー
閲覧、お気に入り登録、感想等いつもありがとうございます。とても励みになります!
※2020.6.8お陰様でHOTランキングに載ることができました。ご愛読感謝!
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
レベルが上がらない【無駄骨】スキルのせいで両親に殺されかけたむっつりスケベがスキルを奪って世界を救う話。
玉ねぎサーモン
ファンタジー
絶望スキル× 害悪スキル=限界突破のユニークスキル…!?
成長できない主人公と存在するだけで周りを傷つける美少女が出会ったら、激レアユニークスキルに!
故郷を魔王に滅ぼされたむっつりスケベな主人公。
この世界ではおよそ1000人に1人がスキルを覚醒する。
持てるスキルは人によって決まっており、1つから最大5つまで。
主人公のロックは世界最高5つのスキルを持てるため将来を期待されたが、覚醒したのはハズレスキルばかり。レベルアップ時のステータス上昇値が半減する「成長抑制」を覚えたかと思えば、その次には経験値が一切入らなくなる「無駄骨」…。
期待を裏切ったため育ての親に殺されかける。
その後最高レア度のユニークスキル「スキルスナッチ」スキルを覚醒。
仲間と出会いさらに強力なユニークスキルを手に入れて世界最強へ…!?
美少女たちと冒険する主人公は、仇をとり、故郷を取り戻すことができるのか。
この作品はカクヨム・小説家になろう・Youtubeにも掲載しています。
ユニークスキルの名前が禍々しいという理由で国外追放になった侯爵家の嫡男は世界を破壊して創り直します
かにくくり
ファンタジー
エバートン侯爵家の嫡男として生まれたルシフェルトは王国の守護神から【破壊の後の創造】という禍々しい名前のスキルを授かったという理由で王国から危険視され国外追放を言い渡されてしまう。
追放された先は王国と魔界との境にある魔獣の谷。
恐ろしい魔獣が闊歩するこの地に足を踏み入れて無事に帰った者はおらず、事実上の危険分子の排除であった。
それでもルシフェルトはスキル【破壊の後の創造】を駆使して生き延び、その過程で救った魔族の親子に誘われて小さな集落で暮らす事になる。
やがて彼の持つ力に気付いた魔王やエルフ、そして王国の思惑が複雑に絡み大戦乱へと発展していく。
鬱陶しいのでみんなぶっ壊して創り直してやります。
※小説家になろうにも投稿しています。
防御力ゼロと追放された盾使い、実は受けたダメージを100倍で反射する最強スキルを持ってました
黒崎隼人
ファンタジー
どんな攻撃も防げない【盾使い】のアッシュは、仲間から「歩く的」と罵られ、理不尽の限りを尽くされてパーティーを追放される。長年想いを寄せた少女にも裏切られ、全てを失った彼が死の淵で目覚めたのは、受けたダメージを百倍にして反射する攻防一体の最強スキルだった!
これは、無能と蔑まれた心優しき盾使いが、真の力に目覚め、最高の仲間と出会い、自分を虐げた者たちに鮮やかな鉄槌を下す、痛快な成り上がり英雄譚! 「もうお前たちの壁にはならない」――絶望の底から這い上がった男の、爽快な逆転劇が今、始まる。
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる