【R18】クモとイト〜未来のAIが生み出したVRで人々は快楽に依存する〜

広東封建

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一章

8-会議

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「―――さて、それじゃあ今回見つかった対象者ターゲットについての会議を始めるわね」

 コロニーの案内を終えた後、再び最初の部屋に戻り、解放者レリーサーの4人が話し合いを始めた。

「男性対象者《ターゲット》のコクーンナンバーはPN33927-110、女性の方はGF93221-638。男性の方のVR使用年数は191年、女性の方は75年で、どちらもリミットの200年を下回るわ」
「男性の方はギリギリだね……記憶を消した後、自我が残るかな」

 テスの報告に対し、オルフが不安を口にする。

「依存度次第というところだろうな。テス、2人の快楽依存レベルは幾つだ?」
「男性の方が7で、女性の方が9よ」

「2人共に依存度高、か……」

 テスがザットの質問に答えると、3人の男達が黙考する。

「だが……7なら持ち堪えるだろう。女の方も依存レベルは高いが、その分使用年数が短い。2人共、対象者《ターゲット》として問題ないだろう」

 ザットが結論付けると、後の3人も頷いて同意する。

「それじゃあいつも通り、私が男性の対象者《ターゲット》、イトが女性の対象者《ターゲット》のVRにアクセス。そしてザットが私のナビゲーター、オルフがイトの方で問題ないわね?」

「分かった」
「あいよ!」
「了解」

「それじゃあ仕事の開始時刻だけど―――」

 テスの指揮の元、作戦会議は順調に進められていく。
 イトの口数は始終少なめながら、真剣な面持ちで会議に聞き入っていると―――

「―――イト」

 不意に足元から、イズの呼ぶ声がイトの耳に届く。

「どうした、イズ」

 下から見上げるイズに対し、イトはチラリと目線を向け、簡潔に要件を尋ねた。すると―――

「イト……セックス、したい」

 全く場の空気に沿わない要望と共に、透き通るような瞳がイトに向けられた。

「先程した。それに今は、会議中だ」

 イトは表情を変えず、冷静にイズを窘める。

「でも、セックス、したい」

 か細い手にコートの裾を引かれ、イトが口から溜息を漏らすと、

「してあげなさいよ、イト。あなたが連れて来たんだから」
「そうだよイト。ちゃんと責任持って相手してあげなきゃ、イジーが可哀想だよ」
「さっさと済ませるんだ、イト。それと、さっき渡した避妊薬を忘れるなよ」

 仲間達が会議を中断し、イズの求めに応じるようイトに促した。

「だが―――」

 そんな3人に対し、尚も行為を躊躇っていると、イトは何やら下半身に違和感を覚え、下を見る。
 するとそこにはズボンのジッパーを下げ、イトの陰部を取り出すイズの姿があった。
 顕になったそれの根本に手を添え、イズは小さな口に含んだ。

『ジュルッジュプッレロッ』

 イズの無表情が崩れ、まるで美味しいキャンディーでも舐めるかのように、幸せそうな笑みを浮かべながらしゃぶる。
 イトは堪忍したようにコートを脱ぐと、イズの口から男根を離す。

「あっ……」

 口惜しそうな表情を浮かべるイズに対し、イトは先程ザットから渡された錠剤をその口へと入れる。
 コップの水を飲ませ、飲み込んだことを確認したイトは、イズの膝を掴んで―――

『ズチュッ』

 既に蜜を垂らす肉壺へと、腰を突き入れた。

『ズチュッズチュッヌチュッ』
「んぁあっ! あぁあん!」

 車椅子が揺れ、イズの艶めかしい声が響き渡る。

「それで、今回の仕事に関してだけど―――」

 するとテス、ザット、オルフの3人は、激しく交わる2人を気に留める様子もなく、会議を再開し始めた。

『パンッパンッパンッ』
「イイッ! 気持ちいいっ!」

 同じ空間において、かたや真剣な話し合いを行い、かたや卑猥な音を鳴り響かせるという、異様な光景。
 するとそこに『ドタドタ』と激しい足音が、遠くから混ざり込んできた。

「ちょっと! そういうことは他所でやんなさいよ! 皆の気が散るったらありゃしないわ!」

 奥からリアが現れ、イトを怒鳴りつけた。どうやら2人の情事が気にならないのは解放者レリーサーの3人だけのようだ。

「だから俺は制止したのだが……」

 イトが腰の動きを止め、弁解を述べる。するとテスとオルフが罰の悪そうな顔を浮かべた。

「ソーリー……私達は見慣れたものだから、つい、その……気遣いを欠いてしまったわ」
「ごめんよリア。皆には僕の飼ってる動物達が騒いだとでも説明しといてよ」

 テスとオルフが謝罪を述べる中、ザットは悪びれる様子もなく―――

「別に隠すようなことでもない。帰還者リターナー達には快楽に傾倒しない教育を行っているとはいえ、現実における男女の営みをひた隠しにするのは、逆に本来の人間の姿を歪曲することに―――」
「だ・と・し・て・も! 物事には順序ってものがあるのよ!
 それを私に教えた貴方達が、帰還者リターナーの精神的な成熟度に差があることを鑑みなくてどうするの!」

