百鬼淫行

淀川 乱歩

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其の七 褌蟹(またかぶり)

其の七 褌蟹(またかぶり)の九

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 ……若衆小屋の全裸少年達の体内で、挿入された縄張形(なまこ)や小縄張形(ちごなまこ)の縄に染み込ませた蝋に含まれた催淫成分は、座薬の様に子供達の体温で温められて直腸の粘膜から吸収され、全裸少年達の陰茎(ペニス)を固く勃起させ続けていた。
 ……そして、そんな催淫成分には、巧妙な習慣性が有ったのだ。最初は効果の弱い催淫性が、若衆小屋で何度も肛門粘膜から吸収され続けている内に其の催淫効果が少しずつ強まり、少年達が手淫の刺激に耐えて射精を我慢出来る様に為るのと同時に、より強烈な性的快感を覚えさせて此の訓練を何時までも続けさせていたのだった。
 ……だから、最初は恥ずかしがっていた若衆小屋の新入り全裸少年達も、やがて夢中に為って此の射精我慢大会を続ける様に為って行ったのだ。

 ……新入り少年達は、自慰(オナニー)で何時までも射精を我慢出来る様に為ると、次には友達の全裸少年達に頼んで自分の陰茎(ペニス)を愛撫して貰(もら)い、更に淫らで強烈な性的刺激にも耐えられる様に修行を続けたのだった。
 ……だから、此の周辺の海士村の男達は鉄茎(てつ)と呼ばれ、固く勃起させたまま決して射精せずに一晩中、女達を何度でも性的絶頂(いか)せ続けるので有名だったのだ。
 ……若衆小屋の海士少年達は薄暗い小屋の冷たい板床の上に、周囲の海士少年達に表情(かお)を見せて性的絶頂(オルガズム)して無い事を証明する為に仰向(あおむ)けに寝ながら、数人の全裸少年達に全身と性器とを同時に玩弄(なぶ)らせ続けて、其の淫らな快感を堪え続けていたのだった。
 ……幼い顔を快感に歪(ゆが)め、歯を喰い縛って射精を堪(こら)え続けながら。
 ……そして、そんな全裸の少年達は、まるで下帯(ふんどし)の様に肛門に挿入した縄張形(なまこ)の縄を、日焼けした褐色の裸身の股間に白く締めていたのだった。
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