百鬼淫行

淀川 乱歩

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其の七 褌蟹(またかぶり)

其の七 褌蟹(またかぶり)の七

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 ……兄弟が肛門に挿入されたのは、其の縄綯師達(ないし)の使う特別製の縄張形(なまこ)で、海士達が海蜘蛛と呼ぶ淫具だった。
 ……兄弟は、肛門に挿入された海蜘蛛から長く伸びた縄を全裸の裸身の全身に網(あみ)の目に巻き付けられて、縛られて行ったのだ。
 ……其れが亀甲縛(きっこうしば)りで、兄弟は全裸で両腕を背中で後ろ手に縛られ、歩く事以外は何も出来無くされて仕舞ったのだった。

 ……実は、縄綯師達の作る縄張形には、縄に染み込ませた蝋に秘伝の薬物が混ぜて有った。
 ……其の薬物とは、海士達が海女郎と呼ぶ催淫毒で、性器や直腸の粘膜から吸収される即効性の強力な催淫剤の事だ。
 ……其の催淫毒には、男性の陰茎(ペニス)を激しく勃起させ、然(しか)し射精は完全に封じて仕舞うと云う不思議な効果が有ったのだった。
 ……そんな、海蜘蛛を全裸の肛門に挿入され、亀甲縛りされた兄弟の幼い陰茎(ペニス)は忽(たちま)ち固く勃起して、恥辱に喘(あえ)ぐ兄弟の下腹部でひくひくと淫らに可愛らしく、上下に其の先端が揺れ動いていた。
 ……全裸で、亀甲縛りされて仕舞った兄弟は平らな岩の上に仰向(あおむ)けに寝かされ、左右から押さえ付けられて為す術(すべ)も無く、幼い性器を嬲(なぶ)られ続けたのだった。
 ……そして、そんな全裸の兄弟は身動き出来無いまま、海女郎で勃起させられた陰茎(ペニス)を全裸の少年達に嬲られ続けて、射精して萎(な)える事も出来ずに強烈な性的絶頂(オルガズム)を繰り返し続けていたのだ。

 ……処で、そんな縄綯師(ないし)の子供達は幼少期から、両親に全裸にされて子供用の小さな海蜘蛛を肛門に挿入され、全身に縄を掛けられて縄の技を身体に教え込まれ続けていたのだった。

 ……また、兄弟の海士一家達の住んでいる村の周辺の海士村では、其の海蜘蛛を夫婦で使う風習が有った。
 ……更に、海士の少年達には幼少期から、子供用の小縄張形(ちごなまこ)を肛門に挿入させて自慰(あいぶ)させ、射精を堪(こら)えさせる奇妙な性の風習も有ったのだ。
 ……其の周辺の海士村には、若衆小屋と呼ばれていた精通の有った少年達だけの入れる、特別な小屋が建っていた。
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