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二章
19-エミリー・ハートレイ-2
しおりを挟むその後私達は街で馬車を借り、車内乱交を充分愉しんだ後、実にリラックスしたムードの中オークの洞窟へと進行した。
「ハァッ!」
『ブォオッ!』
「フッ!」
『ズバァッ!』
「グォオオ~~~ッ!」
まるで湧いて出てくるように、次から次へとオークが襲ってきたが、私達の敵ではなかった。各々の判断で連携し、無数に現れるオークを容赦なく葬り去っていく。
そして数刻もしないうちに、私達は洞窟の最深部へと到達した。
「―――ここで最後だな」
ネイサンが洞窟の地図を確認しながら、躊躇わずに扉を開く。後ろに控える私達も特に警戒心なく、レオに至っては大きな欠伸を見せる始末だ。
中に入ると数体のオークが固まっているだけで、特に危険なモンスターの姿も見えない。
だが、オーク達が群がる先には―――
「あヒイーーーーッ!! イグゥッ! イグゥゥンッ!!」
一人の女性がオーク達から辱めを受けていた。普段ネイサン達と交わる私の表情とは異なり、汚く、醜く、そして―――淫らに、よがり狂っていた。
その悲惨な姿を見て、私はまるで時が止まったように、その場に立ち尽くした。
「ふむ……オークに攫われたというのはこの女性のことか」
「うわ~~、こりゃあもう手遅れだな」
「ああ……残念だけど、僕の真眼を以てせずとも彼女が淫欲に堕ちたのは明白だ」
普段、私のように淫乱な女性を探しては手当り次第犯して愉しんでいる彼らが、女性に同情の視線を送る。
「レオ、彼女を君の性奴隷にしてみたらどうだい?」
ネイサンが冗談めかして顎を向けると、レオは首を左右に振った。
「勘弁してくれよ。悪いがオークに犯された後の女じゃ、流石の俺もナニが勃たねえぜ」
そう言いながらレオはオークの体液に塗れた女性を、まるで汚物を見るような目線で見下ろす。
性欲盛んな彼らにとっても、オークの後に犯す気にはなれないらしい。3人共に蔑みの感情がその目に見て取れる。
だが私は―――オークに犯され、汚される女性の姿が……
とても羨ましく思えた。
何故なら、彼女はあんなに泣き叫びながら、その顔は愉悦の笑みを浮かべていたのだから。
きっと、私が味わったこともない程の快楽の中に、身も心も染まりきっているに違いなかった。
醜い獣の化け物に犯され、滅茶苦茶にされ、苦痛と恥辱を味わわされる彼女が、あんなにも―――
気持ちよさそうに、笑っているのだ。
「さぁて、全員ぶっ殺して、さっさと口直しへと洒落込もうぜ」
レオが大剣を構えると、ネイサンとマルクもそれに倣い武器を構える。そして後ろに立つ私に向かって、ニヤリと下賎な視線を送った。
だが当の私は彼らの目線に、いつもの如く欲情を覚えるどころか―――
「ダメ……殺したら……出来なくなるっ……」
オークを倒そうと前に進む彼らの背に、焦りを感じていた。
「よっしゃ! ぶっ殺した数で、誰が最初にエミリーのマンコにブチ込むか決めようぜ!」
「おいおい、それだとサポート職の僕が不利じゃないか。まぁ、オーク相手なら君達に遅れを取ることもないけど」
「全く二人共……ここはエミリーに相手を選んでもらうのが筋だろ? 勿論選ばれるのは私だけどね」
3人は未だ固まったままの私を気にする素振りも見せず、競うようにオークへと襲い掛かった。
『ズシュッ!』
「グォオオッ!」
『ドゴォッ!』
「ブヒィィィッ!」
容赦なく襲い掛かる攻撃に、オーク達は次々と倒れていく。このままではオークが全員倒されてしまう。そしたら―――
味わえなくなってしまう。
あの、荒々しい獣の交尾を……
醜い魔獣に犯される恥辱を……
人間のそれとは比べ物にならない程、凶悪な男根を……
気付けば私は、小さな声で「消えて」と呟いていた。
10数年私と共に闘い、交わってきた仲間達に向かって―――
そしてその瞬間、先程まで目の前にいた3人が、忽然と消えてしまった。
ああ―――
消してしまった。
私は自らの願望によって、"私の"世界から仲間達を排除してしまった。
だが私は後悔するどころか、新たな『楽しみ』を見つけた喜びに、笑いを堪えることが出来なかった。
「グォアアッ……?」
オーク達は敵が突然消滅したことに戸惑いながらも、残された私の存在に気付いた。
斧を構えてゆっくりと近付くオーク達の前で、私は―――
『―――バサッ』
笑顔でローブを脱ぎ捨て、裸体を顕にした。
「ブヒィッッ! ブヒヒイィッッ!!」
『バチュバチュバチュバチュッ!!』
「んぉおぉおおーーーっっ!! イッグゥゥウウーーーー!! イグッ!! イグッ!! イグウゥゥンン!! オーグヂンボッ……!! ギンッモヂイィィーーーー!!」
それから、長い、長い年月の間……私はただひたすらに、オークから犯される快楽を享受し続けた。
最初に攫われたあの女性や、後から訪れる数々の冒険者達をこの世界から排除しながら―――
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