【R18】超女尊男卑社会〜性欲逆転した未来で俺だけ前世の記憶を取り戻す〜

広東封建

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四章

72-詰問

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「パイ乙マジムカつく~!
 ボッチの癖に麻央達の班に入ってきてマジ邪魔なんだけど~」

「ほんまに鬱陶しいわ~。
 あの子おったら部屋でパーティ出来ひんやんか~」

「どうするよ。灰原に睡眠薬でも盛るか?」

 次の休み時間、麻央、優希、実羽の3人は、乙音の乱入事件について不満を語り合っていた。

「そこの御三方~、ちょっと話があるんだけど……いいかな?」

 そこへ一連の流れを静かに見届けていた圓がゆっくりと近付き、控えめなトーンで語り掛けた。

「―――え、ウチら?」

 今まで特段話したこともない圓から突然話し掛けられ、実羽達は戸惑いながら辺りをキョロキョロ見回す。

 だが圓は3人に視線を合わせたまま、コクリと頷く。
 そしてニコリと微笑むと―――

「先生に付いて来てくれる?」

 圓は教室の外へと3人を促した―――


「センセェ、こないなトコでウチらに何の用や?」

 例の屋上へと続く階段に連れられ、何故か背を向けたまま何も語らない圓に向かって実羽が訊ねる。
 突然教育実習生に呼び出されるなど不可解極まりなく、3人は怪訝そうな顔で様子を伺っている。
 すると圓はクルリと身体を回し、いつもの笑顔を見せながら口を開いた。

「貴女達―――比留川游子ちゃんとのことで、隠してること……あるよね?」

 口は微笑んだままだが、鋭い眼光が3人に向けられ、実羽達は思わず身体をビクつかせた。だが―――

「別に何もあらへんで?
 比留川ちゃんとは仲良~なりたいな~思て、さっきウチらの班に誘っただけやけど」

「いきなり呼び出してマジ意味不明なんだけど」

「つーか教育実習生がクラスメイトの関係に口出しするとか、余計なお世話なんですけど~」

 3人は狼狽える様子もなく、平然とした顔で圓の質問に答えた。
 3人共、教師の尋問への対応には随分と慣れた様子だ。しかし―――

「そう―――じゃあこれを見ても同じことが言える?」

 すると圓は空中に手を翳し、ホロを映し出した。そこには―――



「―――な、なんだよこれ……」

「なんでウチらが映っとんねん……!?」

「ちょ……こんなの盗撮じゃん!」

 そこには例の物置部屋で繰り広げられた、3人の野蛮な行為がハッキリと映し出されていた。

「な、何でこんな映像が残ってんだよ!」

「理由を喋る必要はないわ。
 それよりこれらの行為が何を意味するか……貴女達分かってる?」

 圓は政府の指示で教育実習生としてこの学園に赴任しているため、奴隷の首輪に記録される情報を引き出すことなど実に簡単なことだった。
 まさに言い逃れ出来ない状況に、3人は一気に青ざめた顔を浮かべる。

「だ、だから何だっつーんだよ。
 あいつは正体を隠してる奴隷な訳だし、女が奴隷を犯して何が悪いんだよ」

 だが優希達は尚も開き直った態度で圓に向かう。
 あくまで、女としての権利を行使しているに過ぎないという立場を貫くつもりだ。
 そんな優希達に対し、圓は更に厳しい追及を続ける。

「確かに普通の奴隷なら問題ないでしょうね。でも彼はSランクの奴隷よ。
 Sランクの奴隷には私達女と同等の法律が適用されるわ。
 この場合明らかに拒否権を行使した彼に対し、貴女達は脅迫によって性行為を強要した。
 つまり貴女達の行為には、脅迫罪が適用される。
 もしこのことが公になれば、貴女達は犯罪者としてそれ相応の処罰が待ち受けているわ」

 基本的に被害者―――つまりこの場合は游助からの申告が無い限り、例え政府が常に奴隷の監視を行っていたとしても、三権分立の観点から彼女達がいきなり逮捕されるといった事態は起こらない。
 だが事が公になった場合は、警察も動かざるを得ない。
 つまり、『言うことを聞かなかったらバラす』という脅しは、本来バラす側にとっても自らの首を絞める諸刃の剣。
 だが未だ義務教育を終えない彼女等は、そこまでの考えに至っていなかった。
 何故なら、性に関する殆どの行為が合法とされた今の時代に性犯罪で逮捕される事案などほぼ無に等しい。
 故に自分達が犯罪者になる未来など、年端も行かぬ少女達が想像出来る筈もない。

 いきなり自分達は犯罪者だと言われ、3人は最早言葉を発することも出来ず、完全に萎縮してしまう。

「貴女達、林間学校も彼と同じ班になったみたいだけど……
 まさか今まで以上の悪事に手を染めようなんて、考えていないわよね?」

「そっそれは……」

 いつもなら適当に誤魔化すところを、圓の厳しい詰問に、3人は思わず反論の言葉を失ってしまう。

「あのね……普段なら奴隷に対して認められるような法律も、彼には適用されないの。全て女と同じよ。
 かつて性犯罪は全て死刑扱いとなり、その法律はまだ残っている。
 女が奴隷に対して行う数々の行為が合法とされた今も、同性にそれらを行うのは違法。つまり―――
 貴女達の性犯罪が公になった時点で、貴女達は―――

 死刑よ」

 余りにも恐ろしい宣告に、3人はガタガタと身を震わせた。
 立場を秘密にする代わりに条件を提示したのは、茜や圓も同様ではあるが、それに対して明確な抵抗は無かったし、いずれも自分が望んで行為に及んでいる。
 だが3人の場合はSランクの拒否権が発動された後で脅迫を行っており、本人の意思に反して性行為を強要しているのは明白だった。

「貴女達、それを判っていて今までの非道を、そして―――これからやろうとしている計画に臨んでいたの?
 私が警察に報告したら、貴女達死刑よ?」


 一体何故Sランクの奴隷が特別なのか。

 何をもって特別とされるのか。

 Sランク奴隷が誕生したことが、世の中にどういった意味をもたらすのか。

 漫然と性欲のままに生きる女達には到底思いもよらない、いや―――当の游助すら考え至らない真意。

 女のために男の性欲が削がれ法律が整備された結果、性欲を持つ男が現れればその者の意思次第で、女は合法にも違法にもなるという、絶対的な存在。

 それをまざまざと知らされ、3人は恐れ慄く。

「とは言っても―――先生も貴女達が死刑になって欲しいなんて思っていないから、安心して?」

 すると圓はニコリと微笑みながら、3人の肩に手を添えた。

「今までのことを反省するなら、貴女達がやったことは水に流してあげる」

「ほ、ほんまに……?」

「あ、あーしらが悪かったよ……!
 だ、だから警察にはチクらないで……!」

「麻央死刑なんてヤダァ~~~!」

 圓の優しい言葉に、3人は涙目になりながら縋り付く。

「それじゃあ―――3人共、先生の言う通りにしてくれる?」

『コクコクッ』

 圓が優しく微笑みながら問い掛けると、3人は激しく頷いた。
 3人の素直な反応に、圓は満足気な笑みを溢した―――

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