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003_夕食とカタカナ禁止ゲーム
003_1
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エレナ「なにが不満だって?」
ジャージ姿のエレナが聞き返した。
対する女子は3人とも制服姿のままだ。
ここは木造校舎の食堂。バイキング形式で料理が並んでいる。
生徒達は思い思いに料理を取り、ある者は数人で談笑しながら、またある者は1人で黙々と夕食をとっていた。
そしてここ、エレナが食事を取っていたテーブルにて、3人の女子生徒がエレナに詰め寄っていた。
勝ち気な少女「だから、何の連絡もなくここに連れてこられたから、服とか日用品を持ってこれてないの」
強い語調でエレナに詰め寄っているのは、結月あかり(ゆづきあかり)。赤髪で髪の長い少女だった。
だれに聞いても美人と評されるだろう。それくらい整った容姿だ。
しかし今、その顔のみけんには、深いしわが刻まれている。
エレナ「日用品は全て支給されただろう? 各自の寮の部屋にはジャージもあったはずだ」
なにが不満なのか、さっぱり分からない、という表情のエレナに、あかりの後ろの少女、百瀬こはく(ももせこはく)が答えた。
こはく「やー、それちょっとダサいかなって。
泊まりって分かってたら、パジャマとか化粧水とか、いろいろ持ってきたかったじゃん、て」
エレナ「常在戦場という、戦士の心得があってな……」
こはく「女子高生に戦士の心得て。ヤバ」
もう1人の少女「ちょっと、はくちゃん……」
こはくの物言いをたしなめるように、もう1人の少女が声をかけた。
髪型こそ違うが、こはくとよく似た顔立ちをしている。
それもそのはず、2人は双子だ。
百瀬ましろ(ももせましろ)。不満を表すことにためらいのない他の2人に比べ、ましろは少し気後れしたような表情を浮かべている。
こはく「しろも家族と連絡が取れないって、泣いてたじゃない」
この浮き島の高度では、個人の携帯電話は圏外、使い物にならなかった。
あかり「だから明日、必要な荷物を取りに戻らせてくださいって、お願いしているんです!」
あかりは言い放った。お願いと言うには押しが強い。
エレナ「ふむ……」
エレナは少し考えて、口を開いた。
エレナ「認められんな」
あかり「……! なん、で!?」
エレナ「諸君は隔離され、矯正プログラムを履修する身だ。
安易に外界に戻すわけには行かないし、連絡についても制限させてもらう」
あかり「まるっきり犯罪者扱いじゃない!」
不満の声をあげたあかりだったが、エレナは落ち着いていた。
エレナ「もちろん諸君は犯罪者ではない。
このタブレットで自由に注文したまえ。極端に不要だったり危険物でなければ認めよう。
費用は学院持ちだ」
あかり「そんなので、ご……」
こはく「マジで!? 超良いじゃん、ソレ!」
誤魔化されるわけないでしょ!というあかりの言葉を遮って、こはくはタブレットを受け取った。
そのまま食い入るようにタブレットを操作する。
こはく「えー、どうしよ、欲しかったファンデと高くて諦めたリップはマストで……あ! バッグ、バッグありかな?」
ましろ「ちょっと、はくちゃん……」
ネットショッピングに夢中になったこはくをましろはたしなめようとしたが、まったくこはくは止まる気配を見せない。
こはく「あ! しろ、欲しいって言ってた帽子買ったら? ねね、あかりんはなに買う?」
無邪気に盛り上がるこはくを見て、あかりは不満をおさめることにした。
あかり「わかりました。必要な日用品は購入することにします」
エレナ「週に一度、補給を行うので、その時に各人に配ろう」
こはく「どうしよ、選びきれなーい♥」
嬉しそうなこはくを見て、あかりは小さく息をついた。
