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第六十話 覚醒
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薄桃色の花びらが舞う中、盃は重力に逆らうように上空へと飛んでいく。
私は条件反射的にその盃を見上げた。
すると太上老君さんは、1本だけ突き立てた右手の人差し指を空中の盃に差し向けた。
「――〈風火練気指弾〉」
そう言い放った太上老君さんの指先からは、高密度に圧縮された精気の塊が空中の盃目掛けて放たれる。
私はあまりの驚きに瞬きすることも忘れた。
その精気の塊は空中の盃を木っ端微塵にしても威力が衰えず、やがて数里(数キロメートル)は離れているであろう名も知らない山の表面まで飛んでいって大爆発を起こしたのだ。
私はしばらく呆然となった。
これまでに見てきた、どんな遠距離用の武器や魔法にも勝る異次元の力だった。
はるか遠方の山からは、巨大な白煙がもうもうと立ちのぼっている。
「案ずるな。あれしきのこと、この神仙界では日常茶飯事よ。それに、ちょうどあの付近には仙獣たちに悪さする妖魔どもがいる。運が良ければ、それなりの数を減らせただろう」
ははは、と快活に笑う太上老君さん。
一方の私はとても笑う気になどならなかった。
この人は私が想像しているよりもはるかに強い。
それこそ、あの龍信の師匠というのも大いに納得できた。
私は慌てて右手を胸の横につけ、地面に片膝をついて頭を下げる。
「あなたさまの力と素性を疑ってしまい大変申し訳ありませんでした。遅ればせながら、改めて自己紹介させていただきます。私の名前はアリシア・ルーデンベルグ。とある事情により、お弟子であられる孫龍信殿と旅をしていた者です」
「分かっておる」
と、太上老君さんは地面に落とした徳利を拾った。
「わ、分かっていた?」
そう言えばさっきから疑問に思っていた。
どうしてこの人は私の名前や生い立ちはおろか、私が思ったことを言い当てるようなことができているのだろう。
「〈聴勁〉だ」
太上老君さんはそう答えると、徳利の口に自分の口をつけて中身を飲む。
「精気を一定の範囲内に広げて察知力を上げるのが〈聴勁〉だが、何事も段階というものがある。精気練武も修練を積んでいくと、〈聴勁〉1つ取っても他人の思考を読み取ることも可能になるのだ。しかし、それは〈聴勁〉だけに限らず他の精気練武も同じ」
私はハッとする。
「まさか、あの遠方の山を穿った力も精気練武の……」
「そうだ。一点に集中させた〈発勁〉をただ飛ばしただけに過ぎん」
開いた口が塞がらないとはまさにこのことだった。
この人は人間を超越した神――まさに武神と呼んで差し支えないほどの人だ。
「そう畏まらなくてもよい。先ほども言ったが我はこの神仙界で仙人たちを統べていると同時に、そなたのような現世から〈宝貝〉の実を食せる資格を持った者を導く役目も担っておる」
「ぱ、〈宝貝〉の実……ですか?」
ああ、と太上老君さんは頷いた。
「ここに来れたということは、そなたも現世の理から外へと出たということ。すなわち、〈宝貝〉の実を食せる資格を得たということだ」
どうも意味が分からない。
〈宝貝〉の実とは、植物や果物の〝実〟と同じことなのだろうか。
このとき、私は脳裏に龍信がいつも携えていた刀剣を思い浮かべた。
あの刀剣を龍信は〈宝貝〉だと言っていた。
〈宝貝〉。
〈精気練武〉を一定の域まで極めることで得られるという、特殊な力が付与されている仙道具と龍信から聞いていた。
だが、そう言えばそんな不思議な武器をどこでどうやって手に入れたかは聞いていない。
てっきり私の祖国にあった魔道具のような代物だと思っていたが、太上老君さんの口振りからして、まさか何かしらの実を食べると〈宝貝〉という武器が手に入るというのだろうか?
そんな馬鹿な、と私が心中で首を左右に振ったときである。
「いいや、そなたが思った通りだ。私の背にある木が〈宝貝〉の木であり、この〈宝貝〉の木から生まれる実が〈宝貝〉の実になる」
太上老君さんは淡々と話を続ける。
「そして、そなたがこの時機でこの神仙界に来たのは運命だったのかもしれん。このまま1人で闘っていれば龍信は魔王に負けるだろうからな」
そこで私は大きく目を見開いた。
急に色々なことがありすぎて忘れていたが、こうしている間にも龍信は魔王と命を賭して闘ってくれているのだ。
だったら、今すぐにも元の世界に帰らなければならない。
「慌てるな。〈宝貝〉を現出できないそなたが現世に帰ったところで、今の龍信の手助けになれることはない。それどころか、むしろ魔王との闘いの邪魔になるだけだ。それはそなたも分かっていたことだろう?」
「で、でも……だからと言って龍信だけに闘わせておくわけにはいきません」
ゆえに、と太上老君さんは力強く言った。
「そなたがこの時機でこの神仙界に来たのは運命だと言ったのだ。そなたが〈宝貝〉を使えるようになれば、それがどんな力であろうとも必ず龍信の手助けになるだろう」
「本当ですか!」
「我は嘘などつかん」
こちらへ、と太上老君さんは私を手招きした。
私は立ち上がり、太上老君さんの場所まで歩を進める。
「この木にどちらの手でも良いので触れて〈発勁〉を使ってみよ。そうすれば〈宝貝〉の木はそなたの力を見極めてくれる」
力を見極める?
