百鬼淫行

淀川 乱歩

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其の四 恥肉(ちにく)

其の四 恥肉(ちにく)の参

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 ……或(あ)る、山岳地帯の岩山の地下に、誰も知ら無い巨大な鍾乳洞が在りました。
 ……其の、地下鍾乳洞は山岳地帯の地底深く、迷宮の様に四方八方に無数に洞窟が伸び、然し地上へ通じる出口は一つも無かったので、周囲の村人達でも其の鍾乳洞の存在を知る者は、誰一人として無かったのです。


 ……其の、真っ暗な地底の鍾乳洞を、時々聞こえる水滴の落下する小さな音以外は、完全な静寂(しじま)が闇の世界を支配していました。
 ……そして、そんな鍾乳洞の少し開けた広場の様な闇の中を、幽かに青白く光る人影達が、ゆっくりと蠢(うごめ)いていたのです。
 ……そんな、眼も鼻も口も無い、のっぽら坊の人影達の闇の中で妖しく蛍光する透明な体の中には、人影一体に一人ずつ、必ず人間の子供達が、全裸で眠らされていたのでした。
 ……数十年から数百年間も、太った其の妖怪の蛍光する透明な体の中で、飲み食い排泄もせず不老不死で眠り続ける全裸の少年少女達は、恍惚とした可愛(あい)らしい表情(かお)を浮かべて、白い裸身を覆った妖怪の透明な体で、淫らに愛撫され続けていたのです。 ……少年達は可愛いらしく勃起させた陰茎(ペニス)を半透明の妖怪の肉に含まれ、少女達は幼い女陰(われめ)を開かれて妖怪の透明な肉を奥深くまで挿入されて丁寧に愛撫され続けて、時々可愛いらしく眠り続けたままで幼い性的絶頂(オルガスム)を繰り返しながら。

 ……そして、そんな地底の鍾乳洞には、一つだけ頑丈な鉄の扉が有って、遠い砂漠の城塞都市の地下に向かって一本の地下通路が、長々と延びていたのでした。
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