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第五話 異国の拳法少女・シェンファ ①
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フランベル皇国の南西に位置するローレザンヌは、海港都市から商業都市へと変貌したことで有名な都市だった。
過去に幾度も戦乱に巻き込まれた経緯があるものの、陸上運搬が主流だった他の都市と違って河川運搬に力を注いだことが発展の名案を分けたに違いない。
泰平の世となった今でも陸上運搬には盗賊や山賊たちの脅威は付き物である。
だが河川運搬を主流にすれば陸上運搬よりも大量の物資を移動させることが可能となり、また遠方から訪れる商人や旅人たちの安全性が高まるのは言うまでもなかった。
当時の司教であったロッテルダム・ハインシュルトはそこに逸早く目を付けた。
民衆の平穏と都市の発展を憂いたロッテルダムは、テムズ川を利用する際に生じていた高額な税金を軽減させて都市の発展に著しく貢献したのである。
そういう経緯で現在でもローレザンヌの目抜き通りは人混みが絶えることはない。
近隣住民たちは安全かつ安価な食材を買い求めるために多くの店を物色し、都市に物資を運んできた商人たちが足繁く往復する。
しかし、そんな賑やかな光景が眺められるのは日暮れ前までだ。
都市の仕事は日暮れ前までと決まっていたため、夕日が傾きかけると同時に店が仕舞ってしまう。
また日暮れ後も彷徨っていると、黒塗りのランタンを持った夜警や自警団たちに犯罪者と間違われて逮捕されてしまうからである。
ただ遠方から訪れた旅人や巡礼者、異国からの商人や傭兵たちは意外と都市の決まり事を分かっていない者が多い。
彼女もそんな決まり事を分かっていない一人だった。
「何で異国の都市って街路が狭く造られてんのかしら? それに道を石で舗装する意味ってあんの? これじゃ馬車が通るたびに煩くて仕方ないでしょうに」
ぶつぶつと小言を呟いていたのは、明らかに十六、七歳と思しき少女だった。
光沢のある艶やかな黒髪をうなじの辺りで一本に束ね、先端が尖った鼻梁に極細の目眉の持ち主などローレザンヌには一人もいない。
それにつぶらな瞳の色も黒。
均整の取れた相貌も小ぶりで、薄紅色の唇が夕日に反射して映えて見える。
また着用していた衣服も珍しかった。
古着屋が扱う衣服の中でも高価な部類に入る、アオ・ザイという両側に切れ目が入った長衣を着ているのだ。
下半身にはクワンと呼ばれる脚衣を穿き、黒の靴も牛革製とは違う動き易そうな靴を履いている。
少女の名前は、リ・シェンファ。
誰が見ても一目で異国人と分かる少女だった。
異国と貿易を行っている豪商はローレザンヌにも何人かはいるが、異国人自体がローレザンヌに足を踏み入れることは稀である。
その証拠に帰路の途中だった通行人たちは、街路の中央で仁王立ちしているシェンファに好奇な眼差しを絶えず送っていた。
ただし本人は周囲から向けられる奇異な視線を綺麗に受け流している。
どれほど時が経っただろう。
街路を歩いていた通行人たちの数が先ほどよりも減少してきたとき、ふと路地裏からシェンファに近づいていく人影があった。
一人ではない。
合計三人の不審な雰囲気を持つ男たちである。
「よう、こんなところでどうしたんだ? 何か困っているなら俺たちが相談に乗るぜ」
シェンファに気安く話しかけたのは体格のよい禿頭の男だった。
小柄なシェンファよりも頭一つ分は背が高く、清潔感が漂う小綺麗な衣服を着用していた。
一方、他の二人は金色の総髪や長髪をした男たちだ。
二人とも中肉中背で褐色系の上着と脚衣を穿いており、履いていた革靴には汚れなどまったく見られない。
禿頭男が着ていた衣服と同じく、褐色系の衣服の上から厚生地を幾層も重ねただろう上着を羽織っていた。
シェンファは近づいてきた三人を一瞥すると、すぐに満面の笑顔を作った。
「いえいえ、どうぞお構いなく。ちょっと家族とはぐれただけですから」
「おお~、あんた異国人なのに俺たちの言葉が話せるのか?」
(う~ん、この禿は剛猿ね。だとすると総髪の方は狐。長髪の方は犬かな?)
