百鬼淫行

淀川 乱歩

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其の八 百壱鬼夜行のニ

其の八 百壱鬼夜行の二十六 陰嚢提灯(火照袋)

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 ……昔、陰嚢提灯(火照袋)と云う妖怪がおった。
 ……十五歳くらいまでの男の子の体が、数日で無色透明になって、深く眠ったまま目覚め無くなる。
 ……そして、そんな硝子細工(ギヤマン)の様な少年の股間では、二つの睾丸(たま)が中空の風船の様になって、其の中に雌雄一対の海月(くらげ)の様な小さな妖怪が寄生したのじゃ。
 ……そして、そんな眠り続ける透明な少年の陰嚢(いんのう)の中の、左右の睾丸の中で其の妖蟲達は虹色に美しく、妖しく光り続けたと云う。

 ……そして、そんな少年達は、王侯貴族達が買い求め、寝室の常夜灯として楽しんだのじゃ。
 ……全裸の透明な少年は、薄暗い寝室の中で、頑丈な木や鉄の飾り台に両足を大きく開いた卑猥な姿勢(すがた)で縄や鎖で縛り付けられて、陰嚢(いんのう)を小さな提灯(ちょうちん)の様に妖しく、七色に輝かせ続けていたと云う。

 ……また、そんな少年達は不老不死で、王侯貴族達の寝室で全裸で眠り続けながら、常に幼い陰茎(ペニス)を固く勃起させ続けていたのじゃ。
 ……実は、少年達は幼い恍惚(こうこつ)とした表情(かお)で、可愛(あい)らしく喘(あえ)ぎ続け、強烈な性的快感で昼夜常に責(せ)め苛(さいな)まれ続けていたのじゃ。
 ……そして、王侯貴族達の子息達の生きている抱き枕として、寝台の上で其の透明な、柔らかで温かな裸身を抱かれ、恥部を淫らに愛撫され続けていたのじゃ。
 ……そして、やがて子息達の男根や、張形(はりがた)で幼い肛門(アヌス)を深々と犯され続けていたのじゃった。

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