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第7話 憧れの存在
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夜一が自宅に辿り着いたのは、午後七時を過ぎた頃だった。
すでに夕日は落ちて空には夜の帳が下りている。
(すっかり帰るのが遅くなったな)
夜一が桃組の園児たちにリクエストされた外郎売りを完璧にやり終え、あじさい幼稚園を後にしたのは午後五時過ぎ。
そして駅前の本屋やレンタルビデオ店を巡って時間を潰した夜一は、コンビニで買った弁当を片手に帰路についたのだが予想以上に遅くなってしまった。
「まあ、いいか。どうせ家には誰もいないんだから」
閑静な住宅街の中に夜一の住むマンションはある。
クリーム色の外壁をした五階建てのマンション――〈サンライズ赤ヶ谷〉。
二LDKの間取りで全五十世帯は入れる築八年のマンションだ。
夜一はエントランスを抜けて二階へと続く階段を上がり、自宅である二○四号室の玄関を前に立ち止まった。
ズボンのポケットから鍵を取り出し、鍵穴に突っ込んで回す。
直後、夜一は目眉をひそめた。
「玄関が開いている……ってことは」
金属製の扉を開くと、三和土にハイヒールが綺麗に並べて置かれていた。
「珍しいな。母さんがこんなに早く帰っているなんて」
夜一は皮靴を脱いでリビングへ向かうと、煎餅を食べながらバラエティ番組を観ている母親の姿を見つけた。
「お帰り。随分と遅かったじゃない」
「ただいま。そっちは随分と早いな」
ジャージ姿で心身ともに寛いでいた母親――朝霧美樹は今年で四十二歳になるとは思えないほどの童顔だ。
叔母の宏美も同じく実年齢よりも若々しいから遺伝なのかもしれない。
「今日は夜勤じゃなかったのか?」
「それが急にシフトが変わっちゃってね。夜勤は明日になりました」
美樹は近くの病院で働く看護師である。
そのため生活は不規則であり、夜勤が続くときは夕食時に顔を合わせることがない。
さいですか、と夜一はリビングと隣接している台所に視線を移す。
ダイニング・テーブルには見事なほど何も置いてなかった。
「あ、夕食なら冷蔵庫に入ってるよん」
「メニューは?」
「大盛りカップラーメン博多とんこつ醤油味」
「カップラーメンは冷蔵庫に入れなくていい。他には?」
「他には?」
「訊き返すな。つまり、カップメン以外ないってことか」
「あるよ。確か冷蔵庫の奥に缶ビールが二本あった」
「未成年に酒を勧めるな」
夜一は拉致が明かないと溜息を漏らすと、私室へ向かおうと歩を進める。
「夜一、部屋に戻る前にお父さんに挨拶しなさい」
そんな言葉が聞こえてきたのは、リビングの扉を開けようとした矢先だった。
「……はいはい、分かったよ」
夜一はリビングの片隅に設けられていた仏壇に身体を向き直す。
仏壇と言っても多種多様な仏具が納められている絢爛豪華な仏壇ではなく、仏像と位牌、電気スタンドの灯明だけのコンパクトな仏壇である。
「今日も無事に一日を過ごせました。天国のお父さんありがとう」
夜一は棒読みのまま位牌に合掌した。
「もっと気持ちを込めて言いなさいな」
「これでも精一杯の気持ちを込めたよ。じゃあ、俺は自分の部屋で飯食うから」
「そうそう、部活は何にしたの?」
唐突な質問に夜一は投げやりに答えた。
「まだ決まってないけど決めた」
「何それ? 禅問答?」
「違う。とにかく何のクラブに入るからは決めたから」
「ふ~ん……まあ、学生の本業は学業と部活動だからね。どんな部活に入るかは知らないけど頑張ってね」
ただ、と美樹は声のトーンを急激に落とす。
「絶対に演劇部だけは認めないから」
緩慢な所作で振り向くと、番組を観ているようで観ていない美樹の横顔が見えた。
「演劇部じゃないから安心しろ。それと菓子ばっか食ってると年も年だし太るぞ」
そう言うと夜一は、美樹の金切り声から逃げるように私室へと移動した。
夜一の私室はフローリングの簡素な部屋だ。
勉強机の上には機種が古い一台のノートパソコンが置かれており、声優関連の書籍で埋め尽くされている本棚が鎮座していた。
私室に着いた夜一はレジ袋を置いてベッドに寝転がると、枕元に置いてあったスマホのラジオアプリを起動する。
特定のラジオ番組のアーカイブをタップすると、クラシック音楽をBGMに青年のように若々しい声が流れてきた。
『大変お待たせしました。さあ、どうぞ遠慮なく座ってください。さて、それで今日はどんな悩みで来たのですか? え? ここは何を専門にしている診療所ですって? ははは、そうですか。お客さんはここへ来るのは初めてなんですね。ここはリスナーさんの悩みを解決する特別な診療所なんですよ。さあ、あなたの悩みをすべて私に曝け出してください』