喉仏が見えるほど快活に笑った禿頭男を筆頭に、シェンファは取り巻きと思われる他の二人も加えた三人の男たちに動物の名前を当て嵌めた。
名前など知りたくもないので顔の作りから何となく直感で選んでみたのだ。
「だったら話は早い。なあ、家族とはぐれたんなら俺たちが探すのを手伝ってやろうか? 俺たちはこのローレザンヌではちょっとは顔が知られているんだ。そんな俺たちにかかれば家族なんてすぐに見つかるぜ。だから――」
「だから俺たちに付いてこい? はっ、馬鹿じゃないの。そんな阿呆面をぶら下げた野郎共に私がノコノコと付いていくはずないでしょう。それに女が欲しいのなら娼館にでも行きなさいよ。じゃあね」
シェンファは一気に否定の言葉を捲くし立てると、唖然とする三人の横を通り過ぎて足早に去ろうとする。
だが男たちは物珍しい異国人のシェンファを簡単に手放す気はなかった。
「ちょ、ちょっと待てよ。そんな言い方はねえだろ。俺たちは親切で言ってるんだぜ」
禿頭男はシェンファの左肩に岩のような右手を置いた。
無論、ただ何気なく置いたわけではない。
すぐに禿頭男はシェンファが逃げられないよう右手に力を入れて摑んだのである。
それでもシェンファは表情を崩さず、自分を拘束した禿頭男の顔を平然と見上げた。
「どうやら口で言っても分からないようね」
次の瞬間、シェンファは禿頭男の金的目掛けて鋭い前蹴りを放った。
膝を素早く上げて爪先を押し込むように蹴り込む前蹴りである。
速度も威力も申し分ない蹴りが無防備だった股間に深々とめり込むと、巨躯な禿頭男は「はおッ!」という頓狂な言葉を発して蹲った。
(次は狐と犬の処理ね)
禿頭男を戦闘不能に陥らせると、シェンファは他の二人に意識を集中させた。
シェンファは三人組の中で頭目格と思しき禿頭男を倒せば、他の二人がどういう行動を取ってくるかなど分かりきっていた。
こういう手合いの人間は国を超えて共通するのだ。
つまり――。
「こ、こいつ!」
「くそがッ!」
一番体格がよかった禿頭男が地面に崩れるや否や、総髪男と長髪男の二人は唾を飛ばすほどの怒声を張り上げて殴りかかってきた。
典型的な小物の行動。
シェンファは落胆の溜息を漏らしたい衝動を抑え、素人丸出しの突きを繰り出してきた総髪男と長髪男の攻撃を華麗に避けた。
もちろん普通に避けたのではない。
掌底部分を使って突きの軌道を逸らしたのだ。
だがシェンファの狙いは断じて受けに回ることではなかった。
すべての攻撃を完全に捌くと、シェンファは鋭い呼気とともに左側にいた総髪男の膝頭に底足蹴りを見舞う。
それにより総髪男は片膝を地面についた。
間髪を入れずにシェンファは鋭い呼気を吐きつつ、右側にいた長髪男に攻撃を繰り出した。
裏拳である。
手首の反動を利用した裏拳を長髪男の顎に打ち込んだのだ。
すると脳を揺らされた長髪男は酒に酔ったような状態になり、身体は風に煽られた蝋燭の炎のようにゆらゆらと揺れ始めた。
(これからは声をかける相手を慎重に選ぶことね)
直後、シェンファは両足のバネを最大限に利用して真上に跳躍した。
周囲の通行人が呆気に取られる中、高々と真上に跳躍したシェンファはまず長髪男の顔面に強烈な蹴りを放った。
足の甲で顔面を蹴られた長髪男は、両鼻から盛大に鼻血を噴出させて後方へ倒れる。
それでもシェンファの猛撃は終らない。
シェンファは空中で身体を反転させると、今度は片膝を付いていた総髪男の頭頂部に踵を落としたのだ。
しかもシェンファの蹴りには遠心力と体重が余すことなく乗っていたため、頭頂部に踵を落とされた総髪男はそのまま舗装された石製の地面に顔面から叩きつけられた。
静かに地面に着地したシェンファは、完全に気を失っている総髪男と長髪男を睥睨した。
さすがに少しやり過ぎたかと思ったが、ここは本国から遠く離れた異国なのだ。
叔父の話では大きな都市ほど言葉巧みに人を騙す人間が多いという。
「う~ん、まあ自業自得だから別にいいかな」
そんな叔父の話を前もって聞いていたからなのだろう。
シェンファが男たちに罪悪感を覚えたのはほんの一瞬だった。
「さて、さっさと叔父様を見つけないと」
ぴくりとも動かない総髪男と長髪男の間を通り抜けたシェンファは、周囲に視線を彷徨わせながらすたすたと歩を進めていく。
