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007_レクリエーション_クロスコード・デュエル
007_2
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ユウ「えと……
ルール説明、します!」
校庭。
ジャージ姿のクラスメイトに向けて、ユウは声を張り上げた。
ユウ「さっき、くじで決めた2人組に分かれてください。
その2人がチームになります」
エレナ「……ふん」
こはく「……」
顔を逸らしたまま2人が並び立つ。くじの結果、この二人がチームになったのだ。
ノクス(なんとも、チームワークが期待出来そうだ)
ユウ「相手の陣地にある旗を取ったチームが勝ちです。
妨害はアリですが、直接の攻撃はダメです。
皆さんには、この尻尾をつけてもらいます」
ユウは、手に持ったビニルひもを掲げた。
ビニルひもは、赤と緑の2種類がある。
ユウ「こんな風に」
ユウはお尻の前に垂れている尻尾を見せた。
端をジャージのズボンに挟んでいるだけなので、引っ張れば抵抗なくするっと抜けてしまう。
ユウ「えと……」
ミナト「異能力は使用可能ですが、使用する人は赤色の尻尾をつけてください。
赤色の尻尾は取られると退場です。
異能力を使わない人は、緑色の尻尾をつけてください。
緑色の尻尾は、自分の陣地では取られません。相手の陣地だと取られますが、退場にはなりません。
自分の陣地の旗まで戻って、もう一回尻尾をつけたらゲームに戻れます」
ミナトの助け船に、ユウは目で感謝を伝えた。
ゲームのルールを決定する時にも、ミナトはユウをサポートし細かい部分を調整していた。
トーマ「そう、これが、クロスコード・デュエル!」
ミナト「~交錯する異能者の競演~」
トーマとミナトが、いつも通りの握手。
エレナ「ふむ。このゲームに相性の良い異能力が、一方的に有利にならないようなルールなのだな。
私は当然、異能力を使うので赤の尻尾を使おう。お前は緑にすると良い」
こはく「あ?なんで?ウチも異能力使うんですけど?」
エレナ「ふん」
第一試合。
エレナ&こはく VS トーマ&内気な少女。
内気な少女のみ、緑の尻尾だ。他の3人は赤の尻尾をつけている。
コートはそれほど広くない。10m四方のスペースをさらに敵味方の陣地に2分している。
ミナト「では、ケガの無いよう気をつけて。
開始!」
トーマ「デュエル・クロッシンッ!」
ゲーム開始のかけ声(非公式)と共に、トーマが手首内側の絆創膏を剥がした。
その下には大きな傷口。
ぞろり、と傷口から赤いこぶしくらいの赤黒いものが這い出した。
トーマ「クリムゾン・コード!」
赤黒い、血液のかたまりは、トーマの周りをグルグルと這い回る。
エレナ「トーマは私がおさえる。お前はあっちだ」
こはく「あ?指図すんなし」
文句を言いながらも、こはくはトーマのチームメイトの少女の前に立ち塞がった。
怯えているのか、少女は自陣で縮こまっているだけだ。目だけが、キョロキョロと周りをうかがっている。
こはく「……これ、マークする必要ある?」
そういえば、この少女だけ名前を知らないな。こはくは、ふとそう思った。
この子だけ自己紹介をしそびれて、それっきりになっていたんだっけ。
エレナ「油断するな、そっち行ったぞ!」
こはく「わっ、と」
いつの間に来たのか。足下からトーマの血液のかたまりが躍りかかる。
飛び退いてなんとか尻尾を守ったものの、着地がコートの外になってしまう。
こはく「あれ?場外はダメなんだっけ?」
エレナ「失格だ、バカもの!」
エレナは加速した。チームメイトのこはくが失格になった今、2人に攻められたら勝ち目がない。
いや、それどころか。
トーマの血液がエレナたちのフラグに向かって移動を開始している。
ここから勝つには、この一瞬でトーマの尻尾を取って退場させるか、相手フラグを奪って決着をつけるしかない。
トーマは、エレナが加速しようとしたのを見て、一瞬の判断で後ろに飛びのいていた。
いかに加速したとて、数歩先のトーマの後ろに回り込むには時間が足りない。
相手のフラグはさらに遠く……
トーマ「取った!」
エレナがトーマの尻尾に手をかける前に、トーマの血液がフラグにたどりついてしまっていた。
ミナト「トーマチームの勝利!」
攻防は一瞬だったが、血液を見事に操ったトーマに拍手が起こった。
こはく「へー、これ、血かあ……
グロ……いやちょっと、かあいい?」
こはくは、赤いスライムのようにぷるぷるしているトーマの血液に興味津々だ。
エレナはため息をついた。
エレナ「いいか、場外に出たものは失格だ。次は気をつけろ」
こはく「……ウザ……」
エレナ「なにか言ったか?」
こはく「……今の試合、わたし悪くなくない?
エレナ先輩がトーマおさえるっつったのにさ」
エレナ「別に、どっちが悪いなんて話はしていないが?」
こはく「あ?
