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第八話 レオ・メディチエールの表の顔 ⑤
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やがてレオとシェンファは施療院に到着した。
修道女たちが入院患者の看護に明け暮れている二階を通り過ぎ、半ば自室と化している三階へとシェンファを招き入れる。
診察室に招き入れられたシェンファは、壁際に設置していた椅子の一つに腰掛けて周囲を物珍しそうに見渡した。
「あの、それで私の処分は一体どうなるんですか? それに出来れば日が暮れる前に帰りたいんですけど」
「もちろん日が暮れる前に帰ってくれて構わない。君をここに引き留めたのは二、三注意事項を告げておきたかっただけだから」
そう言うとレオは、大量の診察結果が納められている診察台に向かった。
一番上の引き出しを開けて一枚の紙を取り出し、椅子に座っていたシェンファに手招きをする。
すぐにシェンファは診察台にまでやってきた。
「手数をかけるようで悪いけど、君の身元引受人の方にこれを書いてもらってくれ」
レオは引き出しから取り出した紙をシェンファに差し出した。
「これは何ですか? 名前や住所を書けという色々な記入欄が設けられていますけど」
「裁判所に提出する個人の診断書さ。その紙に記載されている記入欄に必要事項をすべて書いてくれれば君は被害者になり罪に問われない」
「言っている意味がよく分からないんですけど」
シェンファが首を傾げるのも無理はなかった。
たとえ異国人であろうと何度もローレザンヌに足を運んでいる者ならば街中で喧嘩沙汰など起こさない。
相手に負わせた怪我の度合いにより罪の重さが変わるからだ。
だがシェンファはローレザンヌの都市法を十分に理解していなかったに違いない。
そうでなければ人目が多い往来で喧嘩など行うはずがなかった。
「一からすべてを説明すると長くなるから省くけど、ローレザンヌでは近年になって徹底的な法律強化が行われたんだ。長きに渡って繰り広げられてきた戦争を終結させ、近隣諸国を統一したオーギュスト皇帝陛下の厳命によってね。しかし、予期せぬ犯罪に巻き込まれた場合は正当性の有無を確認した上で恩赦が与えられる。今回の喧嘩沙汰に当てはめれば彼らに暴行を受けた君を取り合うため、貴族たちは仲間割れをして負傷したということになる」
レオの淡々とした説明を受けてシェンファはさらに首を傾げた。
「それって私に虚偽の診断書を書けということですか?」
「物分りが早くて実に助かる」
こくりとレオは頷いた。
「異国から来た君には納得できないことかもしれないが、こうでもしないと君だけではなく君の叔父さんとやらにも多大な迷惑がかかるぞ。何せ君が制裁した連中は札付きの悪とはいえ貴族の出自だ。納得のいく公式書類でもなければ一族の面子と矜持を保つために非合法な手段に訴え出てこないとも限らない」
「でも……え~と、貴方はレオ先生と仰いましたか。こんな書類を作成しても相手の連中が私に一方的に暴行を受けたと証言したらどうするんです? 聞くところによると現場を目撃した人間も大勢いたというではありませんか?」
「それは大丈夫。裁判所が発行する公式書類の力は一貴族がどうこうできるほど安い代物じゃない。それに大抵の目撃者はとばっちりを避けるために口を閉ざすし、万一のことを考えて先ほどの騎士団員に上手く事が運ぶように因を含ませておいた。また怪我をした貴族たちも公に少女一人に暴行を受けたなんていう事実は言い触らさないだろう。そんなことをすれば自分から世間に恥を晒すようなものだからな」
だからこそ、とレオは口調を強めてシェンファに忠告した。
「君の身元引受人に詳しい事情を話して書類を作成してほしい。そして全部の記入欄に必要事項を書き終えたら、もう一度ここに書類を持ってきてくれ。そうすれば私が書類にサインして裁判所に提出するから」
すべての説明をシェンファに話し終えると、レオは診断書を食い入るように見つめているシェンファに微笑を向けた。
「私に任せてくれれば何も心配はいらない。それに注意したい事はすべて話し終えたから帰りたいなら帰りなさい。宿屋に泊まっている君の叔父さんも心配しているだろう」
「え? いや、私と叔父さんは宿屋じゃなくて知り合いの家に泊まる予定なんです」
「確かローレザンヌに来たのは今日が初めてだったんじゃないのか?」
「私はともかく叔父さんは何度もローレザンに来ているから知り合いも多いんですよ。宿を貸してくれる人もそんな知り合いの一人なんです。名前は確かロレンツォ・ドットリーニという人だったかな?」
ロレンツォ・ドットリーニ家の名前はよく知っていた。