だが、シェンファの足は十歩も進まないうちに止まることとなった。
周囲で傍観していた通行人たちが次々に甲高い悲鳴を上げたからだ。
中には急いでこの場を離れていく子供連れの婦人たちもいた。
それだけでシェンファには何が起こったか見当がついた。
こめかみを掻きながら通行人たちの視線を集めている後方へと振り向く。
「やっぱり〝とどめ〟を刺しておけばよかったかな」
小さく溜息を漏らしたシェンファの前方には、短剣を握り締めた禿頭男の姿があった。
過去に幾度も戦乱に巻き込まれた経緯があるものの、陸上運搬が主流だった他の都市と違って河川運搬に力を注いだことが発展の名案を分けたに違いない。
泰平の世となった今でも陸上運搬には盗賊や山賊たちの脅威は付き物である。
だが河川運搬を主流にすれば陸上運搬よりも大量の物資を移動させることが可能となり、また遠方から訪れる商人や旅人たちの安全性が高まるのは言うまでもなかった。
当時の司教であったロッテルダム・ハインシュルトはそこに逸早く目を付けた。
民衆の平穏と都市の発展を憂いたロッテルダムは、テムズ川を利用する際に生じていた高額な税金を軽減させて都市の発展に著しく貢献したのである。
そういう経緯で現在でもローレザンヌの目抜き通りは人混みが絶えることはない。
近隣住民たちは安全かつ安価な食材を買い求めるために多くの店を物色し、都市に物資を運んできた商人たちが足繁く往復する。
しかし、そんな賑やかな光景が眺められるのは日暮れ前までだ。
都市の仕事は日暮れ前までと決まっていたため、夕日が傾きかけると同時に店が仕舞ってしまう。
また日暮れ後も彷徨っていると、黒塗りのランタンを持った夜警や自警団たちに犯罪者と間違われて逮捕されてしまうからである。
ただ遠方から訪れた旅人や巡礼者、異国からの商人や傭兵たちは意外と都市の決まり事を分かっていない者が多い。
彼女もそんな決まり事を分かっていない一人だった。
「何で異国の都市って街路が狭く造られてんのかしら? それに道を石で舗装する意味ってあんの? これじゃ馬車が通るたびに煩くて仕方ないでしょうに」
ぶつぶつと小言を呟いていたのは、明らかに十六、七歳と思しき少女だった。
光沢のある艶やかな黒髪をうなじの辺りで一本に束ね、先端が尖った鼻梁に極細の目眉の持ち主などローレザンヌには一人もいない。
それにつぶらな瞳の色も黒。
均整の取れた相貌も小ぶりで、薄紅色の唇が夕日に反射して映えて見える。
また着用していた衣服も珍しかった。
古着屋が扱う衣服の中でも高価な部類に入る、アオ・ザイという両側に切れ目が入った長衣を着ているのだ。
下半身にはクワンと呼ばれる脚衣を穿き、黒の靴も牛革製とは違う動き易そうな靴を履いている。
少女の名前は、リ・シェンファ。
誰が見ても一目で異国人と分かる少女だった。
異国と貿易を行っている豪商はローレザンヌにも何人かはいるが、異国人自体がローレザンヌに足を踏み入れることは稀である。
その証拠に帰路の途中だった通行人たちは、街路の中央で仁王立ちしているシェンファに好奇な眼差しを絶えず送っていた。
ただし本人は周囲から向けられる奇異な視線を綺麗に受け流している。
どれほど時が経っただろう。
街路を歩いていた通行人たちの数が先ほどよりも減少してきたとき、ふと路地裏からシェンファに近づいていく人影があった。
一人ではない。
合計三人の不審な雰囲気を持つ男たちである。
「よう、こんなところでどうしたんだ? 何か困っているなら俺たちが相談に乗るぜ」
シェンファに気安く話しかけたのは体格のよい禿頭の男だった。
小柄なシェンファよりも頭一つ分は背が高く、清潔感が漂う小綺麗な衣服を着用していた。
一方、他の二人は金色の総髪や長髪をした男たちだ。
二人とも中肉中背で褐色系の上着と脚衣を穿いており、履いていた革靴には汚れなどまったく見られない。
禿頭男が着ていた衣服と同じく、褐色系の衣服の上から厚生地を幾層も重ねただろう上着を羽織っていた。
シェンファは近づいてきた三人を一瞥すると、すぐに満面の笑顔を作った。
「いえいえ、どうぞお構いなく。ちょっと家族とはぐれただけですから」
「おお~、あんた異国人なのに俺たちの言葉が話せるのか?」
(う~ん、この禿は剛猿ね。だとすると総髪の方は狐。長髪の方は犬かな?)
