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第六章 ~続・この世はすべて因果応報で成り立っている~
道場訓 五十九 勇者の誤った行動 ㉔
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禿頭の男の年齢は、20代半ばから30代前半ほどだろうか。
俺と同じく囚人服を着ている囚人だが、全身から得体の知れない黒い雰囲気が感じられる。
「気安く俺に話しかけるんじゃねえよ。この俺が誰だか分かって言ってんのか?」
「もちろん、分かってるさ……っていうか、あんな馬鹿デカい声で話されれば嫌でも耳に入ってくるぜ」
禿頭の男は不気味な笑みを浮かべた。
「初めまして、元勇者さま。俺の名前はソドムってんだ。以後、お見知りおきを」
「何がお見知りおきを、だ。てめえのような小物の顔なんざ誰が覚えるかよ」
「おいおい、連れねえな。一緒の牢屋に入っている仲じゃねえか。これからしばらくは仲良くしようぜ」
「てめえ、男色家かよ。俺にそんな気はねえぞ」
「いやいや、そういう意味で仲良くしようって言ったわけじゃねえよ」
禿頭の男――ソドムは途端に真剣な顔になる。
「アンタの話はしっかりと聞かせて貰ったぜ。よりにもよってオンタナの森の採掘場を焼き尽くすとはな。あそこは職人たちの間でも有名な採掘場だったから、万が一このまま牢から出られても職人たちに闇討ちされるだろうよ」
チッ、と俺は苛立ち気に舌打ちする。
「だから俺は焼きたくて焼いたわけじゃねえんだよ。俺と看守の話を盗み聞きしていたなら分かってんだろ」
「それはあくまでもアンタの言い分だろ。それに俺だって実際に現場を見ていなんだから、アンタが本心で焼いたのかそうでなかったのかなんて分からねえよ」
「だったら黙ってろ。俺はムカついてイライラしてんだ。てめえみたいな小物の1人や2人ぐらいぶっ倒すなんてわけじゃねえぞ」
おー怖いね、とソドムは降参とばかりに両手を上げた。
しかし、それが本気でないことぐらい俺でも分かる。
「てめえ、俺をおちょくってんならマジでボコるぞ?」
と、俺が凄んだときだ。
ソドムは看守たちをチラ見すると、急に小声になって話しかけてきた。
「元勇者さまをおちょくるつもりなんてサラサラねえよ。それに俺はさっきも言っただろ? この牢屋から出たいかい……ってな」
ピクリ、と俺の目眉が動く。
「……おい、何かここから抜ける手があるのか?」
俺もソドムと同じく小声に尋ねる。
確証はなかった。
あくまでもこれは俺の勘だ。
このハゲ頭は脱獄できる手段を何か持っているかもしれない、と。
するとソドムは大きく頷いた。
「ああ、とっておきのやつがな。だが、そのためにはブツが来ないと話にならん。それにブツが来たとしても素質がある奴でないと効果が出ない」
俺は小首を傾げながら疑問符を浮かべた。
「おい、勿体ぶるんじゃねえよ。さっさと詳細を話しやがれ」
「そう慌てなさんな。それにアンタにこうして話を持ち掛けたのは、類まれなアンタの素質を見込んだからなんだぜ」
「はあ? そりゃあ何だよ? 勇者としての素質か?」
いいや、とソドムは口の端を吊り上げる。
「魔人になる素質さ」
その瞬間、俺の心臓が早鐘を打つように高鳴った。
魔人。
この世界で生きていれば必ず1度は聞くことになる。
魔物よりも上位の存在であり、一説によると戦魔大陸に多くいるという。
だが、魔人などというのは滅多にお目に掛かれない。
俺たちの世界にも存在していると言われているが、はっきりと確認されたことは少なかった。
なぜなら、魔人は単純に人間を殺し回ったり国を滅ぼしたりはしないのだ。
理由は分からない。
普段はどこにるのかも、何をしているのかも分からない。
ただ、俺たちの世界にも存在しているという噂だけが語り継がれている、
闘いと魔法を極めながらも、何を以て愉しみに生きているのか不明な最悪最強の存在。
それが俺たちが知っている魔人の特徴だった。
「てめえ、ホラを吹くのもいい加減にしろよな。魔人になる素質だぁ? そんなことできるわけねえだろ。第一、どうやって人間が魔人になるんだよ?」
「そんなに矢継ぎ早に質問するな。まだ、アンタが俺たちの話に乗るとは決まってないんだからよ」
俺たち? 仲間がいるのか?