クラシック音楽が陽気なヒップホップ調に切り替わった。
『リスナーの皆さん、こんばんは。この番組は声優である私こと上里円清が診療所の院長を務めているという体でお送りする、リスナーの皆さんが日頃から抱えているお悩みを少しでも解消しようと頑張る番組です。だから皆さん、どしどし診療所に通院……もといメールを送ってください。不肖、上里円清ができる限りの範囲でお悩みをズバッと解決します。ただし悩み事とは関係ないメールもズバッと容赦なく切ることもあるので用心を』
夜一はスピーカーから聞こえてくる声に耳を澄ます。
上里円清は今年で芸歴二十五年を迎えるベテラン声優の一人だ。
アニメのアフレコや洋画の吹き替えを数多くこなし、二枚目からギャグキャラクターまで演じられる幅広い演技力に定評があった。
また数年前から独立して〈オフィス・リング〉という声優事務所を立ち上げ、最近ではラジオ番組のパーソナリティとしても活躍している。
そして夜一が今聴いているラジオ番組は、最近になって円清がパーソナリティを務めている〈上里円清のボイス・クリニック〉というラジオ番組だった。
夜一は上里円清が出演しているアニメや洋画、ドラマCDからゲームに至るまで片っ端からチェックしている。
なぜなら、上里円清こそ夜一が誰よりも憧れている声優だったからだ。
『さて、それではさっそく本日の診察を始めたいと思います。まずはクランケネーム・朝一番さんから。上里先生こんばんは。はい、こんばんは。上里先生、僕の悩みを聞いてください。僕は今年の二月に重大な試験を受けることになったのですが、今から不安と緊張ばかりが募って試験当日まで身が持つか分かりません。そこで上里先生に相談です。こんなとき、僕はどうやって不安や緊張を解消させればいいのでしょうか? 是非とも上里先生のアドバイスを聞かせてください。PS、ちなみに試験と言っても高校受験ではありません。高校は推薦をもらったので今年から無事に高校一年生になります。ではでは……ほほう、もう高校が決まったということは私立かな? 違っていたらごめんね。ともかく高校入学おめでとう、朝一番さん』
夜一は思わず顔の表情を緩める。
クランケネームとは他のラジオ番組で言うところのラジオネームであり、朝一番とは夜一がメールを送る際に使用していたラジオネームであった。
すでに夕日は落ちて空には夜の帳が下りている。
(すっかり帰るのが遅くなったな)
夜一が桃組の園児たちにリクエストされた外郎売りを完璧にやり終え、あじさい幼稚園を後にしたのは午後五時過ぎ。
そして駅前の本屋やレンタルビデオ店を巡って時間を潰した夜一は、コンビニで買った弁当を片手に帰路についたのだが予想以上に遅くなってしまった。
「まあ、いいか。どうせ家には誰もいないんだから」
閑静な住宅街の中に夜一の住むマンションはある。
クリーム色の外壁をした五階建てのマンション――〈サンライズ赤ヶ谷〉。
二LDKの間取りで全五十世帯は入れる築八年のマンションだ。
夜一はエントランスを抜けて二階へと続く階段を上がり、自宅である二○四号室の玄関を前に立ち止まった。
ズボンのポケットから鍵を取り出し、鍵穴に突っ込んで回す。
直後、夜一は目眉をひそめた。
「玄関が開いている……ってことは」
金属製の扉を開くと、三和土にハイヒールが綺麗に並べて置かれていた。
「珍しいな。母さんがこんなに早く帰っているなんて」
夜一は皮靴を脱いでリビングへ向かうと、煎餅を食べながらバラエティ番組を観ている母親の姿を見つけた。
「お帰り。随分と遅かったじゃない」
「ただいま。そっちは随分と早いな」
ジャージ姿で心身ともに寛いでいた母親――朝霧美樹は今年で四十二歳になるとは思えないほどの童顔だ。
叔母の宏美も同じく実年齢よりも若々しいから遺伝なのかもしれない。
「今日は夜勤じゃなかったのか?」
「それが急にシフトが変わっちゃってね。夜勤は明日になりました」
美樹は近くの病院で働く看護師である。
そのため生活は不規則であり、夜勤が続くときは夕食時に顔を合わせることがない。
さいですか、と夜一はリビングと隣接している台所に視線を移す。
ダイニング・テーブルには見事なほど何も置いてなかった。
「あ、夕食なら冷蔵庫に入ってるよん」
「メニューは?」
「大盛りカップラーメン博多とんこつ醤油味」
「カップラーメンは冷蔵庫に入れなくていい。他には?」
「他には?」
「訊き返すな。つまり、カップメン以外ないってことか」