……ちょっと油断してたから、悪かったなーって思って言ってんのに……」
エレナ「じゃあ反省すると良い」
こはく「……」
ノクス(おお、ユウ、見ろ。あの2人、バチバチだぞ)
ユウ(ノクスってさ、ケンカしてる人を見るの、好きだよね)
ノクス(おう。楽しい)
ユウ(性格悪いよね……)
ノクス(……)
ルール説明、します!」
校庭。
ジャージ姿のクラスメイトに向けて、ユウは声を張り上げた。
ユウ「さっき、くじで決めた2人組に分かれてください。
その2人がチームになります」
エレナ「……ふん」
こはく「……」
顔を逸らしたまま2人が並び立つ。くじの結果、この二人がチームになったのだ。
ノクス(なんとも、チームワークが期待出来そうだ)
ユウ「相手の陣地にある旗を取ったチームが勝ちです。
妨害はアリですが、直接の攻撃はダメです。
皆さんには、この尻尾をつけてもらいます」
ユウは、手に持ったビニルひもを掲げた。
ビニルひもは、赤と緑の2種類がある。
ユウ「こんな風に」
ユウはお尻の前に垂れている尻尾を見せた。
端をジャージのズボンに挟んでいるだけなので、引っ張れば抵抗なくするっと抜けてしまう。
ユウ「えと……」
ミナト「異能力は使用可能ですが、使用する人は赤色の尻尾をつけてください。
赤色の尻尾は取られると退場です。
異能力を使わない人は、緑色の尻尾をつけてください。
緑色の尻尾は、自分の陣地では取られません。相手の陣地だと取られますが、退場にはなりません。
自分の陣地の旗まで戻って、もう一回尻尾をつけたらゲームに戻れます」
ミナトの助け船に、ユウは目で感謝を伝えた。
ゲームのルールを決定する時にも、ミナトはユウをサポートし細かい部分を調整していた。
トーマ「そう、これが、クロスコード・デュエル!」
ミナト「~交錯する異能者の競演~」
トーマとミナトが、いつも通りの握手。
エレナ「ふむ。このゲームに相性の良い異能力が、一方的に有利にならないようなルールなのだな。
私は当然、異能力を使うので赤の尻尾を使おう。お前は緑にすると良い」
こはく「あ?なんで?ウチも異能力使うんですけど?」
エレナ「ふん」
第一試合。
エレナ&こはく VS トーマ&内気な少女。
内気な少女のみ、緑の尻尾だ。他の3人は赤の尻尾をつけている。
コートはそれほど広くない。10m四方のスペースをさらに敵味方の陣地に2分している。
ミナト「では、ケガの無いよう気をつけて。
開始!」
トーマ「デュエル・クロッシンッ!」
ゲーム開始のかけ声(非公式)と共に、トーマが手首内側の絆創膏を剥がした。
その下には大きな傷口。
ぞろり、と傷口から赤いこぶしくらいの赤黒いものが這い出した。
トーマ「クリムゾン・コード!」
赤黒い、血液のかたまりは、トーマの周りをグルグルと這い回る。
エレナ「トーマは私がおさえる。お前はあっちだ」
こはく「あ?指図すんなし」
文句を言いながらも、こはくはトーマのチームメイトの少女の前に立ち塞がった。
怯えているのか、少女は自陣で縮こまっているだけだ。目だけが、キョロキョロと周りをうかがっている。
こはく「……これ、マークする必要ある?」
そういえば、この少女だけ名前を知らないな。こはくは、ふとそう思った。
この子だけ自己紹介をしそびれて、それっきりになっていたんだっけ。
エレナ「油断するな、そっち行ったぞ!」
こはく「わっ、と」
いつの間に来たのか。足下からトーマの血液のかたまりが躍りかかる。
飛び退いてなんとか尻尾を守ったものの、着地がコートの外になってしまう。
こはく「あれ?場外はダメなんだっけ?」
エレナ「失格だ、バカもの!」
エレナは加速した。チームメイトのこはくが失格になった今、2人に攻められたら勝ち目がない。
いや、それどころか。
トーマの血液がエレナたちのフラグに向かって移動を開始している。
ここから勝つには、この一瞬でトーマの尻尾を取って退場させるか、相手フラグを奪って決着をつけるしかない。
トーマは、エレナが加速しようとしたのを見て、一瞬の判断で後ろに飛びのいていた。
いかに加速したとて、数歩先のトーマの後ろに回り込むには時間が足りない。
相手のフラグはさらに遠く……
トーマ「取った!」
エレナがトーマの尻尾に手をかける前に、トーマの血液がフラグにたどりついてしまっていた。
ミナト「トーマチームの勝利!」
攻防は一瞬だったが、血液を見事に操ったトーマに拍手が起こった。
こはく「へー、これ、血かあ……
グロ……いやちょっと、かあいい?」
こはくは、赤いスライムのようにぷるぷるしているトーマの血液に興味津々だ。
エレナはため息をついた。
エレナ「いいか、場外に出たものは失格だ。次は気をつけろ」
こはく「……ウザ……」
エレナ「なにか言ったか?」
こはく「……今の試合、わたし悪くなくない?
エレナ先輩がトーマおさえるっつったのにさ」
エレナ「別に、どっちが悪いなんて話はしていないが?」
こはく「あ?
……ちょっと油断してたから、悪かったなーって思って言ってんのに……」
エレナ「じゃあ反省すると良い」
こはく「……」
ノクス(おお、ユウ、見ろ。あの2人、バチバチだぞ)
ユウ(ノクスってさ、ケンカしてる人を見るの、好きだよね)
ノクス(おう。楽しい)
ユウ(性格悪いよね……)
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