「おい、てめえは何者だ? ただの罪人じゃねえな」
「俺かい? 俺はただの罪人だよ。街中で非合法な魔薬を売り捌いていたところを捕まった馬鹿な売人さ。ただ、今回の魔薬は特殊でね。ヤマトタウンの闘技場での成果も上々だったんだ」
こいつ、魔薬の売人だったのか。
なるほど、だったら俺と同じ牢屋に入れられているのも納得だ。
これがただの強盗や暴行だったら、裁判なしに実刑が与えられるはずである。
しかし、そうなっていないのは俺が被せられたような重罪を犯したということ。
だとすると、こいつは末端の売人ではなく元締めクラスだったのかもしれない。
近年では非合法な魔薬に対する警邏隊(街の地方組織)は厳しさを増しており、特にヤマトタウンなんかでは一層の取り締まりが激しくなっているという。
まあ、そんなことはさておき。
「いいから俺の質問に答えろ。てめえは一体、何者なんだ? その口振りや内容からするとチンケな組織の人間じゃねえな」
「ほう、さすがは元勇者さま。それが分かるということは、どうやらアンタは裏社会とも少しは繋がりがあったんだろうな」
ソドムは「いいだろう」と頷きながら答えた。
「ウロボロス……俺はウロボロスの人間だ」
俺は眉間に深くしわを寄せながら記憶の引き出しを漁った。
やがて俺はハッと気づく。
「まさか……てめえは」
ソドムは「そうだよ」とニヤリと笑った。
「俺は〈暗黒結社〉の人間だ」
俺と同じく囚人服を着ている囚人だが、全身から得体の知れない黒い雰囲気が感じられる。
「気安く俺に話しかけるんじゃねえよ。この俺が誰だか分かって言ってんのか?」
「もちろん、分かってるさ……っていうか、あんな馬鹿デカい声で話されれば嫌でも耳に入ってくるぜ」
禿頭の男は不気味な笑みを浮かべた。
「初めまして、元勇者さま。俺の名前はソドムってんだ。以後、お見知りおきを」
「何がお見知りおきを、だ。てめえのような小物の顔なんざ誰が覚えるかよ」
「おいおい、連れねえな。一緒の牢屋に入っている仲じゃねえか。これからしばらくは仲良くしようぜ」
「てめえ、男色家かよ。俺にそんな気はねえぞ」
「いやいや、そういう意味で仲良くしようって言ったわけじゃねえよ」
禿頭の男――ソドムは途端に真剣な顔になる。
「アンタの話はしっかりと聞かせて貰ったぜ。よりにもよってオンタナの森の採掘場を焼き尽くすとはな。あそこは職人たちの間でも有名な採掘場だったから、万が一このまま牢から出られても職人たちに闇討ちされるだろうよ」
チッ、と俺は苛立ち気に舌打ちする。
「だから俺は焼きたくて焼いたわけじゃねえんだよ。俺と看守の話を盗み聞きしていたなら分かってんだろ」
「それはあくまでもアンタの言い分だろ。それに俺だって実際に現場を見ていなんだから、アンタが本心で焼いたのかそうでなかったのかなんて分からねえよ」
「だったら黙ってろ。俺はムカついてイライラしてんだ。てめえみたいな小物の1人や2人ぐらいぶっ倒すなんてわけじゃねえぞ」
おー怖いね、とソドムは降参とばかりに両手を上げた。
しかし、それが本気でないことぐらい俺でも分かる。
「てめえ、俺をおちょくってんならマジでボコるぞ?」
と、俺が凄んだときだ。
ソドムは看守たちをチラ見すると、急に小声になって話しかけてきた。
「元勇者さまをおちょくるつもりなんてサラサラねえよ。それに俺はさっきも言っただろ? この牢屋から出たいかい……ってな」
ピクリ、と俺の目眉が動く。