「あるよ。確か冷蔵庫の奥に缶ビールが二本あった」
「未成年に酒を勧めるな」
夜一は拉致が明かないと溜息を漏らすと、私室へ向かおうと歩を進める。
「夜一、部屋に戻る前にお父さんに挨拶しなさい」
そんな言葉が聞こえてきたのは、リビングの扉を開けようとした矢先だった。
「……はいはい、分かったよ」
夜一はリビングの片隅に設けられていた仏壇に身体を向き直す。
仏壇と言っても多種多様な仏具が納められている絢爛豪華な仏壇ではなく、仏像と位牌、電気スタンドの灯明だけのコンパクトな仏壇である。
「今日も無事に一日を過ごせました。天国のお父さんありがとう」
夜一は棒読みのまま位牌に合掌した。
「もっと気持ちを込めて言いなさいな」
「これでも精一杯の気持ちを込めたよ。じゃあ、俺は自分の部屋で飯食うから」
「そうそう、部活は何にしたの?」
唐突な質問に夜一は投げやりに答えた。
「まだ決まってないけど決めた」
「何それ? 禅問答?」
「違う。とにかく何のクラブに入るからは決めたから」
「ふ~ん……まあ、学生の本業は学業と部活動だからね。どんな部活に入るかは知らないけど頑張ってね」
ただ、と美樹は声のトーンを急激に落とす。
「絶対に演劇部だけは認めないから」
緩慢な所作で振り向くと、番組を観ているようで観ていない美樹の横顔が見えた。
「演劇部じゃないから安心しろ。それと菓子ばっか食ってると年も年だし太るぞ」
そう言うと夜一は、美樹の金切り声から逃げるように私室へと移動した。
夜一の私室はフローリングの簡素な部屋だ。
勉強机の上には機種が古い一台のノートパソコンが置かれており、声優関連の書籍で埋め尽くされている本棚が鎮座していた。
私室に着いた夜一はレジ袋を置いてベッドに寝転がると、枕元に置いてあったスマホのラジオアプリを起動する。
特定のラジオ番組のアーカイブをタップすると、クラシック音楽をBGMに青年のように若々しい声が流れてきた。
『大変お待たせしました。さあ、どうぞ遠慮なく座ってください。さて、それで今日はどんな悩みで来たのですか? え? ここは何を専門にしている診療所ですって? ははは、そうですか。お客さんはここへ来るのは初めてなんですね。ここはリスナーさんの悩みを解決する特別な診療所なんですよ。さあ、あなたの悩みをすべて私に曝け出してください』
クラシック音楽が陽気なヒップホップ調に切り替わった。
『リスナーの皆さん、こんばんは。この番組は声優である私こと上里円清が診療所の院長を務めているという体でお送りする、リスナーの皆さんが日頃から抱えているお悩みを少しでも解消しようと頑張る番組です。だから皆さん、どしどし診療所に通院……もといメールを送ってください。不肖、上里円清ができる限りの範囲でお悩みをズバッと解決します。ただし悩み事とは関係ないメールもズバッと容赦なく切ることもあるので用心を』
夜一はスピーカーから聞こえてくる声に耳を澄ます。
上里円清は今年で芸歴二十五年を迎えるベテラン声優の一人だ。
アニメのアフレコや洋画の吹き替えを数多くこなし、二枚目からギャグキャラクターまで演じられる幅広い演技力に定評があった。
また数年前から独立して〈オフィス・リング〉という声優事務所を立ち上げ、最近ではラジオ番組のパーソナリティとしても活躍している。
そして夜一が今聴いているラジオ番組は、最近になって円清がパーソナリティを務めている〈上里円清のボイス・クリニック〉というラジオ番組だった。
夜一は上里円清が出演しているアニメや洋画、ドラマCDからゲームに至るまで片っ端からチェックしている。
なぜなら、上里円清こそ夜一が誰よりも憧れている声優だったからだ。
『さて、それではさっそく本日の診察を始めたいと思います。まずはクランケネーム・朝一番さんから。上里先生こんばんは。はい、こんばんは。上里先生、僕の悩みを聞いてください。僕は今年の二月に重大な試験を受けることになったのですが、今から不安と緊張ばかりが募って試験当日まで身が持つか分かりません。そこで上里先生に相談です。こんなとき、僕はどうやって不安や緊張を解消させればいいのでしょうか? 是非とも上里先生のアドバイスを聞かせてください。PS、ちなみに試験と言っても高校受験ではありません。高校は推薦をもらったので今年から無事に高校一年生になります。ではでは……ほほう、もう高校が決まったということは私立かな? 違っていたらごめんね。ともかく高校入学おめでとう、朝一番さん』
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