必要以上に自分を目の敵にしているマルクス・ドットリーニの実父である。
「ちょっと待て、ドットリーニ家と言えばローレザンヌの中でも五本の指に入るほどの名家で従順なクレスト教徒でもあるんだぞ。こんな言い方をするとシン国人である君に失礼かもしれないが異教徒を泊めるなんて信じられないな」
「そうなんですか? 叔父さんの話によるとサラディン人の商人とかも何人か泊めているようですよ。だから屋敷の中には異国の品物が溢れ返っていると言ってました」
その瞬間、レオは眉間に激しく皺を寄せた。
「本当なのかい? ロレンツォ・ドットリーニが異国の品々を収集しているとは」
「ええ、船の中であいつの屋敷は凄いぞと散々自慢話を聞かされましたから」
微妙な静寂が流れた後、レオは動揺する気持ちを抑えつつ口を開いた。
「ならば早くドットリーニ家に帰りなさい。宿を貸す客人とはいえ、門限を過ぎると容赦なく締目出すこともローレザンヌでは珍しくないからね」
「そうなんですか! だったら早く帰らないとご飯が食べられない!」
ローレザンヌの一事情を聞かされたシェンファは「ありがとうございました」と礼を述べると、飛ぶように椅子から立ち上がり駆け足で診察室を出て行った。
その姿を見ていたレオは、改めてシェンファが有している力量に感嘆した。
重心移動を利用する巧みな走法。
正中線がまったくブレない平衡感覚。
三人の男を相手にしても怯まない胆力と小柄な身体からは想像が出来ない闘力。
(もしも俺と彼女が手合わせをしたら……)
どちらが強いのだろう、などと考えたところでレオは我に返った。
馬鹿な考えを払拭させるために首を左右に激しく振る。
「何を考えている、レオ・メディチエール。お前は自分自身に誓ったはずだろう。血反吐を吐きながら鍛え上げた技術はあの人のために使うのだと」
誰に聞かせるでもなく自分自身に言い聞かせると、レオは暗殺者の顔を貼り付けながら前方の虚空に目掛けて蹴りを見舞った。
半円の軌道を描いて放たれた蹴りは、状況に応じて足の甲や内側の足刀部で相手の顔面を破壊する廻し蹴りである。
「それよりもロレンツォ・ドットリーニのことだな」
教会から鳴り響く晩課(午後六時頃)の鐘を聞きつつ、レオは脳内に想像した仮想敵手の顔面の位置にぴたりと蹴りを静止させた。
外見とは裏腹に多大な戦闘能力を有しているシェンファではなく、豪商として知られたロレンツォ・ドットリーニの顔を思い浮かべながら。
修道女たちが入院患者の看護に明け暮れている二階を通り過ぎ、半ば自室と化している三階へとシェンファを招き入れる。
診察室に招き入れられたシェンファは、壁際に設置していた椅子の一つに腰掛けて周囲を物珍しそうに見渡した。
「あの、それで私の処分は一体どうなるんですか? それに出来れば日が暮れる前に帰りたいんですけど」
「もちろん日が暮れる前に帰ってくれて構わない。君をここに引き留めたのは二、三注意事項を告げておきたかっただけだから」
そう言うとレオは、大量の診察結果が納められている診察台に向かった。
一番上の引き出しを開けて一枚の紙を取り出し、椅子に座っていたシェンファに手招きをする。
すぐにシェンファは診察台にまでやってきた。
「手数をかけるようで悪いけど、君の身元引受人の方にこれを書いてもらってくれ」
レオは引き出しから取り出した紙をシェンファに差し出した。
「これは何ですか? 名前や住所を書けという色々な記入欄が設けられていますけど」
「裁判所に提出する個人の診断書さ。その紙に記載されている記入欄に必要事項をすべて書いてくれれば君は被害者になり罪に問われない」
「言っている意味がよく分からないんですけど」
シェンファが首を傾げるのも無理はなかった。
たとえ異国人であろうと何度もローレザンヌに足を運んでいる者ならば街中で喧嘩沙汰など起こさない。
相手に負わせた怪我の度合いにより罪の重さが変わるからだ。
だがシェンファはローレザンヌの都市法を十分に理解していなかったに違いない。
そうでなければ人目が多い往来で喧嘩など行うはずがなかった。
「一からすべてを説明すると長くなるから省くけど、ローレザンヌでは近年になって徹底的な法律強化が行われたんだ。長きに渡って繰り広げられてきた戦争を終結させ、近隣諸国を統一したオーギュスト皇帝陛下の厳命によってね。しかし、予期せぬ犯罪に巻き込まれた場合は正当性の有無を確認した上で恩赦が与えられる。今回の喧嘩沙汰に当てはめれば彼らに暴行を受けた君を取り合うため、貴族たちは仲間割れをして負傷したということになる」
レオの淡々とした説明を受けてシェンファはさらに首を傾げた。
「それって私に虚偽の診断書を書けということですか?」