「……おい、何かここから抜ける手があるのか?」
俺もソドムと同じく小声に尋ねる。
確証はなかった。
あくまでもこれは俺の勘だ。
このハゲ頭は脱獄できる手段を何か持っているかもしれない、と。
するとソドムは大きく頷いた。
「ああ、とっておきのやつがな。だが、そのためにはブツが来ないと話にならん。それにブツが来たとしても素質がある奴でないと効果が出ない」
俺は小首を傾げながら疑問符を浮かべた。
「おい、勿体ぶるんじゃねえよ。さっさと詳細を話しやがれ」
「そう慌てなさんな。それにアンタにこうして話を持ち掛けたのは、類まれなアンタの素質を見込んだからなんだぜ」
「はあ? そりゃあ何だよ? 勇者としての素質か?」
いいや、とソドムは口の端を吊り上げる。
「魔人になる素質さ」
その瞬間、俺の心臓が早鐘を打つように高鳴った。
魔人。
この世界で生きていれば必ず1度は聞くことになる。
魔物よりも上位の存在であり、一説によると戦魔大陸に多くいるという。
だが、魔人などというのは滅多にお目に掛かれない。
俺たちの世界にも存在していると言われているが、はっきりと確認されたことは少なかった。
なぜなら、魔人は単純に人間を殺し回ったり国を滅ぼしたりはしないのだ。
理由は分からない。
普段はどこにるのかも、何をしているのかも分からない。
ただ、俺たちの世界にも存在しているという噂だけが語り継がれている、
闘いと魔法を極めながらも、何を以て愉しみに生きているのか不明な最悪最強の存在。
それが俺たちが知っている魔人の特徴だった。
「てめえ、ホラを吹くのもいい加減にしろよな。魔人になる素質だぁ? そんなことできるわけねえだろ。第一、どうやって人間が魔人になるんだよ?」
「そんなに矢継ぎ早に質問するな。まだ、アンタが俺たちの話に乗るとは決まってないんだからよ」
俺たち? 仲間がいるのか?
「おい、てめえは何者だ? ただの罪人じゃねえな」
「俺かい? 俺はただの罪人だよ。街中で非合法な魔薬を売り捌いていたところを捕まった馬鹿な売人さ。ただ、今回の魔薬は特殊でね。ヤマトタウンの闘技場での成果も上々だったんだ」
こいつ、魔薬の売人だったのか。
なるほど、だったら俺と同じ牢屋に入れられているのも納得だ。
これがただの強盗や暴行だったら、裁判なしに実刑が与えられるはずである。
しかし、そうなっていないのは俺が被せられたような重罪を犯したということ。
だとすると、こいつは末端の売人ではなく元締めクラスだったのかもしれない。
近年では非合法な魔薬に対する警邏隊(街の地方組織)は厳しさを増しており、特にヤマトタウンなんかでは一層の取り締まりが激しくなっているという。
まあ、そんなことはさておき。
「いいから俺の質問に答えろ。てめえは一体、何者なんだ? その口振りや内容からするとチンケな組織の人間じゃねえな」
「ほう、さすがは元勇者さま。それが分かるということは、どうやらアンタは裏社会とも少しは繋がりがあったんだろうな」
ソドムは「いいだろう」と頷きながら答えた。
「ウロボロス……俺はウロボロスの人間だ」
俺は眉間に深くしわを寄せながら記憶の引き出しを漁った。
やがて俺はハッと気づく。
「まさか……てめえは」
ソドムは「そうだよ」とニヤリと笑った。
「俺は〈暗黒結社〉の人間だ」
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