73 / 104
第八章 ~華やかで煌びやかな地下の世界・裏闘技場の闇試合編~
道場訓 七十三 闇試合のライフ・パートナー
しおりを挟む
「ケンシン師匠、ご無事だったんですね!」
部屋の中へと入るなり、先に案内されていたのだろうエミリアが俺に声をかけてきた。
「当たり前だ。俺がそんな簡単にやられるか」
俺はエミリアに言い放つと、部屋の中をぐるりと見渡した。
どうやらここが本選出場者の控室らしい。
広さは10畳ほどで調度品などはほとんど置いてなく、俺が通ってきた扉とは反対の壁にもう1つ扉があったぐらいだ。
おそらく、その扉から本選会場へと行けるのだろう。
しかし、俺が疑問に思ったのはそこではない。
この控室にはエミリア以外の人間が誰もいなかったのだ。
「ここは控室じゃなかったのか?」
俺が般若面の男に問いかけると、「控室ですよ。予選を勝ち抜いたあなただけのね」と言われた。
「本選出場者には相方の方と一緒の控室が1つずつご用意されております。それは本選前の出場者同士の無用な争いや、相手の相方に対する不正を防止するためです」
「相方に対する不正?」
そうです、と般若面の男は頷いた。
「過去には自身の勝ちを要求するため、相手の相方を人質に取ったりした選手もいたそうなので……それはさすがに胴元も観客の方々も望んではおりません」
まあ、そうだろうな。
一般人が観客の表の闘技場ならばともかく、こういった裏社会の人間が取り仕切る裏の闘技場に集まる特殊な観客は不正を望まない。
そんな姑息なものより、純粋で単純な狂気の宴が観たいのだ。
表の闘技場では絶対に獲得できないほどの優勝特典と引き換えに、文字通り命を賭けて闘う出場者たちの死闘を。
俺がちらりとエミリアを見ると、エミリアも俺を見つめ返してくる。
この闇試合に参加する条件はすでにコジローから詳細を聞いており、俺たちはキキョウの命を助けるために覚悟を決めてここにいる。
無関係な人間からすれば、このような闘いに命を賭けて参加するなど馬鹿だと言われるだろう。
キキョウのことも自業自得なのだからと。
それでも俺たちは同じ闘神流空手・拳心館で空手を修行する仲間だ。
いや、仲間以上に家族同然になったと言ってもいい。
だからこそ、俺たちはここにいるのだ。
たとえ他人からどう思われようが家族の命は必ず助ける。
俺が心中で新たに意を決した直後、その決意を察したのか般若面の男が小さく首を縦に振った。
「さて、それでは役者が揃ったところで本選への説明をさせていただきます」
般若面の男の口から闇試合の詳細が語られる。
俺たちはコジローから詳しいことは知っていたが、あえてここでは何も知らない振りをして般若面の男の説明に耳を傾けた。
裏の闘技場の闇試合。
それはヤマトタウン最大の任侠団組織――〈鬼神会〉が胴元を務める裏社会でも最大の闘技祭だ。
そしてこの闇試合に参加するためには、出場者以外の人間の命を担保にする〝生命の相方〟と呼ばれる特殊な出場条件がある。
もしも本選の出場者が対戦相手に負けた場合、自分が死ぬか相方が死ぬかの二者択一を選択できるのだ。
自分を選択した場合は当然ながら自分が死ぬが、相方を選んだ場合は相方が死んで自分は生き延びられる。
ただし対戦相手に殺された場合は、その殺された人間の相方も自動的に抹殺の対象になるという。
まさに生か死を地で行く、悪鬼羅刹が考えた闘技祭――それが闇試合と呼ばれるものだった。
そんな闇試合の対戦形式はトーナメント方式であり、不正を無くすために1回戦ごとに抽選をして対戦相手を変えていくらしい。
そうしてトーナメントを勝ち上がった優勝者には、胴元から叶えられる願いならば何でも叶えてくれる優勝特典を得られる。