この後、こはくは標準家庭の年収分くらいの注文を行って、日用品の定義の厳格化と1ヶ月の金額上限というルールが追加されることになるのだが、それはまだ先の話だ。
ジャージ姿のエレナが聞き返した。
対する女子は3人とも制服姿のままだ。
ここは木造校舎の食堂。バイキング形式で料理が並んでいる。
生徒達は思い思いに料理を取り、ある者は数人で談笑しながら、またある者は1人で黙々と夕食をとっていた。
そしてここ、エレナが食事を取っていたテーブルにて、3人の女子生徒がエレナに詰め寄っていた。
勝ち気な少女「だから、何の連絡もなくここに連れてこられたから、服とか日用品を持ってこれてないの」
強い語調でエレナに詰め寄っているのは、結月あかり(ゆづきあかり)。赤髪で髪の長い少女だった。
だれに聞いても美人と評されるだろう。それくらい整った容姿だ。
しかし今、その顔のみけんには、深いしわが刻まれている。
エレナ「日用品は全て支給されただろう? 各自の寮の部屋にはジャージもあったはずだ」
なにが不満なのか、さっぱり分からない、という表情のエレナに、あかりの後ろの少女、百瀬こはく(ももせこはく)が答えた。
こはく「やー、それちょっとダサいかなって。
泊まりって分かってたら、パジャマとか化粧水とか、いろいろ持ってきたかったじゃん、て」
エレナ「常在戦場という、戦士の心得があってな……」
こはく「女子高生に戦士の心得て。ヤバ」
もう1人の少女「ちょっと、はくちゃん……」
こはくの物言いをたしなめるように、もう1人の少女が声をかけた。
髪型こそ違うが、こはくとよく似た顔立ちをしている。
それもそのはず、2人は双子だ。
百瀬ましろ(ももせましろ)。不満を表すことにためらいのない他の2人に比べ、ましろは少し気後れしたような表情を浮かべている。
こはく「しろも家族と連絡が取れないって、泣いてたじゃない」
この浮き島の高度では、個人の携帯電話は圏外、使い物にならなかった。
あかり「だから明日、必要な荷物を取りに戻らせてくださいって、お願いしているんです!」
あかりは言い放った。お願いと言うには押しが強い。
エレナ「ふむ……」
エレナは少し考えて、口を開いた。
エレナ「認められんな」
あかり「……! なん、で!?」
エレナ「諸君は隔離され、矯正プログラムを履修する身だ。
安易に外界に戻すわけには行かないし、連絡についても制限させてもらう」
あかり「まるっきり犯罪者扱いじゃない!」
不満の声をあげたあかりだったが、エレナは落ち着いていた。
エレナ「もちろん諸君は犯罪者ではない。
このタブレットで自由に注文したまえ。極端に不要だったり危険物でなければ認めよう。
費用は学院持ちだ」
あかり「そんなので、ご……」
こはく「マジで!? 超良いじゃん、ソレ!」
誤魔化されるわけないでしょ!というあかりの言葉を遮って、こはくはタブレットを受け取った。
そのまま食い入るようにタブレットを操作する。
こはく「えー、どうしよ、欲しかったファンデと高くて諦めたリップはマストで……あ! バッグ、バッグありかな?」
ましろ「ちょっと、はくちゃん……」
ネットショッピングに夢中になったこはくをましろはたしなめようとしたが、まったくこはくは止まる気配を見せない。
こはく「あ! しろ、欲しいって言ってた帽子買ったら? ねね、あかりんはなに買う?」
無邪気に盛り上がるこはくを見て、あかりは不満をおさめることにした。
あかり「わかりました。必要な日用品は購入することにします」
エレナ「週に一度、補給を行うので、その時に各人に配ろう」
こはく「どうしよ、選びきれなーい♥」
嬉しそうなこはくを見て、あかりは小さく息をついた。
この後、こはくは標準家庭の年収分くらいの注文を行って、日用品の定義の厳格化と1ヶ月の金額上限というルールが追加されることになるのだが、それはまだ先の話だ。
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