 つらつらと反論を述べ始めたザットの言葉を遮り、リアは『バタン!』と音を立てて勢いよく部屋のドアを閉めた。

「……オーライ。新しいルールを追加すべきね。『コロニー内でセックスをするときは、帰還者リターナーの存在に配慮する』―――これでOK?」
「どうかな。『存在に配慮する』だけでは抽象的過ぎるんじゃないかな」
「オルフの言う通りだ。仮にセックスを見るには精神の成熟度が至らない帰還者リターナーと、今ここでセックスが見たいという成熟した帰還者リターナーが同時に存在する場合、どちらの存在を配慮すべきか、セックスする者は判断に迷うだろう」

 リアが去った後、3人はセックスに関する取り決めに議論を始めた。

「ねぇ、イト……オチン、チン、動かし、て」

 陰部が繋がったまま、一向に動かないイトに痺れを切らし、イズが揺動をねだる。

「駄目だ。今はセックスに関するルールを決めている最中だ。
 ルールが決まるまで、セックスしてはならない」

 だがイトは先程リアに叱られたことを反省してか、断固として動こうとしない。
 互いの陰部を離そうとしないのは、イトが抜くために動くことすら、セックスに含まれると判断したようだ。

「イト……お願い。オチン、チン……動か、して」
「駄目だ」

「ならこういうのはどうだろう。いっそのこと『コロニーの集合施設内でセックスしてはならない』とか」
「そこまで行動を抑制するのは、個人に介入し過ぎだ。ルールその1『全ての行動は、コロニーの仲間に危害や不利益を与えない限り、個人の願望が尊重される』と相反する」

「確かにそうね。そこまでの制限は、いたずらにコクーンへの回顧を誘発しかねないわ。
 こういうのはどうかしら……『集合施設内でセックスする場合は、再教育管理責任者が許可する時間、および指定された場所以外で行ってはならない』」

「イト、オチン、チン……オチンチン……突い、て」
「駄目だ」

「良いね。でも行為をセックスに限定するよりも、『性行為』か、或いは『性的快楽を伴う肉体的行為』の方が良いんじゃないかな」
「そうだな。後者の方がより帰還者リターナーの性衝動を刺激せずに済むだろう」
「OK。『集合施設内で性的快楽を伴う肉体的行為を行う場合は、再教育管理責任者が許可する時、および指定された場所以外で行ってはならない』で決定ね。
 リアに伝えてくるわ」

 3人の意見が一致したらしく、テスが部屋の外へと出て行った。

「イト、動いて……イト……」
「大丈夫だイズ。もうすぐセックス出来る」

 最早目に涙すら浮かべるイズを宥めるように、イトがイズの頭を優しく撫でた。だが―――


「―――却下よ」

 隣の再教育施設では、テスの前でリアが腕組みをしながら、新しいルールの提案を拒否した。

「訳を聞かせてもらえるかしら、リア」

 皆で考えた新ルールを無下にされたことに、テスが不服そうな顔で理由を尋ねる。

「誰がいつ何処でセックスするかなんてことを、なんで私がいちいち許可しなきゃいけないのよ!!」
「だってあなたは再教育施設の責任者でしょう? この場合、あなたに許可を求めるのが適当だわ」
「ああもう! それで私が寝てる時に誰かがセックスしたくなったら、いちいち起きて誰がいつ何処でセックスするかを許可しなきゃいけないってわけ!?」
「そういったケースの場合は、そうなるわね」

 感情的になるリアとは対照的に、冷静な口調で告げるテス。
 その様子にリアはわなわなと肩を震わせ、

「集合施設の外なら、いつでもどこでも勝手にすればいいわよ!」

 窓が割れそうな程の怒声が、施設中に鳴り響いた―――


「―――という訳で新しいルールは、『性的快楽を伴う肉体的行為は、集合施設内、および帰還者リターナーが意図せず認識可能であると明らかな状況において、みだりに行ってはならない』―――に決定したわ」
「分かった」
「あいよ!」
「了解」

 テスが新たなルールを告げ3人が了承すると、『コロニー内ルール』と書かれた掲示板にテスが読み上げた文字が自動的に追加された。

「そういう訳だからイト。申し訳ないけど、外でしてきて貰っていいかしら」
「分かった」
「それと1時間後に出発するから、それまでに戻ってきて」

 テスから指示を受けるとイトはイズの体を抱えて立ち上がり、陰部を結合させたままドアの方へと歩いていく。

「んっ……あんっ……」

 僅かな振動にイズの口から小さく声が漏れる。
 そしてそのまま扉を出ると―――

「待たせて済まない、イズ」
『ズパンッズパンッズパンッ』
「ああんっ! あぁああーーん! しゅっ、ご……いぃぃーーー!」

 イトは歩きながら膣を突き上げ、歓喜の悲鳴が施設の外に木霊した―――

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