金、名声、地位など何でもだ。
もちろん、俺たちの願いはキキョウをこの手に取り戻すことだ。
武士団ギルドでコジローから話を聞いたあと、念のため奉行所に行ってみたがキキョウの安否を確認する以前に門前払いを食らってしまった。
当然と言えば当然だったので、そこで俺は奉行所の門番に幾らかの銀貨を握らせて牢に入れられた罪人の状態をそれとなく聞いてみた。
すると奉行所の牢に入れられた罪人は、牢に入れられるだけで猿轡や手足の拘束はほとんどないという。
そこで俺はキキョウが奉行所にいないことが分かった。
それだけではない。
他にも分かったことがある。
どこにいるかは分からないが、今のキキョウは猿轡や手足を拘束されている不自由な身になっているに違いない。
なぜなら、そうでないならキキョウは俺の継承スキル――【神の武道場】へと避難することも可能だからである。
けれども、猿轡や手足を拘束をされているのなら話は別だ。
そんな状態では気力を練ることはおろか、【神の武道場】へ入るための絶対条件である三戦の型を行うことも満足にできない。
即ち、【神の武道場】へと避難することができないことを示している。
特に俺には弟子の3人が単独で【神の武道場】に入った場合、道場長である俺には感覚ではっきりと誰がいるのか知ることができた。
今もそうだ。
現在、【神の武道場】を使っている者は誰もいない。
つまり、キキョウは肉体を拘束された状態でこの裏の闘技場のどこかにいる可能性が極めて高かった。
ならば、俺がまず真っ先にやることはトーナメントを勝ち上がってキキョウを無事に取り戻すことだ。
ゲイルやコジローから頼まれた非合法な魔薬の調査は、その後でも俺ならば十分に果たすことが可能だった。
何だったらキキョウさえ取り戻してしまえば余計な制約など一切なくなる。
この裏の闘技場の胴元である〈鬼神会〉と〈暗黒結社〉もろとも叩き潰して証拠品の類をコジローに渡してしまえばいい。
などと考えていると、般若面の男は「……以上ですが、ご承知いただけましたか?」と確認してくる。
俺は大きく頷いた。
「ああ、分かった。分かったから早く本選会場へと案内してくれないか? とっと闘って優勝したいんだ」
「ほう……見かけによらず好戦的でいらっしゃる」
了解しました、と般若面の男は本選会場へと続く扉へと進んだ。
「それでは早速、お2人を本選会場へとご案内致します」
「待て。闘うのは俺だけだ。それなのにエミリアも連れて行くのか?」
「はい。本選会場へは出場者と相方のお2人で向かっていただきます」
そう言うと般若面の男は扉を開けた。
「さあ、参りましょう……表舞台ではお目に掛かれない裏の強者たちの元へ」
望むところだ。
誰が相手だろうと俺は絶対に負けん。
俺はエミリアに目配せすると、エミリアは信頼を含んだ目で見つめ返してくる。
安心しろ、エミリア。
お前の信頼と命は絶対に無駄に散らしたりはしないからな。
やがて俺たちは般若面の男の案内に従って控室を出た。
だが、このときの俺たちはまったく知らなかった。
ズズズズズズズズズズズ…………。
誰もいなくなった控室において、不気味に蠢く異様な影があったことに――。
部屋の中へと入るなり、先に案内されていたのだろうエミリアが俺に声をかけてきた。
「当たり前だ。俺がそんな簡単にやられるか」
俺はエミリアに言い放つと、部屋の中をぐるりと見渡した。
どうやらここが本選出場者の控室らしい。
広さは10畳ほどで調度品などはほとんど置いてなく、俺が通ってきた扉とは反対の壁にもう1つ扉があったぐらいだ。
おそらく、その扉から本選会場へと行けるのだろう。
しかし、俺が疑問に思ったのはそこではない。