「物分りが早くて実に助かる」
こくりとレオは頷いた。
「異国から来た君には納得できないことかもしれないが、こうでもしないと君だけではなく君の叔父さんとやらにも多大な迷惑がかかるぞ。何せ君が制裁した連中は札付きの悪とはいえ貴族の出自だ。納得のいく公式書類でもなければ一族の面子と矜持を保つために非合法な手段に訴え出てこないとも限らない」
「でも……え~と、貴方はレオ先生と仰いましたか。こんな書類を作成しても相手の連中が私に一方的に暴行を受けたと証言したらどうするんです? 聞くところによると現場を目撃した人間も大勢いたというではありませんか?」
「それは大丈夫。裁判所が発行する公式書類の力は一貴族がどうこうできるほど安い代物じゃない。それに大抵の目撃者はとばっちりを避けるために口を閉ざすし、万一のことを考えて先ほどの騎士団員に上手く事が運ぶように因を含ませておいた。また怪我をした貴族たちも公に少女一人に暴行を受けたなんていう事実は言い触らさないだろう。そんなことをすれば自分から世間に恥を晒すようなものだからな」
だからこそ、とレオは口調を強めてシェンファに忠告した。
「君の身元引受人に詳しい事情を話して書類を作成してほしい。そして全部の記入欄に必要事項を書き終えたら、もう一度ここに書類を持ってきてくれ。そうすれば私が書類にサインして裁判所に提出するから」
すべての説明をシェンファに話し終えると、レオは診断書を食い入るように見つめているシェンファに微笑を向けた。
「私に任せてくれれば何も心配はいらない。それに注意したい事はすべて話し終えたから帰りたいなら帰りなさい。宿屋に泊まっている君の叔父さんも心配しているだろう」
「え? いや、私と叔父さんは宿屋じゃなくて知り合いの家に泊まる予定なんです」
「確かローレザンヌに来たのは今日が初めてだったんじゃないのか?」
「私はともかく叔父さんは何度もローレザンに来ているから知り合いも多いんですよ。宿を貸してくれる人もそんな知り合いの一人なんです。名前は確かロレンツォ・ドットリーニという人だったかな?」
ロレンツォ・ドットリーニ家の名前はよく知っていた。
必要以上に自分を目の敵にしているマルクス・ドットリーニの実父である。
「ちょっと待て、ドットリーニ家と言えばローレザンヌの中でも五本の指に入るほどの名家で従順なクレスト教徒でもあるんだぞ。こんな言い方をするとシン国人である君に失礼かもしれないが異教徒を泊めるなんて信じられないな」
「そうなんですか? 叔父さんの話によるとサラディン人の商人とかも何人か泊めているようですよ。だから屋敷の中には異国の品物が溢れ返っていると言ってました」
その瞬間、レオは眉間に激しく皺を寄せた。
「本当なのかい? ロレンツォ・ドットリーニが異国の品々を収集しているとは」
「ええ、船の中であいつの屋敷は凄いぞと散々自慢話を聞かされましたから」
微妙な静寂が流れた後、レオは動揺する気持ちを抑えつつ口を開いた。
「ならば早くドットリーニ家に帰りなさい。宿を貸す客人とはいえ、門限を過ぎると容赦なく締目出すこともローレザンヌでは珍しくないからね」
「そうなんですか! だったら早く帰らないとご飯が食べられない!」
ローレザンヌの一事情を聞かされたシェンファは「ありがとうございました」と礼を述べると、飛ぶように椅子から立ち上がり駆け足で診察室を出て行った。
その姿を見ていたレオは、改めてシェンファが有している力量に感嘆した。
重心移動を利用する巧みな走法。
正中線がまったくブレない平衡感覚。
三人の男を相手にしても怯まない胆力と小柄な身体からは想像が出来ない闘力。
(もしも俺と彼女が手合わせをしたら……)
どちらが強いのだろう、などと考えたところでレオは我に返った。
馬鹿な考えを払拭させるために首を左右に激しく振る。
「何を考えている、レオ・メディチエール。お前は自分自身に誓ったはずだろう。血反吐を吐きながら鍛え上げた技術はあの人のために使うのだと」
誰に聞かせるでもなく自分自身に言い聞かせると、レオは暗殺者の顔を貼り付けながら前方の虚空に目掛けて蹴りを見舞った。
半円の軌道を描いて放たれた蹴りは、状況に応じて足の甲や内側の足刀部で相手の顔面を破壊する廻し蹴りである。
「それよりもロレンツォ・ドットリーニのことだな」
教会から鳴り響く晩課(午後六時頃)の鐘を聞きつつ、レオは脳内に想像した仮想敵手の顔面の位置にぴたりと蹴りを静止させた。
外見とは裏腹に多大な戦闘能力を有しているシェンファではなく、豪商として知られたロレンツォ・ドットリーニの顔を思い浮かべながら。
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