私は太上老君さんから目の前にそびえ立つ巨木を見上げた。
樹齢数千年はあるかもしれない巨木の枝からは、心を落ち着かせるような薄桃色の花が大量に咲いている。
しかし、どこにも〝実〟のようなものは見当たらなかった。
「こ、こうですか?」
私は右手で岩のように固かった樹皮に触れた。
右手の掌に伝わってくるのは本物の木の感触だ。
下丹田で精気を練り上げて〈発勁〉を使った。
すると巨木に咲いていた薄桃色の花たちが一斉に光り出した。
眩い黄金色の光である。
やがてその黄金色の光は1本の枝に集まり出し、見る見ると1つの果実へと姿を変えていく。
あれは桃の実?
間違いない。
遠目からでもはっきりと分かる。
色がつかず青い実の状態である若桃ではなく、しっかりとしたお尻のような形をしている熟した状態だ。
そんな黄金色の光を纏った桃の実を見つめていると、まるで意思を持っているかのようにその桃の実が枝から落ちてきた。
私は無意識にその桃の実を両手で受け取る。
ずっしりと重く、それでいて神々しい黄金色の光を放っていた桃の実。
ごくり、と私は生唾を飲み込んだ。
「さあ、食すがいい」
太上老君さんに促され、私は黄金色の光を放つ桃の実にかぶりつく。
得も言われぬ甘みが口中に広がり、喉元を過ぎても依然としてその存在感は消えなかった。
そして――。
甘みと幸福感が全身の隅々にまで行き渡ったとき、私の頭の中にとある名前の武器の姿が鮮明に浮かんできた。
「汝、覚醒したり」
私は太上老君さんを見る。
「そなたはこれで〈宝貝〉使いとなった。そして、その〈宝貝〉をどう使おうがすべて自由だ。善悪関係なく、な」
直後、私の足元から目が眩むほどの黄金色の光が放たれ始めた。
その黄金色の閃光は、私の足元から徐々に上半身を覆っていく。
「アリシア・ルーデンベルグ」
そんな中、太上老君《たいじょうろうくん》さんは真剣な表情を向けてくる。
「願わくば、我が愛すべき弟子……龍信の良い助け手になってくれ」
私は太上老君《たいじょうろうくん》さんに返事をすることもできず、そのまま私の身体は完全に黄金色の閃光に包まれ――。
唐突な浮遊感とともに、私の意識は完全に途切れた。
私は条件反射的にその盃を見上げた。
すると太上老君さんは、1本だけ突き立てた右手の人差し指を空中の盃に差し向けた。
「――〈風火練気指弾〉」
そう言い放った太上老君さんの指先からは、高密度に圧縮された精気の塊が空中の盃目掛けて放たれる。
私はあまりの驚きに瞬きすることも忘れた。
その精気の塊は空中の盃を木っ端微塵にしても威力が衰えず、やがて数里(数キロメートル)は離れているであろう名も知らない山の表面まで飛んでいって大爆発を起こしたのだ。
私はしばらく呆然となった。
これまでに見てきた、どんな遠距離用の武器や魔法にも勝る異次元の力だった。
はるか遠方の山からは、巨大な白煙がもうもうと立ちのぼっている。
「案ずるな。あれしきのこと、この神仙界では日常茶飯事よ。それに、ちょうどあの付近には仙獣たちに悪さする妖魔どもがいる。運が良ければ、それなりの数を減らせただろう」
ははは、と快活に笑う太上老君さん。
一方の私はとても笑う気になどならなかった。
この人は私が想像しているよりもはるかに強い。
それこそ、あの龍信の師匠というのも大いに納得できた。
私は慌てて右手を胸の横につけ、地面に片膝をついて頭を下げる。
「あなたさまの力と素性を疑ってしまい大変申し訳ありませんでした。遅ればせながら、改めて自己紹介させていただきます。私の名前はアリシア・ルーデンベルグ。とある事情により、お弟子であられる孫龍信殿と旅をしていた者です」
「分かっておる」
と、太上老君さんは地面に落とした徳利を拾った。
「わ、分かっていた?」
そう言えばさっきから疑問に思っていた。
どうしてこの人は私の名前や生い立ちはおろか、私が思ったことを言い当てるようなことができているのだろう。
「〈聴勁〉だ」
太上老君さんはそう答えると、徳利の口に自分の口をつけて中身を飲む。
「精気を一定の範囲内に広げて察知力を上げるのが〈聴勁〉だが、何事も段階というものがある。精気練武も修練を積んでいくと、〈聴勁〉1つ取っても他人の思考を読み取ることも可能になるのだ。しかし、それは〈聴勁〉だけに限らず他の精気練武も同じ」
私はハッとする。
「まさか、あの遠方の山を穿った力も精気練武の……」
「そうだ。一点に集中させた〈発勁〉をただ飛ばしただけに過ぎん」
開いた口が塞がらないとはまさにこのことだった。
この人は人間を超越した神――まさに武神と呼んで差し支えないほどの人だ。
「そう畏まらなくてもよい。先ほども言ったが我はこの神仙界で仙人たちを統べていると同時に、そなたのような現世から〈宝貝〉の実を食せる資格を持った者を導く役目も担っておる」
「ぱ、〈宝貝〉の実……ですか?」
ああ、と太上老君さんは頷いた。
「ここに来れたということは、そなたも現世の理から外へと出たということ。すなわち、〈宝貝〉の実を食せる資格を得たということだ」
どうも意味が分からない。
〈宝貝〉の実とは、植物や果物の〝実〟と同じことなのだろうか。
このとき、私は脳裏に龍信がいつも携えていた刀剣を思い浮かべた。
あの刀剣を龍信は〈宝貝〉だと言っていた。
〈宝貝〉。
〈精気練武〉を一定の域まで極めることで得られるという、特殊な力が付与されている仙道具と龍信から聞いていた。
だが、そう言えばそんな不思議な武器をどこでどうやって手に入れたかは聞いていない。
てっきり私の祖国にあった魔道具のような代物だと思っていたが、太上老君さんの口振りからして、まさか何かしらの実を食べると〈宝貝〉という武器が手に入るというのだろうか?