喉仏が見えるほど快活に笑った禿頭男を筆頭に、シェンファは取り巻きと思われる他の二人も加えた三人の男たちに動物の名前を当て嵌めた。
名前など知りたくもないので顔の作りから何となく直感で選んでみたのだ。
「だったら話は早い。なあ、家族とはぐれたんなら俺たちが探すのを手伝ってやろうか? 俺たちはこのローレザンヌではちょっとは顔が知られているんだ。そんな俺たちにかかれば家族なんてすぐに見つかるぜ。だから――」
「だから俺たちに付いてこい? はっ、馬鹿じゃないの。そんな阿呆面をぶら下げた野郎共に私がノコノコと付いていくはずないでしょう。それに女が欲しいのなら娼館にでも行きなさいよ。じゃあね」
シェンファは一気に否定の言葉を捲くし立てると、唖然とする三人の横を通り過ぎて足早に去ろうとする。
だが男たちは物珍しい異国人のシェンファを簡単に手放す気はなかった。
「ちょ、ちょっと待てよ。そんな言い方はねえだろ。俺たちは親切で言ってるんだぜ」
禿頭男はシェンファの左肩に岩のような右手を置いた。
無論、ただ何気なく置いたわけではない。
すぐに禿頭男はシェンファが逃げられないよう右手に力を入れて摑んだのである。
それでもシェンファは表情を崩さず、自分を拘束した禿頭男の顔を平然と見上げた。
「どうやら口で言っても分からないようね」
次の瞬間、シェンファは禿頭男の金的目掛けて鋭い前蹴りを放った。
膝を素早く上げて爪先を押し込むように蹴り込む前蹴りである。
速度も威力も申し分ない蹴りが無防備だった股間に深々とめり込むと、巨躯な禿頭男は「はおッ!」という頓狂な言葉を発して蹲った。
(次は狐と犬の処理ね)
禿頭男を戦闘不能に陥らせると、シェンファは他の二人に意識を集中させた。
シェンファは三人組の中で頭目格と思しき禿頭男を倒せば、他の二人がどういう行動を取ってくるかなど分かりきっていた。
こういう手合いの人間は国を超えて共通するのだ。
つまり――。
「こ、こいつ!」
「くそがッ!」
一番体格がよかった禿頭男が地面に崩れるや否や、総髪男と長髪男の二人は唾を飛ばすほどの怒声を張り上げて殴りかかってきた。
典型的な小物の行動。
シェンファは落胆の溜息を漏らしたい衝動を抑え、素人丸出しの突きを繰り出してきた総髪男と長髪男の攻撃を華麗に避けた。
もちろん普通に避けたのではない。
掌底部分を使って突きの軌道を逸らしたのだ。
だがシェンファの狙いは断じて受けに回ることではなかった。
すべての攻撃を完全に捌くと、シェンファは鋭い呼気とともに左側にいた総髪男の膝頭に底足蹴りを見舞う。
それにより総髪男は片膝を地面についた。
間髪を入れずにシェンファは鋭い呼気を吐きつつ、右側にいた長髪男に攻撃を繰り出した。
裏拳である。
手首の反動を利用した裏拳を長髪男の顎に打ち込んだのだ。
すると脳を揺らされた長髪男は酒に酔ったような状態になり、身体は風に煽られた蝋燭の炎のようにゆらゆらと揺れ始めた。
(これからは声をかける相手を慎重に選ぶことね)
直後、シェンファは両足のバネを最大限に利用して真上に跳躍した。
周囲の通行人が呆気に取られる中、高々と真上に跳躍したシェンファはまず長髪男の顔面に強烈な蹴りを放った。
足の甲で顔面を蹴られた長髪男は、両鼻から盛大に鼻血を噴出させて後方へ倒れる。
それでもシェンファの猛撃は終らない。
シェンファは空中で身体を反転させると、今度は片膝を付いていた総髪男の頭頂部に踵を落としたのだ。
しかもシェンファの蹴りには遠心力と体重が余すことなく乗っていたため、頭頂部に踵を落とされた総髪男はそのまま舗装された石製の地面に顔面から叩きつけられた。
静かに地面に着地したシェンファは、完全に気を失っている総髪男と長髪男を睥睨した。
さすがに少しやり過ぎたかと思ったが、ここは本国から遠く離れた異国なのだ。
叔父の話では大きな都市ほど言葉巧みに人を騙す人間が多いという。
「う~ん、まあ自業自得だから別にいいかな」
そんな叔父の話を前もって聞いていたからなのだろう。
シェンファが男たちに罪悪感を覚えたのはほんの一瞬だった。
「さて、さっさと叔父様を見つけないと」
ぴくりとも動かない総髪男と長髪男の間を通り抜けたシェンファは、周囲に視線を彷徨わせながらすたすたと歩を進めていく。
だが、シェンファの足は十歩も進まないうちに止まることとなった。
周囲で傍観していた通行人たちが次々に甲高い悲鳴を上げたからだ。
中には急いでこの場を離れていく子供連れの婦人たちもいた。
それだけでシェンファには何が起こったか見当がついた。
こめかみを掻きながら通行人たちの視線を集めている後方へと振り向く。
「やっぱり〝とどめ〟を刺しておけばよかったかな」
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