この控室にはエミリア以外の人間が誰もいなかったのだ。
「ここは控室じゃなかったのか?」
俺が般若面の男に問いかけると、「控室ですよ。予選を勝ち抜いたあなただけのね」と言われた。
「本選出場者には相方の方と一緒の控室が1つずつご用意されております。それは本選前の出場者同士の無用な争いや、相手の相方に対する不正を防止するためです」
「相方に対する不正?」
そうです、と般若面の男は頷いた。
「過去には自身の勝ちを要求するため、相手の相方を人質に取ったりした選手もいたそうなので……それはさすがに胴元も観客の方々も望んではおりません」
まあ、そうだろうな。
一般人が観客の表の闘技場ならばともかく、こういった裏社会の人間が取り仕切る裏の闘技場に集まる特殊な観客は不正を望まない。
そんな姑息なものより、純粋で単純な狂気の宴が観たいのだ。
表の闘技場では絶対に獲得できないほどの優勝特典と引き換えに、文字通り命を賭けて闘う出場者たちの死闘を。
俺がちらりとエミリアを見ると、エミリアも俺を見つめ返してくる。
この闇試合に参加する条件はすでにコジローから詳細を聞いており、俺たちはキキョウの命を助けるために覚悟を決めてここにいる。
無関係な人間からすれば、このような闘いに命を賭けて参加するなど馬鹿だと言われるだろう。
キキョウのことも自業自得なのだからと。
それでも俺たちは同じ闘神流空手・拳心館で空手を修行する仲間だ。
いや、仲間以上に家族同然になったと言ってもいい。
だからこそ、俺たちはここにいるのだ。
たとえ他人からどう思われようが家族の命は必ず助ける。
俺が心中で新たに意を決した直後、その決意を察したのか般若面の男が小さく首を縦に振った。
「さて、それでは役者が揃ったところで本選への説明をさせていただきます」
般若面の男の口から闇試合の詳細が語られる。
俺たちはコジローから詳しいことは知っていたが、あえてここでは何も知らない振りをして般若面の男の説明に耳を傾けた。
裏の闘技場の闇試合。
それはヤマトタウン最大の任侠団組織――〈鬼神会〉が胴元を務める裏社会でも最大の闘技祭だ。
そしてこの闇試合に参加するためには、出場者以外の人間の命を担保にする〝生命の相方〟と呼ばれる特殊な出場条件がある。
もしも本選の出場者が対戦相手に負けた場合、自分が死ぬか相方が死ぬかの二者択一を選択できるのだ。
自分を選択した場合は当然ながら自分が死ぬが、相方を選んだ場合は相方が死んで自分は生き延びられる。
ただし対戦相手に殺された場合は、その殺された人間の相方も自動的に抹殺の対象になるという。
まさに生か死を地で行く、悪鬼羅刹が考えた闘技祭――それが闇試合と呼ばれるものだった。
そんな闇試合の対戦形式はトーナメント方式であり、不正を無くすために1回戦ごとに抽選をして対戦相手を変えていくらしい。
そうしてトーナメントを勝ち上がった優勝者には、胴元から叶えられる願いならば何でも叶えてくれる優勝特典を得られる。
金、名声、地位など何でもだ。
もちろん、俺たちの願いはキキョウをこの手に取り戻すことだ。
武士団ギルドでコジローから話を聞いたあと、念のため奉行所に行ってみたがキキョウの安否を確認する以前に門前払いを食らってしまった。
当然と言えば当然だったので、そこで俺は奉行所の門番に幾らかの銀貨を握らせて牢に入れられた罪人の状態をそれとなく聞いてみた。
すると奉行所の牢に入れられた罪人は、牢に入れられるだけで猿轡や手足の拘束はほとんどないという。
そこで俺はキキョウが奉行所にいないことが分かった。
それだけではない。
他にも分かったことがある。
どこにいるかは分からないが、今のキキョウは猿轡や手足を拘束されている不自由な身になっているに違いない。