そんな馬鹿な、と私が心中で首を左右に振ったときである。
「いいや、そなたが思った通りだ。私の背にある木が〈宝貝〉の木であり、この〈宝貝〉の木から生まれる実が〈宝貝〉の実になる」
太上老君さんは淡々と話を続ける。
「そして、そなたがこの時機でこの神仙界に来たのは運命だったのかもしれん。このまま1人で闘っていれば龍信は魔王に負けるだろうからな」
そこで私は大きく目を見開いた。
急に色々なことがありすぎて忘れていたが、こうしている間にも龍信は魔王と命を賭して闘ってくれているのだ。
だったら、今すぐにも元の世界に帰らなければならない。
「慌てるな。〈宝貝〉を現出できないそなたが現世に帰ったところで、今の龍信の手助けになれることはない。それどころか、むしろ魔王との闘いの邪魔になるだけだ。それはそなたも分かっていたことだろう?」
「で、でも……だからと言って龍信だけに闘わせておくわけにはいきません」
ゆえに、と太上老君さんは力強く言った。
「そなたがこの時機でこの神仙界に来たのは運命だと言ったのだ。そなたが〈宝貝〉を使えるようになれば、それがどんな力であろうとも必ず龍信の手助けになるだろう」
「本当ですか!」
「我は嘘などつかん」
こちらへ、と太上老君さんは私を手招きした。
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力を見極める?
私は太上老君さんから目の前にそびえ立つ巨木を見上げた。
樹齢数千年はあるかもしれない巨木の枝からは、心を落ち着かせるような薄桃色の花が大量に咲いている。
しかし、どこにも〝実〟のようなものは見当たらなかった。
「こ、こうですか?」
私は右手で岩のように固かった樹皮に触れた。
右手の掌に伝わってくるのは本物の木の感触だ。
下丹田で精気を練り上げて〈発勁〉を使った。
すると巨木に咲いていた薄桃色の花たちが一斉に光り出した。
眩い黄金色の光である。
やがてその黄金色の光は1本の枝に集まり出し、見る見ると1つの果実へと姿を変えていく。
あれは桃の実?
間違いない。
遠目からでもはっきりと分かる。
色がつかず青い実の状態である若桃ではなく、しっかりとしたお尻のような形をしている熟した状態だ。
そんな黄金色の光を纏った桃の実を見つめていると、まるで意思を持っているかのようにその桃の実が枝から落ちてきた。
私は無意識にその桃の実を両手で受け取る。
ずっしりと重く、それでいて神々しい黄金色の光を放っていた桃の実。
ごくり、と私は生唾を飲み込んだ。
「さあ、食すがいい」
太上老君さんに促され、私は黄金色の光を放つ桃の実にかぶりつく。
得も言われぬ甘みが口中に広がり、喉元を過ぎても依然としてその存在感は消えなかった。
そして――。
甘みと幸福感が全身の隅々にまで行き渡ったとき、私の頭の中にとある名前の武器の姿が鮮明に浮かんできた。
「汝、覚醒したり」
私は太上老君さんを見る。
「そなたはこれで〈宝貝〉使いとなった。そして、その〈宝貝〉をどう使おうがすべて自由だ。善悪関係なく、な」
直後、私の足元から目が眩むほどの黄金色の光が放たれ始めた。
その黄金色の閃光は、私の足元から徐々に上半身を覆っていく。
「アリシア・ルーデンベルグ」
そんな中、太上老君《たいじょうろうくん》さんは真剣な表情を向けてくる。
「願わくば、我が愛すべき弟子……龍信の良い助け手になってくれ」
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