百鬼淫行

其の四 恥肉（ちにく）

其の四 恥肉（ちにく）の三十五

　……そんな子供達は、脳内の情報処理を常に操作され続け、管理されて、自分を完全に逆の性別だと思わされて暮らしていたのだ。

　……また、脳を操（あやつ）られて先程の美少女は、自分の股間に勃起した陰茎（ペニス）が生えている事も、其れを触手で嬲（なぶ）られる事も、一般的な自然な出来事だと思わされていたのだった。
　……そして、何故（なぜ）か電車通学の時には無意識に、毎日必ず、車両の痴漢し易い場所に立って仕舞っていたのだ。

　……然（しか）し、どんなに宇宙人観光客達の触手で、勃起した陰茎（ペニス）を淫らに愛撫され続けても、更に触手を肛門の中へ挿入され、犯され続けて性的絶頂（オルガズム）させられ続けても、其の美少女は決して射精する事は出来無かったのだった。
　……実は、此の街の人間の子供達は、少年達も少女達も全員、産まれて来る時に去勢処理されて仕舞っていたからだ。
　……少年達は陰嚢の中の左右の睾丸を、少女達は卵巣を、飼育機の中で自動的に手術され、完全に摘出されてから産まれて来ていたからだった。
　……兎に角、此の街では時々、セーラー服姿の美少年達が、スカートの前を膨らませて、少し前屈み気味に歩き回っていたのだ。

　……処で、そんな街の子供達の中に、恥淫児（ちいこ）と云う、人工子宮内で特別に性感調教されながら、飼育された子供達が混ぜられていた。
　……恥淫児は、専用ＡＩ付きの人工子宮で、全身の性感帯を開発され続けながら、一般の子供達よりも時間を掛けて、丁寧に育てられていたのだ。
　……恥淫児飼育用の人工子宮には、内部に大小無数の触手が生えており、中の全裸の子供の裸身を、其の触手達が、常に淫らな感触で愛撫し続けていたのだった。
　……人工子宮内で、触手達に愛撫され続けながら生まれて来る恥淫児達は、男女の幼児達が多かった。
　……そして、全身を性感帯に開発されて仕舞った恥淫児達は、身体への全ての刺激が性的愛撫と同じだった。
　……つまり、肌に触れる衣服の感触も性的愛撫として感じたので、恍惚（こうこつ）とした表情（かお）で、幼い自分の手で手淫を続けながら、ふらふらと道を歩いていた。
　……そして、宇宙人観光客達に路地裏に連れ込まれて、光も音も完全に遮断する神隠し装置の中で、宇宙人達や、他の恥淫児達と、道端の土やアスファルトの上で、淫らに愛し合わされ続けたのだ。
　……まるで、野犬を交尾させるかの様に。