なぜなら、そうでないならキキョウは俺の継承スキル――【神の武道場】へと避難することも可能だからである。
けれども、猿轡や手足を拘束をされているのなら話は別だ。
そんな状態では気力を練ることはおろか、【神の武道場】へ入るための絶対条件である三戦の型を行うことも満足にできない。
即ち、【神の武道場】へと避難することができないことを示している。
特に俺には弟子の3人が単独で【神の武道場】に入った場合、道場長である俺には感覚ではっきりと誰がいるのか知ることができた。
今もそうだ。
現在、【神の武道場】を使っている者は誰もいない。
つまり、キキョウは肉体を拘束された状態でこの裏の闘技場のどこかにいる可能性が極めて高かった。
ならば、俺がまず真っ先にやることはトーナメントを勝ち上がってキキョウを無事に取り戻すことだ。
ゲイルやコジローから頼まれた非合法な魔薬の調査は、その後でも俺ならば十分に果たすことが可能だった。
何だったらキキョウさえ取り戻してしまえば余計な制約など一切なくなる。
この裏の闘技場の胴元である〈鬼神会〉と〈暗黒結社〉もろとも叩き潰して証拠品の類をコジローに渡してしまえばいい。
などと考えていると、般若面の男は「……以上ですが、ご承知いただけましたか?」と確認してくる。
俺は大きく頷いた。
「ああ、分かった。分かったから早く本選会場へと案内してくれないか? とっと闘って優勝したいんだ」
「ほう……見かけによらず好戦的でいらっしゃる」
了解しました、と般若面の男は本選会場へと続く扉へと進んだ。
「それでは早速、お2人を本選会場へとご案内致します」
「待て。闘うのは俺だけだ。それなのにエミリアも連れて行くのか?」
「はい。本選会場へは出場者と相方のお2人で向かっていただきます」
そう言うと般若面の男は扉を開けた。
「さあ、参りましょう……表舞台ではお目に掛かれない裏の強者たちの元へ」
望むところだ。
誰が相手だろうと俺は絶対に負けん。
俺はエミリアに目配せすると、エミリアは信頼を含んだ目で見つめ返してくる。
安心しろ、エミリア。
お前の信頼と命は絶対に無駄に散らしたりはしないからな。
やがて俺たちは般若面の男の案内に従って控室を出た。
だが、このときの俺たちはまったく知らなかった。
ズズズズズズズズズズズ…………。
誰もいなくなった控室において、不気味に蠢く異様な影があったことに――。
0
あなたにおすすめの小説
魔力ゼロで出来損ないと追放された俺、前世の物理学知識を魔法代わりに使ったら、天才ドワーフや魔王に懐かれて最強になっていた
黒崎隼人
ファンタジー
「お前は我が家の恥だ」――。
名門貴族の三男アレンは、魔力を持たずに生まれたというだけで家族に虐げられ、18歳の誕生日にすべてを奪われ追放された。
絶望の中、彼が死の淵で思い出したのは、物理学者として生きた前世の記憶。そして覚醒したのは、魔法とは全く異なる、世界の理そのものを操る力――【概念置換(コンセプト・シフト)】。
運動エネルギーの法則【E = 1/2mv²】で、小石は音速の弾丸と化す。
熱力学第二法則で、敵軍は絶対零度の世界に沈む。
そして、相対性理論【E = mc²】は、神をも打ち砕く一撃となる。
これは、魔力ゼロの少年が、科学という名の「本当の魔法」で理不尽な運命を覆し、心優しき仲間たちと共に、偽りの正義に支配された世界の真実を解き明かす物語。
「君の信じる常識は、本当に正しいのか?」
知的好奇心が、あなたの胸を熱くする。新時代のサイエンス・ファンタジーが、今、幕を開ける。
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる