百鬼淫行

淀川 乱歩

文字の大きさ
117 / 188
其の七 褌蟹(またかぶり)

其の七 褌蟹(またかぶり)の九

しおりを挟む
 ……若衆小屋の全裸少年達の体内で、挿入された縄張形(なまこ)や小縄張形(ちごなまこ)の縄に染み込ませた蝋に含まれた催淫成分は、座薬の様に子供達の体温で温められて直腸の粘膜から吸収され、全裸少年達の陰茎(ペニス)を固く勃起させ続けていた。
 ……そして、そんな催淫成分には、巧妙な習慣性が有ったのだ。最初は効果の弱い催淫性が、若衆小屋で何度も肛門粘膜から吸収され続けている内に其の催淫効果が少しずつ強まり、少年達が手淫の刺激に耐えて射精を我慢出来る様に為るのと同時に、より強烈な性的快感を覚えさせて此の訓練を何時までも続けさせていたのだった。
 ……だから、最初は恥ずかしがっていた若衆小屋の新入り全裸少年達も、やがて夢中に為って此の射精我慢大会を続ける様に為って行ったのだ。

 ……新入り少年達は、自慰(オナニー)で何時までも射精を我慢出来る様に為ると、次には友達の全裸少年達に頼んで自分の陰茎(ペニス)を愛撫して貰(もら)い、更に淫らで強烈な性的刺激にも耐えられる様に修行を続けたのだった。
 ……だから、此の周辺の海士村の男達は鉄茎(てつ)と呼ばれ、固く勃起させたまま決して射精せずに一晩中、女達を何度でも性的絶頂(いか)せ続けるので有名だったのだ。
 ……若衆小屋の海士少年達は薄暗い小屋の冷たい板床の上に、周囲の海士少年達に表情(かお)を見せて性的絶頂(オルガズム)して無い事を証明する為に仰向(あおむ)けに寝ながら、数人の全裸少年達に全身と性器とを同時に玩弄(なぶ)らせ続けて、其の淫らな快感を堪え続けていたのだった。
 ……幼い顔を快感に歪(ゆが)め、歯を喰い縛って射精を堪(こら)え続けながら。
 ……そして、そんな全裸の少年達は、まるで下帯(ふんどし)の様に肛門に挿入した縄張形(なまこ)の縄を、日焼けした褐色の裸身の股間に白く締めていたのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

月弥総合病院

僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。 また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。 (小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

身体検査

RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、 選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。

少年探偵は恥部を徹底的に調べあげられる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

カテーテルの使い方

真城詩
BL
短編読みきりです。

処理中です...