82 / 104
第八章 ~華やかで煌びやかな地下の世界・裏闘技場の闇試合編~
道場訓 八十二 空手家VS居合使い
しおりを挟む
「いいだろう」
俺は余計な時間を弄さず承諾する。
これに対して「え?」と驚いた声を上げたのはマコトだった。
「提案した私が言うのも何だけど、あまりにも聞き分けが良すぎない? 普通だったら思考が停止するか、そのあとに我に返って怒り出すと思うのだけれど」
マコトの言いたいことも分かる。
愛玩動物になれ、と言われて素直に承諾する人間などまともではない。
しかし、今の場合は少し違う。
マコトの愛玩動物になるというのは、あくまでも俺が闇試合でカムイに負けた場合に提示された条件だ。
だとしたら、ここで了承しても一向に構わなかった。
1回戦で闘ったオンマのようにはいかないだろうが、それでも俺はカムイに負けるつもりはまったくない。
それこそ死んでも勝ってみせる。
などと考えていると、カムイも驚いた様子で尋ねてきた。
「ええんか? そんな安請け合いして。あとでどうなってもワイは知らんで」
「別にいいさ。俺はお前に負けるつもりなんてないからな」
カムイは「クククッ」と嬉しそうに笑った。
「やっぱり、あんたはええで。そないな自信満々な態度を取られたら、逆にこっちも燃え上がるわ」
ただな、とカムイは言葉を続ける。
「それだけだと、あとちいとばかし足りんな……そうや、大将がワイに負けた場合はエミリアちゃんをワイにくれや」
これには俺も目眉がピクリと動いた。
「別にええやろ? 何て言っても大将は負けるつもりはないんやから、それこそワイに勝てればすべて万事解決や。そんで優勝して何が欲しいかは知らんが、大将は自分の望むものも手に入って生命の相方である弟子のエミリアちゃんも無事に帰ってくる」
俺はチラリとエミリアを見た。
エミリアは言葉ではなく目で答えてくる。
私はそれでも構いません、と。
他にもその瞳からは「ケンシン師匠を信じていますから」と強い意志が浮かんでいるようだった。
さすがは俺の弟子だな。
俺はカムイに視線を戻すと、小さく頷いた。
「分かった。その条件を飲もう。だがな――」
続いて俺は、マコトを半ば睨みつけながら二の句を紡ぐ。
「きちんと約束は守って貰うぞ。俺がその男に勝って優勝したあかつきには、余計な小細工をせずに俺の願いを聞き入れる。いいな?」
「もちろん、マコト・ハザマに二言はないわ」
嘘か本当かは分からない。
だが、それをここで確認しても時間の無駄だった。
なので俺はエミリアを連れて部屋を出て行こうとした。
「大将」
俺たちが部屋から出ようとしたとき、カムイの声が後方から聞こえてきた。
「この出会いは偶然やない。俺たちが会うたんのは運命や。楽しく闘ろうで」
俺は何も言わずにエミリアを連れて部屋から出た。
カムイが嬉しそうに笑っている顔を思い浮かべながら――。
マコトたちの元から離れて約1時間後。
俺とエミリアは闇試合の会場にいた。
『――これより2回戦の第1試合を行います!』
観客たちが熱狂している会場の中、進行役の〈強音石〉による声が響き渡る。
しかし、1回戦で進行役をしていた般若面の男ではない。
現在、リングの上にいた進行役は女だった。
それも〝若女〟の能面を被って素顔を隠している。
1回戦ごとに進行役を変えているのか?
などと思った俺は、すでにリングの上で待機していた。
エミリアも同様に専用の檻へと入れられている。
やがて対戦相手を待つこと数十秒後――。
リングの上に2人の男たちが現れた。
白髪の老人である。
1人は腰に大小刀を差したサムライ然とした和服の老人。
もう1人はオンマの生命の相方同様、見すぼらしい格好をした何の特徴もない普通の老人だ。
おそらく、罪人街のどこからか連れてきたのだろう。
「お主の1回戦の闘いぶりは見させて貰った」
見すぼらしい格好をした老人が専用の檻へと移されているとき、リングの上で相対したサムライ然とした老人が話しかけてきた。
「拙者の名はテッシン。よもやこんな異国の地で空手使いと出会えるとはな……しかも超1流の」
テッシンは強風の如き殺気を放射すると、やや前傾気味になってさり気なく大刀の鯉口に親指をかける。
「くくくっ、久しぶりに腕が鳴るわ。その白い空手着をお主の血で真っ赤に染めて見せようぞ」
居合か……。
俺はテッシンと名乗った老人の重心や仕草を見て、居合の使い手だなと当たりをつけた。
居合――それは刀を鞘に納めた状態から、一瞬で刀を抜いて相手を斬りつけるという一連の動作を行う操刀法のことである。
そして、この居合という技術は不意に襲ってくる敵に対していかに迅速に対応するか、という発想をスタートとして磨かれた技術であり、ヤマト国のサムライの中には神速と呼ばれるほどの使い手も存在していた。
俺とテッシンとの距離は約5メートル。
もしもテッシンが超1流の居合の使い手ならば、一瞬で詰められる距離だろう。
そんなことを考えていると、見すぼらしい格好をした老人が専用の檻へと入れられた。
やがて能面の女は俺とテッシンを交互に見る。
そして――。
『それでは試合開始!』
開始早々にテッシンは滑るような歩法で踏み込んでくると、抜く手も見せぬほどの剣を走らせてきた。
電光のように閃いた刃が俺の首元目掛けて飛んでくる。
俺は完全に間合いを見切り、切っ先が触れないように後方に跳んで躱した。
と判断したのも束の間、
「――――ッ!」
俺は両膝を瞬時に折り曲げて身体を大きく沈めた。
ビュンッ!
次の瞬間、俺の頭の上――今ほどまで首があった位置に一陣の風が通り過ぎる。
その烈風は大気を斬り裂きながら、後方の壁へと当たった。
会場全体から歓声が沸き起こる。
なるほど、風使いか。
俺は再び立ち上がると、地面を蹴って大きく後方へと飛んだ。
「ほう……我が秘剣を一合で見切ったか」
テッシンは刀を納刀しながら口を開いた。
俺は自流の構えを取りつつ、テッシンの殺気を真っ向から受け止める。
間違いなく、テッシンは居合と同じく風魔法の使い手だ。
しかも2流の使い手のように長ったらしい呪文を詠唱して爆風を生み出すのではなく、無詠唱かつ刀全体にカマイタチのような鋭い風を纏わせている。
居合と抜群の相性だ。
テッシンの剣を躱したと思ってもそのままの勢いでカマイタチが繰り出されるので、1流の使い手でも1回の闘いでは見切れず首を跳ね飛ばされるだろう。
しかし、それはあくまでも1流の使いだった場合だ。
俺はフッと自分の構えを解くと、下丹田に気力を集中させた。
そして右拳を脇に引いて〈神遠拳〉をテッシンに放つ。
ゴオッ!
テッシンは迫り来る〈神遠拳〉を避けず、逆に「喝ッ!」と気合を放って居合を繰り出した。
唸りを上げて放たれた刃は光の残像となり、俺のそれなりに手加減した〈神遠拳〉文字通り斬り裂いた。
観客たちはテッシンの技に度肝を抜かれたことだろう。
だが、俺としては少しでも隙が生まれればそれで良かった。
俺はすぐさま〈虎足〉を使ってテッシンの背後を取る。
「何ッ!」
テッシンが驚きながら振り返ったが、そのときにはもう遅い。
俺はテッシンの背中に開いた右手を当て、衝撃波が内部へ深く浸透する〈波状・掌底打ち〉を叩き込む。
〈波状・掌底打ち〉を食らったテッシンは、全身に落雷を受けたように激しく肉体を痙攣させて倒れた。
進行役の能面の女はテッシンの安否を確認する。
そして大量の泡を吹いて白目を剥いていたテッシンを見て、もう闘いを続行するのは不可能だと判断したのだろう。
能面の女は右手を俺に突きつけてきた。
「勝者――ケンシン・オオガミ!」
怒号のように沸き起こる歓声の中、俺は首筋にヒリヒリとした熱を感じる。
どこかで俺を見ているカムイの存在を感じた。
俺は余計な時間を弄さず承諾する。
これに対して「え?」と驚いた声を上げたのはマコトだった。
「提案した私が言うのも何だけど、あまりにも聞き分けが良すぎない? 普通だったら思考が停止するか、そのあとに我に返って怒り出すと思うのだけれど」
マコトの言いたいことも分かる。
愛玩動物になれ、と言われて素直に承諾する人間などまともではない。
しかし、今の場合は少し違う。
マコトの愛玩動物になるというのは、あくまでも俺が闇試合でカムイに負けた場合に提示された条件だ。
だとしたら、ここで了承しても一向に構わなかった。
1回戦で闘ったオンマのようにはいかないだろうが、それでも俺はカムイに負けるつもりはまったくない。
それこそ死んでも勝ってみせる。
などと考えていると、カムイも驚いた様子で尋ねてきた。
「ええんか? そんな安請け合いして。あとでどうなってもワイは知らんで」
「別にいいさ。俺はお前に負けるつもりなんてないからな」
カムイは「クククッ」と嬉しそうに笑った。
「やっぱり、あんたはええで。そないな自信満々な態度を取られたら、逆にこっちも燃え上がるわ」
ただな、とカムイは言葉を続ける。
「それだけだと、あとちいとばかし足りんな……そうや、大将がワイに負けた場合はエミリアちゃんをワイにくれや」
これには俺も目眉がピクリと動いた。
「別にええやろ? 何て言っても大将は負けるつもりはないんやから、それこそワイに勝てればすべて万事解決や。そんで優勝して何が欲しいかは知らんが、大将は自分の望むものも手に入って生命の相方である弟子のエミリアちゃんも無事に帰ってくる」
俺はチラリとエミリアを見た。
エミリアは言葉ではなく目で答えてくる。
私はそれでも構いません、と。
他にもその瞳からは「ケンシン師匠を信じていますから」と強い意志が浮かんでいるようだった。
さすがは俺の弟子だな。
俺はカムイに視線を戻すと、小さく頷いた。
「分かった。その条件を飲もう。だがな――」
続いて俺は、マコトを半ば睨みつけながら二の句を紡ぐ。
「きちんと約束は守って貰うぞ。俺がその男に勝って優勝したあかつきには、余計な小細工をせずに俺の願いを聞き入れる。いいな?」
「もちろん、マコト・ハザマに二言はないわ」
嘘か本当かは分からない。
だが、それをここで確認しても時間の無駄だった。
なので俺はエミリアを連れて部屋を出て行こうとした。
「大将」
俺たちが部屋から出ようとしたとき、カムイの声が後方から聞こえてきた。
「この出会いは偶然やない。俺たちが会うたんのは運命や。楽しく闘ろうで」
俺は何も言わずにエミリアを連れて部屋から出た。
カムイが嬉しそうに笑っている顔を思い浮かべながら――。
マコトたちの元から離れて約1時間後。
俺とエミリアは闇試合の会場にいた。
『――これより2回戦の第1試合を行います!』
観客たちが熱狂している会場の中、進行役の〈強音石〉による声が響き渡る。
しかし、1回戦で進行役をしていた般若面の男ではない。
現在、リングの上にいた進行役は女だった。
それも〝若女〟の能面を被って素顔を隠している。
1回戦ごとに進行役を変えているのか?
などと思った俺は、すでにリングの上で待機していた。
エミリアも同様に専用の檻へと入れられている。
やがて対戦相手を待つこと数十秒後――。
リングの上に2人の男たちが現れた。
白髪の老人である。
1人は腰に大小刀を差したサムライ然とした和服の老人。
もう1人はオンマの生命の相方同様、見すぼらしい格好をした何の特徴もない普通の老人だ。
おそらく、罪人街のどこからか連れてきたのだろう。
「お主の1回戦の闘いぶりは見させて貰った」
見すぼらしい格好をした老人が専用の檻へと移されているとき、リングの上で相対したサムライ然とした老人が話しかけてきた。
「拙者の名はテッシン。よもやこんな異国の地で空手使いと出会えるとはな……しかも超1流の」
テッシンは強風の如き殺気を放射すると、やや前傾気味になってさり気なく大刀の鯉口に親指をかける。
「くくくっ、久しぶりに腕が鳴るわ。その白い空手着をお主の血で真っ赤に染めて見せようぞ」
居合か……。
俺はテッシンと名乗った老人の重心や仕草を見て、居合の使い手だなと当たりをつけた。
居合――それは刀を鞘に納めた状態から、一瞬で刀を抜いて相手を斬りつけるという一連の動作を行う操刀法のことである。
そして、この居合という技術は不意に襲ってくる敵に対していかに迅速に対応するか、という発想をスタートとして磨かれた技術であり、ヤマト国のサムライの中には神速と呼ばれるほどの使い手も存在していた。
俺とテッシンとの距離は約5メートル。
もしもテッシンが超1流の居合の使い手ならば、一瞬で詰められる距離だろう。
そんなことを考えていると、見すぼらしい格好をした老人が専用の檻へと入れられた。
やがて能面の女は俺とテッシンを交互に見る。
そして――。
『それでは試合開始!』
開始早々にテッシンは滑るような歩法で踏み込んでくると、抜く手も見せぬほどの剣を走らせてきた。
電光のように閃いた刃が俺の首元目掛けて飛んでくる。
俺は完全に間合いを見切り、切っ先が触れないように後方に跳んで躱した。
と判断したのも束の間、
「――――ッ!」
俺は両膝を瞬時に折り曲げて身体を大きく沈めた。
ビュンッ!
次の瞬間、俺の頭の上――今ほどまで首があった位置に一陣の風が通り過ぎる。
その烈風は大気を斬り裂きながら、後方の壁へと当たった。
会場全体から歓声が沸き起こる。
なるほど、風使いか。
俺は再び立ち上がると、地面を蹴って大きく後方へと飛んだ。
「ほう……我が秘剣を一合で見切ったか」
テッシンは刀を納刀しながら口を開いた。
俺は自流の構えを取りつつ、テッシンの殺気を真っ向から受け止める。
間違いなく、テッシンは居合と同じく風魔法の使い手だ。
しかも2流の使い手のように長ったらしい呪文を詠唱して爆風を生み出すのではなく、無詠唱かつ刀全体にカマイタチのような鋭い風を纏わせている。
居合と抜群の相性だ。
テッシンの剣を躱したと思ってもそのままの勢いでカマイタチが繰り出されるので、1流の使い手でも1回の闘いでは見切れず首を跳ね飛ばされるだろう。
しかし、それはあくまでも1流の使いだった場合だ。
俺はフッと自分の構えを解くと、下丹田に気力を集中させた。
そして右拳を脇に引いて〈神遠拳〉をテッシンに放つ。
ゴオッ!
テッシンは迫り来る〈神遠拳〉を避けず、逆に「喝ッ!」と気合を放って居合を繰り出した。
唸りを上げて放たれた刃は光の残像となり、俺のそれなりに手加減した〈神遠拳〉文字通り斬り裂いた。
観客たちはテッシンの技に度肝を抜かれたことだろう。
だが、俺としては少しでも隙が生まれればそれで良かった。
俺はすぐさま〈虎足〉を使ってテッシンの背後を取る。
「何ッ!」
テッシンが驚きながら振り返ったが、そのときにはもう遅い。
俺はテッシンの背中に開いた右手を当て、衝撃波が内部へ深く浸透する〈波状・掌底打ち〉を叩き込む。
〈波状・掌底打ち〉を食らったテッシンは、全身に落雷を受けたように激しく肉体を痙攣させて倒れた。
進行役の能面の女はテッシンの安否を確認する。
そして大量の泡を吹いて白目を剥いていたテッシンを見て、もう闘いを続行するのは不可能だと判断したのだろう。
能面の女は右手を俺に突きつけてきた。
「勝者――ケンシン・オオガミ!」
怒号のように沸き起こる歓声の中、俺は首筋にヒリヒリとした熱を感じる。
どこかで俺を見ているカムイの存在を感じた。
0
あなたにおすすめの小説
魔力ゼロで出来損ないと追放された俺、前世の物理学知識を魔法代わりに使ったら、天才ドワーフや魔王に懐かれて最強になっていた
黒崎隼人
ファンタジー
「お前は我が家の恥だ」――。
名門貴族の三男アレンは、魔力を持たずに生まれたというだけで家族に虐げられ、18歳の誕生日にすべてを奪われ追放された。
絶望の中、彼が死の淵で思い出したのは、物理学者として生きた前世の記憶。そして覚醒したのは、魔法とは全く異なる、世界の理そのものを操る力――【概念置換(コンセプト・シフト)】。
運動エネルギーの法則【E = 1/2mv²】で、小石は音速の弾丸と化す。
熱力学第二法則で、敵軍は絶対零度の世界に沈む。
そして、相対性理論【E = mc²】は、神をも打ち砕く一撃となる。
これは、魔力ゼロの少年が、科学という名の「本当の魔法」で理不尽な運命を覆し、心優しき仲間たちと共に、偽りの正義に支配された世界の真実を解き明かす物語。
「君の信じる常識は、本当に正しいのか?」
知的好奇心が、あなたの胸を熱くする。新時代のサイエンス・ファンタジーが、今、幕を開ける。
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。
地味な薬草師だった俺が、実は村の生命線でした
有賀冬馬
ファンタジー
恋人に裏切られ、村を追い出された青年エド。彼の地味な仕事は誰にも評価されず、ただの「役立たず」として切り捨てられた。だが、それは間違いだった。旅の魔術師エリーゼと出会った彼は、自分の能力が秘めていた真の価値を知る。魔術と薬草を組み合わせた彼の秘薬は、やがて王国を救うほどの力となり、エドは英雄として名を馳せていく。そして、彼が去った村は、彼がいた頃には気づかなかった「地味な薬」の恩恵を失い、静かに破滅へと向かっていくのだった。
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
S級パーティを追放された無能扱いの魔法戦士は気ままにギルド職員としてスローライフを送る
神谷ミコト
ファンタジー
【祝!4/6HOTランキング2位獲得】
元貴族の魔法剣士カイン=ポーンは、「誰よりも強くなる。」その決意から最上階と言われる100Fを目指していた。
ついにパーティ「イグニスの槍」は全人未達の90階に迫ろうとしていたが、
理不尽なパーティ追放を機に、思いがけずギルドの職員としての生活を送ることに。
今までのS級パーティとして牽引していた経験を活かし、ギルド業務。ダンジョン攻略。新人育成。そして、学園の臨時講師までそつなくこなす。
様々な経験を糧にカインはどう成長するのか。彼にとっての最強とはなんなのか。
カインが無自覚にモテながら冒険者ギルド職員としてスローライフを送るである。
ハーレム要素多め。
※隔日更新予定です。10話前後での完結予定で構成していましたが、多くの方に見られているため10話以降も製作中です。
よければ、良いね。評価、コメントお願いします。励みになりますorz
他メディアでも掲載中。他サイトにて開始一週間でジャンル別ランキング15位。HOTランキング4位達成。応援ありがとうございます。
たくさんの誤字脱字報告ありがとうございます。すべて適応させていただきます。
物語を楽しむ邪魔をしてしまい申し訳ないですorz
今後とも応援よろしくお願い致します。
世界最強の賢者、勇者パーティーを追放される~いまさら帰ってこいと言われてももう遅い俺は拾ってくれた最強のお姫様と幸せに過ごす~
aoi
ファンタジー
「なぁ、マギそろそろこのパーティーを抜けてくれないか?」
勇者パーティーに勤めて数年、いきなりパーティーを戦闘ができずに女に守られてばかりだからと追放された賢者マギ。王都で新しい仕事を探すにも勇者パーティーが邪魔をして見つからない。そんな時、とある国のお姫様がマギに声をかけてきて......?
お姫様の為に全力を尽くす賢者マギが無双する!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる